安 全 報 告 書 (運輸安全マネジメント2014年度実績報告) 1.目標の達成状況 (1)数値目標:事故率(走行10万㎞当りの当方過失30%以上の有責事故件数) ① 2014年度上期 事業・地区 前年実績 目 標 当年実績 対前年 対目標 都区内地区 1.17 0.87 1.29 + 0.12 + 0.42 京浜地区 1.40 0.81 0.97 △ 0.43 + 0.16 多摩地区 1.05 0.73 1.05 ± 0.00 + 0.32 計 1.12 0.78 1.11 △ 0.01 + 0.33 ハイヤー 0.89 0.61 0.99 + 0.10 + 0.38 バス・運行管理 1.21 0.56 0.85 △ 0.36 + 0.29 総 合 計 1.11 0.76 1.10 △ 0.01 + 0.34 対前年 対目標 ー タ ク シ ② 2014年度下期 事業・地区 前年実績 目 標 当年実績 都区内地区 1.53 1.07 1.00 △ 0.53 △ 0.07 京浜地区 1.62 0.83 1.34 △ 0.28 + 0.51 多摩地区 1.46 0.94 1.16 △ 0.30 + 0.22 計 1.50 0.97 1.13 △ 0.37 + 0.16 ハイヤー 1.40 0.44 0.74 △ 0.66 + 0.30 バス・運行管理 1.04 0.57 0.66 △ 0.38 + 0.09 総 合 計 1.48 0.93 1.09 △ 0.39 + 0.16 ー タ ク シ (2)交差点での重大事故の撲滅を目指し、次の事故形態の撲滅を図る。 ① 右直事故(対バイク/物件含む/有責) 事業・地区 前年実績 当年実績 対前年増減 都区内地区 0 1 +1 京浜地区 1 0 △1 多摩地区 2 3 +1 計 3 4 +1 ハイヤー 0 0 ±0 バス・運行管理 0 0 ±0 総 合 計 3 4 +1 ー タ ク シ ② 一時停止不履行事故(物件含む/有責) 事業・地区 前年実績 当年実績 対前年増減 11 6 △5 京浜地区 5 1 △4 多摩地区 23 19 △4 計 39 26 △ 13 ハイヤー 0 0 ±0 バス・運行管理 0 0 ±0 39 26 △ 13 ー タ ク シ 都区内地区 総 合 計 ③ 赤信号無視事故(物件含む/有責) 事業・地区 前年実績 当年実績 対前年増減 都区内地区 3 1 △2 京浜地区 1 0 △1 多摩地区 3 2 △1 計 7 3 △4 ハイヤー 0 0 ±0 バス・運行管理 0 0 ±0 総 合 計 7 3 △4 ー タ ク シ (3)有責事故の削減のため、次の事故形態の削減を図る。 ① 後退事故(物件含む/有責) 事業・地区 前年実績 当年実績 対前年増減 都区内地区 77 51 △ 26 京浜地区 26 16 △ 10 多摩地区 162 149 △ 13 計 265 216 △ 49 ハイヤー 12 13 +1 バス・運行管理 12 7 △5 289 236 △ 53 ー タ ク シ 総 合 計 ② 追突事故(物件含む/有責) 事業・地区 前年実績 対前年増減 19 11 △8 京浜地区 4 6 +2 多摩地区 22 20 △2 計 45 37 △8 ハイヤー 3 0 △3 バス・運行管理 0 1 +1 48 38 △ 10 ー タ ク シ 都区内地区 当年実績 総 合 計 2.実施計画および実施結果 実 施 計 画 実 施 結 果 ◎重点施策:輸送の安全の確保が最も重要であるという意識を徹底し、関係法令及び安全管理規程に定め られた事項を遵守する。 (1)労使の協働を基本とした安全管理体制を本社 (1)労使の協働を基本とした安全管理体制の構築 及び営業所で構築し、関係法令の遵守と安全最 と関係法令の遵守、安全最優先の意識の徹底に 優先の意識の徹底を根付かせる。 