オペラ 「蝶々夫人」

報道用資料
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------平成27年度 文化庁 文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業
平成 27 年度 新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室・関西公演
ジャコモ・プッチーニ
オペラ
「蝶々夫人」
【全2幕/イタリア語上演<字幕付>】
2014年11月5日(水)・6日(木) 2回公演
あましんアルカイックホール
来年度(平成 28 年度)より新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室・関西公演は、
会場をロームシアター京都に移して事業を継続いたします。
あましんアルカイックホールでの公演は今年度が最後となりました。
関西の高校生に本物の感動を!
鑑賞教室・関西公演でイタリア・オペラの代表作を上演いたします。
「新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室・関西公演」は、平成 20 年度より尼崎市総合文化セ
ンター アルカイックホール(現 あましんアルカイックホール)での上演を開始し、今年で8年目を迎え
ました。そして、来年度より会場をロームシアター京都に移して、事業を継続することになりました。本年
度が、アルカイックホールでの最終公演となります。
公演日程:2015年10月27日(火)、28日(水) 両日13:00開演
会場:あましんアルカイックホール
全席指定:高校生2,160円(要学生証)
*残席がある場合に限り、当日券として4,320円で一般(大人)の方も購入可(高校生以下2,160円)。1 人 1 枚。
チケットに関するお問い合わせ: 新国立劇場ボックスオフィス
TEL:03-5352-9999
尼崎総合文化センター プレイガイド
TEL:06-6487-0810
協賛:
助成:
主催:尼崎市/公益財団法人 尼崎市総合文化センター/新国立劇場
協力:公益財団法人 日本教育公務員弘済会 兵庫支部
<写真、資料のご請求、ご取材のお問い合わせ>
新国立劇場制作部 オペラ広報 桑原 貴
〒151―0071 東京都渋谷区本町1-1-1
Tel:03-5352-5733/Fax:03-5352-5709
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報道用資料
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■新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室・関西公演
「新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室」は、現代舞台芸術の一層の普及をめざす新国立劇場
(東京・初台)が、次の世代を担う青少年に優れた芸術を鑑賞する機会として 1998 年(平成 10 年)より毎
年開催しています。「初めてのオペラ鑑賞だからこそ、本物のオペラを体験していただきたい」という願い
を込めて、演出、舞台美術、衣裳など本公演と全く同じ全幕プロダクションを、原語上演で、日本を代表
する歌手達が出演し、生のオーケストラ演奏で上演しています。
平成 20 年度からは、尼崎市総合文化センター アルカイックホールの協力のもと、関西公演がスタート、
最初の 3 年は『蝶々夫人』、平成 23・24 年度は『愛の妙薬』、平成 25・26 年度は『夕鶴』を上演しました。
23 年度の『愛の妙薬』から地元である大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏で上演しています。
今年は、イタリア・オペラの中でも最高の知名度を誇る作品『蝶々夫人』をふたたび上演します。
あましんアルカイックホールでの公演は今年度(平成 27 年)が最後となりました。
来年度(平成 28 年)より会場をロームシアター京都に移して事業を継続いたします。
本年度は、関西の高校生 約3000人がオペラ・デビューを果たします。
【参考】平成26年度鑑賞教室・関西公演『夕鶴』アンケートより
昨年の鑑賞教室・関西公演『夕鶴』アンケートによると、オペラを生まれてはじめて鑑賞した生徒は、全体
の約90%の結果となりました。ほとんどの参加生徒がオペラ・デビューを果たしたことになります。また、
鑑賞したオペラの感想としては、85%の生徒が「とても良かった/良かった」、そして、90%以上の生徒
が「自分でチケットを買ってまた見たい/機会があればまた見たい」との回答を得ることが出来ました。
【結果詳細】
