価格 マンション修繕編 2015/2016 特集 マンション維持管理と再生 マ

マンション修繕編 2015/2016
目次・本書の構成
トピックス
本書の構成 5
マンション修繕とは 6 マンション建替え円滑化法等の一部改正について 9
住宅リフォーム事業者団体登録制度 10
価格開示方式によるマンション大規模修繕 12
マンション大規模修繕工事 MKSフォトコンテスト 14
第5回マンション・クリエイティブリフォーム賞 16
NPO法人リニューアル技術開発協会創立20周年記念 17
特集 マンション維持管理と再生
21
特集 実例
23
リノベーション住宅とは ……………………………………………………………… 24
リノベーション1/家族世帯型リノベーション改修工事 ……………………………… 26
リノベーション2/都心マンションリノベーション改修工事 ………………………… 40
特集レポート/バリューアップリノベーション ………………………………………… 52
ドア・サッシ・手すり1/省エネ・窓サッシ改修工事 ……………………………………… 54
ドア・サッシ・手すり2/玄関ドア・窓サッシ改修工事 …………………………………… 66
ドア・サッシ・手すり3/手すり更新工事 ………………………………………………… 74
給排水1/給水管・給水設備および受水槽更新工事 ………………………………… 82
給排水2/排水管の段階的スラブ上化更新工事 …………………………………… 90
給排水3/台所系統雑排水管更新工事 …………………………………………… 102
耐震1/制震ブレース工法による耐震改修工事 …………………………………… 110
耐震2/ADブレース工法とSRF工法による耐震改修工事 ……………………… 122
133
特集 製品情報
サッシ・手すり ……………………… 134
耐震………………………………… 148
玄関ドア/サッシ/手すり
外付け/ブレース/耐震壁/制震/その他
給排水……………………………… 137
建物緑化…………………………… 167
給水管/給水管保護/給水管更生/排水管更生
屋上緑化
見積り実例
169
新築工事へのフィードバック-修繕の現場から- …………………………………… 170
実例1 外装大規模修繕および耐震補強工事……………………………………… 176
実例2 基本工事を中心にした2回目大規模修繕工事 …………………………… 192
実例3 大規模高層住宅での雑排水・汚水設備改修工事 ………………………… 202
赤坂レジデンシャルホテル外壁改修工事 ………………………………………… 210
2
マンション2015/2016
目次・本書の構成
マンション大規模修繕工事の見積書分析結果
215
全体工事費/仮設工事/下地補修工事/防水工事/塗装工事/諸経費
価格編
229
下地調整等
271
屋上・ルーフバルコニー・屋根防水
272
価格編の見方
230
庇・笠木等付属物防水
274
諸経費とは
236
バルコニー防水
276
廊下・階段防水
276
共用部分管理
239
屋根防水・床防水工事 メーカー公表価格 278
マンション管理費用
240
外壁塗装等工事
285
法定点検費用
242
外壁洗浄・剥離
287
消防設備点検
244
コンクリート補修
288
昇降機保守・点検
249
外壁塗装
290
共用部分清掃費用
250
外断熱改修
295
共用部分清掃 概算費用
251
タイル張り補修
296
外壁塗装等工事 メーカー公表価格
297
仮設
255
シーリング工事
310
仮設工事費
256
外壁目地シーリング
312
仮設建物
258
建具回りシーリング
314
工事施設
258
給排気ベントキャップ回りシーリング
315
環境・安全
259
手すり根元回りシーリング
315
処分費・その他
259
避難ハッチ回りシーリング
315
外部足場
260
シーリング工事 メーカー公表価格
316
内部足場
262
鉄部塗装等工事
318
災害防止設備
263
塗装仕様別
320
外部養生
263
塗装部位別
320
仮設工事 メーカー公表価格
264
鉄部塗装等工事 メーカー公表価格
