平成 27 年度 事業計画書 - 公益財団法人 関 記念財団

公益財団法人
関記念財団
平 成 27 年 度 事 業 計 画 書
(平成 27 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日まで)
公益財団法人としてスタートして3年目を迎えることになった。財団の事務所も西片 1
丁目 12-15 に完成し、すでに事業を実施している。国税庁の指導で租税特別措置法 40 条の
規定により、中津川市北野町 4-1 に分室を設けて、事業を開始することになった。日本三大
鉱物産地として有名な中津川市苗木の鉱物博物館とも連携し、材料科学の研究調査も実施
することにした。
本年度は以下の事業を計画している。
新財団の発足にあたって「関博雄記念賞」を設けたが、科学・技術の分野において優れ
た成果を挙げた研究を表彰する。人文・社会科学の分野においては、その達成された成果
の出版を助成する。また公刊された科学・技術、あるいは人文・社会科学の優れた研究業
績に対しては、ユニークな視点からの賞として定評ある「パピルス賞」を授与し、表彰し
ていく考えである。
研究交流助成については、グローバリゼーションの進展するなか、学術交流も盛んにな
る一方で、その資金の調達に苦慮する国内外からの研究者の要望も多く、その要望に応え
ていくとともに、国内外のセミナー、研究会に対しても助成していく計画である。
調査研究事業については、その成果を公表することで社会的に貢献しうるように、本年
度も適切なテーマを選定して、引き続き調査研究活動を進めていく計画である。
財務面においては、相変わらず厳しい状況にはあるが、財団設立の精神を忘れることな
く、規模に応じた社会への貢献をめざす所存である。
記
1
研究成果表彰事業(関博雄記念賞)
(1)
表彰対象
科学・技術の分野で優れた成果を挙げた若手研究者の研究
(2)
賞金額
60 万円(30 万×2件)
(3)
選考方法
候補は 35 歳以下の若手研究者で、大学、研究所等の各専門分野の権
威により推薦されたものとし、当財団の選考委員会が厳選し、本財団
の理事会で承認決定する。
2 研究成果出版助成事業
(1) 助成対象
社会・人文科学に関する優れた研究成果の出版(厳選を必要とする)
(2)
助成金額
50 万円(50 万×1件)
(3)
選考方法
候補は研究者で、大学、研究所等の各専門分野の権威により推薦され
た者とし、当財団の選考委員が厳選し、本財団の理事会で承認決定する。
3 国際研究交流助成事業
(1) 助成対象
科学・技術および社会・人文科学の国際的学術交流のため
の集会及び参加者への補助
①
海外における国際研究集会への出席または主催者から必要と認められて招聘さ
れる者の旅費及び滞在費の補助
②
国内及び国外で行われる研究集会の費用補助
③
国際研究交流のための海外研究者の招聘費補助
90 万円(総額)
(2) 助成金額
(3) 選考方法
4
研究成果出版助成事業の場合に同じ。
公刊された研究業績に対する表彰事業(パピルス賞)
(1) 表彰対象 科学・技術および人文・社会科学の発展・向上に貢献した業績
(2) 賞金額
60 万円(30 万×2件)
(3) 選考方法
5
研究成果出版助成事業の場合に同じ
調査研究事業
(1) 天然物と人工物の融合による新素材開発理論
主任研究員 福長脩(東京工業大学名誉教授)
(2) 平田国学とその情報網の全国的組織活動及び明治維新前後の経済的背景
主任研究員 宮地正人(東京大学名誉教授、前国立歴史民俗博物館長)他
(3)
デジタル・ミュージアム研究、資料館の展示方法等、情報科学・歴史資料研究グループの
合同研究
主任研究員 坂村 健(東京大学教授)他
(4) 東アジア書物文化交流の研究
主任研究員 大塚信一(前岩波書店社長、東アジア出版人会議最高顧問)他
調査研究を進め、その成果を公表・公刊していく計画である。
調査研究事業の予算としては、100 万円(総額)を計上する。
6 セミナー助成事業
(1) 岐阜サマーサイエンススクール in 中津川
中津川市教育員会主催
岐阜県教育委員会・文部科学省後援
(2) 地方と中央をつなぐ歴史研究セミナー
中津川中山道歴史資料館主催
予算として 30 万円(総額)を計上する。
7
選考委員会及び助成金贈呈および賞授与等に関する経費の予算
8
事業運営のための会議等
事業運営のため、次の会議を開催する。
(1) 理事会
3回(5、10、2 月)
90 万円
(2)
評議員会
2回(5、2月)
(3)
選考委員会
2 回(5、9 月)
(4)
賞授与式および助成金贈呈式
1 回(11 月)
以上