やさしい笑顔 平成27年4月号

平成 27 年
地域医療連携室だより
八尾市立病院
Yao Municipal Hospital
さ
し
い
や
えがお
No.130
月号
八尾市立病院は平成27年 4 月 1 日付で厚生労働大臣より
『地域がん診療連携拠点病院(国指定)』の
指定を受けました。
(最終面に関連記事を掲載しました)
総長着任のご挨拶 外科 佐々木 洋
病院長着任のご挨拶
循環器内科
星田 四朗
第36回 公開講座開催のご報告
龍華中学校吹奏楽部によるロビーコンサート開催のご報告
総長 佐々木 洋先生の『肝臓がんよろず専門外来』
八尾市立病院基本理念
1.地域住民の健康な生活を守るため、高度で良質な医療を提供します。
1.信頼される市の中核病院として、地域に密着した医療を推進します。
平 成2 7年 4月 から の
八尾市立病院 基本理念
です。
1.市民に誇れる公立病院として、品格ある病院運営を実践します。
認定・指定
・ 地域医療支援病院
・ 地域がん診療連携拠点病院(国指定)
看護部理念
・ 大阪府地域周産期母子医療センター認定病院
1.親切・思いやり・優しさをもって看護します。
・ 日本医療機能評価機構認定病院
2.安全で良質な看護を提供します。
・ 臨床研修指定病院
3.患者さんのニーズ・権利を尊重した看護を提供します。
八尾市立病院
Yao Municipal Hospital
さ
総長着任のご挨拶
さ
き
よう
佐々木 洋
地域の皆様方にはお元気にお過ごしでしょうか?
さて、私事ではございますが、この3月末をもちまして、定年
により病院長を辞し、4月より総長に就任いたしました。
その期待と重責を両肩にずっしりと感じております。
総長職の役割として、より広い視野に立って、大所高所から
市立病院の医療全般を舵取りし、その活動範囲をより広げて地
域医療に貢献することが求められると考えています。
実際、公立病院を取り巻く環境の変化は著しく、目の前に多
くの難題が山積みしております。これらの諸問題を、病院をあ
げて一つ一つ解決していきたいと考えています。
当院は以前より、がん、救急、小児、周産期医療を診療の柱とし、高度で専門的な診療が行えるように、施設機能、
診療体制の充実を図ってきました。がん診療では、2009年4月に、大阪府がん診療拠点病院の指定を受け、地
域密着型医療として、2012年11月に地域医療支援病院の承認を受けました。
さらに今回、2015年4月に、国指定のがん診療連携拠点病院の指定を受けることができました。
このことは、当院が、紹介患者さんに対する医療の提供などを通じて、地域の医療機関を支援する能力を有して
いることが認められていると同時に、がん診療の拠点病院として、高度ながん診療の技術と設備と体制を備えてい
る中核施設であると認められたものです。八尾市のみならず、近隣の都市からも、当院を頼って来ていただけるよ
うな最高級レベルの高度ながん診療をめざして、手術、化学療法、放射線治療など癌診療のレベルアップをはかっ
ています。また、がん相談支援センター、緩和ケアチームなど、病院の職員が一丸となって診療にあたる、いわゆ
るチーム医療の体制を強化し、さらなる充実をはかっているところです。
当院が今後地域の中核施設として、急性期医療を担っていくには、さらに地域内での多くの診療所や薬局などの
医療機関との連携が不可欠です。皆様方に安心して当院を受診していただけますように、より一層の医療レベル、
医療サービスの向上に努めてまいりたいと考えています。
また、市民向けの医療情報の提供の場として始めた市立病院公開講座は、平成26年度は7回開催致しました。
その内容も、がんから身近な病気まで多岐にわたる領域について、医師、看護師、助産師、ソーシャルワーカーな
ど、多職種の職員が講演しました。毎回100人前後の市民に参加していただき、当院の年間行事として定着して
きました。また、地域の医療従事者向けの情報交換の場として、平成22年度に発足した全病院的な連携の会(八
尾地域医療合同研究会)も、定期的に春、秋の2回大々的に開催することができました。
市民から愛され、信頼され、慕われる真の地域中核病院を目指して、職員一同、一丸となって、突き進んでいく
覚悟でございますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
総 長
佐々木 洋
八尾市立病院
Yao Municipal Hospital
ほしだ
病院長着任のご挨拶
し ろう
星田 四朗
平成27年4に八尾市立病院の診療・看護の体制が新しくなり、この