ついて ① 本社、組合本部は、安全運転協議会を開催し、 ① 本年度も安全運転協議会を開催し、交通違反 関係法令の遵守と安全最優先の意識の徹底に 削減に向けた乗務員の累積点数の把握とそれ ついて一層の定着を図る。 に伴う運転記録証明の取り付けについて議論 を行い、これを導入しました。 また、安全最優先の意識の徹底について一層 の定着を図るための議論を行いましたが、安 全最優先の定着については、まだまだ道半ば の状況であり、今後も、更なる定着に向けた 取り組みを継続する必要があります。 実 施 計 画 実 施 結 果 ・安全最優先の3つの宣言について取り組みを ・夏季冬季の無事故無違反コンテストの中で班 継続する。 別に安全最優先3つの宣言を定めました。 ・当社で定める運転の基本動作の選定と周知を ・運転の基本動作について、2012年度にその1 進め、その定着に向けた方策を実行する。 (運転姿勢・シフトレンジとサイドブレーキ の取り扱い及び首都高速道路カーブ走行)、 2013年度にその2(一時停止・後退・ETC の取り扱い)を当社の運転の基本動作として 定め、DVD化し全営業所に配布し、本年度 は、その3(ドア開閉)を作成し、2015年 度の初旬にDVD化し全営業所に配信する予 定であります。 また、小集団活動や営業所主催の講習会を通 じて、当社で定めた運転の基本動作について 教育を行いました。 しかし、有責事故指導報告書や乗務員の日常 画像を検証すると、基本動作の定着は道半ば であり、今後も定着するまで継続的に取り組 んで行く必要があります。 ・安全運転協議会主催の無事故・無違反コンテ ・安全最優先と運転の基本動作の定着に加え、 ストを年2回開催し、目標で定めた具体的な 5つの事故形態の撲滅・削減をメインテーマ 事故形態の撲滅・削減を図る。 に夏季と冬季に無事故・無違反コンテストを 実施しました。 今後は、マンネリ化の排除や費用対効果の観 点からコンテストの開催方法・内容等につい て見直す必要があると思われます。 ② 営業所、組合支部は、事故防止委員会等を開 ② 労使協働による事故防止委員会等を通じての 催し安全に係る営業所目標の設定・施策の立 取り組みは、施策の立案や実施で営業所毎に 案等、労使で協働で策定する。 取り組み内容の差異があるものの、ほぼ全て の営業所で定着しています。 しかし、目標の設定までの協働はできていま せん。 ③ 営業所、組合支部は乗務員による小集団活動 ③ 乗務員の小集団活動は、営業所・労組支部・ を班長・班員と三位一体で推進する。 班長が三位一体となり定着しています。 ④ 安全運転協議会・事故防止委員会等について、 ④ 本社で実施する安全運転協議会と営業所で実 位置付け・役割・機能を整理する。 施する事故防止委員会について、その位置付 け・役割・機能を整理し、互いに連携できる 組織とする必要があると思われます。 実 施 計 画 (2)営業所の運行管理体制を強化する。 実 施 結 果 (2)営業所の運行管理体制の強化について 営業所の運行管理体制の強化を図るため、タ クシー営業部を中心とした本社による日々の現 業指導や所長を中心とした運行管理者教育の充 実が必要と思われます。 ① 事故報告の全件励行と警察への事故届出の徹底 ① 事故報告の全件励行と警察への事故届出につ ・乗務員は、運行管理者へ事故報告を全件励行 いては、概ね適正に励行されています。 する。併せて、警察への事故届出を行うこと で救護義務違反を完全排除する。 ・営業所は、安全運行部へ全件事故報告を励行 する。 ② 営業所は、運行管理体制を見直し強化を図る。 ② 営業所の運行管理体制の見直し強化について ・法令に基いた事務の励行 ・法令に基いた事務の励行、営業車両の点検・ (乗務員台帳、点呼記録簿他) 整備、基本に忠実な点呼の実施については、 ・営業車両の点検整備、外装点検 全営業所で適正に行っていることを業務監査 ・基本に忠実な乗務前・乗務後「点呼」の実施 を通じて確認しました。 ・アルコールチェックと検知、吹き漏れの完全 ・飲酒について、検知と吹き漏れが増加してお 排除 り、根絶する取り組みを継続する必要がある と思われます。 ・乗務員、運行管理者の健康管理の徹底 ・全営業所で健康管理マニュアルの沿い要管理 者の血圧測定や定期的な面談が定着していま す。 ・乗務員の連続ハンドル時間と休憩管理につい ・営業所の業務ヒアリング(3月と9月に実施) て個別指導の強化 の中で各営業所で定めた連続ハンドル時間の 大幅超過者(常習者)について、デジタコを 使った個別指導の強化を指示し、営業所では それに沿って個別指導を実施しました。 ・拘束時間・最高乗務距離・最高速度・区域外 ・拘束時間・最高乗務距離・最高速度・区域外 営業の管理の徹底 営業の管理については、全営業所で概ね適正 に管理していることを営業所の業務監査を通 じて確認しました。 しかし、拘束時間については、特定の営業所 が月毎の超過率が1%を超えており、速やか に改善を図る必要があると思われます。 ・道路交通法108条の34違反に係る最高速度 ・最高速度違反については、地域・営業所に関 違反、駐停車違反、放置駐車違反の排除 わらず散見され、駐停車禁止違反・放置駐車 違反についても完全排除には至っておらず、 更に削減に向けて取り組みを強化する必要が あると思われます。 ・私的な交通違反も業務上支障をきたすため、 ・本年度から乗務員の人身事故と交通違反の累 乗務員の事故、交通違反の累積点数を把握す 積点数を把握し、指導を行いました。 る。 また、これに伴い乗務員の運転記録証明の取 併せて、運転記録証明の取り付けを拡充する。 り付けを行いました。 今後は、交通違反全体の削減に向けて、累積 点数の把握と指導を定着することと乗務員の 運転記録証明を適時取り付けることが必要と 思われます。 実 施 計 画 実 施 結 果 (3)経営トップ安全ミーティングを全営業所で開 (3)経営トップ安全ミーティングを16回開催し、 催し、営業所の実態に応じ安全に係る議論を行 営業所の実態の応じて左記①~⑥の議論を行い なう。 ました。 ① 安全最優先の取り組み、運転の基本動作の励行 また、更なる事故と交通違反の削減に向けて、 ② 事故報告の全件励行と警察への事故届出の徹 今後は、営業所の上期・下期の行動計画の取り 底状況 組み状況の報告など、議題の見直しを行う必要 ③ 営業所の運行管理体制 があると思われます。 ④ 営業所目標の達成状況、施策の実施状況 ⑤ 運行管理者・補助者等の人材育成状況 ⑥ その他営業所の課題と取り組み状況 (4)事故傾向等の分析と再発防止策の実施 (4)事故傾向等の分析と再発防止策の実施につい て ① 本社は、ヒヤリハット情報を収集・分析し営 ① 本年度は、無事故・無違反コンテスト期間に 業所にフィードバックする。 ヒヤリハット情報を収集し、情報を提供した 乗務員は、安全運転乗務員として表彰しまし た。 しかし、安全運行部において収集した画像の 分類・整理までには至っておらず、早急に分 類・整理を実施して結果を営業所にフィード バックする必要があります。 ② 本社・営業所は、事故傾向を分析し、再発防 ② 本年度の目標として掲げた5つの事故形態の 止策を実施する。 撲滅・削減について、常務会や現業長会議に おいてその発生状況を確認し、後退の実技や 無事故・無違反コンテスト等の再発防止策を 通じて大幅に削減しました。 ③ 乗務員が有責事故を惹起した時は、事故の背 ③ 現業における背後要因の究明は、かなりレベ 後要因を究明し根本原因を見出し再発防止に ルアップしてきたことが認めらます。 