第20号 - いわき教育事務所

第 2 0 号 (H27.12.17)
文 責 菊 池 篤 志 (所 長 )
写真:新川の朝日
今年一年を振り返る!
12月15日に、日本漢字能力検定協会による「今年の漢字」が発
表 さ れ 、「 安 」 が 清 水 寺 貫 主 に よ り 揮 毫 ( き ご う ) さ れ ま し た 。 今 年
は、国会の安全保障関連法案審議で混沌とした中での採決が行われる
な ど 大 騒 ぎ に な り ま し た し 、「 安 心 し て く だ さ い 。」 も 流 行 語 と な り ま
した。しかし、世相は「安」ではなかったと思います。様々な事件・
事故、天災等が起こった年でもあり、むしろ、様々な「不安」が残っ
た年ではないでしょうか。
さて、県教育委員会の様々な事業等でも、成果を積み重ねたものも
ありましたが、成果が出ず、今後に不安を残すものもありました。
学力向上については、算数・数学に大きな不安が残り、授業改善を
はじめ、学校・家庭での取組の工夫など、様々な課題が浮き彫りにな
りました。豊かな心の育成については、不登校の増加(いわきは横ば
い)という事態となり、まだまだ学校の教育相談体制の充実を図る必
要があります。体力向上については、良い傾向が出ていますが、更に
努力していく必要があります。不祥事については、根絶に至らず、い
わきでもこのところ連続して懲戒処分者を出している状況です。
しかし、様々な不安材料は、明るい未来に向けた警鐘と捉え、まだ
まだ努力不足であることを示しているのだと考え、前向きに進んで行
か な け れ ば な り ま せ ん。上 の 写 真 の よ う に、新 し い 朝 は や っ て き ま す。
新しい年もやってきます。忘れてしまうのは良くありませんが、不安
材料をいつまでも悔やんでいて力を落とすより、しっかり分析し、次
に向けて改善していく力をみなぎらせることが大切です。
来 年 は 、「 昨 年 の 不 安 材 料 が 良 い 教 訓 だ っ た 」 と 言 え る よ う 、 皆 さ
んでがんばっていきましょう。来年の漢字が、本当の意味の「安」と
なるように…。
情報教育の重要性~子どもを被害から守る~
SNS等での子どもの被害が深刻になっています。サイト
を利用した陰湿ないじめ、わいせつ被害、金銭・物品の盗難、不正画
像等の流出、映像関係の違反などです。この冬休みも、コンピュータ
や携帯電話、ゲーム機等によるこのような被害・加害がないよう、子
どもに対する十分な注意喚起をしていくことが大切です。
このような状況の中、メディア活用の研修を様々な企業、団体、公
的 機 関 が 行 っ て い ま す し、学 校 等 で の 研 修 に も 職 員 を 派 遣 し て い ま す 。
先日、福島県教育委員会主催の「夢をはぐくむいのち生きいきプロ
ジェクト事業 いのち生きいき研修会」を実施し、情報モラル教育に
ついて、福島県教育センターの目黒指導主事が講義を行いました。か
な り 深 刻 な 状 況 を 目 の 当 た り に し、対 策 を 講 ず る 必 要 性 を 感 じ ま し た 。
県 教 育 セ ン タ ー で は、具 体 的 な 事 例 を も と に し た 研 修 が で き る よ う 、
学校等に指導主事を派遣しています。児童生徒向けの授業を行う場合
も相談に応じることがあるようです。是非、教育事務所を通じ、県教
育センターへの問い合わせをしてはどうでしょうか。