平成27年2月22日 報道関係各位 インバウンド戦略は「観光」ではなく「食文化の学び」で地域文化を世界に発信 ミラノ万博へ向けて 和食を世界に発信する、外国人の和食文化講師を育成 第一回の研修は三重県にて3月10日から19日まで行われ、世界11カ国から研究員が来日 Genuine Education Network社(以下GEN社)が主催するGenuine Food Lab(ほんものの食研究所)の第一回 研究員として、世界11カ国より食の専門家16名が選出された。GEN社はイタリアのスローフード協会本部や、 世界でも数少ない食の総合大学・イタリア食科学大学と協力し、地域に残る高品質で小規模の食品やこだわり のある生産者の取り組みを、教育プログラムを通して世界に紹介するイタリアミラノに拠点を置く企業。 今年5月から始まるミラノ万博においてGEN社は、イタリア食科学大学と提携の元、ミラノ市内のドゥオーモ 広場やミラノ万博内のスローフード館で日本の食文化に関する講義を予定している。食科学大学内でも5月か ら日本の食文化の特別講義シリーズを開催する予定。講義を行うのはGEN社が招致する日本人の専門家とGEN 社が認定する外国人の「和食文化講師」。Genuin Food Labでは奨学金制度を設け、選ばれた研究員を日本に 招致し、日本でほんものの和食文化を学んでもらった上で和食文化講師となる人材育成を行う。今回は第一回 目の研修旅行の募集にも関わらず、世界中から100件以上の問い合わせがあり、和食文化を学ぶ機会への食の専 門家たちからの高い注目度を裏付けた。イタリア・フランス・ドイツ・ブラジル・タイ・アルゼンチン・ポー ランド・オーストラリア・ベネズエラ・スペイン・マレーシアの11カ国から総勢16名の研究員が参加する。年 齢層も20代から50代と幅広くバックグラウンドもジャーナリスト、シェフ、社会学者、科学博士・日本酒講師 や食科学大学の卒業生など様々。 特別奨学金授与研究員 Jean-Bernard Magescas フランス Dr. Johnny Drain イギリス フランスの新聞L Opinion紙にて食の オックスフォード大学 Material Science 博 人気コラムを連載しパリ中のレスト 士 ミシュラン三ツ星で世界で最も予約のと ランのネットワークを持つ。自身も れないレストランNOMAの研究所「Nordic 食文化の講演・教 Food Lab」にて発酵・脂肪(バターとオイル) を多数のコース に提供。 の研究を行う20代。日本では発酵食品の研 究を主に行う。 Monica Biedrzycka ポーランド ワルシャワのメディア・マーケティング 会社代表取締役社長でもある社会学者。 日本の農耕食文化を研究する。 写真家で もあり日本も何度か滞在している。日本 の震災の時には NYで復興支援のイベン トを開催するなど精力的に活動している。 訪問先 Marie Cheong-Thong イギリス イギリスの世界的な酒類の教育機関WSETに て日本酒の講義を行っている。日本の日本酒 組合とコラボし、世界中で日本酒を教えてい る。今回は日本酒以外にも味 ・漬物など発 酵食品全般の研究を行う。 伊勢神宮・新玉亭(うなぎ)・鯛屋旅館 ・小西屋旅館・麻吉旅館・民宿なか川・海女小屋・鳥羽マル シェ・鳥羽一番街・浜与(佃煮)・白鳳高等学校・相可高校・四日市萬古焼酔月陶苑・洋菓子ブランカ・ シェルレーヌ工房・相差海女の家・ミキモト真珠島・御糸織物・林商店(伊勢たくあん)・Farmer’s Workshop IGA ・伊賀の里モクモク手づくりファーム・やなせ宿・火の谷温泉・名張の湯・太郎生人 「三国屋」・農家民宿なかや ・伊賀越・伊賀有機農業推進協議会(伊有協)・瀧自慢酒造・赤目四十 八滝・ささゆり庵・澤佐酒造・奥田ゴールドファーム・長谷園・その他 <順不動> 三重県視察ツアー行程表(3月9日時点) 津市 松阪市 伊勢市 鳥羽市 伊賀市 名張市 それぞれの市町や商工団体からバスなどの提供や訪問先の紹介、そのほかさまざまなサポートをお寄せ頂いております。 三重県を初の研修先に選んだ理由 GEN 代表取締役 齋藤由佳子 We would like to invite you to come with us to Japan as we start our journey through the world of genuine food Seeking the Next Generation of Genuine Food Lab partners In March 2015 - Travel expenses (flights and accommodation) will be fully or partially covered depending on certain criteria