活かす。 更に有責事故指導報告書についても、当該乗 背後要因の究明に当たっては、有責事故指導 務員の事故と交通違反の累積点数の把握欄を 報告書・DR・車内カメラ・EMSなどを効 設けるなど改善しました。 果的に活用する。 また、事故の状況確認等、必要な場合、営業 所から車内カメラの画像を取り寄せ、画像の 確認を行いました。 ④ 営業所の連続ハンドル時間管理の基準や運用 ④ 各営業所の連続ハンドル時間の基準が概ね 状況を見直し、大幅超過者(反復者)につい 6時間に収斂してきたことが確認できました。 て、デジタコを使った個別指導を強化するこ しかし、営業所での個別指導の実施状況は、 とにより疲労による事故を削減する。 営業所毎にばらつきがあり、営業所毎に均質 化した指導を実施する必要があると思われま す。 ⑤ 新人の安全教育と事故多発者に対する再発防 ⑤ 新人に対する安全教育及び事故多発者への再 止指導について、全営業所で実施し、定着を 発防止指導について、それぞれ、全ての営業 図る。 所で均質化した教育・指導を実施しました。 新人に対する安全教育及び事故多発者への再 発防止指導とも、導入後約1年半を経過し、 有責事故の削減が実績として反映してきてい ます。 実 施 計 画 実 施 結 果 (5)アンケートを実施し、安全最優先の意識の徹 (5)班長アンケートを通じて、乗務員の安全最優 底状況を把握する。 先の理解度と浸透度を把握していることが確認 できますが、今後は、アンケートの対象を全乗 務員に拡大し、より精度の高い理解度と浸透度 の把握に努める必要があると思われます。 ◎重点施策:輸送の安全に関する教育研修について計画を作成し実施する。 (1)乗務員教育 (1)乗務員教育について 本社及び営業所では、乗務員個々の運転特性 を入社直後から把握し、乗務員の育成に重きを 置いた計画的な教育を実施する。 ① 本社 ① 本社での教育については、ほぼ計画どおり実 ・新人の初任研修で安全運転に関する同乗教育 施しました。 を実施し、乗務員個々の運転特性を把握、配 属営業所へ情報を提供する。 ・新人のフォローアップ研修を入社3ヶ月目に 実施する。 ・重大事故惹起者は、本社の個人指導を実施す る。 ・毎年5・11月に60歳に到達したタクシー 乗務員を対象に適性診断結果に基づくリフ レッシュ教育を実施する。 ・ハイヤー・タクシーの班長を対象に、班長研 修を年1回開催し、バスを含めて安全運転外 部研修を実施する。 ② 営業所 ② 営業所での教育については、事務所・組合支 ・新人乗務員に対する安全教育を計画的に実施 部及び班長を中心に活発に行っておりました。 し、事故のない乗務員に育て上げる。 また、各営業所の小集団活動で日常画像を活 ・乗務員に安全最優先の意識を徹底し、当社で 用した乗務員同士による教育や実技を取り入 定めた運転の基本動作の周知と定着を図る。 れた乗務員教育が多数報告され、事故削減に ・乗務員の小集団活動では日常画像の視聴の定 繋げました。 着を図る。 しかし、日常画像を活用した教育や実技を取 ・実技を取り入れた乗務教育を行う。 り入れた教育の実施状況は、営業所毎にばら ・DR・EMS・軌跡などを効果的効率的に活 つきがあり、今後は、全ての営業所で定着し 用する。 ていくことが必要と思われます。 ・事故多発乗務員の再発防止指導を計画的に実 施する。 ・その他、営業所の事故傾向や実情に応じた乗 務員教育を実施する。 実 施 計 画 実 施 結 果 (2)運行管理者教育 (2)運行管理教育について、安全マネジメントの 運行管理者の力量の向上を図るため、本社教 コンセプト教育は漏れなく行いました。 育の充実を図る。 