こちらのリンク - 甲府市議会議員 望月大輔(もちづきだいすけ)

~ 6月17日(水)望月大輔 一般質問 ~
※甲府市議会本会議の模様は、甲府CATVが生中継を行っておりテレビ放映に加え、
インターネット中継も行われています。また、ホームページに質問を含めた過去の本
会議の映像が蓄積されていますので、是非、ご覧ください。
http://mngc.nns.ne.jp/bizlatweb/category-list.do
1.地方創生についての考え方
①移住・定住の促進について
(質問)
まず、最初に国が掲げる地方創生についての市長のお考えをお伺いします。
現在、国では地方創生を重要課題の一つとして挙げられております。まち・ひと・しご
と創生長期ビジョン並びに総合戦略が昨年 12 月に閣議決定されて以降、人口減少
問題や地方まで行き届いた景気回復対策など、喫緊の課題として国全体が地方に目
を向け、今後、急速に政策が進められると思います。特にこの地方創生は、地方自治
の末端である市町村がアイデアを出し、声を上げ、提案ができる、頑張るところが勝
ち取ることができる政策だと思います。
平成 26 年度の補正予算として緊急経済対策や地方創生先行枠を合わせ約 3200 億
円、27 年度当初予算を合わせると約 1 兆円が地方創生関連の予算として組まれてい
ます。
そこで、市長の「こうふ未来創り重点戦略プロジェクト」で「国や県とのネットワークを活
かした市政」を創る、と掲げられております。私は、その中にある移住・定住の促進は
緊急的に進めていかねばならない課題の一つだと考えております。市長は、このプロ
ジェクトの中に「やまなし暮らし支援センター」との連携をあげておられました。昨年度
(2014年度)、やまなし暮らし支援センターを通じた山梨への移住者が199人で県
下でも1位の北杜市に次いで甲府市が40人と2位になりました。全国でも山梨県は
希望者が一位で、移住先の候補として知名度も年々向上しているように思えます。
その中で先日、実際に暮らし支援センターを見て、聞いて参りました。移住専門相談
員がとても丁寧で的確なアドバイスをしているのを聞いて感じたのが、山梨に対する
愛がとても強く、その熱が伝わってきました。
移住や定住はとても簡単なことではありません。若者であれば、仕事や住まい、子育
てや教育環境など、一生を掛けた決断をしなければいけません。仕事を退職した人で
あれば余生を安心して暮らすことができる医療や福祉を充実させることなど、色々な
材料を見て判断をしなければいけません。それぞれ人生を相談員に預ける訳ですか
ら、信頼できる人に相談をしたい、となると思います。
そこで必要となるのは、行政としての住んでもらう側の受け皿です。きっかけや相談
は暮らしセンターが行ってくれている。あとは、実際に移住してきた人たちにどのよう
な受け皿を本市が用意できるかだと考えます。
そこで、これから甲府市は今後暮らし支援センターとどのような形で連携していくか、
具体的な事例もふまえたお考えをお伺いします。
また、受け皿として本市がどのようなサービスを提供できるか、お考えをお伺いしま
す。
(答弁)
本市が将来にわたって地域の活力を維持していくためには、人口流出に歯止めをか
けるとともに、移住・定住瀬策を積極的にてんかいしていくことが、重要であると考え
ています。
こうした中山梨県では、平成25年6月、移住・定住に関する情報や就職に関する情
報をワンストップで提供する「やまなし暮らし支援センターを」東京都の有楽町に開設
しました。
本市におきましては、山梨県お呼びに同センターと連携する中で、首都圏等から地方
都市に移住・定住を希望されている方々が、安心して暮らせる生活の場として本市を
選択していただけるよう、受け入れ態勢の整備に要する経費を本年簿の6月補正予
算として、今議会に提案しているところであります。
具体的な取り組みといたしましては、移住・定住を検討されている方々へのきめ細や
かな支援をするための移住・定住相談員の配置、東京で開催される「ふるさと回帰フ
ェア」への参加や「やまなし暮らし支援セミナー」の開催、総務省がインターネット上に
開設した「全国移住ナビ」への情報の登録や移住・定住に特化した動画やパンフレッ