たび病院長を拝命しました。
現在の我が国は世界にも類を見ない超高齢社会に突入し、医療への社
会的ニーズが変化しています。
その状況を受け、当院ではこの4月から病院の「基本理念」
「基本方針」
を新しくし、
「患者の権利章典」を見直しました。従来どおり、安全・安
心な医療を提供していくことは当然のこと、急性期病院としてまた、公
立病院としての役割をしっかりと果たして行きたいという思いを基本理
念などに反映させました。
当院の役割は、一般によくみられる病気の薬物療法・手術療法は勿論のこと、難易度の高い鏡視下手術・
カテーテル手術・放射線治療などの高度医療を充実し、より良質な医療を皆さんに提供することにあると考
えています。
また、地域医療支援病院として、地域の先生方と綿密に連携をとり、がん治療や救急医療について地域に
密着した医療を推進していくことも重要視しています。
大人の 2 人に 1 人ががんになるといわれている現在において、がん診療の拠点病院として様々な診断・治
療手段を提供するだけでなく、がん相談支援センターや緩和ケアセンターなどを通して、社会的・心理的サ
ポートも充実させてまいります。
※・
・
この院内広報誌「やさしいえがお」は、平成16年の新病院開院時から地域医療連携室スタッフと共に作
成したものです。皆さんに病院内の様々な情報をお知らせしていますが、お役に立っていますでしょうか?
今年度は病院内の機能拡充工事も終わり、皆さんにとってさらに魅力ある病院を築くことができると信じ
ており、広報誌などを通じてより多くの情報発信に努めてまいります。
より良い病院にするために何かお気づきの点があれば、院内のスタッフにお伝えいただくか、投書箱にご
意見を聞かせてください。職員一同団結して市民が誇れる病院をめざしてまいりますので、これからもご期
待ください。
・
・
・・
※『やさしいえがお』は私たちのまち、八尾市への思いを込めて創刊し
今日に至っております。
病院長
星田 四朗
八尾市立病院
Yao Municipal Hospital
第 36 回 八尾市立病院公開講座開催のご報告
演題1
演題2
演題3
演題4
糖尿病センターって
どんなとこ?
糖尿病って
どんな病気?
今日からできる!
生活習慣改善法
見直しませんか?
その食習慣
座 長
糖尿病センター
糖尿病センター
看護部
副院長(現病院長)
センター長
糖尿病内科医長
平山 美紀
星田 四朗
木戸 里佳
辻 真由美
栄養科
高瀬
由香利
平成 27 年 2 月 21 日(土)午後2時より、八尾市立病院 4 階大会議室において75名の参加者をお迎えし、
『第 36 回
八尾市立病院公開講座 ~糖尿病 治療の主役はあなたです~ 』を開催しました。
冒頭、糖尿病センター長の木戸 里佳先生より『我が国の糖尿病患者が2,050万人に達し、歯止めのかからない現状』
が語られました。
糖尿病センターでは、増加の一途をたどる糖尿病患者さんの治療
やせていても、血
糖値が高くなくて
も、糖尿病になる
ことはあります
よ。油断しないで。
に関して、患者さんを中心にした『チーム医療』を大変重要視して
おり、木戸先生からその点について次の通り説明がありました。
まず患者さんには“かかりつけ医”をお持ちになって診療を受け
ていただき、地域医療支援病院である八尾市立病院では、かかりつ
け医からの紹介を受けた『重篤な症状』にある患者さんと、もとも
と専門的治療の必要な 1 型糖尿病や妊婦の糖尿病患者さんの治療に
あたらせていただきたい事。
・ ・ ・
『どう食べる
か?』が重要で
す。食習慣を見直
しましょう。
・ ・
治療により症状が安定した患者さんは、近隣の医療機関へご紹介
するので、そちらで受診を続けていただきたい事。
そして糖尿病は日々の生活と密接にかかわっており、自己管理が
何よりも重要なため、治療の主役は『患者さんご自身』であり、医
糖尿病は『うまく
つき合う事』が大
切です。
適度な運動 は効
果的ですよ。
師も看護師もメンバーの一人に過ぎないという点を強調されました。
同時開催の『健康相談』
・
『お薬相談』にも多くの方が相談にお見えにな
り、血圧や血糖測定を受けられたり、薬に関しての質問などをしておら
れました。
看護師による健康相談
薬剤師によるお薬相談
※ 八尾市立病院では、講座の内容を収めた DVD の無料貸し出しを行っております。詳しくは病院までお問い合わせください。
八尾市立病院
Yao Municipal Hospital
TQM活動発表会のご報告
平成27年2月21日(土)午前8時45分より、八尾市立病院4階大会議室にお
