71 キーワード解説 平成 年度環境保全に関するポスター・標語コンクールの 入賞・入選作品が決まりました 平成 年度長野県循環型社会推進大会を開催しました 自然災害と環境問題 エコロジー掲示板 ﹁冬の信州省エネ大作戦・2014﹂にご協力ください 環 境 26 26 平成26年度環境保全に関するポスターコンクール 小学生・低学年の部 最優秀作品 食品ロス 「食品ロス」 とは、食品由来の廃棄物のうち本来食べられるのに廃棄されているものをいいます。世界人口の8人に1人が 栄養不足となっている中、世界の食料生産量の3分の1 (約13億トン)が毎年廃棄されている現状が問題視されています。 日本で年間に排出される食品廃棄物約1,700万トンのうち食品ロスは約500∼800万トンに上るとされています(平成 23年度推計)。 これは、世界全体の食料援助量の約2倍にあたり、 また日本のコメ生産量に匹敵する量となっています。 食品廃棄物抑制を目指して、食品リサイクル法に基づく発生抑制の目標値が食品関連事業の業種別に設定され、本年4月 から本格的な取組が始まっています。 食品ロスのうち、家庭から出るものは年間約200∼400万トンと推計されています。主な発生例には、皮の厚くむき過ぎ や脂っこい部分など調理せずに取り除いた部分(過剰除去)、作り過ぎて食べ残された料理(食べ残し)、冷蔵庫等に入れたま ま期限切れとなった食品(直接廃棄)などがあります。 消費者庁や環境省等6府省庁の連携により、食品ロス発生の段階別にモデル的な削減 の取組を支援し、生活者一人ひとりの意識・行動改革に向けた「食品ロス削減国民運動 (NO-FOODLOSSプロジェクト)」が官民挙げて展開されています。 食品ロス削減国民運動ロゴマーク 『ろすのん』 平成26年度環境保全に関するポスター・標語コンクールの入賞・入選作品が決まりました 信州豊かな環境づくり県民会議と長野県では、環境保全に対する理解と関心を深め、積極的に環境保全活動や省 エネ活動を行う意欲を高めるため、県内の小学生、中学生、高校生及び一般の方を対象に、ポスター及び標語を募集 したところ、ポスター2,150点、標語306点の作品が寄せられました。 10月21日(火)に当会議及び県の代表者から構成された審査会において、今年度の入賞及び入選作品が決定しま した。 入賞・入選作品については、各種イベントや県機関などで展示し、環境保全に対する啓発を図ってまいります。 ここでは、最優秀及び優秀に選ばれた作品をご紹介します。なお、その他の入選作品を含む全作品は、県公式ウェ ブサイトをご覧ください。 http://pref.nagano.lg.jp/kankyo/kurashi/kankyo/hozen/poster/ (県ウェブサイト → ホーム>暮らし・環境>環境保全>環境保全>環境保全に関するポスター・標語コンクール) ●応募及び入賞・入選作品数 ・ポスターの部 募集区分 小学生・低学年 小学生・高学年 中学生 高校生 合 計 ・標語の部 作品数 応募 44 1,125 931 50 2,150 入賞・入選 5 21 22 3 51 募集区分 小学生・中学生 高校生・一般 合 計 作品数 応募 82 224 306 入賞・入選 4 6 10 ◆ポスター(敬称略) <小学生・低学年の部> 最優秀 荻窪 彬人 池田町立池田小学校3年 <小学生・高学年の部> 優秀(2点) 小林 拓 駒ヶ根市立赤穂中学校1年 2 優秀(2点) 守屋 綾美 両角 紗菜 藤本 藍 河内 琴々奈 諏訪市立中洲小学校 1年 長野市立寺尾小学校 2年 飯田市立松尾小学校 6年 須坂市立小山小学校 5年 <中学生の部> 最優秀 最優秀 伊藤 穂乃華 岡谷市立長地小学校6年 <高校生の部> 優秀(2点) 最優秀 優秀(2点) 小林 ことり 田近 莉沙 安達 詩乃 室賀 朱理 駒ヶ根市立赤穂中学校 2年 王滝村立王滝中学校 3年 長野県臼田高等学校 3年 長野県長野高等学校 2年 野々村 花子 長野県茅野高等学校1年 ◆標語(敬称略) <小学生・中学生の部> 最優秀 優 秀 〃 エネルギー みんなでわけて つかいましょう かぎりある エネルギーは たからもの みてないよ てれびつけたの だーれですか 池田 連 勝又 ゆい 小川 紗良 (中野市立中野小学校5年) (飯田市立追手町小学校4年) (飯田市立追手町小学校1年) 内藤 裕貴 安田 利勝 丸山 洋生 (小諸市) (上田市) (軽井沢町) <高校生・一般の部> 最優秀 優 秀 〃 目の前の 澄んだ空気を 未来まで お父さん カバンに入れてる マイバッグ 省エネは 地球を冷やす 処方箋 平成26年度長野県循環型社会推進大会を開催しました 信州豊かな環境づくり県民会議と長野県は、10月の3R推進月間に合わせて、 10月14日(火)に「平成26年度長野県循環型社会推進大会」を長野市のホクト文 化ホールで開催しました。 