解説と解答 - 自動車公論社

このデータの著作は放棄していません。再配布、販売等は認めておりません。
解答&ポイント解説
問題
平成26年度第2回運行管理者試験問題(旅客)
解答
問1 2
NO.1
ポイント解説
1.道路運送法第15条(事業計画の変更)第3項。
2.国土交通大臣の認可を受けなければならない。道路運送法第15条(事
業計画の変更)第1項。
3.道路運送法第15条(事業計画の変更)第4項。
4.道路運送法第20条(禁止行為)第1項。
問2 4
1.講習の種類等を定める告示第4条(基礎講習及び一般講習)第1項。
2.講習の種類等を定める告示第4条(基礎講習及び一般講習)第2項。
3.講習の種類等を定める告示第4条(基礎講習及び一般講習)第3項。
4.事故等があった日。講習の種類等を定める告示第5条
(特別講習)第3項。
問3 2,4
1.旅客自動車運送事業者の業務。道路運送法第23条(運行管理者)第1項・
運輸規則第48条(運行管理者の業務)第1項⑱。
2.運輸規則第48条(運行管理者の業務)第1項⑫の2。
3 .旅客自動車運送事業者の業務。運輸規則第38条(従業員に対する指導
監督)第5項。
4 .運輸規則第48条(運行管理者の業務)第1項⑯。
問4 3
1.運輸規則第24条(点呼等)第1項①。
2.運輸規則第24条(点呼等)第2項。
Copyright (C) 2015自動車公論社 All Rights Reserved.
3.営業所に備えられたもの以外のアルコール検知器を使用しての確認は
不可。運輸規則第24条(点呼等)第3項。
4.運輸規則第24条(点呼等)第4項。
問5 2
1.事故報告規則第2条(事故の定義)第1項第7号(旅客事故)。
2.高速自動車国道又は自動車専用道路において、3時間以上自動車の通
行を禁止させた場合に報告を要する。第14号(高速道路障害事故)。
3.衝突台数が10台未満であるが、負傷者が10名生じているため報告を要
する。事故報告規則第2条(事故の定義)第1項第2号(衝突事故)・事
故報告規則第2条(事故の定義)第1項第4号(負傷事故)。
4.事故報告規則第2条(事故の定義)第1項第8号(法令違反事故)
問6 A:1、B:4
C:2、D:7
運輸規則第35条(運転者の選任)、運輸規則第36条(運転者として選任して
はならない者)
NO.2
問題
解答
問7 3
ポイント解説
1.《 新たに雇い入れた者の事故歴の把握 》①
2.《 指導の内容及び時間 》初任運転者に対する特別な指導の内容及び時
間、《 特別な指導の実施に当たって配慮すべき事項 》②。
3.事故惹起運転者に対する特別な指導には「やむを得ない事情がある場合」
という例外の規定はなく、原則として再度事業用自動車に乗務する前に
実施する。ただし、外部の専門的機関における指導講習を受講する予定
である場合は除く。《 特別な指導の実施に当たって配慮すべき事項 》①。
4.《 指導の内容及び時間 》高齢運転者に対する特別な指導、《 特別な指導
の実施に当たって配慮すべき事項 》③。
問8 3
1.運輸規則第25条(乗務記録の内容と保存期間)第1項⑦。
2.運輸規則第26条の2(事故の記録)第1項。
3.運送の終了の日から1年間。運輸規則第7条の2(運送引受書の交付)
第1項・第2項。
4.運輸規則第37条(乗務員台帳及び乗務員証)第4項。
問9 A:1、B:2
車両法第1条(道路運送車両法の目的)
C:2、D:2
問10 2,3
日常点検の基準(事業用自動車等)[ 点検基準 別表第1]。
問11 3
1.車両法第66条(自動車検査証の備付け等)第1項。
2.車両法第62条(継続検査)第1項。
Copyright (C) 2015自動車公論社 All Rights Reserved.