オペラについて 「今回初めて鑑賞した」 93.7%
公演について
「とても良かった/良かった」 85.6%
今後の感想
「自分でチケットを買ってまた見たい/機会があればまた見たい」 90.4%
■新国立劇場オペラ『蝶々夫人』について
今回上演する『蝶々夫人』は、2005年に初演いたしました。その後、主催公演で5回、鑑賞教室では東
京公演で5回、関西公演でも3回、合計13回再演されている人気プロダクションです。
演出は、新国立劇場 元・演劇芸術監督の栗山民也。死を以て愛を貫いた蝶々さんの世界を、舞台奥
にアメリカのシンボルである星条旗をはためかせて、原作にみる西洋と東洋の主従関係を象徴的に描い
ています。
タイトルロールは、初日(27日)組に平成 26 年1月の新国立劇場「蝶々夫人」に急遽代役で出演し、劇
的な劇場デビューを飾った石上朋美、二日目(28日)組に新国立劇場オペラ研修所第6期生を修了後、
イタリア・ボローニャで研鑽を積み第 6 回静岡国際オペラコンクール最高位ならびに三浦環賞を受賞して
いる吉田珠代が出演いたします。吉田珠代は、本公演が新国立劇場主催公演デビューとなります。
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報道用資料
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------■公演概要
タイトル
平成 27 年度 新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室・関西公演
「蝶々夫人」 (全2幕) イタリア語上演/字幕付
スタッフ
指 揮:
演 出:
美 術:
衣 裳:
城谷 正博
栗山 民也
島 次郎
前田 文子
再演演出
舞台監督
菊池 裕美子
髙橋 尚史
蝶々夫人
ピンカートン
シャープレス
スズキ
ゴロー
ボンゾ
神官
ヤマドリ
ケート
合唱
管弦楽
<10 月 27 日>
石上 朋美
村上 敏明
須藤 慎吾
山下 牧子
内山 信吾
<10 月 28 日>
吉田 珠代
樋口 達哉
大沼 徹
小林 由佳
糸賀 修平
畠山
秋本
小林
佐藤
茂
健
由樹
路子
新国立劇場合唱団
大阪フィルハーモニー交響楽団
主 催
助 成
協 賛
尼崎市/公益財団法人尼崎市総合文化センター/新国立劇場
協 力
日 程
公益財団法人 日本教育公務員弘済会 兵庫支部
2015年10月27日(火)13:00、28日(水)13:00 *開場は開演の45分前です。
料 金(税込)
全席指定:高校生以下2,160円(要学生証)/一般4,320円(注1)
(注1)一般発売
◎当日残席がある場合に限り、開演1時間前より販売。1人1枚。
◎お問い合わせ 新国立劇場ボックスオフィス
TEL:03-5352-9999
尼崎市総合文化センター
TEL:06-6487-0810
会 場
あましんアルカイックホール
◎阪神電車特急電車で梅田から7分、三宮から22分、大阪難波から20分
◎阪神尼崎駅下車 立体遊歩道で徒歩約5分
〒660-0881 兵庫県尼崎市昭和通2-7-16 TEL:06-6487-0910
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報道用資料
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■『蝶々夫人』
あらすじ
【第 1 幕】明治時代の長崎。日本滞在中、家を借り、現地妻を娶るアメリカ海軍士官ピンカートンは、
仲介人ゴローに家や使用人を案内される。アメリカ総領事シャープレスはピンカートンの軽薄な考え
を聴き、結婚に真剣な花嫁のことを心配する。そんななか花嫁行列がやってきて、美しい蝶々さんが
ピンカートンの前に現れる。
「私は世界一幸せ」と嬉しそうに語る蝶々さんは 15 歳で、裕福な武士の
家に生まれたが、父は切腹して亡くなり、今は芸者として生きているという。一族が集まり結婚式が
行われている最中、叔父の僧侶ボンゾがやってきて、キリスト教に改宗した蝶々さんに絶縁を言い渡
す。式は終わり、2 人きりの甘く幸せな夜を迎える。
【第 2 幕】ピンカートンがアメリカに帰国して 3 年。「コマドリが巣を作る頃に帰る」とのピンカー
トンの言葉を信じる蝶々さんは、彼の帰りを待ち続けている。シャープレスとゴローは蝶々さんにヤ
マドリとの再婚を勧めるが、蝶々さんはそれはできないと拒む。というのは、ピンカートンとの間に
子供が生まれていたのだ。驚いたシャープレスは言葉もない。実はピンカートンは帰国後に"本当の"
結婚をしていたのだ。そしてピンカートンの船が入港。蝶々さんとスズキは部屋を花でいっぱいにし
て、夫の到着を待つ。蝶々さんが奥の部屋にいる間、やってきたのはピンカートン、シャープレス、
そしてピンカートンの妻ケート。スズキが応対するが、蝶々さんの思いを知ったピンカートンは堪ら
