Kitami-Elizabeth the 45th twinning Anniversary 北見市・エリザベス市姉妹都市提携 45 周年記念事業 北見市訪問団のエリザベス市派遣事業 (Kitami ▶▶▶Elizabeth) 事業報告 今回、20 年ぶり(25 周年時)に北見市長のエリザベス市訪問が実現した。姉妹都市提携 45 周年はもちろんだが、1914 年(大正 3 年)にピアソン宣教師ご夫妻が北見市(野付牛)に 来られてからちょうど 100 年目という大きな節目の年でもあり、そのタイミングで訪問し ご夫妻の墓参ができたことは非常に意味深いことであったと思う。 また、両市 40 数年の交流におけるキーマンとして長年ご尽力いただいたジョン・ニコラス・ サーメイ氏に対し、交流の一線を退かれたことを機に本年度北見市表彰が授与されたことに ともない、訪問中の祝賀会の中で櫻田市長からご本人に対し感謝を込めて表彰状と記念品を 授与させていただいたことも非常に意義深いことであった。ご本人はもちろん同席されたご 家族の方々も大いに感激されているご様子で、私たちとしても嬉しい限りである。 その他、内容的には幼稚園児の絵画交換、中高生の手紙交換、シニアセンター(高齢者施設) 訪問、日本料理教室の開催など多くの交流が行われたが、中でも北見日赤病院(吉田院長) からの要望を受け市内トリニタス病院との連携協定(姉妹病院)へ向けた足掛かりが少なか らずできたことも今回の大きな成果ではないかと考える。50 周年時にはボルウェッジ市長 も来北したい旨の発言もあり、 これからの 5 年間の両市の動きが重要となってくるだろう。 いずれにしても、今回の我々の受け入れに際しては、エリザベス市保健福祉部内において 6,7 人で実行委員会を作られ、事前準備や当日の運営にと素晴らしい対応(おもてなし)を していただいた。 今後の友好親善にとって実り多いエリザベス市訪問であったと言えるだろう。 1.派遣期間 〇全体日程 平成 26 年 10 月 1 日(水)~8 日(水)6 泊 8 日 〇エリザベス市滞在日程 平成 26 年 10 月 1 日(水)~5 日(日)4 泊 5 日 2.派遣先 アメリカ合衆国ニュージャージー州エリザベス市及び周辺 3.訪問団 7人 〇公式訪問団 No 所属 役職 氏名 性 1 北見市 市長 櫻田真人 男 2 北見市議会 副議長 飯田修司 男 -1- 備考 Kitami-Elizabeth the 45th twinning Anniversary 3 市民環境部市民活動 推進室主幹 北見市 塩浜浩二 男 氏名 性 〇市民訪問団 No 所属 役職 備考 1 エリザベス会 代表 表 宏樹 男 市議会議員 2012 訪問メンバー 2 エリザベス会 会員 久保義正 男 自営業 3 NPO 法人 ピアソン会 理事長 吉田邦子 女 25 周年時訪問 4 エリザベス会 会員 辻 綾子 女 管理栄養士 シニア野菜ソムリエ 2012 訪問メンバー 4日程・内容 月日 時刻 日 程 宿 泊 08:00 市役所 2 条庁舎集合・出発 08:45 女満別着 09:30 女満別発【JL1180】 11:25 羽田着▶▶▶成田 1 10/1 (水) 【エリザベス市内】 17:00 成田発【UA078】 ・・・・・・日付変更線・・・・・・・ エンバシー スイーツホテル 16:50 ニューアーク空港着※通訳ピーター氏と合流 18:00 ホテルチェックイン 19:00 訪問団歓迎夕食会(レストラン「ソレント」) 09:00 歓迎レセプション(市議会議場にて) 市議会議員、市幹部職員と その後、市長室を表敬訪問 10:00 リバティーシニアセンター訪問 2 10/2 (木) 11:30 高校生料理教室&昼食(高校で校長同席) 13:00 キーン農園とリバティホール視察 15:00 キーン大学訪問 【エリザベス市内】 エンバシー スイーツホテル 16:00 保健福祉部職員との意見交換(大学内会議室) 17:00 キーン大学内で夕食 19:00 クリシュナ部長実家訪問 08:00 商工会議所メンバーと朝食懇談(ホテルで) 3 10/3 (金) 09:00 第 26 学校訪問(中学校) 10:30 故ピアソン氏墓参(ローズデール墓地) 12:00 ピーターズタウンコミュニティセンター訪問 13:00 トリニタス病院訪問&昼食(病院で) -2- 【エリザベス市内】 エンバシー スイーツホテル Kitami-Elizabeth the 45th twinning Anniversary 