そーせいグループ株式会社

そーせいグループ株式会社
Heptares Therapeutics社の買収
「日本発の国際的なバイオ企業になる」という
ビジョンへの大きな一歩
2015年2月
www.sosei.com
技術基盤型バイオテクへの変換
2005
Arakis Limited
COPD関連化合物
2010
(株)アクティバスファーマ
ナノ粉砕技術(APNT)
2014
JITSUBO(株)
新規ペプチド創薬基盤技術
2015
Heptares Therapeutics
ドラッグディスカバリー
基盤技術
医薬品創出力のある日本発の本格的バイオテクへ
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Heptares Therapeutics Ltd. の概要
Building the world’s leading GPCR
therapeutics company
代表者
 Malcolm WEIR, CEO
所在地
 ハートフォードシャー州、英国
沿革
技術/
パイプライン
提携
従業員
 英国のMRC Laboratory of Molecular Biologyおよび
National Institute of Medical Researchの研究成果を
事業化すべく2007年に設立
 独自の基盤技術による、GPCRを標的とした構造ベース創薬
(Structure-Based Drug Discovery (SBDD))
 これまで創薬が困難であった新規化合物で構成される
パイプライン
 AstraZeneca
 MedImmune
 Cubist (Merck)
 MorphoSys
 Novartis
 72名
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Heptares Therapeutics社の特徴 ①
Gタンパク質共役受容体(GPCR)に特化した
ワールドクラスのバイオベンチャー
Gタンパク質共役受容体(GPCR)とは
数ある受容体のうち、細胞膜を7回貫
通する型の受容体。およそ800種ある
と言われており、その半数は医薬品の
ターゲットとして有用
細胞膜
2012年ノーベル化学賞は米国の
Lefkowitz博士とKobilka博士の
GPCRに関する研究が受賞
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GPCRについて
承認済医薬品の
約40%
これまでに開発された医薬品の約40%は受容体に作用、
そのほとんどがGPCR関連
約150種は結合する生理活
性物質が分からず、
オーファン受容体と呼ばれ、
新たな創薬ターゲットとして
ヒトでのGPCR
約800種
薬のターゲット
約370種
注目されている
オーファン
受容体
約150種
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Heptares Therapeutics社の特徴 ②
独自開発のStaR®技術による
候補品探索
 一部のGPCRは不安定で、解析すら困難、創薬ターゲットにすることは難しかった
 ヘプタレス社は独自技術でGPCRの分子構造の安定化を実現し、新規医薬品
のスクリーニング(探索)に利用できるようにした
 候補品は低分子化合物のみならず、ペプチドや抗体など、
多様な選択が可能
6
Heptares Therapeutics社の特徴 ③
複数の臨床第Ⅰ相、第Ⅱ相の結果が
2016年までに明らかになる予定
 アルツハイマー病、統合失調症、偏頭痛、糖尿病などの巨大市場を狙った
自社パイプライン
 自社開発のみならず、世界トップレベルの製薬企業との提携:ノバルティス、
アストラゼネカ、武田薬品など
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Heptares Therapeutics社の特徴 ④
優れたマネジメント陣による
グローバルな運営

マネジメント、取締役、アドバイザー陣は、GSK、ファイザー、アストラゼネカ、
メルク、ノバルティスなど、世界的な企業経験者により構成

欧州、米国、日本の企業との提携を達成。世界的な評価を得ている
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本株式取得による効果
 安定的な収益源
 高収益が望まれる開発パイプライン
 リスク分散された開発パイプライン
 複数の著名な製薬企業との提携と、
開発の進捗に応じたマイルストン・
ロイヤリティ受領の可能性
 日本での開発の実績、規制への対
応能力
 世界大手製薬会社等で経験やネット
ワークを培ってきた役員
3つの基盤技術(APNT、Molecular
HivingTM、PeptuneTM)
 欧州における開発力、規制への対応
能力
 経験豊富な経営陣、優秀な人材
独自基盤技術による新規低分子
化合物、ペプチド、抗体等の創薬
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本株式取得による効果
統合後の当社グループは
✔
既存の基盤技術に加え、ドラッグディスカバリー基盤技術の保有
✔
日本、欧州での開発力、医薬品規制への対応能力の強化
✔
リスク分散された幅広い開発品パイプライン
✔
複数の提携の機会
✔