トの作成などを予定しています。
最近は、山梨県内の自然豊かな環境のもとで仕事や子育てをしたいという方々の相
談が増加しておりますことから、こうした多様なニーズにも、的確に対応できるよう、充
実した支援に努めてまいります。
②創業支援に係る相談窓口の設置と国や県との連携について
(質問)
次に地方で働く人、暮らす人の為に国や県からの方針や補助金などを民間は知らな
いことが多く、特に我々のような若者世代が、甲府に帰ってきて、甲府を盛り上げたい
と思っていろいろなアイデアがあっても、なかなか相談をしたり、支援などの情報を得
られるような場所が見つけられないという声を聞きます。
実際に日本経済を支えているは、中小零細企業です。雇用を創出する意味でも、大
企業の誘致をすることも非常に大事ではありますが、地元に根を張った中小企業が
元気になることを考えていかないと強い地方として生き残れることができないと考えま
す。
そこで、甲府市として新たに挑戦できるための情報提供や指導、または、事業拡大の
ための情報提供できるような、勝ち取る可能性を大きくするためにトータルで支援が
できるような窓口の設置を提案したいと考えます。先般の市長公約の中にもありまし
た、東京事務所の設置を検討されているようですが、されるのであれば広報のみなら
ず、是非、国からの情報を収集できるような機能も果たしていただきたいと考えます。
東京に近く、自然豊かなこの甲府で暮らしができて、さらにやりがいのある仕事がで
きれば、住みたい、働きたい甲府になると考えますが、ご見解をお伺いしたいと思い
ます。
(答弁)
「稼ぐまち甲府」への取組を推進し魅力的で賑わいのあるまちをつくるためには、その
受け皿として受け皿として働く場の創出が重要であると考えております。
地域で人を育て、根付かせていくためには、創業支援や中小企業等の発展は欠かせ
ないことから来月には経済産業省へ申請する「創業支援事業計画」の策定及び「(仮
称)甲府市中小企業・小規模企業振興条約」の制定を“こうふ未来創り重点戦略プロ
ジェクト”に位置づけ、産業の振興をはじめ、経済の活性化や雇用の創出に繋がる施
策を強力に推進していくことといたしました。
特に創業支援においては、企業感心層に向けた企業マインドの醸成が肝要となりま
すことから、今後におきましては、関連機関との協力関係を強化するなかで、これま
で商工会議所等の創業支援事業者が独自に展開していた補助金等の支援メニュー
を整理・再構築していくとともに、創業を希望している方の利便性を考慮し、支援活動
の内容をわかりやすく案内できるよう相談窓口の設置をはじめ支援体制の充実を図
ってまいります。
2.遊亀公園附属動物園開園 100 周年に向けての公園整備について
(質問)
亀遊公園附属動物園についての質問をさせていただきます。
私は、東地区の出身ということもあり、幼少期の思い出で最初に出てくるのが遊亀公
園です。隣接されている一蓮寺幼稚園出身ということもあり、本当によく遊びに行きま
した。夏は噴水で遊んだり、お小遣いをもらって紙芝居を見ながら駄菓子を食べたり、
附属動物園で遊んだり。この思い出をもっと20年30年先、50年先の未来の子ども
たちにも味あわせてあげたいという思いであります。
また実際に我々のような30代が親の代になり、子供連れで遊亀公園によく遊びにい
くと言われ、大変嬉しくなりました。
動物園の入園料大人320円、小学生以上の子どもが30円、幼稚園保育園以下の
子どもたちは無料ということで、お金も掛からないということもあり、土日は、ほぼ毎週
遊びに来るという人もいました。特に最近は、駐車場も大きくなり、甲府のほぼ中心に
あるという立地もあり、さらに遊びやすくなったと声を多く聞きます。
歴史あるこの附属動物園が4年後に開園100周年を迎えるということで、今後どのよ
うな動きになっていくかをお伺いしたいと思います。
また、この事業は、遊亀公園全体としての考えが必要と思いますが見解をお伺いした
いと思います。
次に過去に移転を検討したことがあるということをお聞きしました。これまで移転を検
討した経緯と現時点の経過をお伺いしたいと思います。
ここまで、築きあげてきた附属動物園の歴史がゼロになってしまう可能性があります