また、運行管理者の力量の向上を目的とした ① 本社 左記の教育や勉強会を計画どおり実施しました。 ・安全マネジメントのコンセプト教育を実施する。 ・アルコール関係の研修を実施する。 ・点呼教育を実施する。 ・運行管理研修を実施する。 ・事故処理研修を実施する。 ② 営業所 ・OJTを通じ運行管理者を育成する。 ◎重点施策:輸送の安全に関する費用支出及び投資を積極的かつ効率的に行うよう努める。 (1)無事故乗務員表彰を実施する。 (1)上期・下期2回表彰を実施し、延べ1,452名 の乗務員を表彰し、計10,258千円を支出しま した。(予算額:12,500千円) (2)無事故・無違反コンテストを夏・冬2回開催 (2)夏季・冬季2回コンテストを開催し、 する。 計6,994千円を支出しました。 (予算額:9,800千円) (3)安全運転乗務員表彰を毎月1回実施する。 (3)年2回(無事故・無違反コンテスト期間)表 彰を実施し、延べ76名の乗務員(80件)を表 彰し、計232千円を支出しました。 (予算額:2,500千円) (4)要員教育に費用を支出する。 (4)要員教育の費用については、乗務員・運行管 ① 乗務員 理者ともほぼ予定どおり支出しました。 ・拘束時間内の小集団活動 (予算額:17,830千円) ・新入乗務員を対象としたフォローアップ研修 ・班長研修 ・ハイヤー・タクシーの班長とバス乗務員を対 象とした「安全運転外部研修」 ・適性診断(一般)の受診 ② 運行管理者 ・営業所事務員を対象とした適性診断活用講座 の受講 ◎重点施策:輸送の安全に関する内部監査を行い、必要な是正措置又は予防措置を講じる。 (1)経営管理部門を対象とした内部監査を実施す (1)経営管理部門を監査対象とした内部監査を る。 2015年1月21日に実施しました。 また、2013年度分の安全運行部の監査を 2014年9月に監査役が実施し、2014年度分 以降については、他の経営管理部門の監査と同 時に監査役が行うこととしました。 実 施 計 画 実 施 結 果 (2)安全統括管理者は、内部監査の結果及び是正、 (2)経営管理部門を監査対象とした内部監査の結 予防措置を社長及び取締役に報告する。 果を2015年2月の常務会で社長及び取締役に 報告し、同月にマネジメントレビューを実施し ました。 (3)現業部門を対象とした業務監査(保安)及び (3)現業部門を対象とした業務監査もほぼ予定ど 自主点検を実施する。 おり実施しており、年度末までにほぼ全営業所 の監査が終了しました。 (4)営業管理部長は、業務監査の結果、その指摘 (4)現業部門を対象とした業務監査の結果報告及 事項の改善報告書及び自主点検結果を社長及取 び自主点検の実施が停滞しているので、早急に 締役に報告する。 監査の結果報告と自主点検を実施する必要があ ります。 ◎重点施策:輸送の安全に関する情報の連絡体制を確立し、社内における必要な情報の伝達、共有を図る。 (1)重大な事故、災害等が発生した場合は、所定 (1)重大な事故については所定の報告連絡体制に の報告連絡体制により情報を伝達、共有する。 より全件社長・取締役への報告及び運輸支局へ の届出を行いました。 (2)情報を共有、記録する媒体として社内グルー (2)事故防止委員会や小集団活動等について、社 プウェア(サイボウズ)を活用する。 内グループウェアを活用し情報の伝達及び共有 を図りました。 また、安全マネジメント確立・維持に必要な 情報は安全運行部にてデーターベース化され、 かつ社員が容易にアクセス可能となっています。 ◎重点施策:輸送の安全に関する情報の公開 2014年度の安全方針及び結果について社外に 2014年度の安全方針及び結果等について、 情報を公開する。 ホームページにより公開しました。 3.