ず立ち去る。すべてを悟った蝶々さんは、子供をアメリカで育てたいというケートの言葉を受け入れ
る。父の形見の短刀に刻まれた言葉「名誉をもって生きられないものは名誉をもって死ぬ」ことを決
意した蝶々さんは、子供に別れを告げ、切腹する。
「蝶々さん!」と叫ぶピンカートンの声がむなし
く響く。
■本公演はレパートリー作品です。過去の舞台写真を宣材としてご使用いただけます。
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<高校生のためのオペラ鑑賞教室より
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撮影:撮影:寺司
正彦>
報道用資料
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■プロフィール
<指揮> 城谷 正博
Joya Masahiro
東京藝術大学作曲科、同大学大学院指揮科修了。安宅賞受賞。東京フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響
楽団など日本の主要オーケストラを指揮。オペラでは 2000 年「フィガロの結婚」でデビュー以来数多くの作品を手
がけ好評を博す。特に 2012 年 1 月のまつもと市民オペラ「魔笛」では大絶賛を博す。古典から近現代、現代日本
オペラまで幅広いレパートリーを持ち、特にワーグナーをその中心に据えている。1998 年より新国立劇場において
音楽スタッフとして数多くのプロダクションに参加。現在は音楽チーフとして同劇場の全ての演目に携わっている。
新国立劇場では 2008 年鑑賞教室「椿姫」。2012 年鑑賞教室関西公演、2012 年鑑賞教室「愛の妙薬」、2015 年
演奏会形式「さまよえるオランダ人」を指揮している。
<演出> 栗山 民也
Kuriyama Tamiya
早稲田大学文学部演劇科卒業。主な演出作品に『ゴドーを待ちながら』『GHETTO/ゲットー』『太鼓たたいて笛
ふいて』『マリー・アントワネット』『ロマンス』などがある。紀伊國屋演劇賞個人賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞、
芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞千田是也賞、朝日舞台芸術賞などを受賞。新国立劇場ではオペラ『夕鶴』
『蝶々夫人』、演劇『ブッダ』『キーン』『夜への長い旅路』『欲望という名の電車』『浮標(ブイ)』『世阿彌』『胎内』『喪
服の似合うエレクトラ』『母・肝っ玉とその子供たち』『東京裁判三部作』『まほろば』『雨』『マニラ瑞穂紀』などを演出。
2000年から7シーズン新国立劇場演劇芸術監督を務め、現在は新国立劇場演劇研修所所長。2013年春、紫綬
褒章受章。
10月27日 出演者
<蝶々夫人> 石上 朋美
Ishigami Tomomi
東京藝術大学音楽学部声楽科を首席卒業。同大学大学院修士課程オペラ科修了。第 40 回日伊声楽コンコルソ
第 2 位および歌曲賞受賞、イタリアにて、第 10 回オペラ国際コンコルソにて第 2 位および歌曲賞受賞、ほか多数
受賞。2008 年より文化庁海外派遣研修員、野村文化財団芸術文化奨学生としてイタリアに留学。その間にフィレ
ンツェ、ミラノ、トリノなどで『トスカ』タイトルロール、『蝶々夫人』タイトルロールなどに出演。特にミラノの『蝶々夫人』
公演で作曲家プッチーニの最後の血族であるシモネッタ・プッチーニ女史から"叔父の描きたかった蝶々さんが今
夜生き返った"と賞賛を受ける。新国立劇場では 2014 年 1 月『蝶々夫人』本公演に急遽出演して大成功を収め、
2015 年鑑賞教室『蝶々夫人』にも出演している。二期会会員。
<ピンカートン> 村上 敏明
Murakami Toshiaki
国立音楽大学卒業。日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第 17 期生修了。01 年 12 月より文化庁派遣芸術家在
外研修員として 2 年間ボローニャに留学。第 9 回バタフライ世界コンクール・グランプリなど受賞多数。これまでに
『椿姫』アルフレード、『ラ・ボエーム』ロドルフォなどに出演。新国立劇場では『黒船―夜明け』領事、『修禅寺物語』
源左金吾頼家、『ドン・カルロ』レルマ伯爵/王室の布告者、鑑賞教室『蝶々夫人』ピンカートン、鑑賞教室『椿姫』
アルフレード、鑑賞教室『愛の妙薬』ネモリーノなどに出演。藤原歌劇団団員。
<シャープレス> 須藤 慎吾
Sudo Shingo
国立音楽大学卒業、同大学院修了。第 37 回イタリア声楽コンコルソシエナ大賞、オルヴィエート国際オペラコンク
ール 2 位(イタリア)などを受賞。99 年渡伊、各地の劇場にて『椿姫』ジェルモン、『リゴレット』タイトルロール、『オテ
