中部日本吹奏楽コンクール H26.8.3 第223号 砺波文化会館の周りには沢山の中学 生が集まっていた。今日は「中部日本 吹奏楽コンクール」がある。会場の中 学生は、どこの学校も「こんにちは!」 と元気な挨拶を交わしている。 吹奏楽の大会は何度来ても思うので あるが、本当に挨拶が素晴らしい。こ れは吹奏楽の指導者の先生方が、この ように子供たちを育てて来た結果なの だといつも感じる。このことは簡単な ようで、そう一朝一夕には出来ること ではないと思う。先輩から後輩へ長い年月をかけ、また各学校の指導者の一人 一人が意識して子供たちに指導してきた結果が今実を結んでいるのだと思う。 本校は10番目の出場である。ステ ージに緊張の面持ちで楽器を持って出 て来た。心なしか楽器を持つ手の動き がぎこちない。大丈夫だろうか。観客 席からちょっぴり心配になる。 そんな心配は指揮者の M 先生が登 場して、いっぺんに吹き飛んだ。先生 から視線を外すまいとする子供たちの 澄んだ眼を見て感動した。先生と子供 たちの心が通いあっているなぁー。そ んな風に感じた。 演奏が始まると気持ちがすーっと入 っていけた。演奏を聴いただけでこの 子たちの心の美しさや、直向きさがこ ちらまで伝わって来るようなステキな 演奏であった。こんなサウンドはきっ と中学生しか作れないと思う。だから こそ価値があり貴重だと私は思う。こ の仲間とこの音を出せるのは、人生に おいてほんの僅かのサラダ・デイズだ けなのだ。 そう思うとそんな日々が愛おしく惜 しいと心から感じると思う。きっと今日3年生は、コンクールでは最後の演奏 だったかもしれない。だからそんな日々を、そんなサウンドを記憶に刻んでお こう。感謝! -1-
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