いて『平成26年度TQM活動発表会』が開催されました。
発表会には16グループが参加し、それぞれが定めたテーマへの取り組みと成果
の報告を趣向を凝らして発表しました。総評では、人材育成研究所の立川 義博先
生から『6回目を迎えて、開始当初の発表会と比べ、明らかに内容が充実している』
との評価をいただきました。
総 評
人材育成研究所
所 長
立川 義博 先生
表彰式
病院長(現総長)
佐々木 洋
また、今年度の特別ゲストとして、北海道から市立千歳病院の皆さんがお越しに
来賓の挨拶
なり『招待発表』を披露してくださいました。
『アリさんとアリさんがごっつんこ』
をモチーフに、狭い現場を改善するというユニークな内容でした。
田中 誠太
謝 辞
副院長(現病院長)
星田 四朗
『4人の艶女探偵団』
(4 人の“あでーじょ”探偵団)
講 評
特命院長
兒玉 憲
講 評
副院長
西山 謹司
八尾市長
講 評
(前)看護部長
斉藤 せつ子
今年度の最優秀賞は、『4人の艶女探偵団』による、~母子分離ママたちに快
適な入院生活を提供しよう~ が受賞し、5 階西病棟の3連覇となりました。
また、2位の『おはよう朝ボです。』は毎朝のボランティア活動による成果を
朝のニュース番組仕立てで伝えてくださいました。
各グループの発表を通して、医療従事者の私たちひとりひとりが『患者さんと
どう向き合うべきか』を見つめなおす良い機会となりました。
今年度の取り組みと成果を、はつらつとし
表彰式の様子
たパフォーマンスで表現。最優秀賞獲得!
・最優秀賞
5 階西病棟『4 人の艶女探偵団』
・優秀賞 2 位
事務局・SPC『おはよう朝ボです。
』
・優秀賞 3 位
8階西病棟『忘れ物調査隊』
・ポスター特別賞
6 階東病棟『6東エンジェルズ★2』
ニチイ学館『入院患者を見守る48の瞳』
・立川賞
6 階東病棟『6東エンジェルズ★2』
表彰式の様子
6 階東病棟『6東エンジェルズ★2』
TQM(Total Quality Management)活動とは、トータル クオリティー マネージメントの略称です。当院での TQM 活動は、患
者さんへのサービスの向上、医療の質の向上、経費の削減などの目標を掲げ、楽しく真剣に改善に向けて取り組んでおります。
八尾市立病院はこれからもこうした活動を通じて、市民の皆さんから信頼される病院作りに邁進します。
八尾市立病院
放水訓練
Yao Municipal Hospital
消防訓練実施のご報告
平成27年3月11日(木)八尾市消防署亀井出張所の
ご協力を得て、消防訓練を実施しました。
訓練は東日本大震災クラスの地震が発生、8階東病棟洗
濯室から火災発生という設定で実施されました。
防火管理者の指示のもと、スタッフが担送患者・護送患
者・独歩患者を速やかに安全な区域へ搬送・誘導し、有事
の際の動きを訓練しました。
また、屋外では消防署員の方から、消火器の取り扱い方
法をご教示いただき、放水訓練を行いました。
安全な場所へ患者さんの搬送を!
役割を伝えます!
ロ
ビ
―
コ
ン
サ
―
ト
訓練を終えて。消防署員の方からの講評。
開
催 し ま し た
ー
平成27年3月14日(土)八尾市立病院 2 階中央受付フロアにおきまして、恒例の『八尾市立病院ロビーコンサート』を開催
しました。今回は、八尾市立龍華中学校吹奏楽部の皆さんをお招きしての『笑顔満開!!龍華中吹奏楽部コンサート』となりました。
と
は
コンサートは“Introduction to Soul Symphony”の演奏
で始まり“3つのわらべ歌”“ジャパニーズクラフィティⅡ”
“~ 坂本 九メモリアル ~”
“ヤングマン”と続き、アンコー
ルでは“アルシェナ-ル”“We are the world”の演奏とな
りました。
特に3つのわらべ歌では、日本を代表する童謡「かごめかごめ」
「赤とんぼ」
「七つの子」を独自のアレンジで披露してくださった
独自のアレンジが印象的だった
“3つのわらべ歌”
事、ヤングマンでは元気よく『Y・M・C・A』の振付けを見せて
くださった事が強く印象に残る、素晴しいコンサートでした。
楽器の担当者ごとに順次入場
ご来場の患者さんたちも、満足してく
ださったご様子でした。
龍華中学校吹奏楽部の皆さん、若さあ
ふれる演奏を有難うございました。
このコンサートは、八尾市・八尾市立病院・八尾医療 PFI 株式会社が開催し、公益財
団法人 八尾市文化振興事業団(八尾プリズムホール)にご協力いただいております。
公益社団法人 大阪フィルハーモニー協会が協力し開催しています。
元気一杯にY・M・C・A!!
