jigyoukeikaku (2)

平成26年度 事業実績報告書
社会福祉法人
椎原寿恵会
佐賀事業部
<特別養護老人ホーム 真心の園>
・ユニットケアを実施し入居者一人一人にあった介護、フロアごとの特性により季節ごとの飾り
付けなど工夫した。
・終末期の入居者は常に12名ほどで施設看護師のオンコール対応も現在2名にて対応し、夜間
深夜問わず入居者の緊急対応を実施した。また入居者の食事に関して毎月の給食委員会で嗜好調
査や実施状況の考察を実施し委託業者との意見交換を行った。
・下半期の反省としては長期入院や死亡等により次の入居までの期間が発生してしまった。今年
4月から原則要介護3以上の方に限られることからさらに重度の医療依存の方が増えていくこと
が予測され、さらに看介護の連携と他職種間の協力が不可欠となる。
<真心の園ショートステイ>
・ショート利用時の状態や状況報告を家族、担当ケアマネジャーへ行い状態変化時や緊急時の対
応を実施した。また送迎に関しても朝8時前から夜間20時程度まで実施することができた。2
月から3月にかけてショートステイ利用者の施設入居への移行により月平均利用者数が減ったが
新規利用の方も同程度増えている。
<デイサービス事業>
・利用者の状況報告を家族やケアマネジャーへの連絡等を密に行い、利用日の変更、追加、緊急
利用等利用者、家族の要望に対応できた。
・今年度は、「ふまねっと運動」に取り組み、介護予防の為にも、今後も定期的に実施していく。
・医療重度者や認知症の方を受け入れるにあたり、医療知識を深める為に、研修やミーティング
を実施した。
<訪問入浴サービス事業>
・利用者の状況把握や家族、主治医、ケアマネジャー等との情報共有により、安全安心な入浴の
提供ができた。
・終末期の利用者も多くニーズもあることから今後も質の高いサービス提供できるように努める。
<ホームヘルパー事業>
・ケアマネジャーやご家族と密に連絡を取り情報の共有化を図る事で、利用者が安心して在宅生
活が送れるように支援を行った。
・第1居宅・第2居宅間の定例会議やミーティングを通し情報共有や個々の資質向上に努めてい
く。
<居宅介護支援事業>
・包括支援センターや医療機関との連携を図る事で、利用者を獲得することができた。
・研修にも積極的に参加したことで、新しい情報を得、スキルアップができた。
<給食サービス事業>
・前年に比べ利用総食数は増加したが、地域別では鳥栖で減少し、みやき町で増加している。鳥
栖地域では利用世帯は増加したものの、利用頻度の制限が壁となり今後もほぼ横ばい状態である。
・鳥栖市及び地域包括支援センターとの利用者の情報の共有を行い、配達時の安否確認はもとよ
り、利用者のニーズの把握と食中毒、感染予防に努めた。
また、引き続き安心・安全の食事を
提供することで、利用者の確保に努めた。
<鳥栖市鳥栖西地区地域包括支援センター>
平成22年度より、鳥栖地区広域市町村圏組合より委託を受け5年を迎えた。
これまで同様、各町の班長会や一人暮らしの方の会食会など地域の中に出向き、高齢者の総合
相談窓口としての地域包括支援センターの役割を伝えてきた。また、認知症サポーター養成講座
や介護保険制度改正、口腔ケア等についての出前講座を実施した。
総合相談支援や権利擁護業務の相談実績件数も多く、地域包括支援センターが地域に浸透して
きた結果と思われる。
平成27年4月から新たに鳥栖地区広域市町村圏組合より再委託を受け、改めて高齢者の生活
を総合的に支えていく拠点づくりを行いながら、介護予防マネジメント、総合相談、権利擁護、
包括的・継続的ケアマネジメントの4つの事業の更なる充実と、国が推し進める地域包括ケアシ
ステムの構築及び在宅医療との連携を今後も重点的に行っていく。
<訪問看護ステーション>
・徐々に訪問回数が増加しているが、1 回訪問時間 30 分の依頼が多く、訪問件数が増加している
反面収入の増加につながり難かった。
・定期的な病院訪問などはほとんど出来なかった為、病院からの新規利用者の紹介はほとんど無
かったが、利用者主治医や担当ケアマネジャー、各種サービス事業所への情報提供等でケアマネ
ジャーからの新規の依頼は受けることが出来た。
・各疾患や各年齢、介護度の利用者があり、ステーション内外の研修の参加しスキルアップに努
めた、終末期の利用者や困難ケースの対応することが増えてきた。
・24時間対応体制での活動の中で、在宅での看取りを行い、夜間の訪問で家族の安心が得られ
た。
・在宅生活の一環であるグループホームに対しても医療連携体制をとり、2施設4ユニットに対
し、各施設週2回の訪問を行いながら健康管理に努め、主治医との連携が図れた。
<ケアハウス花みず木>
入居者の体調面において、健康チェック(現在も、毎朝の検温実施・必要者の血圧測定)を行い、
各人の体調の変化が早期発見できるよう努め、家族・医療機関・福祉との密な連携を図りました。
しかし、各在宅福祉サービスも利用し、自立生活の支援を行っていますが、薬の管理・病院付き
添いなど家族に協力を依頼していますが家族環境等によっては、なかなか協力を得れない方もい
ます。今後そういった方に対し、どう対応していくのかが課題の年でもありました。また、身体
面以外でも精神面に気を配り、入居者の声・訴えに耳を傾け、不安・戸惑いが解消できるよう、