for selecting researchers by our scholarship program. - Our general schedule is fixed yet we are happy to arrange special requests according to your research objectives. Interested applicants are advised to contact GEN by e-mail. Application deadline 31/ JAN/2015 Contact to [email protected] 左は鈴木英敬県知事 In March 2015, GEN (Genuine Education Network) will be launching its International Food Lab including its first Japan research trip. We are calling on all those who have a passion for the wisdom and culture of food to join us as we travel to the Land of the Rising Sun. We are looking for new talent who will be responsible in acting as catalysts for change in our global food system. 今回GENが外国人研究員に提供するのは「観光」の機会ではなく、 With this trip we will start to study Japanese mythology to grasp the fundamental philosophies behind Japanese food. You will be meeting top chefs, various high quality food producers, professors, professionals and representatives of local regional governments in Japan. GEN aims to bring participants into a close encounter with key players of the Japanese food scene whether well known or obscure, traditional or innovative. Whatever your interest GEN would like to invest in the field of your choice. 問です。本当に理解してもらえるプログラムを戦略的に作ること、 Possible research topics could include the following: food diversity and sustainable water sourcing, fermentation, salt, rice, seaweed, beekeeping, green tea, aesthetics of food and tableware, food journalism, food and religion, etc. Applicants may also suggest a theme of their own choosing. 自然との一体感や、言葉では言い表せないありがたい気持ちを自然 Regardless of background, participants can expect to grow in their wisdom of food becoming well-equipped specialists in their area of interest that will enable to them to further communicate this knowledge as holistic educators of food. 「学び」の機会。日本の食文化やその源である精神性をきちんと理 解し、真 な姿勢で文化を理解し、その感動をもって世界に日本の 食文化を伝える伝道師になってもらいたいと考えています。インバ ウンド戦略で外国人観光立国を目指す地方行政は多くありますが、 外国人観光客が増えれば、土地の文化が本当に海外に広がるかは疑 観光資源が限られているのであれば、その価値を広めながらも同時 にどう守り、高めていくかという視点が大事になってきます。 日本に来ることでしか体験できない価値を提供できる場所、食の多 様性と日本人の精神性の両方の理解を深められる場所として今回は 三重県を選びました。