15:00 YMCA幼稚園訪問 15:30 アウトレットモール 19:00 45 周年記念祝賀会(エンバシースイーツホテル) ※サーメイ氏の表彰 09:00 フィラデルフィア(ペンシルバニア州)へ出発 10/4 4 10:30 リバティベル・憲法ホール・図書館 (土) 観光船「Spirit of NJ」 【エリザベス市内】 エンバシー スイーツホテル 18:00 ホテルチェックアウト▶▶▶ 10/5 5 10/6 (月) 【NY 市内】 NY視察 (日) 6 NYへ ホテルカーター 終日 NY視察(私事旅行日) 【NY 市内】 ホテルカーター ホテルチェックアウト→空港 10/7 7 10:55 ニューアーク空港発【UA079】 (火) ・・・・・・・日付変更線・・・・・・ 13:55 成田着▶▶▶羽田 17:55 羽田発【JL1191】 8 10/8 (水) 19:35 女満別着 20:00 女満別発【市車両】 20:45 市役所 2 条庁舎着・解散 ※上記すべて現地時間 5.交流内容 ■結団・出発式 〇日時 9 月 29 日(月)10:00 〇場所 市長応接室 〇内容 団長・副団長決定、団長挨拶、派遣の概要説明、団員抱負 -3- 機中泊 Kitami-Elizabeth the 45th twinning Anniversary ■訪問団歓迎夕食会 〇日時 10 月 1 日(水)19:00 〇場所 イタリアンレストラン「ソレント」 〇内容 初日の夜、市長ご夫妻、市幹部、受入実行委員会らにお迎えいただいた。 ■歓迎レセプション・市長室表敬訪問 〇日時 10 月 2 日(木)09:00 〇場所 エリザベス市議会議場 〇内容 市議会議員、市幹部、市職員らが出席して北見市訪問団を出迎えていただいた。 訪問団の紹介、市議会議員や市幹部の紹介、議長挨拶、ボルウェッジ市長挨拶、櫻田市長挨 拶などの後に記念撮影を行う。その後、市長室へ招かれ表敬訪問をさせていただいた。 -4- Kitami-Elizabeth the 45th twinning Anniversary ■リバティシニアセンター訪問 〇日時 10 月 2 日(木)10:00 〇場所 高齢者福祉施設「リバティシニアセンター」 〇内容 ヒスパニック系の住民が主に暮らすエリアにある施設。市内にはこうした施設 がエリアごとに数箇所あるとのこと。利用者の皆さんは歓迎のサイン(看板)やケーキを作 り、ダンスを踊って我々を出迎えてくれた。帰りには手作りのマフラーをプレゼントしてい ただくなど温かなおもてなしをしていただいた。途中、ボルウェッジ市長もやってきてご挨 拶される場面があったが、施設職員がスペイン語に通訳しており、櫻田市長のご挨拶の際に は日本語→英語→スペイン語という具合に通訳が必要であり、多様な人種を抱えるアメリカ の一端を実感する一幕でもあった。 -5- Kitami-Elizabeth the 45th twinning Anniversary ■高校生料理教室 〇日時 10 月 2 日(木)11:30 〇場所 エジソン高校 〇内容 エリザベス市内にある職業実践高校「エジソン高校」で調理部の生徒さんたち を対象にした日本料理の講習会を開催した。生鮮食料品以外を日本から空輸し、3 品 10 人 分程度を生徒たちと一緒に調理する。講師は市民交流訪問団の辻綾子さん。2 年前の訪問か ら 2 回目の教室ということもあって、手馴れた感じであった。また、全体の通訳とは別に 近隣に住むカレン・ベッシンさん(かつて置戸中学校で AET をされていた)に本教室の通 訳とサポートをいただけたことも成功の要因であったと思う。 それと、7 月のクリシュナ、スタンレー受け入れの際に北見藤高校で行った WEB 会議の時 に渡された手紙の返事を持参したのだが、校長、教頭先生に直接お渡しすることができた。 お二人とも両市生徒間の交流を喜んでくれており、非常に好意的にお迎えをいただいたとこ ろでもある。食事の後には、学校内の見学ツアーも行っていただく。社会に出て即戦力とし て活躍できる人材の育成を目指しているとのこと。 -6- Kitami-Elizabeth the 45th twinning Anniversary ■キーン農園とキーン大学見学 〇日時 10 月 2 日(木)13:00 〇場所 キーン農園、リバティホール、キーン大学 〇内容 キーン大学に隣接する都市型農園と即売所を見学したあと、エリザベス市で初 めてNJ州議会議員になった方の住宅跡を見学。その後、キーン大学構内をツアーガイドい ただく。 ■保健福祉部職員との意見交換 〇日時 10 月 2 日(木)16:00 〇場所 キーン大学内会議場 〇内容 大学の最上階にある大きな円卓の立派な会議室で行われる。エリザベス市の保 健福祉部での業務について担当者ごとに紹介していただいたほか、関連する北見市の状況な どについての質問などに我々が答えるといった形式で 1 時間程行われた。 保健衛生、飲食営業の許認可、子ども達や若年層の就労実態や課題、高齢者福祉や貧困生活 者などの問題が話題に。 -7- Kitami-Elizabeth the 45th twinning Anniversary ■商工会議所との懇談 〇日時 10 月 3 日(金)08:00 〇場所 エンバシースイーツホテル(宿泊ホテル) 〇内容 宿泊ホテルの朝食会場でブレックファストミーティングを行う。商工会議所か ら代表お一人が来られエリザベス市内の商業界についてご紹介いただいた。会議所は地元事 業主と連携し販路や業績の拡大を目指し様々なチャレンジをしているとのこと。短い時間だ ったがわざわざホテルまでお運びいただいたことに感謝である。 ■第 26 学校(中学校※小学生もいる) 〇日時 10 月 3 日(金)09:00 〇場所 第 26 学校 〇内容 今回の訪問に先立ち 7 月のクリシュナ、スタンレーの来北時に持参された手紙 の送り主(生徒)がいる中学校への訪問だ。今回はその返事を書いた北見の中学生たちの手 紙を持参し校長先生に手渡す。玄関を入るといきなり金属探知機をくぐらされたのには驚い たが、玄関ホールで器楽演奏の出迎えを受けた。また「ようこそ本校へ」と手書きで画かれ たサインも掲げられており、これにも感激。その後、学校内ツアー。中国語の授業を見せて もらった。当校では第 2 外国語としてスペイン語と中国語を教えているとのことで、一定 の割合で市内にヒスパニック系の住人がいること、また、グローバル化の中で今後中国語が 必要となってくることなどを見越した対応ということらしい。また、図書館では小学生がパ ソコンを利用した学習を行っていた。内容は何でも、その子の学力をパソコンが自動で認識 してその子のレベルに合った問題を提供してくれるとのこと。 -8- Kitami-Elizabeth the 45th twinning Anniversary ■故ピアソンご夫妻の墓参 〇日時 10 月 3 日(金)10:30 〇場所 ローズデール墓地 〇内容 北見市とエリザベス市が姉妹都市となるきっかけとなったピアソンご夫妻が大 正 3 年(1914 年)に北見市(野付牛)に来られてから丁度 100 年目の今年、北見市長を団 長とする訪問団が当地を訪れ墓参りすることができた。北見市訪問団の墓参は過去初めてで もあり、なおかつ、100 年目の大きな節目ということも何かのお導きではないかと思われる くらい大変意味深い出来事であったと思う。墓前では北見市長からお二人に対し感謝のお言 葉を述べていただいた。 これに先立ち受入実行委員会ではお二人のお墓をご苦労されて探していただいたようで本 当に感謝である。市民交流訪問団の吉田理事長(ピアソン会)にも大いに喜んでもらえた。 -9- Kitami-Elizabeth the 45th twinning Anniversary ■ピーターズタウン訪問 〇日時 10 月 3 日(金)12:00 〇場所 ネイチャーセンター、図書館 〇内容 北見で云う住民センターのような施設。住民活動で地域住民が自由に利用でき るとのこと。この日は、感染症の予防接種を行っていた。また、図書館では利用状況や地域 の小規模図書館としての意義などについて職員からご紹介いただく。 -10- Kitami-Elizabeth the 45th twinning Anniversary ■トリニタス病院訪問 〇日時 10 月 3 日(金)13:00 〇場所 トリニタス病院 〇内容 ランチをいただきながらお話しした後、病院ツアーを行っていただく。 ランチミーティングではゲーリーCEO(Chief Executive Officer)にご挨拶いただいた後、北 見日赤病院の吉田院長からの書簡を手渡す。また、食事をしながら吉田院長の希望(要望) を CEO に直接お話しさせていただいた。日本が総合医の育成を目指し始めたこと、先進の アメリカに学びたいこと、講師として北見に医師を派遣してほしいこと、北見から研修医を 2,3 ヶ月派遣したいこと、交流を深めて姉妹病院になりたいことなどについて伝えた。