立体凧 風をつかめ

プロダクトデザイン基礎実習
テ ー マ 3D-KITE
内
カリキュラムシート
立体凧
相良二朗
風をつかめ
容 凧は古くから世界各地で作られ、遊びや儀式として、あるいは実用として使われてきた。
凧が風を受けて空高く上がる原理は、飛行機やグライダーが空を飛び、ヨットが風上に走
りあがる原理と同じであり、風に対して迎角を持つ面に生じる揚力によるものである。
伝統的な各地の凧の多くは、竹ひごなどの骨材と糸で作った構造体に和紙を貼ったもので、
長方形や菱形、奴形などがある。諸君が子供のころは NASA の成果であるゲイラ・カイト
がより高く上がる凧として人気を集め、2本の糸で動きをコントロールさせるスポーツ・
カイトなども登場した。これらは一つの面で構成され、平面凧と分類される。
本テーマで取り上げるのは直方体など立体構造物そのものを凧とする。立体凧が揚がるた
めには、軽量で頑丈な構造体、風を受ける面積、凧に生じる揚力と重力、引き糸の張力の
バランスなどがうまくできていなくてはならない。
構造体として造形的に美しく、風を受けて空に揚がる立体凧を制作する。
条
件 直方体、三角柱、円柱、などを組み合わせた立体構造物であること
動力は用いないこと
落下しても安全なものであること
風を受けて空に揚がること/風を受けて回る(動く)こと
形が美しいこと(エレガント、ファニー、ユーモラス、など)
十分な強度を有すること
模様、着彩は自由
プ ロ セ ス 01
原理を知る・アイデア展開・デザイン決定
02
素材入手・制作
03
制作
04
凧揚げと写真撮影
提 出 物 作品(即日返却)
用 意 す る ・ 工具(はさみ、カッター、カッティングマット、ペンチ、ニッパーなど)
も
の ・ 製図道具(定規、コンパス、シャープペンシル、など)
・ スケッチ用具(鉛筆、マーカ、A4 以上のクロッキー帖、など)
・ 面材(和紙、ラップ材、セロハンシートなど)
・ 骨材(竹ひご、ラミン材、カーボンファイバーなど)
・ 線材(テグス、ミシン糸など)
・ 凧糸(50m以上、糸巻きつきが良い)
・ 補強材(ケント紙など)
・ 接着剤(木工用ボンド、瞬間接着材、両面テープ、ホットメルトなど)
・ 着彩用具(着彩は自由)
参
考 http://www.lcv.ne.jp/~takotako/index.html
来年 1 月末開催の国際凧揚げ会を開催します。