DENSO Le Beausset RC350が4位入賞も ピットでの

DENSO Le Beausset RC350が4位入賞も
ピットでのアクシデントで、あと一歩のところで表彰台を逃す。
スーパー耐久
第6戦
10月24日(土)
〜10月25日(日)
鈴鹿サーキット
5.807km
ル・ボーセモータースポーツが今年新たに挑む、スーパー耐久シリーズの第6戦が鈴鹿
サーキット(三重県)で10月24日(土)〜25日(日)に開催された。激戦区として知られる
ST-3クラスに挑む「DENSO Le Beausset RC350」はデビューウィンを果たして以来、リ
タイアなく入賞を重ね続け、着実に進化を遂げつつある。今季最後の戦いの場は、国内
のみならず国際的にも屈指のドライバーズサーキット。
今回も3人体制で挑み、嵯峨宏紀、山下健太、中山雄一のチームワークの良さは、前回
のレースで実証済。また、それぞれ得意と公言してはばからないコースでもあるだけに、
今季最後の戦いを、初年度の集大成とすることが大いに期待された。
予選
10月24日(土)
天候/晴れ
コース状況/ドライ
今回のレースに臨むにあたり、チームは事前にスポーツランドSUGO
でのテストを実施。主に足まわりのセットを試すことによって、これまで
抱えていたアンダーステア症状がかなり解消されるようになっていた。
金曜日には1時間ずつ3セッションの専有走行が行われ、そのうちセッ
ション2は温度の上昇によって全体的にタイムは伸び悩んでいたもの
の、セッション1で記したベストタイム、2分18秒613はセッションを重
ねるごとにタイムを縮め、最終セッションでベストタイムをコンマ1秒縮
めた。さらに土曜日には30分間のウォームアップが行われ、ここでは
2分18秒318をたたき出し、前日をさらに上回るタイムを記録した。
前日のさまざまなトライが、しっかりと実を結んでいることを証明した。
今回もAドライバー予選は、嵯峨が担当。最初のアタックで2分18秒
701をマークし、続けていったアタックでさらにタイムを縮め、クラス6番
手につけたことからタイヤへの負担を考慮し、早々とピットに戻ることに。
MARUSAN
そして、今回のBドライバー予選を担当したのは山下。コンディションの
向上が確認できたこともあって、より入念にウォームアップを行なった
後、一発で2分16秒856をマーク。4番手につけることとなる。
その結果、タイム合算で決められる「DENSO Le Beausset RC350」
のグリッドは、クラス5番手に決定。そして、その後に行われたCドライ
バーのセッションには中山が挑み、決勝を見据えたセッティングでマー
クした2分18秒932は3番手に相当。上々の手応えを掴むこととなっ
た。
決勝
10月25日(日)
天候/晴れ
コース状況/ドライ
土曜日早朝に行われたフリー走行は、金曜日までの爽やかな青空
はどこへやら。晴れ間も見えるが、風の強い一日となった。ここで試さ
れたのは、もちろん決勝セット。いかにコンスタントに走り続けられるか、
特に足まわりにはいくつかのメイク&トライが行われ、走行は順調に進
んだ。
そして、正午過ぎには、いよいよ決勝レースのスタート進行が開始。
さまざまな個性に満ちた車両がずらりと並ぶ様子は、いつ見ても壮観
の一言だ。今回、最初に「DENSO Le Beausset RC350」のステアリン
グを握るのは中山。1周のローリングラップの後、グリーンシグナルの
点灯とともに、それぞれ一斉に加速していく。スタート後6番手となるが、
前を行く車両から大きく遅れることなく、逆転の機会をうかがいつつ周回
を重ね、そして15周目には5番手に浮上する。
その頃、130Rでアクシデントが発生していたため、SC(セーフティー
カー)がコースに入り、これに合わせて16周目に山下へのドライバー
交代が行われることとなる。ところが、同じタイミングで多くの車両が戻
ってきたためピットは混乱を来たし、中山が通り過ぎてしまうハプニング
が発生。スタッフによってマシンは押し戻されたが、停止した場所に給
油ホースが届かず、タイヤ交換を4本とも終わらせた後、車両を動かし
て給油を行った。このピット作業の間に、ピットレーン出口では赤信号
が灯され、隊列の通過を待つことになってしまう。
そのため、トップから1周遅れの7番手にまで後退するが、SCラン明
けに一台がクラッシュして6番手に。さらに二度目のSCラン中にドライバー
MARUSAN
交代を行った車両があったため、25周目に山下はひとつポジションを
上げる。さらに36周目にはトラブルを抱えた車両の交代で4番手まで
浮上。このポジションを保って48周目に、嵯峨に最後のバトンを託すこ
ととなった。
しかし、前はもちろん、後ろにも大きな周回差があることでライバルが
存在しない状態であったが、嵯峨はコンスタントにラップを刻みながら、
攻めの走りを見せてくれた。そして3時間を経過し、67周を走破したと
ころでチェッカーが。「DENSO Le Beausset RC350」は4位入賞を果た
すこととなった。
MARUSAN
チーム監督
坪松唯夫
Tadao Tsubomatsu
今回は走行時間が少ない中でも上位争いが出来る感触があったが、コンスタ
ントに上位と絡むには、クルマのスピードと人間の経験が足りない。我々には
やるべきことが沢山残されている。来年の開幕までの5ヶ月間の日々は、ハー
ドワークが続く。
COMMENT
Driver
嵯峨宏紀
koki Saga
COMMENT
Driver
中山雄一
Yuichi Nakayama
COMMENT
Driver
山下健太
Kenta Yamashita
今回はレースの後半を担当することになったので、タイヤの空気圧を落とし目
で行って、ペースはそんなに悪くなかったんです。ただレースの終盤でクラス
ちがいの車両と接触してしまった影響で、タイヤにバイブレーションが発生して
しまったので、安全策をとりペースを落として走りました。4位のチェッカーは悔
しいですが、表彰台まであと一歩。チームとして今年新たに挑んだスーパー耐
久で得たことはたくさんあります。課題も見つけられましたし、来年は再び表
彰台へあがります。
スタートを担当した僕は、最初ロングの予定たっだので、集団についていきな
がらタイヤを労って走ることを意識しました。ただ、途中の早い段階でSCが入
ったので、予定よりも早くピットに戻ることになって、そのときすごくピットが混雑
していて、自分のピットを見失ってしまったんです。気づいたときにはちょっと
通りすぎてしまっていて…。今後のレースではそういうことが起きないように、
自分が気をつけなくてはいけないですし、みんなで改善していけたらいいな、
と思います。
僕がコースに入ったときにはすでに周回遅れになっていて、とにかく追い上げ
ることをあきらめずに走りました。その中でSCが入ったり、トラブルの車両が
出たりして、だんだんと状況も向いてきたりして…。次の嵯峨選手へのバトン
をつなぐために、自分としてもベストを尽くせました。
COMMENT
スーパー耐久 第6戦 レース結果
順 位
車 番
ドライバー
1
39
2
18
3
4
車 名
予選順位
柴田優作/平手晃平/片山義章
SARD Racing RC350
1
植田正幸/坂口良平/堀田 誠
ムータレーシングTWS IS350
4
15
長島正明/田中徹/田中哲也
岡部自動車DIXCELチームテツヤZ34
2
62
嵯峨宏紀/中山雄一/山下健太
DENSO Le Beausset RC350
5
シリーズポイントランキング
順 位
ドライバー
ポイント
1
OKABE JIDOSHA motorsports
91
2
TECHNO FIRST
86
3
OKABE JIDOSHA motorsports
60
6
Le Beausset Motorsports
54
MARUSAN