322
建具・金物等工事
324
建物
267
建具
326
屋根防水・床防水工事
268
金物等
327
マンション2015/2016
3
マンション修繕編 2015/2016
目次・本書の構成
建具・金物等工事 メーカー公表価格
329
火災報知設備更新
393
設備
337
消防用設備工事 メーカー公表価格
394
昇降機設備工事
395
給水・排水設備工事
給水管更新
338
昇降機設備工事
396
342
立体駐車場設備工事
397
給水・給湯管更新
344
立体駐車場設備工事 メーカー公表価格 399
排水管更新
345
弁
(バルブ)類更新
346
外構
401
塩ビ製小口径ます
348
外構工事
402
受水槽改修
349
外構工事
404
ポンプ改修
349
外構工事 メーカー公表価格
406
保温工事
350
アンカー工事
351
調査・診断、設計、工事監理等
413
調査・診断
414
配管更生工事
358
設計、工事監理
416
給水・排水設備工事 メーカー公表価格 352
配管更生工事 メーカー公表価格
360
調査・診断費用
418
ガス設備工事
363
調査・診断費用 メーカー公表価格
419
マンションのガス設備改修について
365
空調・換気設備工事
368
空調設備
370
換気設備
370
修繕工事単価の推移
424
電灯設備等工事
371
マンション関連統計
426
電灯設備
374
中古マンション70m2月別価格推移
428
配電盤類
375
(公財)マンション管理センターのご案内 431
配線材料
376
避雷針設備
377
電灯設備等工事 メーカー公表価格
378
情報・通信設備工事
379
テレビ共聴設備
384
インターホン・カメラシステム設置工事
384
情報・通信設備工事 メーカー公表価格 385
参考資料
(公財)マンション管理センターの
長期修繕計画作成・修繕積立金算出サービス
関連図書案内
423
435
436
索引・その他
437
商品名・項目索引
438
449
消防用設備工事
387
企業名索引
消火管更新
392
広告索引
451
消防用設備
392
取扱書店 452
消火器等改修
393
4
マンション2015/2016
特 集 実 例
特 集 実 例
リノ ベ ー ション 1
リノア相模原
家族世帯型リノベーション改修工事
物
件
名
リノア相模原(神奈川県相模原市中央区横山1-3-1)
築
年
数
築18年(平成9年6月竣工)
構 造・階 数
RC造・10階建て
総
142戸
戸
数
特集 実-例
延 床 面 積
15234.37m2
建 築 面 積
2058.00m2
工 事 期 間
平成24年10月 ∼平成25年4月(約7カ月)
工 事 項 目
■共通仮設工事 ■直接仮設工事 ■外壁補修工事 ■外壁塗装等工事
■防水工事 ■シーリング工事 ■鉄部等塗装工事 ■給水・排水工事
■電灯設備等工事 ■外構工事
工 事 総 額
497,175,000円(税込)
戸 当 たり:3,501,232円
m2当たり:32,635円
発
注
者
株式会社リビタ 設計監理者
株式会社南條設計室 施
株式会社ピーエス三菱(共用部分)
工
者
工事に至るまでの経緯
本建物は、家族世帯が多く住む地域にあり、
もと
もとは社宅の建物であった。建築物としての強度を
十分に満たす物件であることから、平成24年6月よ
りプロジェクトが開始された。
特に外構部分については、広い敷地に広大な
駐車場が設けられていたが、今回の企画では、地
域の景観形成に対する取組みなど特性を生かし、
物件に対するさまざまなニーズを抽出し、
ターゲッ
地域に開かれた広大な庭をつくる計画とした。それ
トを絞りながら進めていった結果、平成25年4月に
により、
「ガーデン」
を本建物の大きなコンセプトの1
竣工に至った。なお、専有部分については退去し
つとして組み込んだ。
て空室になった順に改修工事を進めた。
26
マンション2015/2016
工事の内容
●コモンスペース
●設備
敷地内の共用部分にコミュニティ空間を設置。
最新の設備を導入。
居住者同士、近隣住民同士のふれあいを創出
・高圧一括受電の導入
