お茶の研究パート3~タンニンを調べよう

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小学生の優秀賞・優良賞
優良賞
●研究テーマ
春山小学校 6 年
坂本孝義さん
お茶の研究パート3∼タンニンを調べよう∼
動機
お茶の中に鉄くぎを入れると、タンニンと反応してお茶が黒くなることが昨年の実験で分かっ
た。そこで、今年は、お茶を作る条件やお茶の性質を変えることによるタンニンの変化をくわしく
調べてみることにした。
内容
様々な条件で作ったお茶にくぎを入れ、1分、5分、15分、30分、1時間∼24時間、お茶の色の変
化を観察した。
①水の温度が高く、お茶の濃さが濃く、抽出時間が長いほどタンニン量が多いことが分かった。
②抽出した温度が高いほど、お茶が早く黒くなり始めることが分かった。
③いろいろなお茶やコーヒーを酸性にした場合、24時間後お茶が黒くならないことが分かった。
④タンニンによる色の変化は、吸取紙を30分間お茶につけ、紙が吸収した色の濃さで評価できる
ことが分かった。
まとめや感想
水やお茶の量、時間などを正確にはかって実験を行ったことは大変だったが、細かく結果が見
られたのでよかった。お茶の性質を変えると予想外のことが起きたことが、とても興味深かった。
優良賞
●研究テーマ
気山小学校 6 年
須磨 遥さん
カニの観察Ⅳ
動機
3年前からカニの観察を始めたが、まだわからないことも多いので続けて観察することにした。
今年は家の近くの川にすんでいるカニも観察することにした。
内容
①つかまえたカニを川にはなすとどうなるか…近くの穴に住みつかず、広い場所ににげる。
②カニの生活を調べる…同じ場所にずっといるわけではなく行動はん囲は広い。
③カニのフンについて…野菜を食べた時は野菜の色のフンが出る。肉や魚の時には黒いフンが
出る。
④カニの歩く速さ…昼の方が速く歩く。夜はにげるより止まってじっとしている。
⑤カニの脱皮…足が取れてしまったカニがいたが、脱皮すると足がきれいにそろっていた。
⑥カニの産卵…つかまえたカニの中に卵をもっているカニがいたので、人工的に海水をつくって
産卵を試みたがうまくいかなかった。
まとめや感想
カニは同じ場所で生活しているかと思ったが、行動はん囲が広く、おどろいた。また取れていた
カニの足が脱皮したしゅん間にもとにもどっていたこともびっくりした。4年間観察してきて厳
しい自然の中で生きていく体の仕組みや能力があることがわかった。