社会福祉法人 育 生 会 平成26年度 事 業 報 告 書 - 第20期 1:実施事業 介護老人福祉施設(よつば苑) 定員 104名 短期入所生活介護(よつば苑) 定員 16名 通 所 介 護(よつば苑) 定員 30名 居 宅 介 護 支 援(よつば苑) 定員 120名 食事配達サービス(よつば苑) 生活困難者に対する相談支援事業(よつば苑) 太陽光発電売電事業(よつば苑) 認知症対応型共同生活介護(かぐやひめ) 定員 18名 認知症対応型共同生活介護(たまてばこ) 定員 18名 小 規 模 多機 能 型居 宅 介 護(たまてばこ) 定員 25名 2:運営方針 利用者が自立した生活を営むことができるよう、個々の心身 の状況を踏まえ、その有する能力に応じ、利用者の選択に基 づき、適切なサービスが総合的かつ効率的に提供されるよう 配慮して行う。サービス提供に当たっては、利用者の意思及 び人格を尊重し、常に利用者の立場に立って公正中立に行う こととする。事業実施に当たっては、一般財団法人育生会横 浜病院及び介護老人保健施設ユトリアムはもちろんのこと、 地域自治会や近隣の医療・保健・福祉サービス及び関係自治 体との綿密な連携を図り、総合的かつ地域に根ざしたサービ スの提供に努めるものとする。また、サービスの質の維持向 上を前提とした上で効率的な運営を行い、利用者の満足度の 向上に加え、職員の満足度、充実感の向上をも図り、全職員 が一体となって高齢者介護、福祉に取り組む体制作りをして 行く。 3:処遇方針 利用者の満足度を高めるために、利用者個々の心身等の状況、 要望及びその置かれている状況並びに家族等の状況を十分に 把握し、利用者及び家族の同意のもと、サービス計画を作成 し各種サービスを提供すると共に、継続的なサービスの管理 及び評価を行うものとする。介護に当たっては、利用者に求 められているものは何かを常に考え、利用者のプライバシー や基本的人権を最大限に尊重し、利用者、家族、職員が互い に信頼し、より良い処遇が出来るように取り組んで行く。利 用者個々に合ったきめ細かいサービスの提供を心がけ、必要 なときに最適な援助を行うことが出来るよう、職員の意識と 技術の更なる向上を目指す。 4:概 況 平成26年度の経済環境を振り返ってみると、前年度から続く政府の経済 対策や海外経済の回復などにより、雇用を中心に緩やかに持ち直している ものの、消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減とその後の回復の遅れが 個人消費などで見られるなど、一部に弱い動きが続いた1年であった。そ のような中で、本会においては、老朽化に伴う車両等の入れ替えを行い、 各施設で努力を重ね、利用率向上を中心とする経営の安定化を図ってきた。 今後は防水・外壁・空調といった大規模修繕改修が喫緊の課題である。本 会の各事業をみると、介護老人福祉施設では、一昨年度なかばより嘱託医 が交代し診療方針の変更により入院するご利用者が減り、利用率は前年度 比5.0ポイント上昇の98.0%となった。平均介護度が4.32と年々 重度化する中で、ご利用者の高いニーズに応えながら、更なる利用率向上 を図っていく。短期入所では、入院などの急なキャンセルや近隣老健への 入所の影響もあり、新規利用者が伸び悩み、前年度比5.4ポイント低下 の86.3%(一日平均13.8名) 、と利用率が低迷した。一方、通所介 護は、送迎エリアの拡充及び重介護者の受け入れを積極的に行うことによ り、前年度比3.4ポイント上昇し、69.8%(一日平均20.9名) となった。近隣の地域ケアプラザ及び併設ユトリアムの通所リハビリテー ションとも情報交換をしながら連携を一層密にし、地域住民に必要な居宅 サービスを目指していく。磯子区にあるグループホームかぐやひめでは、 昨年度に引き続き99.6%と安定した利用率を達成したものの、拠点が 離れていることによる情報共有や連携不足が生じることがあり、今後改善 が必要である。南区にあるグループホームたまてばこも98.3%と安定 した利用率が続いているものの、併設の小規模多機能型居宅介護では、他 事業者の利用者獲得競争が激化する中で前年度比6.1%ポイント低下し、 63.9%の登録率に留まった。