ので、慎重に考えていかねばいけないと思いますが、ご見解をお伺いしたいと思いま
す。
最後に財政や時期を考えて新たなものを作り、そこにお金を掛けるのではなく、今あ
るものに改善を加えてその部分にできるだけお金を掛けた方が良いかと考えますが、
ご見解をお伺いしたいと思います。
まず、観光としての機能を果たすために、来るための目玉となるようなもの、動物なの
か施設なのかは専門的に協議していかなければいけませんが、何かそういうものを
大きく打ち出すものが必要になってくると考えます。
この遊亀公園附属動物園は、動物が約50種300点と全国的に見ても多いとは言え
ない状況です。しかしながら、この時勢で無理に大きな動物を購入やレンタルすること
は困難かと考えます。その中で考えられるのは、小動物をできるだけ多くの種類を置
いて、動物と子どもが触れ合える場所をたくさん作ることもアイデアの一つだと思いま
す。
甲府には自然もある、実際触れ合える動物にも会いに行ける。とまさしく甲府の利点
を活かした公園になるのではないかと考えます。
また、この公園には、歴史と自然を守ろうと地域の方々が協力をして、公園の北側に
流れる天神川の清掃や川の周りに花を植える運動が行われています。こういった大
型公園を運営する際には、特に地元の理解、協力が不可欠であると考えます。
現在では、近隣の幼稚園の園児を呼んで、錦鯉の放流も行われており、地域のコミュ
ニティとしても役割を果たしていると思います。
歴史ある公園を自らの力で綺麗にしていきたいという気持ちが表れており、地元の人
でも行って楽しい、見て楽しい、平日でも一日中くつろげるような公園に今後、ますま
すなってくると思います。
その為には、動物園だけでなく公園全体のリニューアルをして4年後の100周年を機
に生まれ変わった遊亀公園附属動物園になれば、地元にも愛される、観光客にも愛
される公園にしていけると考えますがご見解をお伺いしたいと思います。
(答弁)
遊亀公園附属動物園は、身近で動物に触れ合うことができるまちなかの動物園とし
て、古くから市民に親しまれてまいりました。
この動物園の整備にきましては、過去、市民団体からご提案頂くなど庁内において調
査・研究を行ってきたところではございますが、平成31年に開園1000周年を迎えま
すことから、幅広い分野のご意見をいただくため、有識者や市民の皆様で構成される
「甲府市遊亀公園・附属動物園整備計画策定委員会」を今月(6月)24日に設置する
予定であります。
本委員会においては、「移転・分園・現在地」をはじめ動物園のあり方など基本的は
方針についてご討議いただき、整備計画案として、ご提案いただくことにしておりま
す。
本市といたしましては、本委員会からご提言をいただく計画案を踏まえ、今年度まで
に、整備計画を策定してまいります。
3 甲府市内での市民マラソンの大会開催について
(質問)
甲府市における、市民マラソンの開催についての質問をさせていただきたいと思いま
す。
現在、全国各地で市民参加型スポーツが大変、注目をされています。甲府全体で見
ても、各地域では毎朝、ラジオ体操をしたり、グランドゴルフの練習があったり、たくさ
んの人たちが朝早くから元気に運動をされています。
種目や時期は地域によって違いますが、地域の活動として心の部分も含めた健康に
対しての意識が高まってきていると思います。
そこで、本市としての健康増進の必要性や意義をお聞かせください。
また、現在の市が主催しているスポーツイベントをお聞かせいただきたいと思います。
年間にどれぐらいあって、どの世代をカバーされているかをお聞かせいただけたらと
思います。
そして、市民マラソンがこれまで実施できなかった理由とは何でしょうか。何度か他の
議員も質問でもされているようですし、市の中でも協議されているかと思います。
実施できないと判断されてきた理由をお聞かせいただけたらと思います。
全国の実施状況をみても、県庁所在地での市民マラソンは、現在、47都道府県の中
で30の都市で行われています。フルマラソンに限らず、ハーフマラソンや10キロマラ
ソンを開催している都市や2015年、16年の開催予定の都市も入れたら、45の都市
で行われています。行っていない都市は、わずか2ヶ所になります。
