中干しにより適切な穂数へ誘導を!!

今年も目指そう1等比率 90%以上!!
稲作管理情報 第 4 号 溝掘り&中干し特集
平 成 27 年 5 月 30 日
い な ば 農 業 技 術 者 協 議 会
事務局 TEL67-8000 【JA いなば営農生産課】
小矢部市赤倉 97
【西部支店】67-8200
【東部支店】67-8300
【南部支店】61-8900
【福岡支店】64-8600
【高岡農林振興センター】26-8480
中干しにより適切な穂数へ誘導を!!
1.溝掘りが中干しの効果を高める。
~中干しの前に秋まで残る溝を掘りましょう!!~
溝掘りの効果
・ 素早い排水ができ、中干しを均一に行なえる。
・ 間断かん水や出穂後の入排水管理も容易になる。
・ 田面の温度ムラが少なくなり、生育が安定する。
溝や水尻を
しっかり連結
溝掘り作業の留意点
・
・
・
・
溝掘り前に軽く田干ししましょう。
溝は15条に1本以上設置しましょう。
ほ場の水溜まりが溝に流れるよう工夫しましょう。
溝は必ず水尻に連結しましょう。
2.中干しは、田植えの1ヶ月後を目安に、遅れずに!!
~適期中干しで異常気象にも負けない丈夫な茎をつくりましょう!!~
中干しの効果
・土中への酸素供給や有害ガスを抜くことにより、
中干し・間断
かん水の
適切なほ場
中干し・間断
かん水の
不十分なほ場
根張りが
良い
根張りが
悪い
根の活力を高める。
・無効分げつの抑制により、茎を充実させる。
・乳白米の発生を抑え、粒厚向上につながり、
米の品質が向上する。
・収穫時の地耐力を確保する。
中干し実施時の留意点
・ 3~5日間、田面に小さな亀裂が入り、
足が沈まない程度に干しましょう。
・ 中干し開始と同時に溝の手直しを行いましょう。
・ 砂壌土などでは、強い中干しは行わないように
注意しましょう。
中干し終了後、「エスアイ加里特号」10 ㎏以上/10a 又は
「エスアイ加里カリ投げくん」4 ㎏以上/10a(200g×20)を施用し、
気象変動に負けない稲体をつくりましょう。
◎ 散布時期
6 月 20 日~25 日頃
雑草が残ったら、次のパターンで随時防除を!!
パターン1 田植えから20日間たち、雑草が残っている場合
⇒除草には中期剤を用います
効果のある雑草
除草剤名
ノビエ ・広 葉 雑 草
マ メ ッ トSM 1 キロ 粒 剤
・ 表 層 は く離 等
( ノ ビ エ は 3 .5 葉 ま で )
ブイ ゴー ルSM 1 キロ 粒 剤
サ ン パ ン チ1 キロ 粒 剤
クサ ファイ ター 1 キロ 粒 剤
ノビエ ・広 葉 雑 草
( ノ ビ エ は 3 .5 葉 ま で )
ノビエ ・広 葉 雑 草
ア ク シ ズ M X1 キロ 粒 剤
(ノビエ は 4葉 ま で )
成分数
3
3
4
2
使用方法
・1㎏ /10ア ール 散 布 し ま す
・使 用 は 1回 の み で す
・使 用 でき る 期 間 は 田 植 後 20~ 30日 です
・高 温 (30℃ 以 上 )が 予 想 さ れ る 場 合 の 使 用 は
避 け て くだ さい
・福 岡 地 区 では 使 用 でき ま せ ん
<各剤共通>
・1㎏ /10ア ール 散 布 し ま す 。
・使 用 は 各 々 1回 の み で す 。
3
パターン2 田植えから1カ月後、中干しを始めたいが、雑草が残っている場合
⇒田干しの開始と合わせ、落水状態で散布する後期剤を用います
クサネム
効果のある雑草
ノビ エ ・ 広 葉 雑 草
除草剤名
成分数
ワイドア タッ クSC
1
クリン チャーバスM E液 剤
2
バサ グラ ン 粒 剤
1
バサ グラ ン 液 剤
1
( ノビ エ は 5 葉 ま で )
広葉雑草
クサ ネム 草 丈 4 0 ㎝ ま で
ノミニー液 剤
イボクサ 茎 長 3 0 ㎝ ま で
1
使用方法
・10ア ール 当 り 、 薬 1本 (100m ?)を 水 100?に 希 釈 し
散 布 しま す 〔1,000倍 〕
・使 用 は 2回 ま で としま す 、 さら に フォローア ッフ ゚1キロ粒
剤 と合 わ せ て 2回 ま で としま す
・10ア ール 当 り 、 薬 2本 (1,000m ?)を 水 100?に 希 釈 し
散 布 しま す 〔100倍 〕
・使 用 は 2回 ま で としま す 、 さら に ク リンチ ャー 1キロ粒
剤 と合 わ せ て 3回 ま で としま す
・3~ 4kg/10ア ール 散 布 しま す
・使 用 は 1回 の み で す
・10ア ール 当 り 、 薬 1本 (500m ?)を 水 100?に 希 釈 し
散 布 しま す 〔200倍 〕
・使 用 は 2回 ま で としま す 、 さら に バサ ク ゙ラン粒 剤 と
合 わ せ て 2回 ま で としま す
・10ア ール 当 り 、 薬 1本 (100m ?)を 水 100?に 希 釈 し
散 布 しま す 〔1,000倍 〕
・使 用 は 1回 の み で す
パターン3 中干しを終え入水したいが、雑草が残っている場合
⇒除草には、湛水状態で散布する後期剤を用います
効果のある雑草
除草剤名
成分数
使用方法
・250g/10アール 散布します
・畦畔から散布可能です
・使用は1回のみです
ノビエ
(4葉まで)
ヒエクリーン豆つぶ250
1
ノビエ
(5葉まで)
クリンチャー1キロ粒剤
1
・1.5㎏/10アール 散布します
・使用は2回までとします、さらにクリンチャーバスME
液剤と合わせて3回までとします
ノビエ・広葉雑草
(ノビエは5葉まで)
フォローアップ1キロ粒剤
2
・1㎏/10アール 散布します
・使用は1回のみです
[除草剤使用の注意点]
○ 湛水状態で散布する剤
○ 落水状態で散布する剤
・5cm 程度の深水で散布します。
・散布から 5 日間以上湛水を保ち、7 日間は落水を避けます
・散布から 3~4 日間は入水を行わず、 降雨があっても落水は行いません
※除草剤は使用できる期間が定まっています。ラベル内容をよく読みご使用ください。