輸送の安全に関する予算と行使額 予 算 額 行 使 額 対予算増減 55,450 千円 47,664 千円 △ 7,786 千円 4.自動車事故報告規則第2条に規定する事故に関する統計 種類 内訳 転覆 転落 路外 逸脱 火災 踏切 衝突 車内 死亡 重傷 件 数 ( )1(1) ( ) ( ) ( ) ( ) 3 ( 3) ( ) 4 ( 3) 死者数 ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 負傷者数 ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 3 ( 3) ( ) 健康 起因 危険物 その他 合計 4( ) ( ) ( ) 12( 7) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 4 ( 3) 4( ) ( ) ( ) 11( 6) ( ) 注) ( )内は、有責事故件数(内数) 5.行政処分と改善状況 特になし。 以 上 安 全 報 告 書 (運輸安全マネジメント2015年度方針) 1.基本方針 (1)安全は事業の根幹であり、全てに最優先することを全社員が認識します。 (2)安全を確保するため、道路交通法などの関係法令を遵守します。 (3)ゆるぎない安全風土の確立をめざし、安全管理体制の継続的な改善を図ります。 (4)安全に関する情報は、積極的に公表します。 2.目標の設定 (1)数値目標(上期):事故率(走行10万㎞当りの当方過失30%以上の有責事故率) ① 全社目標・・・・・・・・・・・・・・・0.80件 ② 事業別目標 ・都内タクシー・・・・・・0.95件 ・京浜タクシー・・・・・・0.80件 ・多摩タクシー・・・・・・0.78件 ・ハイヤー・・・・・・・・0.63件 ・バス・車両運行管理・・・0.50件 (2)交差点での重大事故の撲滅を目指し、次の事故形態の撲滅を図る。 ① 右直事故 ② 一時停止不履行事故 ③ 赤信号無視事故 (3)有責事故を削減するため、次の事故形態の削減を図る。 ① 後退事故 ② 追突事故 (4)全乗務員に安全最優先の意識を浸透させる。 意識の浸透度を5段階評価とし、4以上を目標とする。 ※ 達成状況は、乗務員へのアンケートの結果(自己評価)により確認する。 ※ 運転の基本動作の定着度 本年度は、乗務員へのアンケートを通じて、運転の基本動作の定着状況を確認し、次年度以降に 数値目標として導入する。 3.重点施策と実施計画 重 点 施 策 実 施 計 画 1.輸送の安全の確保が最も (1)経営トップは、安全最優先の意識の徹底、関係法令の遵守及び安 重要であるという意識を徹 全管理体制の継続的な改善について、主体的に関与する。 底し、関係法令及び安全管 ① 経営トップは、現業長会議等の会議体において、安全最優先の意 理規程に定められた事項を 識の徹底及び関係法令の遵守について指示を行う。 遵守する。 ② 経営トップは、春・秋の全国交通安全期間や年末年始輸送安全総 点検期間中に職場巡視を行い、現業職員に対して安全最優先の意 識の徹底及び関係法令の遵守について指示を行う。 重 点 施 策 実 施 計 画 1.輸送の安全の確保が最も ③ 経営トップは、経営トップ安全ミーティングを通じて、現業職員 重要であるという意識を徹 と輸送の安全に関する議論を行い、現業との双方向のコミュニ 底し、関係法令及び安全管 ケーションの実現を図る。 理規程に定められた事項を ④ 経営トップは、内部監査やマネジメントレビューに参加し、輸送 遵守する。(続) の安全に関する基本方針の設定や重点施策の策定に主体的に関与 する。 (2)労使の協働を基本とした安全管理体制を本社及び営業所で構築し、 関係法令の遵守と安全最優先の意識の徹底を根付かせる。 ① 本社、組合本部は、安全運転協議会を開催し、関係法令の遵守と 安全最優先の意識の徹底について一層の定着を図る。 ・安全最優先の3つの宣言について取り組みを継続する。 ・当社で定める運転の基本動作の選定と周知を進め、その定着に向 けた方策を実行する。 ・安全運転協議会主催の無事故・無違反コンテストを年2回開催し、 目標で定めた具体的な事故形態の撲滅・削減を図る。 ② 営業所、組合支部は、事故防止委員会等を開催し安全に係る営業 所目標の設定・施策の立案等、労使で協働で策定する。 ③ 営業所、組合支部は乗務員による小集団活動を班長・班員と三位 一体で推進する。 ④ 本社と本部で構成する安全運転協議会と営業所と組合支部で構成 する事故防止委員会等について、位置付け・役割・機能を整理し、 安全に関するより有効な組織とする。 (3)営業所の運行管理体制を強化する。 営業所の運行管理体制の強化を図るため、タクシー営業部を中心 とした本社による日々の現業指導を実施する。 また、所長を中心とした運行管理者教育の拡充を図る。 ① 事故報告の全件励行と警察への事故届出の徹底 ・乗務員は運行管理者へ事故報告を全件励行する。併せて、警察へ の事故届出を行うことで救護義務違反を完全排除する。 ・営業所は安全運行部へ全件事故報告を励行する。 ② 営業所は運行管理体制を見直し強化を図る。 ・法令に基いた事務の励行(乗務員台帳、点呼記録簿他) ・営業車両の点検整備、外装点検 ・基本に忠実な乗務前・乗務後「点呼」の実施 ・アルコールチェックと検知、吹き漏れの完全排除 ・乗務員、運行管理者の健康管理の徹底 ・乗務員の連続ハンドル時間と休憩管理について個別指導の強化 ・拘束時間・最高乗務距離・区域外営業の管理の徹底 ・道路交通法108条の34違反に係る最高速度違反、駐停車違反、 放置車両違反の排除 ・私的な交通違反も業務上支障をきたすため、乗務員の事故、交通 違反の累積点数を把握し指導を行う。 併せて、運転記録証明の取り付けを拡充する。 重 点 施 策 実 施 計 画 1.輸送の安全の確保が最も (4)経営トップ安全ミーティングを全営業所で開催し、営業所の上期 重要であるという意識を徹 ・下期の行動計画の取り組み状況の報告等を通じて、安全に係る議 底し、関係法令及び安全管 論を行う。 理規程に定められた事項を ① 営業所目標の達成状況、施策の実施状況 遵守する。(続) ② 安全最優先の取り組み、運転の基本動作の励行 ③ 事故報告の全件励行と警察への事故届出の徹底状況 ④ 営業所の運行管理体制 ⑤ 運行管理者・補助者等の人材育成状況 ⑥ その他営業所の課題と取り組み状況 (5)事故傾向等の分析と再発防止策の実施 ① 本社はヒヤリハット情報を収集・分析し営業所にフィードバック する。 ② 本社・営業所は事故傾向を分析し、再発防止策を実施する。 ③ 乗務員が有責事故を惹起した時は事故の背後要因を究明し根本原 因を見出し再発防止に活かす。 背後要因の究明に当たっては有責事故指導報告書・DR・車内カ メラ・EMSなどを効果的に活用する。 ④ 営業所の連続ハンドル時間管理の基準に対して大幅に超過してい る乗務員について、デジタコを使った個別指導を行い疲労による 事故を削減する。 ⑤ 新人の安全教育と事故多発者に対する再発防止指導について、全 営業所で実施し、定着を図る。 また、新人・多発者の事故・違反の発生状況を確認し当該指導 ・教育の効果を検証する。 (6)全乗務員を対象としたアンケートを実施し、安全最優先の意識の 徹底状況及び運転の基本動作の定着状況を把握する。 2.輸送の安全に関する教育 (1)乗務員教育 研修について計画を作成し 本社及び営業所では、乗務員個々の運転特性を入社直後から把握 実施する。 