3.15日以内である。車両法第67条(自動車検査証の記載事項の変更及び
構造等変更検査)第1項。
4.施行規則第44条(自動車検査証の有効期間の起算日)第1項。
問12 4
1.12歳未満の小児又は幼児1.5人に相当。保安基準第53条(乗車定員)第
2項。
2.保安基準第42条(その他の灯火等の制限)・告示の基準3④。
3.灯光の色は赤色であること。保安基準第43条の2(非常信号用具)・告
示の基準。
4.保安基準第26条(非常口)第1項・告示の基準。
問13 1,3
1.道交法第1条(目的)。
2.設問の内容は駐車。停車は、車両等が停止することで駐車以外のこと。
道交法第2条(定義)第1項⑱(駐車)・⑲(停車)。
3.道交法第2条(定義)第1項(追越し)。
4.設問の内容は道路標示。道交法第2条(定義)第1項⑮(道路標識)・
⑯(道路標示)。
問14 A:1、B:2
C:1、D:2
道交法第22条の2(最高速度違反行為に係る車両の使用者に対する指示)。
NO.3
問題
解答
問15 3
ポイント解説
1.道交法第34条(左折又は右折)第1項。
2.道交法第36条(交差点における他の車両等との関係等)第4項。
3.当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないよう
にしなければならない。道交法第38条(横断歩道等における歩行者等の
優先)第1項。
4.道交法第37条(直進・左折車に対する進行妨害)第1項。
問16 4
1.道交法第71条(運転者の遵守事項)第1項②。
2.道交法第71条(運転者の遵守事項)第1項③。
3.道交法第71条の3(普通自動車等の運転者の遵守事項)第1項。
4.徐行して安全を確認すること。道交法第71条(運転者の遵守事項)第
1項②の3。
問17 4
1.道交法第75条の10(自動車の運転者の遵守事項)第1項。
2.道交法第75条の11(故障等の場合の措置)第1項。
3.道交法第75条の11(故障等の場合の措置)第2項。
4.点滅式停止表示灯の灯光の色は紫色であること。道交法第75条の11(故
障等の場合の措置)第1項・道交法施行規則第9条の17(夜間用停止表
示器材)第2項ニ・道交法施行規則第9条の18(昼間用停止表示器材)
第2項ニ。
問18 2,3
1.総日数。労基法第12条(平均賃金の定義)第1項。
Copyright (C) 2015自動車公論社 All Rights Reserved.
2.労基法第14条(契約期間等)第1項。
3.労基法第19条(解雇制限)第1項。
4.「当事者間の合意」がある場合であっても、労基法で定める労働条件の
基準を理由として、労働条件を低下させてはならない。労基法第1条(労
働条件の原則)第2項。
問19 4
1.労基法第65条(産前産後)第1項・第2項。⇒283P
2.労基法第106条(法令等の周知義務)第1項。
3.労基法第39条(年次有給休暇)第5項。⇒279P
4.労働者の過半数で組織する労働組合がない場合は、労働者の過半数を
代表する者の意見を聴かなければならない。協議し、同意を得る必要は
ない。労基法第90条(作成の手続き)第1項。
問20 A:7、B:3
改善基準第5条第1項①・②。
C:8、D:1
問21 2
1.改善基準第5条第3項①。
2.2週間及び1ヵ月以上3ヵ月以内。改善基準第5条第4項。
3 .特例通達2。
4.改善基準第5条第2項。
NO.4
問題
解答
問22 4
ポイント解説
改善基準第5条第1項④。
◎23日目を特定日とした場合、
「特定日(10時間)と特定日の前日(9時間)」
の平均運転時間は9.5時間。「特定日(10時間)と特定日の翌日(9時間)
」
の平均運転時間も9.5時間となり、いずれも9時間を超えているので、改
善基準違反となる。
◎4週間の運転時間を平均すると、
(44時間+40時間+45時間+43時間)÷
4=43時間となり、1週間当たり40時間を超えているので、改善基準違
反となる。
◎2日を平均して1日当たりの運転時間及び4週間を平均した1週間当た
りの運転時間がともに改善基準違反である。
問23 4
◎ 2歴日についての拘束時間は改善基準に違反している。
◎2歴日についての休息期間は改善基準に違反していない。
◎労基法第35条の休日に労働させる回数は改善基準に違反していない。
となり、選択肢「4」が正解となる。
問24 適:2,4
不適:1,3
1.事業者と同等の責任は負うことはない。
3.点呼を行う運行管理者が営業所に出勤していない場合等は「やむを得
ない場合」には含まれない。運輸規則第24条(点呼等)第1項・第2項。
「運輸規則の解釈及び運用」第24条 (1) ①。
問25 適:2,4
不適:1,3
1.アルコール検知器を使用する理由は、呼気中のアルコール濃度が
Copyright (C) 2015自動車公論社 All Rights Reserved.
