日本リハビリテーション病院・施設協会 認知症対策検討委員会 第 2 回

日本リハビリテーション病院・施設協会 認知症対策検討委員会
第 2 回 会議議事録
開催日時:平成 27 年 9 月 28 日(月) 17:00~19:00
開催場所:いきいきメディカルホームラウンジ (群馬県沼田市久屋原町 345-1)
出席者:齊藤正身、田中志子、山口晴保、岡光孝、小野塚由美子、砂川直美、山上徹也
(田中高史、星野真由美)
議事:
1. 内田病院での dementia support team (DST)の活動
・メンバー:Dr、臨床心理士、理学療法士、精神保健福祉士、専門看護師 (老人看護)
・活動内容:1) 認知症の正しいケアの普及
2) DST 回診:病棟から上げられた困難事例の対応を検討する。薬剤調整が主。
2. DST 事業
・診療報酬改定時に制度として取り入れられるよう、研修・研究スケジュールを検討する
1) DST 研修
・研修委員会と協力し、日程等調整して実施。
・研修マニュアル (昨年度調査結果でよせられた、認知症の疾患別、病期別の対応に対
する回答を含む):山口晴保、田中志子、大誠会認知症サポートチーム:「楽になる認知
症ケアのコツ」. 技術評論社、2015 を採用したい。
・研修目的:DST の活動を理解し、チームで困難事例の BPSD 等の治療の妨げとなる症
状の発症を予防し、対象者が適切な医療が受けられるようケアの方向性を示し、病棟の
認知症ケアの質の向上に寄与できる DST を育成する。
・時間・回数:1 日研修を 2 回実施する。第 1 回と第 2 回の間隔は 2 ヵ月空けて実施。
・場所:東京近郊。
・研修内容:詳細は今後ワーキンググループ (田中、岡、小野塚)で検討する。第 1 回では
事例を通じたグループワークを実施する。第 2 回では第 1 回研修後取り組んだ事例等を
報告してもらう。2 回の研修で認知症患者を多角的にアセスメントし、対応方法を提案で
きるよう、多職種で検討する。研修会修了者には修了書を発行する。
2) DST 研究
・研究目的:DST による適切な医療・ケアの効果と費用を科学的に検証し、診療報酬に認
められ、制度化されることを目指す。
・対象:日本リハビリテーション・病院施設協会の中核をなし、研究に協力が得られ、複数
の回復期リハ病棟を持つ病院 (「1) DST 研修」に職員を派遣)
・割り付け:対象病院の回復期リハ病棟を無作為に介入病棟と非介入病棟に分け、介入
1
病棟のみ DST が介入する。
・介入方法:DST。「1.内田病院の DST」等をモデルに 1) 認知症の正しいケアの普及
(研修会?)、2) DST 回診を実施する。介入期間は「1) DST 研修中」の 2 ヵ月間。
・評価方法:介入前、介入終了直後、介入終了 3 ヵ月後で以下の項目を調査する。なお調
査項目の詳細はワーキンググループ (山口、砂川、山上)で検討。
・調査項目案:基本情報、DST 実施状況、NPI-Q (BPSD)、FIM (生活障害)、MMSE
(認知機能)、身体拘束 11 項目、帰宅願望スケール (現在開発中)、職員のケアの行いや
すさ、職員の認知症の理解、職員の認知症に対するイメージ (病棟全体の横断デー
タ?それとも介入期間が 2 ヵ月であれば、ケースを追跡できる?)
3. 今後の予定 (案)
H27 年 12 月上旬
12 月 11 日
H28 年 1-3 月
研修・研究各ワーキンググループ結果報告
DST 事業について理事会報告。理事に対するサポーター研修
事業実施最終準備・確認
4月
介入前調査
5月
第 1 回研修会
6月
介入期間 (2 ヵ月間)
7月
第 2 回研修会
8月
介入直後調査
9月
結果解析
10 月 27-29 日 リハビリテーション・ケア合同研究大会 (茨城)で結果報告
11 月
介入 3 ヵ月後調査
H29 年
H28 年の結果を受けた大規模調査・同時改定への働きかけを検
討する
H30 年
医療・介護同時改定
以上
次回 第 3 回会議
日時:平成 28 年 2~3 月 事業実施前の最終確認
場所:未定
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