2チャンネル 高速10MBd,フォトカプラ (8 ピン DIP,8 ピンミニフラット) HCPL-2630 HCPL-2631 HCPL-4661 HCPL-0630 HCPL-0631 HCPL-0661 パッケージ寸法図(8ピン標準 DIP パッケージ) 特 長 ● 高速 10MBaud ● 6N137 相当 2 チャンネルタイプ ● パッケージ 2 タイプ: 8 ピン DIP パッケージ HCPL-2630/2631/4661 8 ピンミニフラットタイプ (SO8) HCPL-0630/0631/0661 ● 高瞬時同相除去電圧(高 CMR): HCPL-2631/0631:5kV/µs(Min.) @ VCM = 50V HCPL-4661/0661:10kV/µs(Min.) @ VCM = 1000V ● 低電流駆動:5mA ● LSTTL/TTL コンパチブル ●− 40∼85℃で DC/AC 特性保証 ● UL1577(File NO.55361)承認 絶縁テスト電圧…2500VAC1 分間 ●高耐圧オプション(Option 020) 5000VAC1 分間 (HCPL-2631/4661) 発注方法 例 HCPL-2631 #XXX オプションなし= 50 個単位チューブ (HCPL-263x/4661) 100 個単位チューブ (HCPL-063x/0661) 020 =UL 高耐圧オプション,VISO = 5kVrms,1min. (HCPL-2631/4661 のみ) 300 =ガルウィングリードオプション 50 個単位チューブ (HCPL-263x/4661 のみ) 500 =テープ&リールオプション 1000 個単位リール (HCPL-263x/4661) 1500 個単位リール (HCPL-063x/0661) 0.1µF のバイパスコンデンサを 5-8 ピン間に接続してください。 取扱い上の注意:製品を取り扱う際には、静電気放電による破壊、機能低下を防ぐため、一般的な静電気対策をとる必要 があります。 巻末(別途)の製品取扱注意事項を必ずお読み下さい。 2 − 109 2 HCPL-2630/0630/0631/0661/2631/4661 パッケージ寸法図(ガルウイングオプション #300) パッケージ寸法図(8ピンミニフラット) TYPE NUMBER (LAST 3 DIGITS) 8 7 6 5.842 ± 0.203 5.994 (0.236 ± 0.008) XXXZ YWW 3.937 ± 0.127 (0.155 ± 0.005) OPTION CODE* DATE CODE 1 2 3 0.381 ± 0.076 0.406 (0.016 ± 0.003) 4 1.270 BSG (0.050) 5.080 ± 0.127 (0.200 ± 0.005) 3.175 ± 0.127 (0.125 ± 0.005) 5 (注) 7° 45° X 0.432 (0.017) 0.228 0.229 ± 0.025 (0.009 ± 0.001) 1.524 (0.060) 0.152 ± 0.051 (0.006 ± 0.002) 単位は mm(inch) DIMENSIONS IN MILLIMETERS (INCHES). LEAD COPLANARITY = 0.10 mm (0.004 INCHES). 0.305 MIN. (0.012) 注)モールドのバリを含んだパッケージ長は,5,207 ± 0,254mm です。 2 − 110 HCPL-2630/0630/0631/0661/2631/4661 概 説 応 用 2 チャンネル高 CMR 高速フォトカプラシリーズは GaAsP タ イプの LEDと高速光検出 ICの組合せにより構成されていま す。出力は,高速ショットキ・クランプタイプ・トランジス タイプによるオープンコレクタです。また,内部シールドに よる高同相除去電圧タイプ(HCPL-/2631/4661)も用意され ています。この構成により,回路間の AC,DC の分離を TTL ロジックを維持したまま行なうことが出来ます。特性は,− 40∼85℃において保証されています。 HCPL-2630/2631/4661 は,高速ロジックインタフェース,入 出力間バッファ, 電磁界による雑音の影響が大きい場合のラ インレシーバ等に最適です。 HCPL-0630/0631/0661 は高密度面実装用の 8 ピンミニフラッ トパッケージタイプです。DIPタイプとの電気的互換は次の とおりです。 ● 高速ディジタルシステムにおける絶縁 ● マイクトプロセッサ・インタフェース ● ラインレシーバ ● CPU 端末,インタフェース ● グラウンドループ除去 内部回路図 ICC 1 IF1 8 + VCC IO1 VF1 7 VO1 - 2 2 3 IF2 IO2 - 8 ピン DIP 8 ピンミニフラット HCPL-2630 HCPL-0630 HCPL-2631 HCPL-0631 HCPL-4661 HCPL-0661 6 VO2 VF2 + 4 GND 5 HCPL-2631/0631/4661/0661 SHIELD USE OF A 0.1µF BYPASS CAPACITOR CONNECTED BETWEEN PINS 5 AND 8 IS RECOMMENDED (SEE NOTE 1) . 絶縁関連規格(常時入力間に高電圧がかかる用途にお考え際は AG4419 を参照して下さい) 記号 DIP ミニフラット 単位 最小外部空間距離 (clearance) 項目 L (I01) 7.1 4.9 mm 入出力端子間で測定 最小外部沿面距離 (creepage) L (I02) 7.4 4.8 mm 入出力端子間で測定 0.08 0.08 mm 内部入出力導体間で測定 200 200 V III a III a 最小内部空間距離 (clearance) 沿面抵抗 CTI 絶縁グループ (DIN VDE0109) DIN IEC112/VDE0303 Part1 材料グループ DIN VDE0110 絶対最大定格 (85℃までのディレーティングはありません) 推奨動作条件 項目 記号 Min. Max. 単位 “OFF”入力順電流 IFL* 0 250 µA “ON”入力順電流 IFH** 6.3 15 mA VCC 4.5 5.5 V 5 TTL Loads 電源電圧 条件 ファン−アウト (@RL=1 kW) (各チャンネル) N 出力プルアップ抵抗 RL 330 4k Ω 動作温度 TA − 40 85 ℃ * 入力“OFF”の状態は,入力順電圧 VF(OFF) ≦ 0.8V の条件でも保 証されます。 ** CTR の劣化に対し,20%のガードバンドを含んだ値,スイッチ ングスレッショルドは,初期値で 5mA 以下です。 保存温度 ………………………………… −55℃∼+125℃ 動作温度 …………………………………… −40℃∼+85℃ 平均入力順電圧−IF ……………………………… 15mA(注2) 入力逆電圧−V(各チャンネル) ………………………… 5V R 電源電圧−VCC(最大1分) ………………………………… 7V 出力コレクタ電流−I( 50mA O 各チャンネル) …………… 出力コレクタ電圧−V( O 各チャンネル) ………………… 7V 出力コレクタ許容損失(各チャンネル) …… 60mW(注17) ハンダ付け温度(DIPタイプ)…………………… 260℃10秒 (リードが細くなる点より1.6mm下) ウェーブハンダ付け温度(ミニフラットタイプ) 260℃,10秒 赤外/気相リフトーハンダ付け温度 …………… 次頁参照 (ミニフラットライプおよび#300) 2 − 111 HCPL-2630/0630/0631/0661/2631/4661 最大リフローハンダ付け温度フロファイル (注:非塩素系活性フラックスを御使用して下さい。) 電気的特性(特に指定のない限り,TA =− 40℃∼85℃) 注1 項 目 入力スレッショルド電流 “H”レベル出力電流 記 号 Typ. Max. 単 位 ITH Min. 2.5 5.0 mA テスト条件 IOH 5.5 100 µA VCC=5.5V, VO=5.5V, IF=250mA VCC=5.5V, IO≧13mA, VO=0.6V 図 注 5,15 2 3 3,5, 6,15 3 4 3 VOL 0.35 0.6 V VCC = 5.5V,IF = 5mA, IOL(sinking)=13mA, 電源電流(出力“H” ) ICCH 10 15 mA VCC = 5.5V,IF = 0mA, (Both Channels) 電源電流(出力“L” ) ICCL 13 21 mA VCC = 5.5V,IF = 10mA, (Both Channels) 入力順電圧 VF 1.5 1.75 入力逆電圧 BVR V IR = 10µA 3 入力内容 CIN 60 pF VF = 0,f = 1MHz 3 入力順電圧温度係数 ∆VF ∆TA − 1.6 mV/℃ “L”レベル出力電流 入出力間絶縁耐圧 Opt.020 1.4 1.3 1.80 5 VISO 2500 VISO 5000 V VRMS 入力 - 入力間リーク電流 ** II-I 0.005 µA 入力 - 入力間絶縁抵抗 ** RI-I 