ライマンブレイク銀河 Lyman break galaxy たくさんの天体からどうやって遠方銀河を見分けるか 銀河円盤 銀河の外側 遠い銀河 銀河間物質 ものすごく遠い銀河の光 距離に応じて光が吸収される。 遠い銀河からの光は途中の天体・物質に吸収され て、ぼろぼろになって地球までやってくる。 近くの天体 光の強さ 遠くの天体 もっと遠くの天体 波長 ライマンブレイクの検出 ライマンブレイク =遠方(z>3)星形 成銀河のスペクトル の大きな特徴。 ライマンブレイクの 原因 912Aのライマン 端 Lyman limit (n=1→無限大)に よる連続吸収 Lyman limitによる吸収(<912A) IGMとしての Lyman α forest によるライマン α(1216A)より短 波長側での準連続 的吸収。 IGMによる吸収(<1216A) Lyman break Galaxy (LBG) ライマンブレイクをはさむようにフィル ターを選べば撮像観測だけでライマンブ レイク銀河 Lyman Break Galaxy (LBG)を検出することができる。 U G Steidel + 96 APJ 462, L17 Steidel + 99 APJ 519, 1 Steidel + 03 APJ 592 728 R Miley+ 04 LBGの選択のしかた 銀河のSEDモデルを使えば2色図上のどこにz=3銀河がいるか 予測できる。 U-G z=3.5 z=2.8 G-R モデル予測 実際の観測データ LBG@z=3,4,5,…に応用できる Lyman breakをはさむようにフィルターを選択すれば、 z=3,4,5,6…のLBGを検出することができる。 Yoshida+ 07 Dickinson+ 03 Spectroscopic confirmations of LBGs 実際分光してみると確かにz>3の銀河 すべてmR~25と非常に暗い→10m望遠鏡でなければ分光できない。 LBGの発見→10m望遠鏡の金字塔的観測の1つ。 LBG: z>3でLy breakが可視域に入ってきて検出されやすくなってい る銀河 いくつかのものに ついては強い Lyman α輝線 Steidel + 96 APJ 462, L17 rest-紫外域にある多 くの星間ガス吸収線 銀河の星形成率 Star formation rate 銀河の星形成 星形成の現場 The trapezium region within the Orion Nebula HII region 銀河の星形成 星形成の現場 --- 複雑な物理。。。 Dust Gas Dust Dust UV SN Gas ee e e- IR 銀河中の星形成 star formation 星形成の現場 --- 複雑な物理。 --- しかも時々刻々と変わる。 銀河風 原子銀河雲の収縮・分裂・衝突・合体 AGN feedback 星間ガス・分子雲 超新星爆発・恒星風 星形成領域の形成・星生成 星の進化 星の種族構造の進化 1cycleするごとに 銀河の進化 重元素生成 銀河の星形成率 SFR 実際のSFRを決める要因はガス の密度、化学組成、衝撃波の強 さと頻度、磁場など。これらを 全部考慮するのは難しい(非現 実)ので、ガス密度のみを考慮 した以下の経験則を用いる。 Schmidt law(1959) 星形成率 C(t): 星形成率 star formation rate (SFR) 一般にガス密度が高いほど星形成率が高い(ガス雲の濃いとこ ろで星はたくさん生まれる)。 C (t ) k g (t ) n σg: ガス密度 通常n=1.4±0.15 (Kennicutt 1998) ガス密度 銀河の星形成率 遠い銀河ではガス密度を測れないのでluminosityとの相関から 以下の経験則を用いる。(Kennicutt 98; Salpter IMF) この場合のSFR(Mʘ/yr) (0.1Mʘ<m<100Mʘ ) UV continuum : SFR=1.4x10-28L(UV) (ergs/s/Hz) 重い星からの寄与。0<z<6で使える。dust吸収が強い。IMF依存性。 Hα : SFR=7.9x10-42L(Hα) (ergs/s/Hz) 重い星からの寄与。z<2で使える。time scale短い。IMF依存性。 Lyα : SFR=9.1x10-43L(Lyα) (ergs/s/Hz) High-zで有効。dust吸収強い。escapeメカニズム不明。 FIR : SFR=4.5x10-44L(FIR) (ergs/s) dust吸収強い天体で有効。dust heatingメカニズム(AGN/SF)不明。 など 実際に観測される各Lにはextinctionが加わっていることに注意。 SFRの進化については来週。 