サテライトオフィス誘致戦略

Version.0.8
熱海市『サテライト
OFFICE』誘致戦略
COPYRIGHT:情報戦略アナリスト野口敬
■サテライトOFFICE誘致による地域創生を■
CONTENTS
1.なぜこれまではうまくいかなかったのか?
2.どうすべきか?
⇒ 地域特性=優位性の説得
3.当市独自のサポート戦略の形成
4.他の自治体施策の成果と限界
5.誘致CENTERの設置
6.当市独自のPR戦略の展開
7.組織と経費
――― 新たな誘致戦略は、この7つの流れに沿って分析・構築します。
サテライトOFICEの誘致は、数多い地方創生戦略・活性化戦略の中でも当地に一番適応するテーマであり、当地
立地環境の優位性が最大限に発揮される施策です。
これまで、行ってきた誘致活動の限界を分析し、政府施策を有効に活用し、当地独自のサポート戦略形成を行
うことで、大きな成果を上げることが見込めます。
problem
●「観光至上主義」の壁
誘致に向けた
明確な戦略の
欠如
●企業マインドの把握の欠如
●当地の優位性の説得の欠如
solution
●当地版「まち・ひと・しごと創生本
部」の設置と誘致戦略の明確化
● 当地の立地優位性の明示・説得
を行える誘致センターの設置
●当地の立地環境の説得の欠如
●企業マインドを理解し、適切な対
応を行える要員の配置
移転説得力の欠如
●コンサルティング機能を持つ誘致
センターの設置
専門の誘致招聘
人材がいない
●マーケティング機能を持つ誘致セ
ンターの設置
●他自治体と差別化する説得能力
を持つ誘致センターの設置
進出企業への
優遇施策・優
遇処置が無い
●移転企業への補助政策の欠如
●地方創生戦略を積極活用したオ
フィス減税制度の適用
●移転企業税制優遇策の欠如
●プラス当地独自の施策の提供
●移転企業従業員優遇策の欠如
固定資産税/事業性の減免等
住民性の減免……等
進出の断念
●高速通信回線普及率が低かった
インフラの未整備
●適地把握・推奨システム=適地
D/Bおよび 適合システムの欠如
●移転従業員居住環境の未整備
進出の断念
1
●主要道路沿いにおいては高速回
線が普及
●リゾートマンション等移住者・来訪
者対策とリンクした移転移住サポー
ト者対応の実施
背景環境の変化と移住者ノウハウの活用で新たなチャレンジ!
なぜこれまでうまくいかなかったのか?
background
地方創生戦略=サテライトOFFICE誘致
2
内閣官房地域創生推進本部 ★まち・ひと・しごと創生戦略<企業・事業者向けパンフ>★より
どうしたら企業が当地に来てくれるのか?
3
誘致支援センター
1.立地環境の説得―①
―
●都心まで50分の至便距離
●必要な場合いつでもFACE TO FACEの会議が行える
2.立地環境の説得―②
―
●自然に囲まれたオフィスの設置
●高速NET回線の整備/荷物・書類等搬送の便
3.設置適性の説得
★移住者OBによる企業紹介
★移住者OBによる価値認知
●遊休設備の改装で短期間で使用可能
●初期投資の大幅削減が可能
4.生産性向上メリットの説得
移住者ノウハ
ウ・人脈の活用
進出支援
NET
●最高の自然環境による知的生産性の向上
●最高の自然環境によるストレスからの解放
5.社員住環境メリットの説得
●最高の自然環境/温泉付き住居の利用環境
●新規建設を行う必要がない住環境
6.社員家族メリットの説得
●移住者・来訪者社員の子供の教育環境の安心
●文化・カルチャー環境の安心
進出企業
他の自治体施策の成果と限界
4
実施自治体
主要な施策
成果
限界ならびに課題
徳島県
<サテライトオフィ
ス開設事業者への
支援制度>
●各種事務機器及び通信回
線使用料 補助
●事業所等不動産資産の賃
貸料補助
県レベルでは個別自治
体における詳細な成果
は把握していない
本事例に掲載した自治体においては、誘致先駆者と
しての努力には深い敬意を払うが、反面
●遠隔地であるため都会地との完全隔離型企業<
NET完結型企業/地域完結型企業>しか進出しえ
ない限界がある。
●新規地元雇用者増に対す
る助成
ワンストップの受入体制
●集落内の古民家や遊休施
設を首都圏のICT企業等に貸
し出す
●社員の生活面まで全面的
に支援する
●11社が進出
●29名の地元雇用