1011 Ω CI-I 0.03 0.25 入出力間絶縁抵抗 RI-O 10 12 入出力間容量 CI-O 0.6 入力 - 入力間内容 ** * Typ 値は VCC = 5V,TA = 25℃ ** 2 チャンネルタイプのみ 2 − 112 pF TA = 25℃ IF = 10mA IF = 10mA 13 RH ≦ 50%,t = 1minTA = 25℃ RH ≦ 45%t = 5s,VI-I = 500V 263x 063x f = 1MHz Ω RH ≦ 45%VFO = 500V,t = 5s pF f = 1MHz 4,12 4,15 5 5 5 3,16 HCPL-2630/0630/0631/0661/2631/4661 スイッチング特性(特に指定のない限り TA =− 40℃∼85℃,VCC = 5V,IF = 7.5mA) 項目 記号 型名 Min Typ. 伝達遅延時間 (出力“L”→“H” ) tPLH 20 48 伝達遅延時間 (出力“H”→“L” ) tPHL 25 50 パルス幅歪 |tPHL-tPLH| Max. 単位 75 ns 100 ns 75 ns 100 ns RL = 350Ω 35 ns CL = 15pF 40 ns 3.5 テスト条件 TA = 25℃ TA = 25℃ 図 注 7,8,9 3,6 7,8,9 3,7 10 13 13,14 伝達遅延スキュー tPSK 出力立上がり時間 (10∼90%) trise 24 ns 11 3 出力立下がり時間 (90∼10%) tfall 10 ns 11 3 V/µs VO(MIN) = 2V, RL = 350Ω VCM = 50V IF = 0mA VCM = 1000V TA = 25℃ 12 3,8,10 V/µs VO(MAX) = 0.8V, RL = 350Ω VCM = 50V IF = 7.5mA VCM = 1000V TA = 25℃ 12 3,9,10 HCPL-2630/0630 瞬時同相 除去電圧 |CMH| (出力“H”) 瞬時同相 除去電圧 (出力“L” ) |CML| 10,000 HCPL-2631/0631 5,000 HCPL-4661/0661 10,000 15,000 HCPL-2630/0630 10,000 VCM = 10V 10,000 HCPL-2631/0631 5,000 HCPL-4661/0661 10,000 15,000 VCM = 10V 10,000 * Typ. 値は TA = 25℃ 注: 1. 各フォトカプラの電源端子には,バイパスコンデンサとして 0.1µF のセラミックコンデンサが必要です。フォトカプラとコン デンサ間のリード距離は 10mm を越えないようにしてください。 2. 50mA までの過度電流は,パルス幅が 50nec 以下で平均電流が 15mA 以下であれば支障ありません。 3. 各チャンネル 4. 2 端子素子(1∼4 ピンをショート,5∼8 ピンをショート)して測 定します。 5. 1∼2 ピンをショート,3∼4 ピンをショートして測定します。 6.7. tPLH,tPHL は入力パルスの 3.75mA の点から,出力パルスの 1.5V の 点で測定します。 8. CMH は,出力がハイレベル(VO > 2.0V)を維持することのできる 同相電圧変動です。 9. CML は,出力がローレベル(VO < 0.8V)を維持することのできる 同相電圧変動です。 10.(|dVCM| /dt)max = π fCMVCM(P-P) 11. 図 15 に示すように,VCC と GND ラインは入出力リード間に配置 されると雑音除去について最大の能力を発揮します。 12. UL1577 に基づき,フォトカプラは 3000Vrms,1 秒の絶縁試験 (リーク電流 II-O ≦ 5µA)を行っています。 13. 詳細は,本データシート内の技術文章“伝達遅延、パルス幅歪, 伝達遅延スキューについて”を参照下さい。 14. tPSK は,推奨動作温度範囲内の同一温度で動作している複数(無 数)のフォトカプラにおけるその伝達遅延時間(tPLH,tPHL)の差 の最悪値を表しています。 15. UL1577 に基づきフォトカプラは6000VRMS1秒の絶縁試験(リー ク電流 II-O ≦ 5 µA)を行っています。(このオプションは HCPL2630/2631/4661 のみに有効) 16. LEDのアノード、カソードをショート,5∼8ピンをショートして 測定します。 17. 外気が 80℃以上の場合ミニフラットタイプは 2.7mW/℃で減少し ます。 