し、乗務員の育成に重きを置いた計画的な教育を実施する。 ① 本社 ・新人の初任研修で安全運転に関する同乗教育を実施し、乗務員 個々の運転特性を把握、配属営業所へ情報を提供する。 ・新人のフォローアップ研修を入社3ヶ月目に実施する。 ・重大事故惹起者は本社の個人指導を実施する。 ・毎年5・11月に60歳に到達したタクシー乗務員を対象に適性診 断結果に基づくリフレッシュ教育を実施する。 ・ハイヤー・タクシーの班長を対象に、班長研修を年1回開催し、 バスを含めて安全運転外部研修を実施する。 ② 営業所 ・安全基本方針の点呼・小集団活動での唱和や営業所内での掲示等 により乗務員に安全最優先の意識を徹底する。 ・実技を乗務教育の中心に位置づけ、営業所の上期・下期の行動計 画に明示し、全ての乗務員が計画的に受講する。 重 点 施 策 実 施 計 画 2.輸送の安全に関する教育 ② 営業所(続) 研修について計画を作成し ・新人乗務員に対する安全教育を計画的に実施し、事故のない乗務 実施する。(続) 員に育て上げる。 ・小集団活動や無事故・無違反コンテストの取り組みを通じて、乗 務員に当社で定めた運転の基本動作の周知と定着を図る。 ・乗務員の小集団活動では日常画像の視聴の定着を図る。 ・DR・EMS・軌跡などを効果的効率的に活用する。 ・事故多発乗務員の再発防止指導を計画的に実施する。 ・その他、営業所の事故傾向や実情に応じた乗務員教育を実施する。 (2)運行管理者教育 運行管理者の力量の向上を図るため、本社教育の充実を図る。 ① 本社 ・安全マネジメントのコンセプト教育を実施する。 ・アルコール関係の研修を実施する。 ・点呼教育を実施する。 ・運行管理研修を実施する。 ・事故処理研修を実施する。 ② 営業所 ・OJT教育を通じ運行管理者を育成する。 3.輸送の安全に関する費用 (1)無事故乗務員表彰を実施する。 支出及び投資を積極的かつ 効率的に行うよう努める。 (2)無事故・無違反コンテストを夏・冬2回開催する。 (3)安全運転乗務員表彰を年2回(無事故・無違反コンテスト期間) 実施する。 (4)要員教育に費用を支出する。 ① 乗務員 ・拘束時間内の小集団活動 ・新入乗務員を対象としたフォローアップ研修 ・班長研修 ・ハイヤー・タクシーの班長とバス乗務員を対象とした「安全運転 外部研修」 ・適性診断(一般)の受診 ② 運行管理者 ・営業所事務員を対象とした適性診断活用講座の受講 4.輸送の安全に関する内部 (1)経営管理部門を対象とした内部監査を実施する。 監査を行い、必要な是正措 置又は予防措置を講じる。 (2)安全統括管理者は、内部監査の結果及び是正、予防措置を社長及 び取締役に報告する。 (3)現業部門を対象とした業務監査(保安)及び自主点検を実施する。 重 点 施 策 実 施 計 画 4.輸送の安全に関する内部 (4)営業管理部長は、業務監査の結果を社長及取締役に報告する。 監査を行い、必要な是正措 現業長は、業務監査の結果に伴う是正、予防措置を社長及び取締 置又は予防措置を講じる。 役に報告する。また、自主点検結果は営業管理部長に報告する。 (続) 5.輸送の安全に関する情報 (1)重大な事故、災害等が発生した場合は、所定の報告連絡体制によ の連絡体制を確立し、社内 り情報を伝達、共有する。 における必要な情報を伝達、 共有を図る。 (2)情報を共有、記録する媒体として社内グループウェア(サイボウ ズ)を活用する。 6.輸送の安全に関する情報 2015年度の安全方針及び結果について社外に情報を公開する。 の公開 4.輸送の安全に関する予算額 無事故・無違反コンテスト、班長研修等合計 47,071千円 以 上
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