●移住者21世帯32名
徳島県美波町
●ランニングコスト助成
●ハード整備費用助成
●定住促進に係る住居改修
費用の補助
平成24年に2社が進出
兵庫県
<企業進出補助施
策>
●賃借料補助
●通信回線料補助
●人件費(高度IT人材)補助
●建物改修費補助 等
県レベルでは個別自治
体における詳細な成果
は把握していない
鳥取県
<サテライトオフィ
ス構築支援事業補
助金>
県外企業が県内の空き家・
空き店舗を1年以上賃借し、
自社の事業拠点に改装する
ために必要な経費及び付随
経費の補助
県レベルでは個別自治
体における詳細な成果
は把握していない
島根県松江市
オープンソースソフトウェア
(OSS)に特化した、研究・開
発・交流のための拠点として、
『松江オープンソースラボ』を
設置
移転企業実績はあるが
詳細成果は掲載されて
いない
進出企業は当地独自の
(OSS)「Ruby」関連企業
に限定される
徳島県神山町
●それゆえ、小規模企業しか進出しえない限界も有
する。
●さらに、高度な情報収集機能が求められる企業は
進出しえない。
●事業戦略・事業企画立案部門においては、ビジネ
ス激戦地における先端情報の収集や、知的緊張感
が求められるため、遠隔地における事業所での作業
には限界がある。
●また、過疎地での疎外感や子供の教育に対する
懸念から、単身世帯での移住比率が高い傾向を持
つ。
●さらに、行政サイドの施策から見ると、移住者・来
訪者企業に対する法人税や固定資産税等に対する
優遇処置が欠けている。
当地独自のサポート戦略の形成
●課題と疑問の解決支援
●現地視察の設定と案内
●社員の居住適地推奨
●居住環境の整備支援
環境支援
●子育て環境の整備支援
●教育環境の整備支援
●固定資産税の一定期間減免
●法人税/事業税の一定期間減免
税制支援
●移住者住民税の一定期間減免
……等
5
★ 地域雇用者300人
検討支援
●部門別/事業分野別の生産性向
上効果の提案
★ 移住者1200世帯
●生産性向上効果の提案と確認
●IT専業:15社 ●事業企画部門:20社 ●対外事業戦略部門:20社 ●編集部門:25社
●従業員居住適地の推奨
達成目標
★ 5年間で80社の誘致
立地支援
●企業ニーズ/企業現況に即した
適地の推奨
熱海市サテライト OFFICE
誘致センターのSP
(セールスプロモーション)
●適地D/Bの整備
政
6
★提言書/事業PLAN
モデルオフィスの設置
現地見学会・説明会の開催
進出予定企業
オフィス適地のリストアップ
東京駐在誘致支援センター
オフィス適地の調査
熱海市誘致支援センター
1.立地環境の説得―①
―
2.立地環境の説得―②
―
3.設置適性の説得
4.生産性向上メリットの説得
5.社員住環境メリットの説得
6.社員家族メリットの説得
オフィス適地の推奨
移住者ノウハウ・人脈の活用
モデルオフィスの紹介
★移住者OBによる企業紹介
★移住者OBによる価値認知
進出支援
NET
現地見学会・説明会への招聘
メディアキャラバン
プレスツアー
メディア向けモデルオフィス
メディア対応
広報戦略
サテライトOFFICE誘致センターの運営
行
作
業
2015年4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
基本戦略の検討
戦略の策定
詳細戦略の作成
空き室DATABASEの作成
内見チャネルの確立
実行戦略の確定
進出企業優遇施策の確立
事業実施準備
東京における誘致OFFICE
熱海における誘致OFFICE
モデルOFFICEの設置
事業計画
ROAD-MAP
基本戦略の確定
対応事業体の設立
対応要員の選定/教育
対応マニュアルの作成
販促資料の作成
販促マニュアルの作成
広報宣伝体制の確立
移住者協力体制の確立
法
関連法案国会審議
関連省令/施行細則策定
先
行
各
市
で
営
業
開
始
7
初期経費
項目
項目の詳細
単位/単価
REM
単位/単価
REM
調査費
東京OFFICE設置費
組織と経費
熱海OFFICE設置費
要員育成費
システム開発費
PR素材作成費
運営経費
項目
調査費/集計費
東京OFFICE運営費
熱海OFFICE運営費
要員人件費
広告宣伝費
進出企業サポート費
項目の詳細