日本の古紙再生の歴史は古く、すでに平安時代に ごみを減らすために考えよう 4 は行われていました。紙を大量消費していた江戸時 あさくさ 代には浅草紙といわれる「すき返し紙(再生紙)」が こうかん 身近なリサイクル 「古紙」 現在でも我が国の古紙回収率 65.4%および利用率 59.6%は、ともに世界のトップレベルに位置します。 また、日本は世界有数の紙の消費国でもあります。 紙のリサイクルが進めば、地球上の森林資源の節 げんりょう 約になるとともに、エネルギーの節約、ごみの減量化 につながります。 古紙リサイクルのメリット 古紙からのリサイクル品 森林資源を大切に エネルギ−の節約 古紙を利用して紙を作ると、 パルプから作るよりも70∼ 75%のエネルギーが節約で きます。 古紙1トン分で、直径 14cm、高さ8mの木を約 20本節約することがで きます。 ごみの減量化 わが国では、平成14年に生産された紙・板紙の量は、3,068万トンにおよび、古紙回収率は65.4%となっています。これ は、他の国と比べ、高い回収率となっていますが、まだまだ多くの紙が無駄になっているのが現状です。 ■古紙回収率・利用率の推移 (千トン) 34, 000 (%) 紙・板紙生産 32, 000 30, 000 28, 000 29, 659 古紙回収率 66 31, 828 31, 014 30, 012 30, 731 30, 686 30, 631 65. 4 64 62 28, 086 61. 5 古紙利用率 60 24, 000 57. 7 58 56. 1 22, 000 55. 2 56 20, 000 16, 000 紙生産 18, 267 767 17, 466 17, 10, 000 18, 393 19, 037 53. 4 54 18, 385 18, 528 17, 855 52 54. 0 59. 6 58. 0 57. 0 24512, 747 12, 238 12, 791 12, 346 12, 158 031 12, 12, 193 12, 0 51. 3 48 0 8 新 聞 新聞紙、週刊誌、印刷用紙など 紙パック トイレットペーパー、 ティッシュペーパーなど 段ボール、新聞、雑誌等に分別して 回収に出すときは種類ごとにきちんと 分別してください。せっかく分別回収 しても混ぜてはいけないものがあると、 紙の質が下がるので、再生紙の原料と しては利用できません。 一人ひとりがきちんとした「分別」 をしていくことが大切です。 9 10 11 12 13 14 資料:紙・パルプ統計年報及び月報 平成2年 7 8 ●新聞紙(チラシは抜いて雑誌と一緒に) ●雑誌類 ●段ボール(箱はつぶして) ●牛乳パック ●コンピュータ用紙などの上質紙 注意:混ぜないでください。(禁忌品) ●紙/紙の中でもリサイクルできないものがあります。ビニールコート紙・ワッ クスのついた紙(紙コップなど)・写真・油紙・感熱紙(ファックス・ワープロ 用紙など)・カーボン紙・窓のついた封筒・防水加工紙など。 ●紙以外のもの/紙についていると見逃しやすい、クリップやファイルなどの金 属類。その他、プラスチック類や布類などの紙以外のもの。 46 7 ボール箱、絵本など 54. 9 49. 7 11, 657 平成2年 雑 誌 55. 7 53. 0 51. 5 50 板紙生産 53. 6 51. 5 16, 429 14, 000 12, 000 段ボール、紙筒など 29, 886 26, 000 18, 000 段ボール 分別は正しく 古紙リサイクルの現状 ■紙・板紙の生産推移 かくりつ つくられ、すでに紙交換制度も確立されていました。 9 10 11 12 13 14 資料:紙・パルプ統計年報及び月報 紙パック30枚 (1kg)から60m巻 のトイレット ペーパーが5個 できます。 再生紙を利用しましょう 再生紙製品を使わないでいると、リ サイクルの輪がつながっていきません。 特にリサイクルできないトイレットペ ーパーやティッシュペーパーなどの1度 しか使用できない紙は、積極的に古紙 の入っているものを使いましょう。 日本人1日のトイレットペ ーパー使用量は、男性3.5m、 女性12.5mと言われています。 岡山県全体では、1日に 15,855km。日本からブラジ ルまでの距離になります。 古紙40%以上使って作られ た 紙 製 品に付 い て い るマ ークです。
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