― APUを選んだ理由 ― 【パネリスト 現役生:大江佳苗】 はい、そうですね、私はこの 9 月に日本語基準で入学したんで す。と言うと留学してたのかとか、インターナショナルスクー ルに通ってたのかとか、よく聞かれるんです。けれど、私には そういう経歴は全くありません。じゃあ何故 9 月入学でこの APU を選んだかお話しようと思うんです。私が育った関西で は特になんですが、自宅から通える範囲内の大学に進学する というのが一般的です。私に関しては、幼くして父を亡くし、 母一人で私、そして姉と妹を育てて行く、となると地元の大学に行くのが当たり前という考 えが、自分の中にも自然とありました。またそういう環境でもあり、常に親の目の届く範囲 内で生活を送ってきたので、物事を考える視野が狭いし、家庭環境を理由に諦めなければい けない事も沢山ありました。APU 入学も諦めなければならない事の一つでした。 だから 4 月に、地元の大学に進学して、そこで大学生活が始まったんですが、やっぱり関 西の都会の大学だと、常に周りに飲み会だったり、バイトに明け暮れる毎日だったりと言っ た環境があり、そのまま私の人生を過ごして行っていいのかなと思ったし、もっとクリエイ ティブな人たちの集まる環境に自分を置いて勉強したい、という思いが強くなりました。そ んな時に APU の秋入学がある事を知ったんです。かねてから国際交流に興味があったのは もちん、APU では入学式、新入生ガイダンス、キャンパスツアーに至るまで、学生が主催 していて、常に向上心を持った学生が集まっている、というのが私の中の APU の印象でし た。やはり自分を成長させるにはここしかないと思いました。それが一番の決め手ですね。 今まで諦めていた事もありますが、これだけは諦めたくないと思って、家族を説得する決 意をしました。初めは「何を考えてるんや」と大反対を受けて。一度本当に諦めかけたんで すけど、神戸の三宮にある立命館プラザに助けを求めに行くと、この「APU 誕生物語」っ ていう本を紹介頂きました。これを読んで更に APU に入りたいという気持ちが高まったん です。特にこの本の中で、創設に関わった方々の熱い挑戦心だったり、国外・国内からの学 生集めのシーンで、学生たちが APU 入学を親御さんに涙を流して説得したっていう場面だ ったりとか、そういうのを読んだ時に「あ、私だけじゃないんだな」と思って更に説得を重 ねました。結果、今、私はここにいます。私が APU へ入学するにあたっては、本当に沢山 の方に迷惑をかけ、それと同時に沢山の方に支えてもらいました。これから、自らの成長が 恩返しとなるよう頑張ります。 【パネリスト 現役生:白石眞也】 僕が APU に入った理由なんですけど、大江さんとは違って僕はイ ギリスにいて高校の時に授業の一環で APU に来たんですけど、そ の時はとてもいい印象がありました。イギリスも多文化の国なので、 色々な人がいて楽しい経験が出来たんですけど、こっちに帰ってき た時にそういう大学ないかなって考えていた時に、その APU での 経験があったので、 APU を選んだっていうのがあります。入学し てから僕が思ったのは、色々な国から来ているので自分の行動によ って色々な国の文化が学べるし、英語だって自分で話す事は難しいですけど、使えば絶対にレベ ルアップします。人によってレベルは違うんですけど、全て自分によって変わって行く世界、自 分によってこの APU っていう生活は、良くなったり悪くなったりする。僕は、これはいい所だ と思います。 改善すべき点なんですけど、実は自分のネットワークを使って、色々な意見を集めました。 まず僕が言いたいのは、このように学生と意見を交換出来る場をもっと作って欲しいと言う事 です。学生は人間なので、毎日学校で生活していて、思う事は沢山あるんですね。それを学生が 職員スタッフだったりに、言う場所があまりないと言う事です。 二つ目ですが、バスで通学するのに、キャンパスは山の上じゃないですか。僕は原付バイ クで来ているからいいんですけど、朝に大分交通のバスで来るんですが、たまに満員で乗れ なくて遅刻する時もあります。また学校があってもバスがたまに臨時で休んだり、人がいな い時にバスがいっぱい来て、待っている人が多い時にバスが来ないって言う事があって、こ れ結構皆、意見言ってるんですけど、代わりに今日、僕が言います。 あとは APU に来ている国内学生には真面目な人も沢山います。勉強したいという人も いっぱいいます。ライブラリーは平日 24 時まで開いているんですが、土日・祝日は 6 時に閉 まってしまいます。春休み、夏休みも早く閉まります。休み中は別府に残って勉強したいという 人、学校に来て落ち着いて勉強したいという人が沢山います。やっぱりその辺はやりくりをお願 いしたい。学生からの意見として 24 時までやって欲しいですね。あとライブラリーの冊数をも っと増やして欲しいという意見もありました。 さっき CHAE さんが言ったんですが、僕が英語開講の科目を履修したから言える事なん ですが、自分の国で固まってしまうって事はありますね。先生がディスカッションしてくだ さいって言う時に、韓国の人は韓国の人、日本の人は日本の人ってなってしまって、ちょっ ともったいないなって。こんないい空間にいるのに、同じ国の人たちとばかり話をしちゃっ て、自分の考えは日本の人はこうなんだけど、韓国の人はこうなんだっていう視点が見づら いっていうのが、今僕が英語開講科目を取っている中であって、この類の意見は色々出てき ました。 最後にこれは一番僕が思った事なんですが、オフィスの質の問題ですね。僕はまだ一回も そういう経験は無いんですが、やはりオフィスの人たちに対する意見がいっぱいあり、いい 人は本当にいいサポートをしてくれるみたいなんですけど、そうでない方、サポートの仕方 が雑だったりで、何でこうなるんだろうってごたごたが、結構あるみたいなんで、その辺の 修正と言うか、オフィスが良くなる事を願って、終わりにしたいと思います。
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