最初に、廃棄物の適正処理や減量化・資源化の分野において取組を推進し、啓 発・指導・教育などの活動を継続され、すぐれた功績をあげられた方々を表彰する 「循環型社会形成推進功労者知事表彰」の授与式を行いました。 今年度は、 「事業者の部門」において5名、 「個人・グループ・学校の部門」において4名、 「その他の部門」におい て2名の、計11名の方が表彰されました。 続いて、知事表彰を受彰されたアピタ飯田店の河部店長から「環境にやさしいお買い物」、松本市環境政策課の羽 田野課長補佐から「松本市における食品ロス削減の取組」について、それぞれ事例発表が行われました。 大会の最後には、ジャーナリストで環境カウンセラーでもある崎田裕子さんから、 「地域循環圏の構築めざして∼ 協働でつなぐ食品リサイクルの輪∼」というテーマでご講演をいただきました。食品ロス削減に向けた運動について の分かりやすい解説に、来場された皆さんも熱心に耳を傾けていました。 平成 26 年度循環型社会形成推進功労者知事表彰受彰者 受彰者 (順不同 敬称略) 活動の概要 「ながのエコ・サークル」の取組を継続するとともに、ISO14001 を取得するなど、環境負荷の低減と省資源化に尽力。 ㈱タツノ長野支店(長 「機密文書裁断サービス」により、従来であれば廃棄されていた古紙の再資源化等を図り、廃棄物の適正処理に取り 野市) 組んでいる。 土木・建築等の総合建設業を主体としつつ、産業廃棄物の収集運搬業にも従事し、エコアクション 21 を取得するな 中野土建㈱(中野市) ど関係法令を遵守し適正処理に努めている。施主及び協力会社と共に環境対策に取り組むなど、循環型社会形成の構 築に取り組んでいる。 イー・ステージ㈱(小 産業廃棄物の収集運搬及び処分業を営み、多種多様な廃棄物の処理を可能としているほか、ISO14001 を取得するな 諸市) ど適正処理に努め、積極的に地域社会の環境美化や要請に応え、循環型社会形成の構築に取り組んでいる。 産業廃棄物の収集運搬業及び処分業を行うとともに、ISO14001 を取得し、優良産業廃棄物処理業者に認定されるな ㈱ エ コ ロ ジ カ ル・ サ ど関係法令を遵守し適正処理に努めているほか、地域の環境美化活動等に積極的に参加するなど、循環型社会形成の ポート(松本市) 構築に取り組んでいる。 容器包装リサイクルを積極的に推進しているほか、食品残さのリサイクルで県内初となる再利用事業計画認可を受け ア ピ タ 飯 田 店( 飯 田 るなど、南信地区のユニーグループにおける環境リーダーシップ店舗として、消費者との協働による循環型社会形成 市) に取り組んでいる。 諏 訪 地 方 消 費 者 の 会 レジ袋削減県民スクラム運動の開始を受けて、店頭啓発等に取り組み、諏訪地域6市町村長とともに「諏訪地域レジ 連 絡 協 議 会( 諏 訪 管 袋削減推進共同宣言」を宣言するなど、諏訪地域の消費者の会が足並みを揃えて、ごみの減量化及び3Rの推進に取 内6市町村) り組んでいる。 飯 島 町 粉 石 け ん を 作 家庭から排出される廃油をリサイクルし、粉石けんを作成、販売、配布に取り組んでいる。粉石けんの認知度が増加 る会(飯島町) することによる町民のリサイクル意識の向上等、循環型社会の形成促進に貢献している。 北原 一男(松本市) 永年にわたり地区町会衛生部長として、環境美化のため一日清掃等の清掃活動に率先して取り組んだ。ごみステーショ ンの管理、ごみ分別指導、リサイクルの推進等廃棄物の減量化に取り組むなど、住民の模範となっている。 桜井 貞嘉(松本市) 永年にわたり地区町会衛生部長として、環境美化のため一日清掃等の清掃活動に率先して取り組んだ。ごみステーショ ンの管理、ごみ分別指導、リサイクルの推進等廃棄物の減量化に取り組むなど、住民の模範となっている。 伊藤 文昭(松本市) 長年松本市職員として廃棄物行政に従事。誠実かつ積極的、勤勉な態度で従事し、他の職員の模範となった。廃棄物 の適正処理、減量化及び再資源化に尽力し、循環型社会形成のために貢献した。 大塚 亘(松本市) 長年松本市職員として廃棄物行政に従事。誠実かつ積極的、勤勉な態度で従事し、他の職員の模範となった。廃棄物 の適正処理、減量化及び再資源化に尽力し、循環型社会形成のために貢献した。 3 自然災害と環境問題 平成26年は長野県を多くの自然災害が襲い、自然の脅威を改めて知らされた年となってしまいました。9月に 発生した御嶽山噴火は、63名もの死者・行方不明者を出す戦後最悪の火山噴火災害となり、また、11月には県 北部を震源とする長野県神城断層地震が発生し、多くの住宅が損壊、今なお復旧・復興活動が続いています。