寄付金控除Q&A

○ 寄付金控除Q&A
1 控除対象者は?
個人住民税の納税義務のある方です。
2 控除方式は?
個人住民税の場合、寄付の金額等によって税額から控除されます。
3 控除対象となる寄付金額は?
個人住民税の場合、寄付された金額のうち、2,000 円を超える部分が控除の対象
となります。したがって、寄付された金額が 2,000 円以下である場合は、控除対象外
です。所得税についても同様です。
4 寄付金額の上限は?
寄付金額に上限はありません。ただし、ふるさと寄付金の控除限度額は所得税が
総所得金額等の 40%まで、住民税が 30%までとなっています。
5 控除を受ける手続きは?
この制度は、「納税」ではなく、「寄付金」に対する税の優遇措置ですので控除を受け
るには、原則として確定申告、又はお住まいの市区町村へ住民税の申告が必要です。
申告の際には、寄付金の領収書又は受領証明書が必要ですので、大切に保管してくださ
い。ただし、平成27年4月1日から、確定申告の不要な給与所得者等は、ふるさと納
税先の自治体数が5団体以内である場合に限り、ふるさと納税を行った各自治体に
申請することで確定申告が不要になる「ふるさと納税ワンストップ特例制度」が始まり
ました。これは、平成27年4月1日以後に行われるふるさと納税に適用されます。
6 税金の軽減される時期は?
所得税は寄付を行った年分から、住民税は寄付を行った翌年度分から軽減されます。
例えば、平成27年4月に寄付した場合、所得税は平成27年分(平成28年3月15
日納期限)、住民税は平成28年度分(平成28年6月から納付)から軽減されます。
7 個人の場合の控除額
(1) 所得税(国税)・・・寄付金の一部が所得から控除され、所得税が減額されます
(所得控除)。 次のいずれか低い方の金額から 2,000 円を引いた額が所得から控除さ
れます。
①寄付金の合計額
②総所得金額等の 40%に相当する金額
(2) 住民税(地方税)・・寄付金の一部が住民税の所得割の額から控除されます(税
額控除)。
(地方公共団体に対する寄付金の合計額-2,000 円)×10%と、次のいずれか低い
方の金額の合計額が住民税額から控除されます。
①(地方公共団体に対する寄付金の合計額-2,000 円)×(90%-所得税の税率)
②住民税額(所得割額)の 20%に相当する金額
※法人税の場合、地方公共団体等に対する寄附金は支出額の全額を損金算入できます。