第 42 回国際福祉機器展 H.C.R.2015 国際シンポジウム 介護サービス従事者をいかに確保するか? ~ドイツ、米国、日本の比較から今後の課題とその対策を考える〔手話通訳あり〕 わが国の介護サービス従事者数は 2013 年現在で 171 万人とされていますが、団塊の 世代が後期高齢期に入る 2025 年までに、さらに約 80 万人を確保しなければならないと いわれています。 現在、介護サービス分野への人材の参入を促進するため、他産業より低いとされる処 遇の改善と介護人材の計画的な養成・確保などの方策の拡充が喫緊の課題とされ、官民 あげて取り組みがすすめられていますが、社会経済状況も反映して、効果が出ていると は言い難い状況が続いており、都市部においては介護サービス従事者の不足が恒常化し ています。 また、経済連携協定(EPA)に基づき、経済活動の連携の強化の観点から、平成 20 年度から一部のアジア諸国から介護福祉士候補者の受入れが行われていますが、施行か ら一定の期間を経ており、今後のあり方について様々な意見が出されています。 H.C.R.2015 国際シンポジウムでは、介護従事者など介護の専門職の役割機能、介護 従事者の充足状況や処遇の現状と課題、介護従事者の確保策などについて、わが国が介 護保険制度導入の参考としたドイツ、及び、移民労働者が多い米国の実情を理解し、今 後のわが国の介護サービス従事者の確保策や介護サービスの充実方策について考える場 とします。【日英同時通訳付】 開催日時:平成 27 年 10 月 8 日(木)13:00~16:40 会 場:東京ビッグサイト会議棟 6F 参加者:高齢社会の課題や政策・制度に関心のある方であれば、どなたでも参加いただけ ます。 講 師:【シンポジスト】 ①ドイツ/グリット・ブレセケ(Dr. Grit Braeseke)氏: ヨーロッパ・ヘルスケア・リサーチ&社会経済研究所 サイエンス分野担当部長 ②アメリカ/ロビン・ストーン(Dr. Robyn Stone)氏: 米国リーディング・エイジ・センター事務局長、元ホワイトハウス副次官補佐(障 害者・高齢者・介護政策担当)、元米国保健福祉省次官補代行 ③日本(施設現場の立場から)/湯川 智美 氏:社会福祉法人 六親会常務理事、 本会監事 ④日本(研究者の立場から)/塚田 典子 氏:日本大学商学部教授、本会理事 【チューター】 近藤 純五郎氏:一般財団法人 医療経済研究・社会保険福祉協会理事長、弁護士、 元厚生労働事務次官 参加費:1,000 円 参加申込方法:H.C.R.Web サイト(http://www.hcr.or.jp)からの事前申込となります。 定員(250 名)になり次第締め切らせていただきます。 【講演要旨】 第一部 講演 「ドイツ、アメリカ、日本における介護サービス従事者確保の取り組みと現状」 はじめに (1) 本シンポジウム企画の意図 (2) 海外視察を含めた企画準備の経過説明 (3) 登壇者(シンポジスト)の紹介 1.介護従事者の確保の試み。ドイツからの報告 (1) 人口統計と介護サービス提供の状況 (2) 労働移民分野での実際の取り組み (3) ベトナムでのパイロット・プロジェクト プログラム構成 プロジェクト実施 プロジェクトの財源 教訓と見通し (塚田典子 氏) (グリット・ブレセケ 氏) 2.アメリカにおける長期介護(Long-Term Care)-財源、給付、労働力 (ロビン・ストーン (1) 現状 (2) 介護のための財源(LTC 資金) (3) LTC 提供システムへの取り組み (4) 誰が LTC を提供するのか (5) 移民労働者の役割 (6) 安定的で有能な労働者育成への挑戦 (7) 公的政策における対策案 氏) 3.介護サービス従事者をいかに確保するか~日本の施設の現場から~ (湯川 はじめに―人口減少と少子高齢化の急速な進展、生産年齢人口の減少 (1) わが国の主な福祉系資格と福祉系進学者の減少傾向の実態 (2) わが国における外国人専門職員の受け入れ (3) 国における福祉介護人材確保対策について (4) 福祉人材の確保と定着における課題 智美 氏) 終わりに~3 本のレポートの総括 (1) 介護人材確保の課題は 3 か国に共通した課題 (2) 介護人材確保への取り組みは各国とも開始 (3) 異なる外国人介護労働者の受け入れ方法 (4) 終わりに:今後の展望 ~介護人材を確保するために 典子 氏) 第二部 (塚田 質疑応答 ※ 講義要旨の詳細版を、HCR Web サイト(http://www.hcr.or.jp)に掲載しています。
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