2 − 113 2 HCPL-2630/0630/0631/0661/2631/4661 図2.温度−“H” レベル出力電流特性 図5.入力順電流−出力順電圧特性 図3.温度− “L” レベル出力電圧特性 図4.入力順電圧−入力順電流特性 図6.温度− “L” レベル出力電流特性 図7.伝達遅延時間測定回路 図8.温度−伝達遅延時間特性 2 − 114 HCPL-2630/0630/0631/0661/2631/4661 図9.入力電流−伝達遅延時間特性 図10.温度−パルス幅歪特性 図11.温度−立上がり/立下がり時間特性 図13.入力電流−入力順電圧温度係数特性 図12.瞬時同相除去電圧測定回路 図14.TTL/LSTTL間推奨インタフェース回路 2 − 115 2 HCPL-2630/0630/0631/0661/2631/4661 図15.温度-入力スレッショルド電流特性 図16.推奨プリント板パターンレイアウト 伝達遅延,パルス幅歪み,伝達遅延スキュー 伝達遅延は,ロジック信号がフォトカプラで伝送される際に 生じる遅延時間で, いかに早く信号が伝達されるかを表わす ものです。ロジック“L”から“H”の伝達遅延(tPLH)は, 入力信号により出力が“L”から“H”に変化するまでの伝 達時間として表わされます。同様に,ロジック“H”から“L” の伝達遅延(tPHL)は,入力信号により出力が“H”から“L” に変化するまでの伝達時間として表わされます。 (図7参照) パルス幅歪(PWD)は,tPLH と tPHL の差がある時に現れるパ ルス幅の変化量です。パルス幅歪(PWD)は,tPLH と tPHL の 差として定義され, データ伝送システムにおいて最大データ 伝送システムにおいて最大データ伝送速度を決定することが あります。PWD は伝送されるデータの最小パルス幅(単位 はns)で割り算され,パーセント表示した歪み率として表わ されることがあります。通常,最小パルス幅の 20∼30%程 度までの PWD が許容されますが,それぞれの応用(RS232, RS422,T-1 など)において PWD の値が決定されます。 伝達遅延スキュー(tPSK)は,並列データ伝送において信号 の同期が問題となる応用の場合重要な規格です。 並列データ 伝送において複数のフォトカプラを使用する場合, 伝達遅延 時間の違いにより, 送られたデータがフォトカプラの出力に 同時に現われません。もし,この伝達遅延時間の差が大きす ぎると,それによりフォトカプラを伝送される並列データの 最大速度が決定されてしまいます。 伝達遅延スキューは,同じ動作条件(供給電圧,出力負荷, 動作温度)で駆動されている複数のフォトカプラの中で, tPLH または tPHL の最小と tPLH または tPHL の最小の伝達遅延時間 の差として定義されます。図 17 にあるように,今,複数の フォトカプラの入力が同時にオンまたはオフにスイッチした 場合に,tPSK は tPLH または tPHL の最大の伝達遅延時間と tPLH ま たは tPHL の最大の伝達遅延時間の差で表わされます。 このように,tPSK は並列データ伝送の最大速度を決定するこ とがあります。図 18 は,フォトカプラを使ったパラレル・ データ伝送応用例で,フォトカプラの入力,出力でのデー タ,クロック信号を表わします。最大データ伝送速度を得る ためには,クロックの1つのエッジだけでなく立ち上がり/ 立ち下がりの両方のエッジを使って,データを検出します。 そのような応用の場合,伝達遅延スキューはフォトカプラの 出力での伝送されるデータ・エッジの不確定さを表わしてい ます。図 17 はデータとクロック・ラインの不確定さを示し ていますが,これら 2つのラインにおいて不確定な領域が重 ならないことが重要です。言い換えれば,クロック信号は全 てのデータ信号が安定した後に変化しなければならず,ク ロック信号の変化よりも前にデータ信号が変化してはなりま せん。これらのことにより,並列データ伝送においてフォト カプラで伝送できる最小パルス幅は,tPSK の2倍となります。 しかし,実際の回路設計においては,フォトカプラ以外の回 路での不確定要素を考慮し,少し長いパルス幅を最小とする ことをお奨めします。 本製品は,推奨動作温度,入力順電流,供給電圧範囲におい て,伝達遅延時間,パルス幅歪み,及び伝達遅延スキューを 規定しており,高速データ伝送での最大速度を決定する際に 有利となります。 図17.伝達遅延スキュー(Skew-tpsk*) 図18.並列データ伝送 2 − 116
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