アリゾナ研修 2015

アリゾナ研修 2015 期間：H２７年６月１６日〜６月２４日研修地：アメリカ合衆国アリゾナ州スコッツデール研修先：Physiotherapy Associates North Scottsdale Clinic Arizona Diamondbacks spring training facility Chicago Cubs spring training facility Desert Mountain High School 研修者：リハビリテーション部野中岳【末吉トレーナー】長崎県出身 37 歳
卒業後は現在働いている
千葉大学卒業
クリニックへ就職
− 3 年次に卒業単位を取得
2010 年 1 月〜9 月まで
− 4 年次に渡米し、ATC を知る
当院に勤務
アリゾナ大学入学
現在のクリニックに復職し、
− 3 年次に卒業単位を取得し卒業
現在に至る
− 卒業と同時に ATC の資格を取得
スタッフ間の呼び名：Ted
【ATC について】 NATA 公認アスレティックトレーナー又は ATC(Certified Athletic Trainer )と呼ばれる資
格であり、アメリカ医学会(America Medical Association; 略称: AMA)によって認められた
看護士や理学療法士と同じ準医療従事者で、アメリカの国家資格です。 ATC の資格授与に関しては、全米アスレティックトレーナーズ協会(National Athletic Trainers' Association; NATA) が統括し、この中の資格認定委員会 (NATA Board of Certification;NATABOC)によって資格の認定が行われます。アメリカで ATC は知名度が高くスポーツ現場において必要不可欠な職種です。主な職場として・・・プロスポーツチームや大学、高校、中学、病院、リハビリセンター、クリニック、企業などプロスポーツはもちろん全米の大学、高校、中学のスポーツクラブのほとんどに専任の ATC
が存在し、ディズニーやシルク・ドゥ・ソレイユなどのプロのパフォーマンス団体にも ATC
が活躍しています。【クリニックについて】アメリカでは一部の限られた理学療法士に開業権が与えられ、こちらのクリニックでは、肩のリハビリテーションで世界的に有名なTodd.S.Ellenbeckerがディレクターとし勤務【スタッフ数】【診療時間】・ PT 5人月曜〜金曜：7:00〜19:00 ・ ATC 1人土曜・日曜：休診日・ Technician 2人火曜・木曜：Toddは休診・ PT-interns 4人リハビリは基本予約制・ Front office staff 3人肩の疾患が約８０％ Todd の患者が過半数を占める【リハビリテーションについて】クリニックの理学療法士や末吉トレーナーに伺ったリハビリを行う上での注意点・留意点 ①. 患部を悪化させないことリハビリを行う上で最も重要なことであり、患部を悪化させないようにトレーニングを
選択する必要があるそのためには・・・解剖学やトレーニングのフォーム、負荷のかかる筋、動作を知っておく必要がある ②. どれだけ患者が耐えられるか見極めることトレーニングは負荷が少なすぎても多すぎても良い結果は得られない。そのため、次回来院時に疲労度や痛みなどを確認し、調整していく。 ③. 指導内容に責任を持つこと自分が指導するトレーニングに対して、どのような効果があるのか？なぜ必要なのか？何事にも納得させるための証拠が必要。その証拠となるものが研修された論文但し、似たような研究で結果が異なる場合もあるので判断する能力が必要【なぜ？と感じること】普段何気なく生活するのではなく、すべてにおいて疑問を持つことが大事である。例えば・・・なぜこのトレーニングが処方されているのか？その効果は？その疑問が解決されることにより、自身の知識となり、よりよい指導へと繋がるそして、その答えやヒントになるものが文献や研究である。【施設見学】〜Desert Mountain High School〜 2000 人程度収容の体育館アメフトの試合用と練習用のフィールド野球場とソフトボール場、テニスコートなど日本とは比べ物にならない充実した施設設備〜Cicago Cubs spring training facility〜 ★Spring training とは★ 日本プロ野球でいう春季キャンプに相当し、気候が温暖で安定しているフロリダとアリゾナ
に集中し、その地区をトレーニング地とするチーム同士でリーグ戦も繰り広げられる。【シカゴカブス】常勤する医師や理学療法士
本拠地：イリノイ州シカゴはおらず、メジャーリーグに
創立：１９７１年 4 名 ATC と 1 名の ATC&PT、
ワールドシリーズ優勝：２回マイナーチームに１名ずつ
現在、和田毅投手が在籍 ATC が付いていてリハビリ
マイナー傘下に４チームなどは他のところで行う
当院にも設備されている
プール設備では、リハビリから
広大な土地を利用し、多く
POWER PLATE
リラクゼーションまで使用
の施設が設備
〜Arizona Diamondbacks spring training facility〜【アリゾナダイアモンドバックス】本拠地：アリゾナ州フェニックス創立：１９９８年ワールドシリーズ優勝：１回施設には PT と ATC の２つの資格を持つ
コーディネーターと呼ばれるスタッフ
が働いており、マイナー所属の選手の
トレーニングメニューやメジャーで怪
我して試合に出ることが出来ない選手
リハビリ室にはのトレーニングメニューを考えている
