29Q-am32

29Qam32
マ ウス スポ ンジ移 植 モデ ル を用 いた PGI
2 ア ゴニ ス トON0 1
301の血管 新 生作 用機
序 の検討
,原 口 珠 実 1,
吉田 都 1,
○ 櫨川 舞 1,森 畑 佳 奈 1,松本 邦 夫 2,酒井 芳紀 3
内田 享弘 1(l
武庫川女大薬 ,2金沢大が ん研 ,3小野薬 品工業 )
【目的】
oN01
301は PGI
2ア ゴニス ト作用 に T
XA2合成酵素阻害作用 を併せ もつ薬
物 で,近年 血管新 生作用 を有す るこ とが明 らか とな り,再生 医療- の応 用 が期待
され てい る.しか しなが ら,ON01
301の血管新 生作用機 序 の詳細 は不 明で ある.
そ こで,本研 究 では,マ ウススポ ンジ移植モデル を用 い,血管新生促進 因子 である
肝細胞増殖 因子 (
HGF)または ON01
301による血管新生作用 の比較 と ON01
301
の血管新生作用機序 の解 明を 目的 として,スポ ンジ内-モ グロビン値,HGF 濃度,
c
AMP濃度 を測定 した.
【
方法 】マ ウススポ ンジ移植 モデル の作成 は,7週齢 の ddY系雄性 マ ウスを使用 し,
背部 に ウレタン製 スポ ンジ (
厚 さ 5mm,直径 1
3mm)を埋 め込 んだ.
oN01
301は,
1
,1
0,30pg
/
a
ni
ma
l
,HGFは,0.
08,0.
1
7,0.
33L
t
g/
a
ni
ma
lを各 々1日 1回スポ ンジ内に 2
週 間反復投与 し,各投与群 にお け る 1,2 週 間後 のスポ ンジ内- モ グ ロ ビン値 と
HGF濃度 を測定 した.抗 HGF中和抗体お よび I
P受容体ア ンタゴニス トは,腹腔 内
投 与 した.スポ ンジ内-モ グ ロ ビン値 の測定 は,-モ グロ ビンテ ス トワコ- を使
用 し,スポ ンジ内 HGFお よび c
AMP濃度 の測定 は,
EI
Aki
tを使用 した.
【
結果お よび考察 】oN01
301投与群 のスポ ンジ内-モ グロビン値 とHGF濃度 は,
1
,2週 間後 に有意 に上昇 した.一方,HGF 投与群 のスポ ンジ内-モ グロビン値 と
HGF濃度 は,1週間後 に有意 に上昇 したが,
2週 間後 には,それ らの濃度 は頭打 ち と
なった.ON01
301投与群 では,c
AMP濃度 は用量依存的 に上昇 したが,I
P受容体 ア
ン タ ゴ ニ ス ト同 時 投 与 群 で は ,そ の 上 昇 は認 め られ な か っ た .以 上 よ り,
1
301は,I
P受容体 を介 して c
AMP濃度 を上昇 させ,HGFの産生 を促進す るこ
oN0 とで血管新生作用 を示す ことが明 らか となった.