住まい・医療・介護・生活支援が一体的 に提供される地域包括ケアシステムの一端を担う同サービスは、認知症高 齢者の増加が見込まれ、その必要性が確実に高まってくるため、地域住民 のニーズ汲み取り、他事業者との差別化を図りながら事業を推進していく。 新たに開始したかながわライフサポート事業は、神奈川県社会福祉協議会 が主体となり実施しており、危機に直面している生活困難者を物心両面か ら支援し、その生活の立て直しを図るものである。社会福祉の原点とも言 える事業であり、本会が持つ社会資源としての機能をこれからも積極的に 地域に還元して行きたい。人材の確保については、年々困難な状況が続い ている。本会は、将来を見据え、6年前からEPA(経済連携協定)によ る、海外からの介護福祉士候補者を受入れている。今年度は、ベトナムの 介護福祉士候補者を2名を受け入れたが、その際の求人倍率は約2倍と、 各法人の関心の高さを示している。なお、本会では、これまで介護福祉士 を受験したEPA介護士4名全員が合格し、引き続き就労している。安定 した労働力を確保するためには、常勤職員比率の向上、新卒学生の採用活 動や、ホームページ等を通じての情報発信が重要で、今後に向けて更なる 改善、工夫をし、安定した運営を図っていく。 貸 借 対 照 表 平 成 27 年 3月 31日 現 在 社 会 福 祉 法 人 育 生 会 単 位 :千 円 資 産 001 流 動 資 産 01 現 金 預 金 02 有 価 証 券 03 事 業 未 収 金 04 未 収 金 05 未 収 補 助 金 06 立 替 金 07 前 払 金 08 他 会 計 区 分 貸 付 金 09 会 計 区 分 外 貸 付 金 10 仮 払 金 11 そ の 他 の 流 動 資 産 002 固 定 資 産 001 基 本 財 産 01 土 地 02 建 物 03 基 本 財 産 特 定 預 金 002 そ の 他 の 固 定 資 産 01 土 地 02 建 物 03 構 築 物 04 機 械 及 び 装 置 05 車 輌 運 搬 具 06 器 具 及 び 備 品 09 権 利 10 ソ フ トウ ェ ア 14 退 職 給 与 引 当 資 産 15 長 期 預 り 金 引 当 資 産 16 そ の 他 の 積 み 立 て 資 産 17 そ の 他 の 固 定 資 産 資 産 の 部 合 計 の 部 負 2 9 5 ,8 3 7 1 5 4 ,7 0 3 0 1 2 7 ,2 5 7 159 8 ,6 1 7 466 4 ,3 7 8 0 0 257 0 1 ,0 0 4 , 6 6 5 7 7 4 ,6 7 2 2 0 1 ,6 0 0 5 7 3 ,0 7 2 0 2 2 9 ,9 9 3 2 0 ,0 0 0 0 771 2 3 ,2 2 8 7 ,8 1 2 5 ,6 3 7 5 ,0 1 6 722 5 1 ,2 8 1 4 ,4 3 8 1 0 1 ,3 4 1 9 ,7 4 7 1 ,3 0 0 , 5 0 2 債 及 び 純 資 01 短 期 運 営 資 金 借 入 金 02 事 業 未 払 金 03 そ の 他 の 未 払 金 12 預 り 金 16 仮 受 金 012 固 定 負 債 01 設 備 資 金 借 入 金 05 退 職 給 与 引 当 金 07 長 期 預 り 金 の 部 合 計 013 基 本 金 014 国 庫 補 助 金 等 特 別 積 立 金 015 そ の 他 の 積 立 金 016 次 期 繰 越 活 動 収 支 差 額 01 (うち 当 期 活 動 収 支 差 額 ) 純 資 負 債 及 産 び 純 の 部 合 計 資 産 の 部 の 部 1 6 ,3 9 2 0 1 4 ,3 3 2 280 1 ,7 8 0 0 0 0 0 0 0 0 8 3 ,8 1 2 2 0 ,5 0 0 5 9 ,5 4 4 3 ,7 6 8 0 0 0 0 1 0 0 ,2 0 4 3 8 0 ,0 5 1 5 5 9 ,4 7 5 0 2 6 0 ,7 7 2 5 ,9 4 8 1 ,2 0 0 ,2 9 8 011 流 動 負 債 負 債 産 合 計 1 ,3 0 0 ,5 0 2
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