する場を設置。
・デジタルサイネージの設置:タッチパネル式
・エントランスホール
電子掲示板
床材:磁器質タイル
・共用部分無線LANサービス
プランターベンチの新設
・宅配ボックス:宅配便の荷物預かりボックス、
特集 実-例
・キッズラウンジ
24時間取出し可能
・集会室(キッチンスタジアム)
・シェア倉庫
キッチンの設置
・防災倉庫:災害時のための備品入れ
・ネット対応型防犯カメラシステム
●外構[ガーデン]
・24時間体制のセキリュティシステム
駐車場であった部分を中心に、地域に開かれ
た外構空間となる中間領域*として「5つの庭」
を設置。*相模原市の景観形成取組みに対する考え方
・お花見ガーデン
・井戸端ガーデン
・実りガーデン
・ふれあいガーデン
・こみちガーデン
デジタルサイネージ
宅配ボックス
ReNOA SAGAMIHARA
館銘板
マンション2015/2016
27
特 集 実 例
特 集 実 例
耐震 1
羽根木マンション
制震ブレース工法による耐震補強工事
物
件
名
羽根木マンション(東京都世田谷区羽根木1-8-1)
築
年
数
築41年(昭和49年7月竣工)
構 造・階 数
RC造・7階建て
総
46戸(内店舗1戸)
戸
数
特集 実-例
延 床 面 積
2824m2
建 築 面 積
475m2
工 事 期 間
平成26年3月∼11月(約9カ月)
工 事 項 目
■耐震補強工事
工 事 総 額
210,600,000円(税込)
補強後
戸 当 たり:4,578,260円
m2当たり:74,575円
発
注
者
羽根木マンション管理組合
設計監理 者
青木あすなろ建設 一級建築士事務所
施
青木あすなろ建設株式会社 東京建築本店
工
者
工事に至るまでの経緯
本建物は、昭和49年に竣工したRC造7階建て
で、L字型をした共同住宅である。
平成24年に耐震診断を実施し、耐震性能が不
足していることが判明、補強方法を検討した。4つ
の補強工法を比較検討し、内容、
コスト面などから
総合的に判断して青木あすなろ建設(株)の制震
補強前
が十分にあったことも、採用の決定理由となった。
ブレース工法を採用することが決定された。外付け
平成25年に補強設計を実施し、平成26年に耐
工法である制震ブレース工法は、住戸内への補強
震補強工事が実施された。世田谷区の耐震改修
が不要で、
スリムな鋼管ブレースはバルコニー側へ
助成制度を活用し、1億4370万円の助成金を受
補強した場合でも眺望への影響も比較的少ない
領した。助成金取得のため、
ビューローベリタスジャ
点なども、
「工事中、工事後も居住者の生活環境
パン㈱にて、耐震判定を取得している。設計、評定
を損なわない」
という管理組合の要望に合致すると
の実施期間は約8カ月を要し、補強工事は、平成
して高く評価された。
また、分譲マンションでの実績
26年3月から約9カ月を要した。
110
マンション2015/2016
■補強建物の耐震診断結果
●建物の構造的特徴
・X方向(東西方向)の耐震性能は、建物全体のIs値が1∼4階でIs<Iso( 0.6)
となり所要の耐震性能
を満足していないため、補強が必要である。
・Y方向(南北方向)の耐震性能は、建物全体では1、3階、
ゾーニングによる検討では1∼4階において、
Is<Iso( 0.6)
となり所要の耐震性能を満足していないため、補強が必要である。耐震性能が下回った
要因としては、耐力と靱性能の不足である。
2次診断
X方向
階
IS
CTU・SD
判定
Y方向
IS
CTU・SD
判定
1.25
1.28
OK
1.54
1.57
OK
PH1
0.99
1.02
OK
0.61
0.31
OK
7
1.13
1.16
OK
1.34
1.37
OK
6
0.87
0.89
OK
1.03
1.05
OK
5
0.61
0.63
OK
0.82
0.84
OK
4
0.41
0.42
NG
0.68
0.69
OK
3
0.32
0.33
NG
0.57
0.59
NG
2
0.32
0.33
NG
0.60
0.61
OK
1
0.28
0.29
NG
0.53
0.54
NG
特集 実-例
PH2
■補強方法の選定・工事内容