足つぼマッサージ用の
とのことです。
マットも設備基本的にはメジャーとマイナー用とで別々に施設が設備される。メジャーとマイナーの待遇の違いが明確に示
されている。トレーナーである以上、スポーツクリニックで働く以上は、
幅広くスポーツを知っておく必要がある。
【スポーツ観戦】それは現場で、自分の目で確かめるのが一番！
〜 Alex’s tennis school〜こちらのテニススクールのコーチであるアレックスコーチは、
スクールの生徒をクリニックの方へ紹介もしているそうで、末
吉トレーナーともよく話すとのことです。スクールの方は、小学生から中学生までの選手が活動しており、
なかにはメキシコから来ている選手もいました。末吉トレーナーからは、
「疲れてきたところで選手にはどのような変化が起きるでしょう？」
「どの
ような怪我が発生しやすいでしょう？」とスポーツを見るうえでは、常に
変化が無いか観察することが大事であり、未然に防ぐことが出来る怪我は
防がなければならないとのことでした。そのためには、各スポーツの正し
いフォームを知り、怪我の特徴を知ることが重要です。末吉トレーナーい
わく、触らなくても情報だけで８割〜９割は分かるし、現場にいる以上は
分からなければならないと話されていました。〜Arizona United〜サッカー United Soccer League の
Arizona United vs Seattle Sounders FC2 の試合を観戦することができまし
た。開催されたスコッツデールスタジ
アムは、本来サンフランシスコジャイ
アンツがスプリングトレーニングの際
に使用する野球場であり、バックネッ
トがあり、マウンド芝生にされて平らですが、ベンチが野球の外野の位置にあるなど、日本
では考えられない異様な光景でした。そして、試合開始前にはアメリカ国歌が歌われ会場に
いる全ての観客が星条旗の方を向いて立っていました。初めて生でアメリカ国歌を聞きまし
たが、末吉トレーナーに聞くとアメリカでは、中学生や高校生の大会でも必ず国家があると
のことでした。〜Arizona League〜アリゾナリーグというマイ
ナーリーグでは一番下のル
ーキーリーグを観戦。アリ
ゾナリーグは、スプリング
トレーニング施設のマイナ
ー用フィールドで行われた
ため、今回は３フィールド
にて６チームの試合が同時
に行われていました。当たり前ですが、ピッチャーが毎回投げることから、そのフォームなど確認する事が出来ま
した。多くの投手が投げ、様々なフォームがありましたが、何が正しくて何が悪いのかをま
ず知ることが前提であり、スポーツに関わる以上、野球だけに限らずスポーツ全般の正しい
フォームを知る事が必要であると感じました。【観光】気になる場所には必ず自分の足で訪れること！多くのことに対して興味を
持つことが、知識になり、コミュニケーションをとる上で武器となる。
〜グランドキャニオン〜アリゾナの名所を回りましょうということで、早朝
よりフリーウェイを走ること４時間、グランド・キ
ャニオンへ到着しました。グランド・キャニオンはアリゾナ州北部にある国立
公園です。国立公園内には、１５００種以上の植物、
３５５種の鳥類、８９種の哺乳類、４７種の爬虫類、
９種の両生類、１７種の魚類が確認されています。
そのため、動植物は保護され、野生の動物は野生のままに放
され、鹿やリスなどがいたるところにいました。このグラン
ド・キャニオンは約７０００万年前、地殻変動により一帯が
隆起したことが起源とされています。その後約４０００年前
よりコロラド川の浸食作用によって削り出され、今日のよう
な峡谷になり現在も浸食は続いております。ちなみにグラン
ド・キャニオンの最深地点は１８００m となっております。〜セドナ〜アリゾナ州中北部にあるセドナ。セドナは、個性的
な形をした赤い砂岩の岩山に囲まれた場所であり、
古来よりネイティブ・アメリカンより聖地として崇
められた場所です。ボルテックスというパワースポットが点在すると
言わている。普段から末吉トレーナーは、スポーツ以外でも気になるところへは自分の足で赴き、体験し
てあるそうで、そういった行動力は見習わなければならないと感じました。＜感想＞今回のように海外の同じ施設で何日も研修させていただいたことは、初めての経験でした。
数日間研修させていただいたことにより、自分に足りないこと、自分のやっていたことが間
違っていなかったこと、真似しないようにしなければならいことがよくわかりました。特に
末吉トレーナーと一緒に行動させていただいて、末吉トレーナーの各スポーツ、各障害に対
する知識の深さ、そして気になることに対して自分の足で赴くという行動力は見習うべきだ
と感じました。普段、トレーナーとして業務させていただいている上で、今回アスレティッ
クトレーナーである末吉トレーナーと行動できたことにより、多くの刺激を受け、今後もっ
ともっとこの職を学んでいきたいと思わせていただきました。そのためにも普段の生活から「なぜ？」と疑問を持つこと。これを当面の自分の課題の一つ
として生活していこうとおもいます。声かけやトレーニング指導法、業務のスムーズ化など、今回の研修での経験を今後の業務に
フィードバックしていけるよう業務に臨んでいきたいと思います。今回の研修へチャレンジさせて頂いた院長、不在中にご迷惑をおかけしたスタッフの方々、
そして研修期間中に多くの経験をさせて頂いた末吉トレーナー、ありがとうございました。

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