収益を持続させる能力の強化
✔
4つの基盤技術のシナジー効果
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グループ内のシナジー効果
そーせいグループ(株)
アクティバス
東亜/
日東
GMP製造
難溶性低分子
化合物のナノ粉砕
JITSUBO
積水
メディカル
(株)そーせい
新日本科学
GMP製造
ペプチド合成
ペプチド修飾
国内開発
低分子医薬品、ペプチド医薬品
のドラッグデリバリー
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今後の持続的な成長のための買収
 アクティバス、JITSUBO社の可能性の最大化
 2026年以降の収益基盤の獲得
 グローバルな創薬エンジンの拡充
Heptares社の買収によって実現
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株式取得の概要
100%株式を取得しその対価として:
支払い方法
 株式買取価格:180百万米ドル
 条件付き対価:220百万米ドル
※ 将来受領するマイルストン・ロイヤリティに
応じて支払う
資金調達
 みずほ銀行より200億円を借入
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Heptares社の基盤技術
天然型の酵素
安定化
タンパク質
GPCRs
Missing Link
StaRs®
安定化
タンパク質
構造情報
構造ベース
創薬
Innovation Gap
構造情報
構造ベース
創薬
 Heptares社 StaR® 技術
•
GPCRの安定化による構造解析、抗体製造への利用
 創薬技術への応用が可能
GPCRを他の創薬ターゲットのように簡便に利用可能
• 臨床での開発中断を防ぐために、選択性や安全性を向上できる
•
 強固な科学的裏付けがある技術
 これまでに28のGPCRに対して、47種の構造のStaR®タンパク質を創
出、その内の10種はX線解析により新たに受容体構造が同定された。
 6つのfirst/best-in-classになりうる新規医薬品候補が前臨床および
臨床第Ⅰ/Ⅱ相にある
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Heptares社の提携
【契約内容】救急治療における非開示の
適応症に対する、最大2つのGPCR薬剤候補
の検討
【 経 済 条 件 】 契 約 一 時 金 5.5 百 万 ド ル +
4百万ドルの研究費+ マイルスト ンおよ び
ロイヤリティ
【契約内容】複数のターゲットに関する、抗体
医薬のためのStaR®抗原の利用
【経済条件】契約一時金、マイルストン、
ロイヤリティ+ 抗体医薬品の開発権利の
保有
【契約内容】複数の疾患領域における低分子
化合物および抗体医薬の検討
【契約内容】中枢神経系疾患に関連した一
つのGPCRをターゲットとした、低分子医薬
品の検討
【経済条件】合計180百万ドル: 6.25百万ドル
(契約一時金および研究費)+マイルストン
およびロイヤリティ
【経済条件】合計100百万ドル:7百万ドルの
契約一時金 + マイルストンおよび
ロイヤリティ
【 契約内容 】 複数のター ゲッ ト に 関 す る、
抗体医薬のためのStaR®抗原の利用
【契約内容】ノバルティスが指定する一つの
GPCRをターゲットとした低分子医薬品の検討
【経済条件】契約一時金+マイルストン+
ロイヤリティ
【経済条件】合計200百万ドル(契約一時金
およびマイルストンを含む)+ロイヤリティ
【契約内容】重症低血糖症治療のため
の、first-in-classとなる経口投与可能
なGLP-1受容体拮抗薬の検討
【経済条件】非開示
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パイプライン
開 発 品
適 応
前臨床
第I相
第II相
シーブリ®/NVA237
慢性閉塞性肺疾患
承認
申請
第III相
承認
上市
欧州・日本
日本、欧州
米国
ウルティブロ®/QVA149
慢性閉塞性肺疾患
欧州・日本
米国
SO-1105
口腔咽頭カンジダ症
欧州の24ヶ国、米国や
韓国で承認済み
APP13002
感染性眼疾患
APP13007
炎症性眼疾患
アクティバスファーマ独自の微粉砕技術を用
いた製剤開発
ペプチド後発医薬品事業
開 発 品
適 応
基礎研究
開発研究・
非臨床試験
生物学的
同等性試験
申請・審査
承認・上市
JIT-2001
循環器系疾患
JIT-1007
希少疾患
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Heptares パイプライン
開発プログラム
適応
ムスカリン受容体M1作動薬
アルツハイマー病、認知障害
M4作動薬
統合失調症、精神障害
M1/M4デュアル作動薬
統合失調症、精神障害
アデノシン受容体2A拮抗薬
注意欠如・多動性障害
CGRP受容体拮抗薬
偏頭痛治療および予防
GLP-1作動薬
糖尿病
GLP-1作動薬
膵島β細胞保護
OX1受容体拮抗薬
依存症
その他複数のターゲット
その他複数の適応
提携先との開発プログラム
複数の適応
基礎研究
前臨床試験
第Ⅰ相
第Ⅱ相
IND open
詳細は非開示
 疾患との関連性が科学的に検証されたGPCRをターゲットとし、生物学的なリスクを低減