八尾市立病院
Yao Municipal Hospital
肝臓がんのことなら何でも相談に乗ります!
“肝 臓がん よろず専 門 外 来 ”
開設のご案内
肝臓がんの治療には専門医による診断が重要
肝臓がんには、肝細胞や胆管細胞から発生する「肝細胞がん」「肝内胆管がん(胆管細胞
がん)」、他の臓器に発生したがん(大腸がんや胃がんなど)が血流に乗って肝臓に着床する
「転移性肝がん」があります。一口に「肝臓がん」と言っても、その治療法は「がんの種類」
「大きさや個数」「肝機能の状態」によっても大きく異なります。我が国の肝臓がんの治療
レベルは高く、早期発見・早期治療により、「難治性のがん」から「治るがん」に変わって
きています。そのため、発見後の適切な治療法の選択における専門医による診断は大変重要
なものとなっています。
「肝臓がんの専門家」総長
佐々木 洋
当院では肝胆膵領域の診療体制が充実しており、肝臓がん
の治療についても豊富な実績を上げております。特に総長
佐々木先生は、大阪府立成人病センターで 25 年以上、当院
赴任後も含め 30 年以上の長きに渡って、最前線で肝臓がん
の治療、特に外科的治療(手術)に携わっています。
そこで地域住民の皆さんの健康維持に貢献するべく、新た
に「肝臓がん よろず専門外来」を開設することといたしまし
た。病状に即した最適な治療法をアドバイスさせていただく
とともに、ご希望があれば手術はもちろん、他の治療も行い
ますので、お気軽にご紹介・ご相談ください。
診療日 :
担当医師:
総長 佐々木 洋
月曜日(午前・午後)、金曜日(午後) 【予約制】
総長 佐々木 洋
受診をご希望される方は下記までお電話ください(事前予約をお取りします)。
TEL.072-922-0881(代表)
※「肝臓がん よろず専門外来」を希望する旨をお伝えください
八尾市立病院
Yao Municipal Hospital
インフォメーションコーナー
~毎月の催しをご案内します~
母 親 学 級
と
き
FM ちゃお 79.2MHz
4 月 2 日(木) 前期教室
4 月 9 日(木) 後期教室
4 月 23 日(木) ラマーズ
じかん
13:30~16:00
ところ
八尾市立病院 北館 5 階大会議室
と
き
4 月16日(木) 毎月第3木曜日
じかん
12:00~12:45
再放送
19:00~19:45
番組名
『情報プラザやお』の
『健康バンザイ』のコーナー
参加費無料:要予約
出
当院産婦人科外来(13番ブース)へ
演
八尾市立病院 泌尿器科
部長 池本 慎一
お申し込みをお願いいたします。
お問合せ先 電話 072-922-0881(代表)
糖 尿 病 教 室
と
き
4 月16日(木) 毎月第3木曜日
じかん
13:00~15:00
ところ
八尾市立病院 北館 5 階大会議室
テーマ
・インスリン療法
・インスリンの管理
・食品の分類について
参加費無料:予約不要
国指定の『がん診療連携拠点病院』とは。
地域における『がん診療の連携・支援を推進する拠点』として厚生労働大臣か
ら指定された病院のことで、平成 27 年 4 月から当院も含め、大阪府内では
17病院が指定されています。
患者さんに、全国どこでも質の高いがん医療を提供するという目的が、根底にあ
り、当院のがん診療の充実が評価され、指定されました。
発行者
八尾市立病院 地域医療連携室
住
電
072-922-0881(代表)
平成27年4月 1 日発行 刊行物番号 H27-2
話
所
八尾市龍華町1-3-1