三重県にはいうまでもなく、日本人の精神の 礎となる伊勢神宮という場所があり、まずはこの素晴らしい神社の に呼び起こす静粛な空間を体感してもらいたいと思っています。 三重県は答志島や海女、忍者など日本のかつての良き美しき「絆」 で結ばれたコミュニティに守られた食文化がある場所です。山の食 文化・海の食文化の多様性がこのひとつの県で体験することができ る極めて恵まれた土地ということも魅力でした。日本全国のこういっ た無形文化を海外の専門家による理解を深め、GENは日本の文化と 食の世界的なネットワークを作りたいと考えています。 左> 英文の研究員 奨学生募集告知 その他の参加研究員 Bernhard Arnold 男性 ドイツ Giles Clark 男性 イギリス ロンドン大学大学院卒・食文化人類研究者 シェフ・京都にて懐石料理修行中・イギリス料理研究家 漬物など保存食を研究 食のイベントプロデューサー Paloma Zaragoza 女性 ブラジル /フランス Perm Paitayawat 男性 イギリス Gai Lai Mitwichan 男性 タイ Slow Food タイ・チェンマイ代表 シェフ・コンサルタント Sebi Mel 男性 アルゼンチン シェフ・発酵研究 味 Konstantin Steinmeyer 男性 ドイツ 食科学大学 メディカルフーズ研究・発酵研究 Serena Guidobaldi 女性 イタリア シェフ・Cook_inc誌 ジャーナリスト Sofie Delauw 女性 ベルギー 食のフォトグラファー Naoki Tomita 男性 日本/スペイン ビデオジャーナリスト Justin Yip 男性 Antonio Balassone 男性 オーストラリア・マレー シア ブラジルの食のシンクタンク設立者・ジャーナリスト 演劇芸術博士・フードジャーナリスト 懐石やわびさび文化を 研究 GEN社役員・食教育研究 食科学大学卒業 ベネズエラ/イタリア や醤油を自分で生産している フォトグラファー ビデオジャーナリスト 滞在中の主なイベント 3月10日12:40 13:00 参加者 三重県知事 鈴木英敬知事 場所/時間 県庁にて12:40 13:00 内容 県庁にて、代表研究員メンバーが 知事に三重県をあげての今回の歓 三重県知事表敬 県庁 迎に対する御礼をお伝えします。 3月11日 伊勢市の皆様 伊勢市 五十鈴塾 伊勢神宮を早朝参拝した後、三重 伊勢神宮参拝+ 大川学園 理事長 大川先生 11:00 12:30(予定) の食文化の第一人者である大川先 生からの講義。三重独特の食文化 三重の食と神話の授業 を学ぶ。神饌として献上される食 材の試食なども行う。 3月12日 鳥羽商工会議所 鳥羽市 民宿なか川 お店では売っていない、家族のた 三世代海女さんから学ぶ、海女の 親子三世代の海女さん 18:00頃∼ めだけに作られる保存食や、海女 の日常的な食卓を一緒に囲む。 3月13日 答志島漁師・みつるさん 答志島 答志島で海苔づくり 浜よ・浜崎社長 和具近郊 海苔生産所 昔ながらの手すきの手法で、実際 に海苔を加工する。海の保存食を 毎日の食卓 時間調整中 学ぶ。 3月15日 伊賀市長および副市長・相可 伊賀市農業公園ふれあいセン 外国人の食の研究員と相可高校の Farmer s Workshop IGA 高校・伊賀有機農業推進協議 ター 10:30 15:30予定 学生、そして地元の有機農業の生 産者で、ワークショップを開催。 会のみなさん 3月16日 名張市長および名張商工会議 名張の家庭料理 所会頭、名張市の皆様 名張産業振興センターアスピア 名張市の有志の主催による、歓迎 会として伝統的な家庭料理を囲ん で、食文化を学び楽しむ懇親会の 開催。 3月17日 ささゆり庵オーナー ささゆり庵(奈良県宇陀市) ささゆり庵 修験道法楽と尺八の 華道と茶道のデモストレーション をささゆり庵のオーナーご夫妻が 主催。修験山伏の法楽と尺八の先 生によるコンサートなど日本の本 演奏会 当の文化に触れるイベント。 3月18日 三重県ブランド選定委員・ス 研究成果発表を兼ねた、三重県食 ピンドル代表・糸賀洋子様ほ 材を使った研究員の調理と試食パ か ささゆり庵(奈良県宇陀市) ーティー 特別協力 百五銀行 協力自治体 三重県 10日間の三重の旅を終え、学ん だこと、インスピレーションを活 かして三重県食材で研究員たちが 新しいメニューを開発し、皆様に 試食頂きます。 <以下アイウエオ順> 伊賀市、伊勢市、津市、鳥羽市、鳥羽商工会議所、名張市、名張商工会議所 協力 公益財団法人三重県産業支援センター、三重交通 本件に関するお問い合わせ Genuine Education Network S.r.l Via Dell' Annunciata 23/4, Milano ITALY [email protected] 担当:桑原 (日本語でお問い合わせ下さい) Genuine Education Network(GEN社) 概要 Genuine(ほんもの)を学ぶことを通して、食と地球と人間をより良くする Genuine(ほんもの)とは、人間の知恵と創意工夫、そして作り手の魂が込められ、いのちの力にあふれたもの。またそれを見る人、 使う人、食べる人に力を与える愛と気にあふれたもの。地球にとって必要なもの。次の世代に残すべきもの。 GEN社はスローフードの哲学をベースとし、ス ローフード創立者カルロ・ペトリー二を総学長 とするイタリア食科学大学の卒業生が2014年に 起業したイタリア政府認定スタートアップ企業 イタリア小学生への味覚教室を鰹節・味 など日本食材を利用して展開 です。 大学機関や地域、そして食の生産現場をネット ワークすることで「食のほんもの」を学べる世 界的な教育プラットフォームの構築を目指して います。 世界の子供たち、そして専門家育成に食文化と 日本人の子供対象のイタリア味覚サマーキャンプ/イタリア産大豆での味 作り 味覚の教育を行い、Genuine(ほんもの)な食 とは何か、異なる食や文化を敬い、謙虚に学び 合うことの大切さを教えています。 また、食だけでなく全ての「ほんもの」に取り 組むものづくりの担い手に、国際的な評価によっ て自らの取り組みの真価を再認識してもらえる 機会を提供し、『食の技術と知恵の交流』を応 援します。世界中の仲間と積極的に交流するこ とでさらにその価値を高め、教育プログラムと 多国籍な生産者コミュニティー支援・文化庁派遣の和食文化交流使の授業 して知恵を体系化し、GENのグローバルなネッ トワークを通して世界に発信することを促進し ています。 GENの社名は日本語の「源」にも由来してお り、食の源を守り地球環境と人間の生活をより よくすることの大切さを、食の教育を通じて実 現することを目指しています。 イタリア食科学大学での日本食文化の特別講義・和食の調理教室など開催 http://www.gen.education https://www.facebook.com/genforworld 代表取締役社長: 齋藤由佳子 (Yukako SAITO ) 2014年イタリア食科学大学院卒。 2011年よりヨーロッパ在住。 2000年(株)リクルート入社。リクナビ開発、インターネットマーケティング局を経て、社内のイ ンキュベーション部門メディアテクノロジーラボ研究員。主にネットソーシャルメディアの新規事業 開発に従事。2002年、社内留学制度にてアメリカシリコンバレー駐在。サンノゼ大学にてBuMA(ビ ジネスマネージメント)取得。 2005年、リクルート社内の新規事業コンテストRINGにてソーシャ ルメディアの新事業企画がグランプリを受賞。その他ゼクシィ事業部などの新規事業プロジェクトリー ダーを務める。2009年起業、(株)Knowmelier代表取締役に就任。個人の好みにあったワインをコ ンシェルジュ型で提供するセラー管理サービスを都内の外国人中心に展開。2010年にリクルート退 職。英国 University for the Creative Arts 写真学部卒業。 日本語名称: 設立: ジェニュイン エデュケーション ネットワーク (GEN社・ゲン社) 2014年5月 イタリア・ミラノ 従業員: 6名(国籍;日本、イタリア、オーストラリアなど) 主要取引先:文化庁 (日本国内・順不同) NPO法人 Table for Two 三井物産株式会社 提携先:Slow Food International イタリア食科学大学 スローフード協会 顧問: Paolo Corvo教授 斎藤精一郎 パオロ・コルボ教授 NTTデータ経営研究所 所長 イタリア食科学大学 食文化社会学教授 イタリア食科学大学 2004年にスローフード協会とイタリアの支援の元設立された、ピエモンテ 世界150カ国、10万人のメンバーを持つ世界的な食の 州にある総合大学および大学院。世界60カ国以上から毎年500人が学ぶ学 NPO. 「Good Clean Fair」おいしいきれい正しい 際的な食の高等教育機関。調理のコースも2014年に新設され、多様な食の をスローガンに、食の生産者支援と消費者教育、そし て食の多様性保護を目的とする世界的なネットワーク。 専門教育を扱う。卒業後はスローフード協会だけでなくUNやFAOなどの スローフード協会および食科学大学設立者 カルロ・ペトリー二会長 日本をはじめ、 1500カ所に拠点を持つ 国際機関で世界の食料問題に取り組む学生も多数。
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