ミツ蜂の健康管理

みつ蜂の病気と対策について
みつ蜂に、家畜伝染病予防法として指定されている病気は、次のとおりです。
ここに表示した薬剤は、表示されている使用期間を守って正しく使用して下さい。
病名
原因
腐蛆(ふそ)病 細菌
バロア病
ミツバチヘ
ギイタダニ
病状
・アメリカ腐蛆病 有蓋蜂児が死亡し、 発生蜂群は、巣脾・巣箱など
粘調性で茶褐色の腐蛆、巣房蓋の陥凹や の汚染物品とともに、法に基
小孔がみられ、時にニカワ臭がする。
づき焼却処分する必要があり
ます。
・ヨーロッパ腐蛆病 無蓋蜂児が死亡 アメリカ腐蛆病の予防薬とし
し、透明・乳白色の水っぽい腐蛆がみら て、「みつ蜂用アピテン」があ
れ、時に酸臭がする。
ります。
・羽の奇形や脚の変形のある蜂の増加、 ダニ駆除剤の使用
蛆や蛹の死亡。
・日農アピスタン
・1ミリ程度の楕円形のダニが肉眼で確認 ・アピバール
で きることがあります。
・巣門の前に白色のミイラ化した蜂児が
散見。
チョーク病
ノゼマ病
真菌
原虫
対策と予防
蜂場全体の風通しを良くし、
湿気をためないこと。蜂具は
煮沸消毒が有効です。
・成虫の下痢、糞詰まりによる腹部膨満、 基本的に衛生管理を徹底し、
飛翔不能。・巣箱全体が、糞で汚れる。
強勢群を保つこと。
特徴的症状はなし。重度感染では越冬期 ※
アカリンダニ病 アカリンダニ の蜂数の激減など。
※ アカリンダニ症は、これまで日本で確認できてませんでしたが、平成21年度に国の機関が実施した
調査研究において、初めて検出されました。
巣箱や養蜂具の消毒について
● 空き箱は、ロウなどを取り除いた後に、水洗い・乾燥して園芸用バーナーで表面が軽く焦げる
程度に火炎消毒をします。
● 蜂具は、熱湯消毒(100℃ 30分)や、家庭用塩素剤により薬剤消毒をします。
(塩素剤は、金属部へ腐食をおこしやすいので、金属への使用には注意して下さい。)