・管理組合の要望である①マンションの各住戸に入らずに補強ができること、②騒音・ほこりなど、工事の
影響を極力少なくすること、③住民の生活環境を守ること、④通路側は敷地が狭いので杭が不要な工法
であることを、補強方法の選定において配慮した。
・下階壁抜け柱の解消と耐力の向上を目的として、1階の一部(店舗および建物内通路)に鉄筋コンクリー
ト造の耐震壁を増設して耐力を向上させた上で、摩擦ダンパーを用いた制震ブレースを組み込む制震補
強工法を採用した。制震ブレースは建物外部に取り付ける外側補強工法とし、建物外側に鉄骨フレーム
を設置して、
この中にブレースを設置した。
補強箇所概要
桁行方向
梁間方向
階
制震ブレース
[基]
RC壁増打ち
[カ所]
鉄骨ブレース
[箇所]
RC壁増打ち
[カ所]
7
-
-
-
-
6
-
-
-
-
5
2
-
-
-
4
7
-
1
-
3
9
-
1
-
2
9
-
1
-
1
5
2
1
1
合計
32
2
4
1
マンション2015/2016
111
製
サッシ・手すり/サッシ
品
情
報
EXIMA31[GRAF工法]
新設アルミ窓下枠
下枠下地材
▶
既存アルミ窓下枠
▶
特集 製
-品
既設アルミ窓枠を有効利用し、
すっきりとした納まりを実現。
既設枠の下枠レールをカットして、
新設枠を接合するため段差解消、
通行がスムーズ。
●特長
●規格・仕様/単価
・下枠レールをカットすることで、一般のカバー
工法より段差が生じにくく、有効開口を確保
・従来工法と比較して、「静か・きれい・早い」
施工が可能
・工場で複層ガラスを障子に組み込んでから現場
へ搬入するため、安定した品質を確保
W1800×H1800mm、アルミ製、
カバー工法、
クレセント・換気小窓(パネ
ルタイプ)
材料費:226,000円/窓
●施工実績
1,700件、185,000セット
(2014年12月末現在)
●施工手順
前作業
準備・養生
障子撤去・
運搬
取付作業
下枠レール
カット
枠吊込み
→ネジ止め
後作業
障子吊込み
→調整
清掃・
後片付け
即日利用可能
問い合わせ
YKK AP株式会社 TEL 0120-20-4134
〒104-0024 東京都千代田区神田和泉町1
マンション2015/2016
135
製
給排水/給水管
品
情
報
エスロハイパーAW
ピット・天井配管(チーズ分岐付近)
特集 製
-品
給水立て管(パイプシャフト内)
埋設配管
(外構配管) 埋設消火管(埋設消火配管)
●特長
●規格・仕様/単価
・ポリエチレン管であるため腐食の心配がな
く、衛生的な環境を保つことが可能
・電熱線に電流を流し、管表面と継手内面を
一体化して接合
・せん断試験、曲げ角度45度、重機の吊上げ
試験、強度試験
(10t)にも耐える、柔軟性
と強靭さを兼ね備える
水道用耐震型高性能ポリエチレン管
(給水立て管、敷地内埋設配管、
ピット・
天井配管、
埋設消火管)
PWA-001/002/005/006規格品・準
拠品 20∼200A
材料費:990∼7150円/本
(直管
(20∼
200A)
)
軽量でしかも柔軟
重さは鋼管の約1/6と軽量のため、
軽々と材料を運搬可能。
また、
管自体に柔軟性
があるため狭いパイプシャフトでも管を切断することなく施工を行うことができる
大がかりな工具不要で現場も清潔
狭いパイプシャフト内で大きな工具を使用する場合、作業性が悪くなるが、継手に電気融
着用のコネクターを差し込むのみ。大きな機材による騒音も軽減でき、
現場を汚す心配なし
施工の自由度が広がる
やりとり接合ができるため任意の場所から配管施工が可能。複数同時に配管することもでき、
施工時間の短縮もできる
問い合わせ
積水化学工業株式会社 TEL 03-5521-0641
〒 105-8450 東京都港区虎ノ門2-3-17
マンション2015/2016
137
1
見積り実例
■長者町ビジネスマンション
外装大規模修繕および耐震補強工事
物 件
名
長者町ビジネスマンション(神奈川県横浜市中区長者町2-5-5)
築 年
数
築41年(昭和49年竣工)
構 造・階 数
RC造・地上11階、地下1階建て
総 戸
