適正発注・在庫管理 廃棄物の分別・計測

事
業
分
野 で
の
活
動
大量消費、大量廃棄という
コープこうべ全体から出される廃棄
モデル店での発注・在庫管理を行いま
現状から資源循環型社会へ転
物の概要は下表のとおりです
した。
換する第 1 歩として、廃棄物
その中でも今年度は重点的に生ごみ
また、全店で廃棄物を分別し計測し
として処分される資源を減ら
を削減するため、排出の多い店舗と食
ました。
適正発注管理が入口での取り組みなら、
品工場を中心に取り組みを進めました。
食品工場では1999年度比10%の廃棄
これはごみとなって出ていくものに対
まず店舗では、2003年までに1999年
物削減を目標として廃棄物の分別・計
してのいわば出口での取り組みです。
度比30%の廃棄物削減を目標として、
測を行いました。
毎日どれだけ廃棄物が出ているのか、
すことに私たちは日々取り組
んでいます。
例えば店舗の生ごみと一口
に言ってもその内容は色々です。
野菜の外葉や魚の内臓のよう
に店頭に並ぶ前に生ごみとな
るものもあれば、売れ残って
しまって消費期限の切れた商
品もあります。ごみになって
しまったものをいかにリサイ
クルして活かしていくかだけ
分類
ダンボール
廃食油
生ごみ
可燃ごみ
書類
その他
発泡スチロール 発泡スチロール
粗大ごみ
不燃ごみ
その他
廃棄物の分別・計測
どんな種類があるのか正確に把握する
廃棄物の分別と処理状況
項 目
ダンボール
廃食油
店舗の取り組み-2
該当物
ダンボール
廃食油
野菜くず、魚あら、期限切れ
使用済みコピー用紙など
分類不能な燃えるごみ
食品トロ箱、梱包材
什器、大型ごみ
分別不能のプラスチックなど
ことが全ての取り組みの前提になり、ま
処理方法
リサイクル(100%)
リサイクル(97%)
リサイクル(約20%)
リサイクル
焼却・埋め立て
一部リサイクル
産業廃棄物として処理
産業廃棄物として処理
た職員の意識改革のきっかけになります。
この分別計測は今年で4年目になり
ますが、これを始めてから廃棄物の量は
減少の傾向にあります。
店舗の年間廃棄物量
7,493
5,785
5,365t
1999
2000
でなく、ごみにしないために
できることも考えています。
店舗の取り組み-1
適正発注・在庫管理
1999
2000
廃棄ロス率
1.73
9店のモデル店舗を決めて、適正発注、
在庫管理を行いました。これは店舗の在
1.68
単位:%
1.45
1.35
1.25
1.07
庫状態が適正であるよう常に管理して、
売れ残って廃棄されてしまう商品がで
きるだけでないように入口で適正にコ
1998
1店舗1月平均間廃棄物量
3,631
0.67
0.57
0.61 0.66
2,818
2,777kg
ントロールしようという取り組みです。
野菜類や魚、肉など仕入の担当部署ご
とに従来の発注手順を厳しく見直し、運
農産
水産
畜産
日配・総菜
全体
用を徹底することで適正コントロール
廃棄ロス率とは店舗での廃棄ロス高
につなげました。
を供給高で除したものです。
また、コープミニはモデル店舗から全
9店のモデル店舗で、廃棄ロス率を昨
2000 年度の店舗でのごみの総排出量
店に拡大するなど、取り組む店舗数も計
年度比0.19%改善し、金額にして20,307
は5,363t、1999 年度対比で約7%削減
画的に増加しているところです。
千円のロス削減につなげました。
されました。
1998
1999
2000
食品工場の取り組み
ふるさと村の取り組み
廃棄物の分別・計測
廃棄物計測・コンポスト化
食品工場では2000 年度に1999 年度
コープには自然の中の宿泊保養施
対比10%削減を目標に取り組みました。
設である3つのふるさと村がありま
また、工場で発生する製品残(ロス)を
す(ちくさ、やちよ、エルムいちじま)。
削減する取り組みとして、1999 年度対
このうちエルムいちじまで厨房から
比30%削減を目指しました。
出る生ごみを計測するとともに、コ
しかし、2000 年夏季に発生した食品
事故の対応として安全性確認のためラ
インを停止するなど、工場として計画
的な稼動ができず目標を達成できませ
ンポスト化する実験を開始しました。
商品部の取り組み
通いコンテナの使用など
ンテナや発泡スチロールの通い箱を使
用する取り組みを進めています。水産
用のリターナブルコンテナは約70万個
が流通しました。
全職員の日常業務の中で
の取り組み
●両面コピーを徹底して事務用紙の使
用を削減する。
①店舗廃棄物の分別・計測を継続します。
②適正発注・在庫管理を行う店舗を全
接イフコ通いコンテナに詰める方式を
主的目標として取り組みました。
したいと考えます。
取り入れ、店舗からのダンボールの排
片面の使用済み用紙を両面コピーで
出量を削減しました。
使いやすいようサイズ別にストックする、
166,783
飲み終わったペットボトルをまとめて
持参するなど、創意工夫をすることで、
職員への意識付けを狙いました。
発泡スチロール箱の
リサイクル
872
159,741千円
魚やりんごを産地から店舗へ納品する
ときに使用する発泡スチロールのトロ箱
146,417
1998
1999
2000
通いコンテナで入荷する野菜
を、11店舗でリサイクルしています。
2000年度は232万個のコンテナが流
2000年度は31.8tをリサイクル処理しま
通しました。
した。
また売り場ではコンテナから直接ば
ら売りをする、果物を乗せた容器を回
収するなどによりトレイの使用を削減
しました。
他方、魚など水産品を加工場から店
舗へ運搬するときも、リターナブルコ
2001年度の取り組み
●店頭リサイクルへの協力
を連動したより強固なシステムを構築
1,148t
2000 年度は 6,666 台の冷蔵庫から
866kg を回収しました。
をテーマに、各事業所・部署ごとに自
1,367
特定フロンを回収しています。
職員全員の日常業務においては、
1996年度から野菜や果物を産地で直
廃棄物
ロス高
1996 年から家庭用冷蔵庫を下取り
する際、オゾンホールの原因となる
んでした。今後は品質管理と環境管理
ISO活動項目年度別実績
下取りした廃冷蔵庫から
のフロン回収
店へ拡大します。
③食品工場の廃棄物量を2000年度対比
15%削減します。
④食品工場のロス高を 2000 年度対比
15%削減します。