牛深総合センタ臆主催=天草市

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牛深総合センター自主文化事業
9月20日間⑥軸時00分開演(13剛分開場)
⑥入場料〈全席指定〉=A席2,000円 B席1,500円 C席1,000円
牛深総合センタ臆主催=天草市
◎発売所
牛深総合センター
…‥電話番号73−4191
天草市民センター
・…電話番号22−4125
墾松竹創醤二十周年
尾上墨雪 構成・振付
、籠覆すかた
中野 責 作
成瀬芳一演出
−、明日の幸福
平成二十七年度の松竹特別公演は、舞台・映画・テレビで
活躍中のこの全国公演は初登場の高橋恵子を中心とした一座
でお贈りします。
まずは第一舞踊﹁錦絵夏すがた﹂、華やかな日舞で幕を開
けます。出演は女優であり日舞の名取でもある吉沢京子︵西
川流︶と一色采子︵坂東流︶を中心に、新派若手女優と共に艶
やかな一幕です。
第二の﹁明日の幸福﹂は、平成十八年度の全国公演でも大変
ご好評を頂きました作品で、家族の絆の素晴らしさをコメディ
タッチに描いた名作です。三世代同居という複雑な家庭の中
で、親と子、夫と妻、嬢と姑、家族の間に確執が生まれます。
それが家宝とされる埴輪がきっかけで、お互いの存在や心情
を見つめ合い、家族としての絆を取り戻して行きます。昭和
三十年の家族の物語は、時代が移り変わった現代でも変わりな
く、瑞々しい共感を持って受け入れられると存じます。
今年の夏は、舞踊と喜劇の豪華二本立てをお楽しみ下さい。
∴/言高く主立
綿引爽介 大谷あきる 出陳恭子 川上禰生
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昭和三十年頃、家庭裁判所の所長松崎寿敏︵勝野洋︶は内山夫妻の離婚の調停
をしていた。夫からの離婚の申し立てに妻︵。色采子︶が異議を申し立てでの調
停だった。寿敏は夫の側に何かがあると感じていた。
寿敏の父、寿一郎︵立松昭“一︶は政界の大物で、寿敏の息子、寿雄︵丹羽貞仁︶
を含めて、三代の家族が大邸宅の一つ屋根の下で暮らしていた。だが、松崎家
の権力は全て寿一郎が握っている状態。寿一郎の妻、淑子 ︵伊藤みどり︶ も寿
敏の妻恵子、︵高橋恵子︶も、寿雄の新妻、富美子︵瀬戸摩純︶も寿一郎には腫れ
物にさわるように接していた。
その寿一郎に次の組閣で、入閣の話が持ち上がっている事をある政党員の谷
川斉一郎︵小宮健五︶が報告にやって来た。寿一郎は、推してくれた党の実力者
に大切な家宝の馬のハニワを送ろうと思い立ち、嫁の恵子に倉まで取りにやら
せる。しかし、恵子はひょんなことから顕いてハニワの箱をおとしてしまい、
慌てて中をあげて、馬の足が折れているのを見て色を失う。
一カ月後、家庭裁判所の調停室では、内山が実は妻とは別れたくない。母親
が強要しているのだと告白する。寿敏が感じたとおりだった。
一方、松崎家では寿敏のところに考古学者がハニワを見たがっているから、
これから見せてくれと電話がかかってきた。快諾した寿敏に恵子は観念し、ハ
ニワのことを打ち明けようと決心したが、今度はその考古学者が怪我をして行
かれなくなったとの電話が入った。
恵子に代わって今回は富美子がハニワを倉にしまうことになったが、突然
帰ってきた寿雄の声に驚き、富美子も箱を落としてしまった。富美子は箱の中
を覗き込み、馬のハニワの足が折れていることに気づき、愕然とした。
さらに一カ月後、家庭裁判所ではなお内山夫妻の離婚調停が続いていた。本人
同士はもはや離婚の意志はなく、ただ母親だけが離婚を主張していたが、とうと
う内山本人が母親に自分の意見をぶつけて、この調停にも終止符が打たれた。
松崎家では恵子の同級生滝政江︵吉沢京子︶が訪ねて来て、皆で和やかに昔話
に花を咲かせたが、政江が帰った後は、ハニワの一件の張本人、恵子と富美子
は各々美術商を呼んで何とかハニワの修理をしてもらおうと躍起であった。
だが、遂にハニワの一件が寿一郎の知るところとなった︰︰。