185戸+管理事務所
数
見積り実例
延床面積
8856.411m2
建築面積
824.22m2 工事期間
平成26年9月 ∼ 平成27年3月
(約7カ月)
工事項目
■共通仮設工事 ■直接仮設工事 ■外壁塗装等工事 ■防水工事 ■シーリング工事
■鉄部等塗装工事 ■下地補修工事 ■その他補修工事 ■耐震補強工事
工事総額
105,098,207円(税込)
戸当たり:568,098円
m2当たり:11,867円
発 注
長者町ビジネスマンション管理組合
者
設計監理者
株式会社ファーマ一級建築士事務所(大規模修繕工事)、株式会社柳田建築設計(耐震補強工事)
施 工
株式会社大和
者
工事に至るまでの経緯
平成22年に調査を行った結果、通りに面した外
壁塗装面に多数の爆裂や浮き、
ひび割れ、表面劣
化及び汚染が確認され、屋上やベランダに施され
たウレタン塗膜防水層の表面劣化やめくれ、摩耗
工事の内容
●大規模修繕工事
・ベランダ手すり壁の不良部を撤去し異形鉄筋で
補強後、型枠を組んでグラウト材を充填し成形
・屋根、ベランダ回りは不良部撤去と段差修正した
および下地コンクリートのひび割れや浮きが確認さ
後、密着工法でウレタン塗膜防水を施工(屋根に
れた。早めの補修が必要であったが、耐震補強の
は補強用メッシュを併用)
検討や資金繰りの面で外装の大規模修繕工事は
・屋上パラペットの不良モルタルを撤去して型枠を
先延ばしされた。同時に検討していた耐震補強に
組み、
ポリマーセメントモルタルにて成形してウレタ
ついては、全面的に行うか、部分的に行うかの審議
ン塗膜防水を施し、
アルミ笠木を交換
を重ねて方針を固めていった結果、部分的な耐震
●耐震補強工事
補強を行うこととなり、外壁の大規模修繕工事も
・地下1階の独立柱を鋼板巻き補強
同時に施工することとなった。
・1階東面ゴミ置き場と2階居室内に耐震壁を新設
・屋上塔屋に擁壁を新設
176
マンション2015/2016
●ベランダ回り基本設計図
参考写真
部位:天井
仕上げ:シーラー+透湿型塗料
シーラー+透湿型塗料
弱溶剤可溶型ケチミン硬化変性エポキシ樹脂系錆止め
(2回塗)
+ターベン可溶型アクリルシリコン樹脂塗料
(2回)
サンダーケレン+無機防水剤+シーラー+アクリルシリコン樹脂塗料(2回)
スチール手すり
シール打ち替え
三角シーリング
アルミサッシ
水性シーラー+アクリルシリコン樹脂塗料(2回)
見積り実例
新規ウレタン防水(密着工法)
[施工手順]
①コンクリートやモルタルの、ひ
び割れ、爆裂、欠損などを充
分に処理する。
② 開口部回りや取り合い目地な
どのシーリング部分の打替えを
行う。
③ 高圧水(150kgf/cm 2 程度)
で洗浄する。脆弱塗膜も除去
する。
④ 上げ裏の塗装を行う。
⑤ 壁面および手すり壁の塗装を
行う。
⑥ 床の下地調整を行う。
⑦ 平面部および立上りのウレタ
ン塗膜防水を行う。
既存ウレタン防水層
参考写真
部位:手すり壁内壁
仕上げ:水性シーラー+アクリルシリコン樹脂塗料
部位:手すり壁天端
仕上げ:水性シーラー+アクリルシリコン樹脂塗料
参考写真
部位:平面部・立上り
仕上げ:ウレタン塗膜防水密着工法(平面部は
ノンスリップ仕上げ)
マンション2015/2016
177
●仮設工事とは
仮設
目的の建築物を建てる、もしくは修繕するた
めに必要な施設、設備を一時的に設置する工事
を一般的に仮設工事といいます。仮設工事は、
その目的によってさらに共通仮設工事と直接仮
設工事に区分されます。
●共通仮設
共通仮設とは、工事現場を運営する上で必要
な仮設であり、その工事の目的物(建築物自
体)の形状や数量ではなく、敷地形状や周辺イ
ンフラ(道路状況・電力供給状況・水道供給状
況等)、建物の建ち並び、発注者が提供できる
作業スペースなどに左右される仮設項目を指し
ます。公共工事においては、表−1のように定
義され、その費用の多くは、直接工事費に一定
の率(共通仮設比率)を掛けることで算出され
ますが、一部費目(表−1内の下線部)は積上
げで算出されます。
●直接仮設
直接仮設とは、その工事の目的物(建築物、
工作物)を施工するために必要な仮設であり、