銀河の光度関数 luminosity function 光度関数 luminosity function L L dL ( L)dL ( * ) exp( * ) * L L L * L* :典型的な銀河の明るさ Φ*:振幅 α :べきの傾き log(number density) 宇宙には銀河が何個あるか? 光度関数 --- 光度ごとの銀河の個数密度分布関数。 最も基本的な観測量の1つ。 銀河の光度関数は経験的・近似的に以下のSchechter function (1976)で表されることが知られている。 理論的にはこれはPress-Schechterの表式で裏づけられる。 Power law α Exponential Cut-off L* Φ* log(luminosity) L L dL ( L)dL ( * ) exp( * ) * L L L * L* :典型的な銀河の明るさ Φ*:振幅 α :べきの傾き log(number density) 光度関数 luminosity function Power law α Exponential Cut-off L* Φ* log(luminosity) ちなみにこれをmagnitudeで書くと以下のように汚くなる。 (M )dM 0.4 (ln 10)(10 * 0.4( M M * ) 1 ) exp( 10 銀河数密度 ( L)dL *( 1) 光度密度 L ( L) LdL * L*( 2) 0.4( M M * ) )dM Luminosity function 光度関数 --- 「宇宙に銀河が何個あるか?」 光度関数のいろいろな観測量への依存性が知られている。 銀河の形態 Ellipticals/spirals/AGNs/dwarfs 観測波長 γ/X ― radio * L 環境 cluster/field ( L)dL ( * ) L redshift 進化 Schechter parametersで 定量的な比較ができる。 L dL exp( * ) * L L Φ* α L* Local LF 2dF galaxy survey Derived LF (mean K-corrections) Observed numbers Local LF 2dF vs. SDSS – good agreement Color/Morphology-specific LF 形態別光度関数 色別光度関数 Blanton+ 01 All E/S0 Sa Sb Sc Im Folkes+ 99 Is the Schechter function universal? 銀河全体としてみればSchechter functionの形になっているが、形 態別に見るとむしろGaussian、 その重ね合わせがSchechter function 銀河の形態は環境(銀河数の多い ところ、少ないところ、など)に よって異なる(後述)。したがっ て光度関数も環境依存性がある。 Binggeli, Sandage & Tammann 98 銀河の星形成史 銀河はいつ星を作ったか? 星形成率密度 star formation rate desnidy (SFRD) ρ* [M yr-1 comoving Mpc-3]の進化を知りたい。 Madau plot (1996) SFRを何で測るか? --- ベストな方法はない。 UV continuum (GALEX, LBGs) H and [O II] emission in spectroscopic surveys mid-IR dust emission 1.4GHz radio emission どの銀河を使うか? emission galaxy, radio galaxy, ULIRG, AGN, LBG, LAE … さまざまな研究がさまざまな銀河を使ってさまざまな手法で SFRDを求めMadau plotを描いている。 IMF Dust 補正 LFのどこまで積分するか? Cosmology 星形成率密度 star formation rate density *(1+z)3.1 (z<1) Hα/Hβ X/submm/radio UV OII Hopkins 04 decline? 星形成率密度 star formation rate density * L LUV Hopkins & Beacom 2006 dL L LBG: rest-UV LF LBGのrest-UV(1500-2500Å) LF evolution z=10→4で明るい方の数密度が増加(L*が進化)。 Rapid Buildup of L* galaxies z=4 z=10 Bouwens+ 15 Mass of ~L* galaxies Springel et al. (2005)
© Copyright 2024 ExpyDoc