東白川村地域おこし協力隊 樋口銀二郎の部屋 5 月のこと

東白川村地域おこし協力隊
樋口銀二郎の部屋
5 月のこと
樋口
銀二郎
1975 年生まれ。愛知県一宮市生まれ岐阜県養老町育ち。
デザイン専門学校卒業後、主に接客業に従事する。食、
環境に興味を持ち様々なイベントに関わる。平成 24 年
度は岐阜県農業研修に一年間参加。全日本フットサル選
手権岐阜県大会 3 位、東海2部リーグ昇格など。
とにかくワイン好き。
暑い日が何日もあった5月ですが、行楽日和な日に恵まれた印象です。つちのこフェスタも晴
天に恵まれ、担当した「マスつかみ」は人で埋め尽くされているくらいでした。とうとう、来場
者数が村の人口を超えましたね。平成元年から続けてきたイベントは、少しずつ来場者数を増や
し、遠方の方のファンを増やし続けている。参加されている方から聞こえてくる声は、毎年楽し
みにしています!と固定客化しています。村総動員の「あたたかい・ふんわり」なイベントは、
特に都市部の方達にとって東白川村にしかない宝物だと思いました。
【5 月の活動】
●TBS 取材対応
●つちのこフェスタ
●CATV「野菜つくっちゃお」
●品評会向け茶摘み
●美しい村連合長野・岐阜物産展 金山駅
●愛知県岡崎市にて物産販売
●フォレスタイル 茶摘み体験
●移住希望者対応
●「鳥の道を越えて」リレー上映会打合せ
【プライベート】
●付知・もりの市 ●珈琲イベント ●ヴァンナチュール・ワイン会 ●東白川村音楽フェス
●かしも・東白川歌舞伎保存会交流会 ●青空見聞塾 茶摘み体験
5月3日のつちのこフェスタの翌日から2日間は「つけち森林(もり)の市」にでかけました。
こちらも25回目の開催。前回は木の椅子「つながるベンチ」のイベントを目の当たりにしまし
た。今回のお目当ては「koike drums」地元の若者が地元の木材と技術を使ってドラムを作りたい!
の想いから出来た逸品。当日は完成お披露目として、ジャズライブもありました。あらゆる工程
が付知で行われたドラム。制作関係者から直接お話しを伺っていたので、僕のテンションも上が
っての当日。あいにくの雨もライブが始まると気にならない興奮。地域の方々のドラムへのまな
ざしは、胸が熱くなるほどでした。
なんだか分からないけど、とっても応援したく
なる。一人の願望から始まる!人に、ポツリと伝
えることから広がる。
当事者が動き出す。それは自分が叶えたいコト
だから。そして、地域内外の人たちが、賛同し巻
き込まれていく。資材と知恵と技術と時間がグル
グルうねり、新しいモノやコトを生み出していく。
そして、付知産ドラムは受注を受ける。
それは、里山に降る恵みの雨のように感じた。
地域活性化の動きは、住民主体でないといけな
い。とよく見聞きします。地域ゴトと自分ゴトは
一致するのでしょうか。ピタッと一致する感覚は、
なかなか持てないと思います。そして、地域のコ
トは大多数の住民が賛同したものではないと上手
くいかないとなっています。しかし、人はそれぞ
れ違うものです。願いや抱える悩みや背景も様々です。地域ゴトという共通性から見てしまうと、
住民のそれぞれの多様性を無視してしまう危険性をはらんでいます。そんな地域ゴトに住民主体
性を持って!は難しいです。だとしたら、自分ゴトから始めよう!多様性・個の尊重を受け入れ
て、一人ひとりをみる。その人のコンテクストを理解し、共に考え、実現のために必要な社会資
源をコーディネートしていくことが、地域活性化の動きだと考えています。
そのように、人が有機的につながる場を、今、企画しています。