建築物および敷地の図面ならびに仕様書の仮設
仕様の記述だけで、直接数量が決定する(指定
される)仮設項目を指します。代表的なものは
やり方、墨出し、養生、作業用足場、清掃後片
付けが挙げられます。
●修繕、改修工事における仮設費
修繕、改修工事の費用を新築工事と比較する
と、基本的にはまず躯体工事が除外されます。
また、建具を含めた外装や内装工事も、工事箇
所は限定されますし、電気、給排水衛生、空調
などの設備工事も限定もしくは除外される場合
があります。
では、これに応じて仮設費も減額されるかと
いうと、足場や養生の設置面積は新築工事とほ
ぼ変わらない、もしくは近隣や現場条件によっ
ては増えてしまうことさえあります。つまり
は、総工事費の中で仮設費が占める割合が、新
築と比較して大きくなります。しかし、仮設費
用はなかなか発注者にとって理解の難しい費目
であり、事前にその必要性を十分に検討し、い
つでも説明できる準備をしておきましょう。も
ちろん、現場作業員や居住者の安全確保や、工
事を支障なく進めるために必要な仮設計画であ
ることは当然に求められますので、必要十分か
つ無駄のない計画を心掛けましょう。
表-1 共通仮設費
項目
準
備
内容
費 敷地測量、敷地整理、道路占有料、仮設用借地料、その他の準備に要する費用
仮 設 建 物 費 監理事務所、現場事務所、倉庫、下小屋、宿舎、作業員施設等に要する費用
工 事 施 設 費 仮囲い、工事用道路、歩道構台、場内通信設備等の工事用施設に要する費用
環 境 安 全 費 安全標識、消火設備等の施設の設置、安全管理・合図等の要員、隣接物等の養生及び補償復旧に要する費用
動 力 用 水 光 熱 費 工事用電気設備及び工事用給排水設備に要する費用並びに工事用電気・水道料金等
屋 外 整 理 清 掃 費 屋外及び敷地周辺の跡片付け及びこれに伴う屋外発生材処分等並びに除雪に要する費用
機 械 器 具 費 共通的な工事用機械器具(測量機器、揚重機械器具、雑機械器具)に要する費用
そ
の
他 材料及び製品の品質管理試験に要する費用、その他上記のいずれの項目にも属さない費用
256
マンション2015/2016
た。特に仮設の足場工事(とび工)の不足は深
刻化しています。2014年4月の消費増税による
駆込み需要によりいったんピークを迎えたもの
の、現在でも不足感は常態化し、労務費も上昇
基調にあります(グラフ参照)。今後、2020年
開催の東京オリンピック関連の民間投資の拡大
に加え、周辺の老朽化したインフラ整備など官
民問わず工事量は高水準に推移する見通しで
す。今後も資機材の価格、労務費、工事費の動
向には注意が必要となります。
また、工事に伴う各行政庁への申請費用も忘
れてはならない費用です。必要な申請が漏れな
く行われていることが円滑な工事の第一歩とな
りますので、その申請先や手順なども事前に十
分な確認を行いましょう。
●人手不足による仮設費の高騰
東日本大震災の復興需要に加え、景況感の好
転による需要(工事量)の増加によって、建設
業界では人手不足の問題が顕在化してきまし
3.0
20,536
2.5
20,000
2.0
1.5
19,455
19,000
1.0
18,000
0.5
18,000
0.0
17,000
-0.5
公共工事設計労務単価
16,000
15,783
15,000
平成20年
15,617
15,526
平成21年
15,347
平成22年
平成23年
平成24年
-1.0
建設技能労働者過不足率(右目盛) -1.5
平成25年
平成26年
平成30年
-2.0
出典:国土交通省「公共工事設計労務単価」および「建設労働需給調査結果」より作成
※公共工事設計労務単価は調査年次にてグラフ作成
公共工事設計労務単価および建設技能労働者過不足率の推移(とび工)
マンション2015/2016
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仮設
21,000
2
160,000
6
185,000
210,000
235,000
2
200,000
5 51
230,000
260,000
仮設
290,000
6 12 1
