八幡平NOW 発行 平成27年6月 16 日 八幡平ビジターセンター (開館 9:00~17:00) TEL/FAX 0186-31-2714 E-mail [email protected] ~水無月便り②~ ブログ “アスピーテ日誌”で検索 今年は 今年は例年に 例年に比べちょっと不思議 べちょっと不思議な 不思議な初夏を 初夏を迎えています。 えています。 様々な 様々な花が10日 10日~2 週間ほど 週間ほど早 ほど早く見頃を 見頃を迎え、 雪解けが 雪解けが遅 けが遅いところに咲 いところに咲いた春 いた春の花と混在しているスポットも 混在しているスポットも! しているスポットも! 少し複雑な 複雑な気持ちですが 気持ちですが、 ちですが、めったに見 めったに見られない光景 られない光景を 光景を堪能することにしましょう 堪能することにしましょう。 することにしましょう。 ☆大沼、華やかです!! レンゲツツジが10日ほど早く見頃を迎え、遠目でも赤い群落がわかります。コバイケイ ソウも、大群落はお休みの年ですがかなりの数の花が咲いています。南側の湿原にはワタス ゲの穂やイソツツジの花も見られ、緑の湿原に赤と白のコントラストが非常に目を引きます。 足元もイワカガミなど小さな花々が沢山。百聞は一見にしかず!ぜひ足をお運びください。 レンゲツツジ コバイケイソウ ☆オオシラビソの花、見たことありますか? オオシラビソは八幡平を代表する木ですが、花を観察する機会は少ないかもしれません。 大場谷地湿原入り口付近で、比較的近い位置で花を観察できましたのでご紹介します。 小枝の下部に垂れ下がるように 開花しているのは雄花。雌花は自家 受粉を防ぐため、時間差で小枝の上 部に上向きに開花します。 雌花は濃い青紫色で、すでに球果 (松ぼっくり)のような形をしてい 雌花 ます。花をつけた年の秋には熟し、 雄花 花をつけた年の秋には熟し、完全に熟すとばらばらになって落ちてしまいますが、完熟まで の間の形や色合いは「木の枝に座るトトロ」に例えられたりもします。 ☆青い小鳥も鳴いている♪ 玉川自然研究路へ向かう道でとても良い声がしたので見ると、 キタゴヨウの枝先にオオルリがとまっていました。ウグイス・コ マドリと並び「日本三鳴鳥」に数えられる森の名歌手。ピーリー リー、ポイヒーピピ、ピールリピールリ等ゆっくりとさえずる夏 鳥です。 「八幡平小唄」という歌の歌詞に「♪青い小鳥も鳴いてい る♪」とありますが、オオルリのことかもしれませんね。 オオルリ ☆奇形か?それとも一品種か?? 雪解け直ぐに咲くミズバショウは、黄色い部分が花になっていて、花を囲むように発達し た白い仏炎苞(仏像の背にある光背に、形や雰囲気が似ていることが由来)が1枚ついてい るのが特徴的です。 ベコ谷地付近の登山道沿いには、ミズバショウの仏炎苞が 2枚ついているものを発見しました!この仏炎苞が2枚の タイプにはオチクラミズバショウという名前がついており、 長野県北安曇郡白馬村の落倉自然園で見つかった事が名前 の由来になっています。品種登録がされていて Lysichiton camtschatcense f. ochikurense という学名があります。 各地で見頃が終わってしまったミズバショウですが、雪解 けの遅いところでは今咲いていたり、八幡平の山頂付近では オチクラミズバショウ 見頃を迎える場所もあります。是非探してみてください。 ☆焼山には岩についたヒゲがある? 八幡平の西側に位置する活火山でもある秋田焼山。中央火口内には 溶岩ドームがあり、その荒々しい様相から鬼ヶ城と呼ばれています。 鬼ヶ城の岩場にはイワヒゲ(ツツジ科) という植物が生えています。この植物は高 鬼ヶ城 山帯の風当たりの強い岩場に生える常緑小 低木です。細長い花柄を伸ばし鐘形の白い花を1個つけます。茎 は鱗片状の葉が密着しているので見えません。 岩場に生え、茎が髭のように見えることが名前の由来になって イワヒゲ います。 ☆萼(がく)があるかないかで… 萼とは花弁(花びら)の外側の部分(緑色) のことです。この時期、八幡平の噴気がある温 泉の近くで、萼がついているガクウラジロヨウ ラクが咲いているのをよく目にします。焼山に ウラジロヨウラク ガクウラジロヨウラク は、萼がないウラジロヨウラクがありました。 探せば焼山以外にもウラジロヨウラクがあるかもしれません。是非萼を確認してください。 ☆ビジターセンターからのお知らせ 八幡平の花、動物、景色、イベントの様子などテーマを決めて スタッフが作る手作り展示会を開催します! 今回のテーマは、 今回のテーマは、 開催期間:6月17日~30日 開催期間:6月17日~30 日 会場:八幡平ビジターセンター展示室 入場無料
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