 すべてのプロジェクトが‘first/best-in-class’または優れた次世代製品の可能性
 神経科学、代謝、あるいはオーファンなど、多様な商業化の機会
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Heptares社のニュースフロー 2015年 ~ 2017年
 POC臨床試験結果
2015
2016
2017
ムスカリン
受容体M1
作動薬
アデノシン
受容体2A
拮抗薬
M1/M4
デュアル
作動薬
CGRP 受容体
拮抗薬
アルツハイマー病、
認知障害
(2015)
注意欠如・
多動性障害
(2016)
統合失調症、
精神障害
(2017)
偏頭痛
(2017)
 第Ⅰ相臨床試験の結果
2015
2016
2017
アデノシン
受容体2A
拮抗薬
ムスカリン
受容体M 4
作動薬
CGRP
受容体
拮抗薬
M4 or M1/M4
デュアル
作動薬
GLP-1
受容体
作動薬
GLP-1
受容体
拮抗薬
OX1
受容体
拮抗薬
(2015)
(2016)
(2016)
(2017)
(2017)
(2017)
(2017)
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そーせいグループ:リスク分散されたビジネスモデル
Heptares
Sosei R&D
GPCR ドラッグ
ディスカバリー
基盤技術
COPD 関連
開発品
アクティバス
ナノ粉砕化技術
JITSUBO(株)
リスク分散しつつ
高収入を持続
させる体制
(株)そーせい
インライセンス
新規ペプチド創
薬基盤技術
そーせいCVC
RMF1
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業績への影響
 2017年3月期より当社グループの売上への貢献
 2019年3月期の収益が3倍に近い水準まで伸張
 Heptares社のパイプラインに基づき2026年
以降も収益の持続を
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役員・経営陣
 取締役
田村 眞一
取締役
元 ジェネンテック株式会社 代表取締役社長
藤井 卓也
取締役(社外)
元 日本銀行
Declan DOOGAN
取締役(社外)
元 Senior Vice President, Head of Worldwide
Development, Pfizer Inc
Peter BAINS
取締役(社外)
元 Senior Vice President, International
Commercial Development, GlaxoSmithKline
遠山 友寛
取締役(社外)
TMI総合法律事務所 パートナー
 執行役
田村 眞一
代表執行役社長 CEO
虎見 英俊
執行役副社長 CFO
元 Business Controller, Honeywell Specialty
Materials Japan Inc
望月 昭典
執行役副社長 CSO
元 富士レビオ株式会社 中央研究所 研究員
Malcolm WEIR
執行役副社長
Chief R&D Officer
元 Head of Molecular Science Division,
GlaxoWellcome
尾﨑 拡
執行役副社長
元 バイオジェン・アイデック・ジャパン
代表取締役社長
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Heptares Management Team
Malcolm WEIR
CEO & Co-founder
GSK, Inpharmatica
Fiona MARSHALL
CSO & Co-founder
GSK, Millennium
Daniel GRAU
President
CombinatoRx, Cortria
Barry KENNY
CBO
Pfizer, Biofocus, Takeda
Tim TASKER
CMO & VP Development
GSK, Evotec
Miles CONGREVE
VP Chemistry
GSK, Astex
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サマリー: 買収の効果
✔
開発品パイプラインの強化
✔
開発力の強化
✔
経営基盤の強化
✔
持続的成長力の強化
23
質 疑 応 答
24
そーせいグループ株式会社 管理部
〒102-0083
東京都千代田区麹町2-4 麹町鶴屋八幡ビル5階
電話: 03-5210-3399(IR)
FAX: 03-5210-3291
www.sosei.com
この資料に記載されている内容のうち、当社の将来的な経営戦略や営業方針、業績予測等にかかわ
るものは、いずれも現時点において当社が把握している情報に基づいて想定・算出されたものであり、
当社を取り巻く経済情勢の変化や研究開発の進捗状況、証券市場規模の変化等の様々なリスクや不
確定要因を内包するものであって、現実の業績は、それらの要因により当社の予測数値と異なる可能
性があります事をご了承ください。
ご注意:この資料は投資勧誘を目的に作成されたものではありません。投資を行なうに際しては、
投資家ご自身の判断で行なうようお願いいたします。