みんながやっているからと言って、全て迎合することは無いかと思いますが、これだ
けの多くの都市で行われているということはメリットの方が多いということだと全国的
に証明されていると思います。
この当たり前のように行われているマラソン大会がこの自然いっぱいの最高の条件
が整っている甲府で開催できない理由をお示しいただけたらと思います。
最後にこれは提案でありますが、マラソン大会を行うことは、ただ一人が走るだけで
はないということです。
まず、性別年齢を問わずに参加できるということです。フルマラソンでなくても、親子孫
三世代で参加できるような2キロや5キロマラソンも可能かと思います。それから全国
的に1000万人超えとも言われているマラソンランナー人口が増えてきている中で、
県外や市外からの参加人数も期待できるということです。その県外から参加された方
が前日に入れば、地元に宿泊し、経済効果も見込めます。
2013年に始まった山形まるごとマラソンを例にとると、第一回大会で約4,000以上
の人が参加をし、うち、約2,400人という半分以上が県外市外の方々です。
これを甲府の立地で考えれば、東京から1時間半で来ることができ、大会だけでなく、
練習段階から甲府に来られることも可能かと思います。これだけの自然に囲まれ、中
心に川が通り、これまで開催してこなかったは、非常にもったいない気がしてなりませ
ん。
そして市民マラソンは、走るだけではない中の一つにある、大会前後のイベントの開
催です。例えば甲府には花火大会がありません。以前、小瀬スポーツ公園で民間主
催のイベントの中で花火大会が行われていましたが、現在はありません。4年後に迎
える開府500年を契機に大々的に前夜祭として荒川の河川敷や舞鶴公園を使用し
て開催ができるかと思います。
また、大会当日は参加しない人でも遊びに来られるようなイベント会場を作り、一日中
くつろげる場所を作れば、買い物や観光など、ランナー以外でも市長の掲げている
「稼ぐ概念」で、経済効果も生まれてくると思います。
識者の知恵を入れながら検討していかなければいけない案件かと思いますが、実現
に向けて検討ができる時期にあると思います。ご見解のほどをお願いしたいと思いま
す。
(答弁)
現代社会においては精神的ストレスの増大や運動機械の減少等より体力や運動能
力の低下などが進む一方、超高齢化社会の進展等による余暇時間の増加は健康志
向を高め、スポーツを通じて生活習慣病の予防や介護予防などを図り、健康で明るく
豊かな生活を求めるようになりました。
こうした社会環境の変化の中、心身両面に好影響を与えるスポーツは、子どもの健
全な発達に必要不可欠であることはもちろん、成人においても体力・活力の向上や健
康長寿の推進につながるものとして期待されています。
このため、本市においては、誰もが、いつでも、身近にスポーツに親しみ市民一人ひ
とりが生涯にわたって健康で活力に満ちた生活が送れるよう、子どもから高齢者まで、
幅広い市民の健康増進のため生涯スポーツの普及に努めているところであります。
また、市主催の主なスポーツ事業には、市民体育大会、スポーツライフ大会、市民ふ
れあいウォーキング大会、各種スポーツ教室等があり、年間では1万2,000人以上
の市民が参加しています。
市民マラソンにつきましては、山梨県内外においてさまざまな大会が開催されており
ますが、本市におきましても、平成21年度から、武田氏ゆかりの史跡や甲府盆地が
一望できる武田の杜を舞台に、トレイルランニングレースを開催しています。
この大会は、スポーツの振興はもとより、甲府市北部の新たな魅力のPRによる観光
振興と地域活性化を目指したものであり、450人程度の申込者の内、70%程度を県
外居住者で占めていることから、その定着と発展に努めているところであります。
本市では、“こうふ未来創り重点戦略プロジェクト”の政策の一つに「生涯学習の更な
る推進」を掲げ、豊かな自然環境等の地域資源を活かしたスポーツの振興と情報発
信に力を入れ、甲府の魅力の向上や交流人口の増加につなげられるよう取り組んで
まいりますので、市民マラソンや関連するイベントの開催につきましても、その一環と
して調査・研究してまいりたいと考えています。