日頃より状況把握に努め、共感と受容の気持ちで対応してきました。
活動行事では、日々の日課活動による閉じこもり予防や体力の維持、そして外出による入居者
間の交流や自然に親しむなどの機会を設けました。また、防災訓練協力の呼びかけや地域行事の
参加などを通して、地域の方々との交流を行いました。
<グループホーム和が家>
・利用者の体調の変化に対して、主治医や訪問看護ステーションとの連携により、早期受診等の
適切な対応を実施し、また家族への連絡を徹底する事により信頼関係作りに努めた。
・運営推進会議の実施及び地域の会議や研修等への参加により、介護の質向上や地域との交流を
図り、地域との関わりを深めるよう努めた。
<グループホームみどりヶ丘>
・利用者の加齢による体力低下、心身の機能低下に応じた援助提供を行う為、家族と真心の園へ
の住み替えについて話し合い、家族との信頼関係に努めながら、退居者と新規入居者の対応に努
めた。訪問歯科診療では口腔ケアを行い、感染防止に努め、リハビリにおいては少しでも機能低
下予防が出来る様に積極的に通院した。
・保育園が隣接されている事を活かして、園内を散歩するなど日常的な子供とのふれあいで心身
の活性化に努めた。
<みどりヶ丘保育園>
・延長保育、一時保育、休日保育と保護者の勤務時間のニーズに応えた保育を行ってきたが、休
日保育については他に1ヶ所開設はしたが、利用者が減少した。(H27年度からは本園のみとな
る)
・支援センターは地域の子育て中の若いお母さん方に対し、遊びの広場、公民館の出前保育等に
おいて育児相談を実施。子育てに悩むお母さん方のよき相談相手となっている。
・発達障害が多くなり対応に苦慮しているところであるが、保護者との信頼関係を築き関係機関
との連携を密にして早期療育に向けて努めてきた。
・麓刑務所慰問も2回目となり、地域交流を行う。
鹿児島事業部
<ケアハウスかせだ>
年度末に夫婦の退去が急に決まった事により、在籍29名となった。
(夫婦3組、単身23名)
高齢化による身体機能の低下で退去者が7名と多かった。
(施設へ5名、入院2名)介護認定者が
24名と少なくなってはいるが、介護度が少しずつ高くなっている状況である。遠方からの夫婦
の入居や行事の見直しによる開設以来初めてのミニミニ運動会を開催した事等で、施設内の雰囲
気が明るくなり、利用者間の交流が多くなった。
今後においても、利用者、家族との連携を密に取りながら、安心してケアハウスの生活を楽し
んで頂けるよう努めます。
<デイサービス事業>
(デイサービス遊逢)
スタッフ1人ひとりが「認知症ケア」について考える機会を設け、積極的に研修へ参加し認知
症に対する理解を深めたことで、認知症の人に対する接し方の変化に繋がり、利用者の方々が穏
やかに過ごせるようになった。この事と家族の心のケアに積極的に取り組んだことで、家族の介
護負担の軽減にも繋がり、家族から各機関への紹介にも少しずつ繋がりだしてきた。
(デイサービス金峰やすらぎ館)
平成26年度(下半期)は施設入居者が重なり、また開設以来初めてのインフルエンザ感染者
が発生し、前年度より下回った結果となった。見学・体験利用者4名、新規利用契約者5名。
平成27年度も地域に根ざした施設作り、スタッフの質の向上に努力していきたい。
<ホームヘルパー事業>
・ヘルパー派遣時に特変があった場合やヘルパーミーティングでの報告により早期にケアマネと
連携することで迅速に対応することができ、利用者の方も安心して在宅生活を送ることができた。
<居宅介護支援事業>
・有馬病院相談員、他の居宅介護支援事業所との連携や認定調査時に居宅介護支援契約を行って
いない方に介護保険制度の説明を行い、新規利用者の確保や当法人の訪問介護、デイサービスの
利用者増につなげることができた。認定調査に関しては、有効期間が2年という方も増えてきて
おり、委託件数が減少している。今後も他介護支援専門員と情報交換を行いながら、当法人の訪
問介護、デイサービスの利用者増につながるようにしたい。
<かせだフレンドホーム>
・4名の利用者の入退所があり、欠員期間の短縮ができたが、入院者や外泊者が多く入所率が低
くなった。
・利用者の高齢化や障害者支援区分も高くなり、障害の内容も多岐にわたってきている。疥癬と
感染性胃腸炎の罹患者が出て、通所生活介護の利用者が減少し、感染症に対する予防や対処方法
について研修を開催した。また、虐待事案も発生したため、施設全体でサービスの質の向上や業
務の見直しに取り組んできた。
<グループホーム金峰やすらぎ館>
・家庭生活の延長ということで、その方の能力に合わせた家事、作業を行いながら生活すること
で、入居者の方々からも声をかけてもらえるようになり、それぞれの方に「自分の役割」を持っ
て過ごしてもらうことが出来ました。
・体調管理、衛生管理の徹底、協力医療機関との連携により館内で季節病、流行病が蔓延するこ
となく安心した生活を送っていただくことが出来ました。
・病院へ入院される方が毎月一人はおり、思ったより入居率を伸ばすことが出来ませんでした。
入退居については5件ずつありましたが、いずれも早目のアプローチを行い長い期間あけること
なく入居者の確保が出来ています。また、待機者についても毎月2,3件ずつ申し込みがあり、
周囲からの評判も上々です。