ン
50,000
53,000
56,000
59,000
36,500
6 06 1
39,000
41,500
44,000
85,000
92,500
100,000
107,500
65,000
シン
85,000
105,000
125,000
0
100
6,500
6,900
7,300
7,700
0
200
6,000
6,400
6,800
7,200
1.掲載価格には、搬入・搬出費、設置・解体費、リース料・損料を含む。
2.仮設事務所・作業員詰所・仮設倉庫の配線工事は含まない。ただし、仮設トイレ、仮設シンクの配管工事は含む。
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マンション2015/2016
メーカー 公表価格
ポータブルハウス CT-54
スーパーハウス20型
29型
セットハウス54型 CT-54
平屋 W5400×D2400×H2350
棟/月
〃
〃
3600 1800 2380
〃
〃
4500 2000
〃
〃
5400 2400 2350 エアコン・備品付 〃
プラスEX EX-1S
大小兼用 水洗式
〃 〃 延長料金
大1・小1 〃 〃 〃 延長料金
大1・小1・手洗い1 〃 〃 〃 延長料金
W870×D1350×H2600 〃
〃
〃
延長料金
EX-2S
EX-3S
仮設
Tスクリーン
水不要・糞尿分解・工事現場用 材料費
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
水不要・糞尿分解
〃
〃 〃
〃 〃
〃 〃
21,000
2,000
棟/(1カ月
~3カ月)
29,000
棟/月
2,500
棟/(1カ月
~3カ月)
36,000
棟/月
3,000
個/(1カ月
~3カ月)
15,000
個/月
3,500
03-3833-6401
棟/(1カ月
~3カ月)
棟/月
バイオラックス GKL-22
GKM-15
22
43
43SB
W26
W43
GKR-W16
M-08
W-16
26
43
大小兼用
大1・小1
〃 〃 〃 シャワー便座付
〃 男女共用
〃 〃 大小兼用
〃 据置型 〃 〃 〃 〃 〃 〃 GXトイレ GX-AS
BS
AKP
BKP
AQP
BQP
大小兼用(和式) 水洗式
小1
〃
大小兼用(和式) 汲取式
小1
〃
大小兼用(和式) 簡易水洗式
小1
〃
ベンチャー(洋式)
約120×210×H200㎝(使用時) 脱臭剤200g付
材料費 棟
骨格:スチール 幕体:ターポリン 便槽:ターポリン(400ℓ)
W850×D1125×H2240 材料費
〃
〃
〃
〃
〃 1590 2590
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
27,000
22,000
27,000
45,000
台
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
基
〃
〃
〃
〃
〃
1,500,000
1,300,000
1,600,000
2,000,000
2,100,000
1,800,000
2,200,000
1,680,000
580,000
750,000
1,100,000
1,300,000
286,000
196,000
286,000
226,000
326,000
328,000
03-3833-6401
0166-39-7611
03-3833-6401
253,000
03-3608-3541
先行手摺枠(据置き方式)
BRA06
09
12
15
18
W 376×H1269 期間1カ月 架払い含む
680
〃
〃
〃
985
〃
〃
〃
1290
〃
〃
〃
1595
〃
〃
〃
本
〃
〃
〃
〃
660~720
660~720
660~720
660~720
660~720
ブランコ足場
施工規模500m2以上 架払い含む
m2
430~
ン
03-3278-5890
03-5815-2350
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