研修奮闘記 2015/6/15 Best Doctors®仙台赤十字病院 三木誠先生をお招きし、研修医セミナ ーを開催しました! 平成 27 年 6 月 15 日(月)Best Doctors®仙台赤十字病院 三木誠先生をお招き し、研修医セミナーを開催しました。 膨大な数の医師に対して、「もし、あなたやあなた の家族が、あなたの専門分野の病気にかかった場 合、自分以外のどの医師に治療をお願いします か?」とアンケートを行い、一定以上の評価を得た医師を名医(Best Doctors®)と認 定する仕組みがあります。この度ご講演頂いた、仙台赤十字病院 三木誠先生は、そのベ ストドクターに選ばれた素晴らしい先生です。演題は「IT を取り入れた最新診断の技術と感 染症対策のキーポイント」。ここ最近、お隣韓国で MERS の感染が拡大しており、日本でも流行する のではと不安が募る日々です。ご講演では、「相手 を知らずには対策を立てられない」、つまり感染経 路や対処を弁えていくことが大切だと教えて下さいました。「アウトブレイク」や、「ラストマンスタ ンディング」など、映画を例にした説明が分かりやすかったです。後半は診断学に話が移りま す。名前も聞いたことが無いような希少疾患を診断するのは非常に困難です。講演は、基 本的な診断の方法論から話は始まり、①現病歴をしっかりと聴取する、②鑑別疾患が絞ら れる特異度の高い症状を探す、③症状に重みづけをする。そうして得られたキーワードを Google や PubMed で検索することで、診断に近づくことができるということでした。具体的に は、「家族性地中海熱」という、日本に500人しか症例が報告されていない希少疾患に 対して、どう診断に辿り着いたかをお話し下さいました。非常に実践的であり、某「○クター G」のような後出しジャンケン的な診断プロセスとは全く異なりました。ただし、こうして診断に 近づくためには、網羅的な問診、系統的な鑑別診断、必要な検査の選択といった、医師と しての基本技術がなにより大切であることを改めて思い知らされました。2年間の藤田病院 の研修で何を頑張ればいいのか、目標がより明確になりました。御講演頂きました三木先 生、並びに講演の開催に向けご尽力頂きました齊藤広幸先生に感謝申し上げます。 (初期研修医 渡部哲也)
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