亡 くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。 今年県内で発生した主な自然災害 自然災害は、地震や洪水、暴風雨 中・南部を中心に記録的な 死者 4 名 【災害救助法適用】 大雪を観測。軽井沢町など各 などの自然現象によって起こる災害 2 月 14 日 大雪災害 重軽傷者 57 名 茅野市、軽井沢町、富士 地で車両が動けなくなり、交 住宅損壊 97 棟 見町、御代田町 通がマヒ状態に。 で、「天災(natural disaster)」 台風 8 号に伴う大雨によ とも呼ばれています。「天災」の対 り、南木曽町で大規模な土石 死者 1 名 【災害救助法適用】 7 月 9 日 大雨災害(台風 8 号)流災害が発生。道路や線路が 軽傷者 3 名 南木曽町 義語である「人災(man-made 寸断され交通にも大きな影響 住宅損壊 13 棟 が出た。 disaster)」は、人為的な結果がも 7 年ぶりに御嶽山が噴火。 山頂付近にいた登山者の多く とで起こる災害のことをいいます。 死者・行方不明者 63 名 【災害救助法適用】 9 月 27 日 御嶽山噴火 が巻き込まれ、火山災害とし 重軽傷者 59 名 木曽町、王滝村 ては戦後最悪の被害となっ この定義によると、水質汚染や地盤 た。 長野県北部を震源とするマ 沈下などの公害や、生態系破壊によ グニチュード 6.7 の地震が発 生。長野市・小川村・小谷村 重軽傷者 46 名 【災害救助法適用】 る動植物の絶滅危機など、環境問題 11 月 22 日 長野県神城断層地震 で最大震度 6 弱を観測。震源 住宅損壊 1,500 棟以上 白馬村、小谷村、小川村 に近い白馬村や小谷村などで は全て人為的な結果であることから 住宅の損壊が多数発生した。 「人災」ということになります。 このように、自然災害と環境問題は「天災」と「人災」の違いにより別問題ととらえられることもあります が、両者に因果関係が生じるケースは少なくありません。 例えば、東日本大震災において、地震被害(=自然災害)により発生した膨大なゴミの処理(=環境問題)が 社会問題になり、また、電力供給不足を補う目的で火力発電所の稼働を増やした結果、二酸化炭素排出量増加や 大気汚染(=環境問題)が懸念されることとなりました。 逆の例としては、森林伐採(=環境問題)により、二酸化炭素吸収源が減少し地球温暖化が進んで豪雨災害 (=自然災害)が増加したり、山の保水力低下による土砂崩れ(=自然災害)の発生などが該当します。 私たちは、環境問題の解決に向けて日々活動を行っていますが、この目的の達成には、「安全」が保障されて いる生活基盤があることが前提となります。自然災害に対する安全なくして環境問題解決は不可能と言っても過 言ではありません。 環境保全を推進していく上では、自然災害と環境問題の関連性を意識し、防災という観点を重視する必要があ ります。 エ コ ロ ジ ー 掲 示 板 「冬の信州省エネ大作戦・2014」にご協力ください この冬においても、長野県独自の数値目標を掲げた県民運動「信州省エネ大作戦・2014」が展開されます。適 切な室温管理など、無理のない範囲で皆さまのご協力をお願いします。 節電・省エネ目標 取組期間 最大電力 マイナス5%(H22年度比) 平成26年12月1日 ∼ 平成27年3月31日 特に、平日の朝9時∼11時、夕方・夜間17時∼19時の節電・省エネにご協力ください。 こんな取組が行われます 信州あったかシェアプロジェクト 信州あったか料理 ピーク時間帯を中心に、家庭の暖房器具を止 めて、暖かく楽しく過ごせる場所(信州あったか シェアスポット)や行事等(信州あったかシェア イベント)への外出を促し、社会全体としての電 力需要の削減と、地域経済の活性化を図る。 「おいしい信州ふーど (風土)」の信州ふーどレ シピの中から、特に体の温まる料理やレシピを 「信州あったか料理」 として紹介。 また、信州あっ たかシェアスポット登録者からも同様の料理・ メニューを募集。 ●特設サイト http://www.pref.nagano.lg.jp/ontai/kurashi/ondanka/setsuden/shoene/ 4 発行日/平成26年12月19日 発 行/信州豊かな環境づくり県民会議 事務局/長野県環境部 環境政策課 TEL/026-235-7169(直通) URL/ 古紙配合率100%再生紙を使用しています。 石油系溶剤を含まない植物油を使用しています。
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