内容 については概ね共感していただいたところである。今後は病院同士で直接やり取りをしてい ただくことになっているが、姉妹都市をきっかけに病院同士の協力関係が深まり、結果とし て北見の医師のスキルアップに繋がるとしたら北見市民にとっても意義深いことであり、姉 妹都市としての新たな価値の創造という意味においても大切な一歩であると考える。 -11- Kitami-Elizabeth the 45th twinning Anniversary ■幼稚園訪問と絵画交換 〇日時 10 月 3 日(金)15:00 〇場所 ジョセフィーン&ジョン・ジェイコブソン保育園(YMCA) 〇内容 北見幼稚園から預かってきた絵画 20 点ほどを持参。年齢別に分かれて保育され ている普段の様子を見学させていただいた。 ■45 周年記念祝賀会 〇日時 10 月 3 日(金)19:00 〇場所 エンバシースイーツホテル 1F パーティ会場(宿泊ホテル内) 〇内容 西洋風のパーティー形式に多少違和感を感じながらも、市長、市議会議員、教 会関係者、市関係者など約 50 人によるパーティーが開催された。違和感というのは日本の ように「では、ただ今より」的な段取りがなく飲物等がフェードインで振る舞われ始め、最 後も「これをもちまして・・・」のような締めの言葉もなくフェードアウトしていくところだ。 ただし、ある程度出席者が集まった段階で、主催者挨拶や来賓挨拶などのいわゆるプログラ ムは勿論きちんと行われる。その中で、地元の教会(ピアソン氏の長老派)牧師によるスピ ーチではこうして遠く日本からやってきて、100 年前のピアソン氏を大切に思っていてくれ ることへの感謝の気持ちなどが述べられた外、ボルウェッジ市長からは姉妹都市提携 45 周 年の慶びと今後の交流発展の言葉などが申し述べられた。 さらに、これまで両市の交流にとって大変ご尽力をいただいたジョンN・サーメイ氏への北 見市表彰(奨励章)式も行うことができ、北見市としても彼の長年の厚情に報いることがで きたものと感慨も深い。この時、サーメイ氏の奥様はじめご家族もご出席いただいており、 ご本人同様ご家族の皆様にも大いに喜んでいただいたところである。 笑顔と優しさ、互いの思いやりが溢れる素晴らしいパーティーであった。 -12- Kitami-Elizabeth the 45th twinning Anniversary -13- Kitami-Elizabeth the 45th twinning Anniversary ■周辺視察 〇日時 10 月 4 日(土)10:30 〇場所 フィラデルフィア(ペンシルバニア州) 〇内容 フィラデルフィアはイギリスからのアメリカの独立、奴隷解放などアメリカの 自由と独立を象徴する土地。また、ピアソン氏の妻・アイダゲップ・ピアソン氏の故郷であ り、1929 年にピアソンご夫妻が日本を離れアメリカに帰郷した先がフィラデルフィアだっ たということで当地訪問を実現させてくれたものである。 憲法ホールや自由の鐘など、歴史を知るにつけ多くのアメリカ人がこの地を訪れる訳が少し だけ理解できる気がした。自由や平等を高らかに憲法に謳う一方で奴隷売買や男女差別など 様々な矛盾を抱える近代アメリカの歴史はそのまま人類の歴史でもあるように思えた。 -14- Kitami-Elizabeth the 45th twinning Anniversary ■教会訪問 〇日時 10 月 5 日(日)10:00 〇場所 第 3 ウイストミンスター長老教会 〇内容 ピアソン宣教師がお務めになられた教会を訪問。ピアソン会(吉田理事長)よ りピアソン氏に関する資料を関係者へ手渡す。当日 10/5 は一年のうちで一番大事な礼拝日 とのことであり、遠く日本からピアソン氏を慕って訪問した我々のことを礼拝者に対し説法 されるとのことで、今回の訪問をとても喜んでくれた。 -15- Kitami-Elizabeth the 45th twinning Anniversary ■その他 クリシュナ・ガーリック部長の実家(お父さんは牧師)へお邪魔してアメリカの一般家庭の 様子を見させていただいたり、NJ州最大のアウトレット・ショッピングモール「ジャージ ーガーデンズ」 (宿泊のホテルから歩いて 5 分)でショッピングの時間をとっていただいた りもした。また、最後の夜にはハドソン川クルーズで食事をしながらNYの夜景を楽しませ ていただいた。 -16-
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