清瀬市立中学校教科用図書採択要綱 1 目的 この要綱は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律(昭和31年法律第162号)及び義務教育 諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律(昭和 38年法律第182号)の規定により、清瀬市立 中学校が使用する教科用図書〔文部科学省検定済教科書〕(以下「教科書」という。)の採択を公正か つ適正に行うために必要な事項を定めることを目的とする。 2 採択の基本方針 中学校用教科書の採択は、中学校用教科書目録(採択年度使用)に搭載されている全ての教科書のう ちから行うものとする。 3 採択に関する組織及び職務 教科書の採択に関する組織は、教育委員会、教科書調査委員会(以下「調査委員会」という。)、 教科書調査部会(以下「調査部会」という。)及び教科書研究会とし、調査委員会、調査部会及び教科 書研究会の組織及び職務は次の通りとする。 (1)教育委員会 ① 採択方針を決定する。 ② 清瀬市立中学校において使用する教科書を、調査委員会による調査研究の結果および8(2)に掲 げる市民アンケートの結果を参考にしながら、種目ごとに1種採択する。 (2)調査委員会 採択を公正かつ適正に行ために、調査委員会を設置する。 ① 委員の資格要件 ア 採択に関する事項について、幅広い視野から調査研究が行えること。 イ 教科書の採択に関して利害関係がないこと。 ② 職務 東京都教育委員会の指導・助言及び10「調査基準」に照らし合わせるとともに、調査部会の調査 研究及び市民アンケートの結果を参考にし、公正かつ適正に検討し、全ての教科書についての調査 研究を文書でまとめる。次に教育委員会に報告する。 ③ 定数 調査委員会の定数は12名以内とする。 ④ 組織 調査委員会の委員は、次に掲げる者とし、教育長が委嘱する。 ア 調査委員会委員長 清瀬市立中学校長会より1名とする。 イ 調査部会部会長 清瀬市立中学校校長会及び清瀬市立中学校副校長会より、合わせて9名とする。 ウ 保護者代表 清瀬市立中学校保護者より2名以内とする。 エ 上記「ア、イ、ウ」に掲げる者のほか、教育長が必要と認めた者 ⑤ 任期 委嘱の日から当該年度(教科書採択年度)8月31日までとする。 ⑥ 委員長・副委員長 ア 調査委員会に、委員長1名、副委員長1名を置く。 イ 委員長、副委員長は委員の互選とする。 ウ 委員長は、委員会を統括する。また、教育委員会に調査研究を報告する。 エ 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故があるときは、その職務を代行する。 ⑦ 委員会の運営 1 委員会は、委員の3分の2以上の出席をもって開会することができる。 ⑧ 委員会の召集 調査委員会の召集は委員長が行う。 (3)調査部会 教科書の調査研究を行うために、調査委員会の下部組織として、調査部会を設置する。 ① 部会長 3(2)④イによる。 ② 部員の委嘱及び資格要件 以下のア、イ及びウを満たす清瀬市立各中学校教員(原則正規教員)を部員とし、教育長が部員を 委嘱する。 ア 教育研究に実績・経験があること。 イ 教科書の採択に関して利害関係がないこと。 ウ 9教科の教員(各教科ごと1名)であること。 ③ 職務 教育委員会が定める報告書様式及び10「調査基準」に従い、3(4)に掲げる教科書研究会の調 査研究を参考にしつつ、全ての教科書について調査研究を行い、その結果を調査委員会に報告する。 ④ 定数(部会長を除く) 45名以内とする。 ⑤ 組織 調査部会は次に掲げるものとする。 中学校(教科種別ごと各校1名で編成) 国語科調査部会、社会科調査部会、数学科調査部会、理科調査部会、音楽科調査部会、 美術科調査部会、保健体育科調査部、技術・家庭科調査部会及び外国語科調査部会 ⑥ 任期 委嘱の日から当該年度(教科書採択年度)8月31日までとする。 ⑦ 調査部会の召集 調査部会の召集は各部会長が行う。 (4)より広く教科書の調査研究を行うために、調査部会の下に、各学校に教科別の教科書研究会を設置 する。 ① 組織 ア 教科書研究会長は校長とする。 イ 会員は担当する教科ごとの正規職員が担当する教科ごとに会員となる。 ② 職務 全ての教科書について調査研究をし、教科書研究会長が取りまとめをし、その結果を調査部会の各 部会長へ報告する。 なお、調査研究は、教育委員会が定める報告書様式及び10「調査基準」に従い、実施する。 4 採択時期 教科書の採択時期は、義務教育諸学校の教科書の無償措置に関する法律施行令(昭和39年政令第1 4号)第13条の定めるところにより、当該年度(教科書採択年度)8月31日までに行う。 5 守秘義務 採択を公正かつ適正に行うため、 採択に関する内容については清瀬市教育委員会が採択事務を終了 する日まで非公開とする。 採択に関して、3(1)~(4)で掲げる組織を構成する全ての人に対して、知り得た内容につい ては、守秘義務を課するものとし、資料作成に関する資料等はすべて教育長に提出する。 2 6 欠格条項 次のいずれかに該当する者は、調査委員会の委員、調査部会の部員及び教科書研究会の会員になるこ とができない。 (1)発行者 (教科書の発行者をいう。以下同じ。)の役員及び従業員並びにこれらの配偶者及び三親 等内の親族 (2)顧問、参与、嘱託等いかなる名称を問わず、事実上発行者の事業の運営に重要な影響力を有してい る者 (3)教科書及び教科書に関連する資料等の著者及び編者又は事実上著作及び編集に参加若しくは協力し た者 (4)教科書及び教科書に関連する資料等の著者及び編者が団体の場合は、その団体の役員及びこれに準 ずる者 (5)教科書の供給事業を行う者及びその従事者 (6)過去において特定の教科書の宣伝及び普及又は排除を努めた者 7 解任 教育委員会は、調査委員会の委員、調査部会の部員及び教科書研究会の会員が次のいずれかの事由に 該当することになったときは、任期の途中であっても解任することができる。 (1)心身の故障のため、任務の遂行に支障があり又はこれに耐えられないとき。 (2)上記6の欠格事項が判明したとき (3)守秘義務に違反したとき。 (4)調査委員会の委員、調査部会の部員、教科書研究会の会員としてふさわしくない行為があったとき。 (5)その他、教育委員会が必要と認めたとき。 8 教科書の展示 (1)教育委員会は、教科書の見本本を一般公開するため、教育委員会が指定した会場において期間を 定めて展示する。 (2)教育委員会は上記展示会場にアンケート用紙を設置し、市民の意向の把握に努める。 9 会議の非公開、採択結果等の公開 調査委員会、調査部会及び教科書研究会の会議は非公開とする。ただし、採択後においては、採択結 果、採択理由、調査研究資料、調査報告書及び会議の議事録は公開とする。 10 調査基準 各教科書を調査する際の調査基準は以下の通りとする。 ア 本市公立中学校に在籍する生徒の能力・特性にふさわしい内容(文字、表現、挿絵、取り扱う題材等) となっている。 イ 系統的に編集されていること。 上記10ア・イに掲げる調査基準の細目は、下記(1)~(5)に示された評価の観点とし、これら の観点に従った調査研究を行い、所見を記入するものとする。また、(1)~(5)示されない特記 事項(特徴)がある場合は、(6)その他として所見を記入するものとする。さらに、(1)~(6) について、特定の教科書を採択すべきかどうか、あるいは、他の教科書との比較に関する表記はして はならない。 (1)内容の選択 清瀬市教育委員会の「教育目標・基本方針」等との整合がとれている。 (2)構成・分量 ① 単元(教材)ごとの配列が適切であり、発達段階に応じた分量・内容となっている。 ② 基礎的・基本的な内容と発展的な内容の系統性が配慮されている。 3 (3)表記・表現 文字、記号、式、図形、挿絵、写真などが見やすく、読みやすく、理解しやすい。 (4)使用上の便宜 ① 巻頭、巻末の資料や索引などが工夫されていたり、全体の構成が見通せたりするような配慮がされてい る。 ② 課題発見・解決に向けた学習や言語活動を充実させ、思考力・判断力・表現力等を高める工夫がある。 ③ 取り上げている内容や資料等が本市中学校の生徒にとって適切なものになっている。 (5)人権 人権に配慮された表現・図・絵・写真となっている。 (6)その他 特記事項(上記以外での特徴) (施行期日) この要綱は、平成27年4月24日から施行する。 4
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