0.15mg/ ℓ以上であるか否かを判定するためではなく、微量であっても
アルコールが残っていないかどうかを確認するためである。「運輸規則の
解釈及び運用」第24条 (1) ④。
3.健康状態に問題がある場合は、代わりとなる運転者がいなくても、安
全な運行ができないと判断し、運行管理者はその運転者を乗務させては
ならない。運輸規則第24条(点呼等)第1項。
問26 適:1,4
不適:2,3
2.事業用自動車に係る事故が発生した場合は、事故の被害が人身に及ば
ない事故の場合であっても記録する必要がある。運輸規則第26条の2(事
故の記録)。
3.運行の途中において運行経路の変更が生じた場合は、運転者に対し、
電話等で変更の指示をし、また、携行している運行指示書に変更の内容
を記載させなければならない。運輸規則第28条の2(運行指示書による
指示内容)第2項。
NO.5
問題
解答
問27 適:1,2
不適:3
ポイント解説
1.空走時間は1秒であることから、時速54キロメートルで走行中の自動
車が1秒間で走行する距離を求めればよいことになる。時速を秒速に変
換する。1km は1000m、1時間は3600秒である。
54km/h =(54×1000m)/3600秒=540m/36秒=15m/s ⇒15m
2.停止距離は空走距離+制動距離で求める。
停止距離=空走距離+制動距離=15m +9m=24m
3.他の自動車に追従して走行するときは、常に「秒」の意識をもって自
車の速度と停止距離に留意し、前車との追突等の危険が発生した場合で
も安全に停止できるような速度又は車間距離を保って運転するよう指導
している。
問28 A:6、B:3
運行管理者試験問題と解説平成27年8月版旅客編 434∼435ページ参照。
C:1、D:5
問29 適:2,3
1.異常気象時は、旅客の安全を最優先に考え、旅客の安全を確保するた
不適1,4
めに必要な措置を講じなければならない。運転者から連絡を受けた運行
管理者は、気象状況や道路状況の情報収集に努め、状況を的確に把握し、
運転者に対し、運送中断等の指示を行う必要がある。状況がわからない
という理由で運転者に判断を任せてはならない。運輸規則第48条(運行
管理者の業務)第1項②。
4.やむを得ず道路上に自動車を置いて避難するときは、道路の左側に寄
Copyright (C) 2015自動車公論社 All Rights Reserved.
せて駐車し、エンジンを止め、エンジンキーは付けたままにし、窓を閉め、
ドアはロックしない。
問30 ア:1
イ:適
ア.A営業所∼B駅間の往復10km は実車距離に含まれないため、B駅∼
D市場間の往復480km が実車距離となる。
イ.昼間ワンマン運行の場合、次の各条件を満たさなければならない。
①昼間ワンマン運行の一運行の実車距離は、500km(当該運行の実車
運行区間の途中に合計1時間以上(分割する場合は、1回連続20分
以上)の休憩を確保している場合にあっては600km)を超えないこと。
②昼間ワンマン運行の一運行の運転時間は、9時間を超えないこと。
③高速道路の実車運行区間においては、連続運転時間は、概ね2時間
までとする。
設問の運行計画では、
◎一運行の実車距離が往路・復路ともに240km。
◎一運行の運転時間が往路・復路ともに4時間。
◎高速道路の実車運行区間における連続運転時間が往路・復路ともに
1時間30分と1時間40分。
従って、この運行計画は①∼③の条件を満たしているため、交替運転
者を配置せず運転者1名乗務させればよい。