地公機融管第352号 平成27年1月23日 借 入 団 体 の 長 様 (財政担当課取扱) 地方公共団体金融機構 理事長 ( 印 渡 邉 雄 司 章 省 略 ) 繰上償還制度の変更について 当機構の業務運営につきまして、平素から格別のご理解とご協力をいただき、厚く御礼申し 上げます。 さて、当機構は平成27年4月1日から地方公共団体金融機構資金(旧公営企業金融公庫資 金を含む。以下「機構資金」という。 )の貸付金に係る繰上償還制度を下記のとおり変更いたし ます。 なお、当機構で受託している(株)日本政策金融公庫資金(旧農林漁業金融公庫資金を含む。) の貸付金については現行どおりです。 記 1.平成27年度から、当然繰上償還(※)として、機構が繰上償還を求める対象を限定する とともに明確化します。 ※ 借入団体が貸付金を目的外の用途に使用した場合等に、機構が、借入団体に対して、貸付金の全部 又は一部を繰り上げて償還させること 2.平成27年度同意・許可債以降の貸付金については、当然繰上償還についても、原則とし て、補償金(繰上償還に伴い機構が損失を受ける額)が必要となります。 3.長期貸付借用証書に係る特約条項を改正します。 詳細については別紙のとおりです。 【お問い合わせ先】 〒100-0012 東京都千代田区日比谷公園1番3号 市政会館 地方公共団体金融機構 電話 融資部融資管理課 03-3539-2843/Fax 管理担当 03-3539-2617 別 紙 繰上償還制度の変更について 1 平成27年度から、当然繰上償還として、機構が繰上償還を求める対象を限定 するとともに明確化します。 (1)変更内容について 平成27年4月1日から、機構資金の貸付金に係るすべての債権(既貸付債権を含む。)に ついて、当然繰上償還を求める対象を限定するとともに明確化します。 変更後の当然繰上償還を求める対象は以下のとおりです。 ① 貸付金を目的外の用途に使用した場合 ② 取得財産等の処分行為に伴うもので、次のアからエまでの事由に該当する場合 ア 取得財産等の処分行為が故意又は過失による非違行為等によるものであるとき イ 処分する取得財産等が、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律(昭和 30 年法律第 179 号) の規定により関係各省庁の長の承認を受けられない等の理由で、 補助金の返還を伴うものであるとき ウ 処分する取得財産等の元利償還金の全部又は一部に、国による財政措置を講じるこ ととされた地方債であるとき(当該財産を有償で譲渡する場合に限る。 ) エ 取得財産等の処分行為により機構資金の活用先として、相応しくない用途に供され ることとなるとき ③ 貸付金が過大であると判明した場合 ④ 特に機構が繰上償還を求めた場合 (2)経過措置について ① 経過措置の内容 上記(1)②のとおり、新制度(平成27年4月 1 日以降の繰上償還制度をいう。以下 同じ。)では、借入金により取得した財産等の処分行為に伴う当然繰上償還の対象が限定さ れます。ただし、取得財産等の処分行為が見込まれており、平成28年3月31日までに その実施が確実であると認められる場合において、借入団体から提出される繰上償還事由 発生報告書(※)に旧制度(平成27年3月31日までの繰上償還制度をいう。以下同じ。 ) の適用を希望する旨の記載があれば、旧制度の取扱いによるものとします。 ※繰上償還事由発生報告書等繰上償還に係る様式については平成27年3月下旬頃に機構 のホームページに掲載予定です。手続きの詳細については機構にお問い合わせください。 ② 経過措置の対象 繰上償還日である平成27年9月24日、12月21日及び平成28年3月22日に繰 上償還を実施するもの ③ 経過措置の目的 新制度においては、当然繰上償還の対象が限定されることから、旧制度で当然繰上償還 を求めていた対象が新制度では繰上償還を求める対象とならない場合があります。その場 合、当然繰上償還は免除されますが、それでも借入団体が繰上償還を希望する場合は、補 償金を伴う任意繰上償還を行っていただくことになります。 このことから、借入団体において、既に旧制度に従って当然繰上償還の手続きや、それ に伴う予算措置等を進めている場合、予定していた繰上償還金が不要となったり、任意繰 上償還に伴う補償金の発生により財源不足が生じたりする可能性があります。 こうした事態に配慮するため、上記経過措置により、借入団体からの希望があれば平成 27年度中に限り旧制度の取扱いを認めるものです。 ④ その他 平成28年度以降に予定している繰上償還で、既に機構にご相談いただいている案件に つきましては、取扱いが変更となる可能性がありますので、改めて機構にお問い合わせく ださい。 (3)少額免除について 繰上償還額が少額の場合については、繰上償還を免除できる場合がありますので、詳細に ついては機構にお問い合わせください。 2 平成27年度同意・許可債以降の貸付金については、当然繰上償還についても、 原則として、補償金(繰上償還に伴い機構が損失を受ける額)が必要となります。 平成27年4月1日から、平成27年度以降に同意・許可を得た地方債に係る機構資金の 貸付金については、当然繰上償還についても、原則として、補償金が必要となります。 補償金の算定方法については任意繰上償還の際に求める補償金の算定方法と同様となりま す。 ただし、次に掲げる場合については、現行どおり、補償金は求めません。 (1) 平成26年度以前に同意・許可を得た地方債に係る貸付金の繰上償還の場合 (2) 同意前貸付又は許可前貸付金及び短期貸付金の繰上償還の場合 (3) 1の(1)の③のうち、地方公共団体の責めに帰することができない事由による繰 上償還の場合 (4) 特に機構が認めた場合 3 長期貸付借用証書に係る特約条項を改正します。 平成27年度以降に同意・許可を得た地方債に係る機構資金の貸付金については、今回の 繰上償還制度変更に伴い、長期貸付借用証書に係る特約条項の改正を予定しています。改正 後の特約条項については、平成27年4月上旬頃に別途通知する予定です。 以上
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