ロ』イアーゴ、『ラ・ボエーム』マルチェッロ、『トスカ』スカルピア、『カルメン』エスカミーリョなどに出演。06 年帰国し藤
原歌劇団に入団。同団で『愛の妙薬』ベルコーレ、『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵などに出演。新国立劇
場では『椿姫』ドゥフォール男爵、鑑賞教室『蝶々夫人』シャープレスに出演。藤原歌劇団団員。
<スズキ> 山下 牧子
Yamashita Makiko
広島大学教育学部卒業、東京藝術大学大学院声楽専攻修了。第 1 回東京音楽コンクール第 1 位。これまでに『ジ
ュリアス・シーザー』タイトルロール、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『フィガロの結婚』ケルビーノ、『カルメン』タイ
トルロールなどを演じている。新国立劇場では『カヴァレリア・ルスティカーナ』『ルル』『サロメ』『軍人たち』『蝶々夫
人』『ワルキューレ』『ヴォツェック』『カルメン』『リゴレット』『ホフマン物語』『死の都』『鹿鳴館』『ドン・カルロ』『椿姫』な
ど数多く出演。二期会会員。
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報道用資料
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------10月28日 出演者
<蝶々夫人> 吉田 珠代
Yoshida Tamayo
愛知県立芸術大学卒業、同大学院修了。新国立劇場オペラ研修所第 6 期修了。2006 年文化庁新進芸術家海外
研修員としてボローニャに留学、08~10 年(財)ローム ミュージック ファンデーションの助成を受けミュンヘンとウィ
ーンに留学。10 年オーストリア・シュタイヤー音楽祭『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナで欧州オペラ・デビュー。新
国立劇場、小澤征爾音楽塾、サイトウ・キネン・フェスティバル松本、サントリーホールアカデミー公演などで活躍。
12 年の PMF オーケストラ演奏会ではアーティストとして参加。世界的指揮者ファビオ・ルイジと共演。第 6 回静岡
国際オペラコンクール最高位ならびに三浦環賞受賞。
本公演が新国立劇場主催公演のデビューとなる。
<ピンカートン> 樋口 達哉
Higuchi Tatsuya
武蔵野音楽大学卒業、同大学大学院修了。96年渡伊、翌年サンレモ国際声楽コンクール特別賞受賞。98年E.カ
ルーソー国際声楽コンクール最高位受賞。同年ハンガリー国立歌劇場『ラ・ボエーム』ロドルフォでヨーロッパ・デビ
ュー。新国立劇場では『ファルスタッフ』フェントン、『黒船―夜明け』領事、『フィデリオ』ヤッキーノ、『ナブッコ』イズ
マエーレ、鑑賞教室『トスカ』カヴァラドッシ、鑑賞教室『蝶々夫人』ピンカートン、鑑賞教室『カヴァレリア・ルスティカ
ーナ』トゥリッドゥ、鑑賞教室『ラ・ボエーム』ロドルフォなどに出演。二期会会員。
<シャープレス> 大沼 徹
Onuma Toru
東海大学教養学部芸術学科音楽学課程卒業、同大学大学院修了。二期会オペラ研修所第 51 期マスタークラス
修了。修了時に最優秀賞及び川崎静子賞受賞。10 年秋よりドイツ・マイセンへ留学。09 年第 14 回日本モーツァ
ルト音楽コンクール声楽部門第 1 位。第 21 回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。オペラでは『サロメ』ヨハナーン、
『ヘンゼルとグレーテル』ペーター、『オテロ』イアーゴ、『魔笛』パパゲーノなどに出演。新国立劇場では『サロメ』2
人のナザレ人 1、『沈黙』ヴァリニャーノ、『魔笛』弁者、鑑賞教室『蝶々夫人』シャープレスに出演。二期会会員。
<スズキ> 小林 由佳
Kobayashi Yuka
国立音楽大学卒業、同大学大学院修了。二期会オペラスタジオ修了。文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリ
アに留学。これまでに『フィガロの結婚』ケルビーノ、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラ、『ナクソス島のアリアド
ネ』作曲家、『蝶々夫人』スズキ、『ホフマン物語』ニクラウス/ミューズ、『イドメネオ』イダマンテ、『ドン・カルロ』エポ
リ公女、『リゴレット』マッダレーナ、『カルメン』、『ブリーカー街の聖女』デジデーリア、『パルジファル』小姓などを演
じている。新国立劇場では『沈黙』少年、鑑賞教室『蝶々夫人』ケートに出演。二期会会員。
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