和歌山病院実習を通して 門脇 友維 今回、和歌山病院にて 2 日間勉強させていただきました。 今回の実習で特に印象に残ったのは、X線セミナーです。X線画像の原理や正常画像の 読み方を、先生にたくさん質問をしていただきながら、みんなで議論しながら考えること ができ、とても充実したセミナーでした。今までの授業では、先生に教えて頂くことが通 常だったので、自分自身で考えることや、グループで話し合うことはとても新鮮でした。X 線の読み方については、ただ単に覚えるだけでは、すぐに忘れてしまうこともありますが、 自分で基本原理を学べば忘れることはないのだということを実感しました。実際に、医大 に戻り患者さんの X 線画像を見た際に、シルエットサインについて理解することができた ので、和歌山病院で勉強したことをすぐに実践できて嬉しかったです。南方先生のセミナ ーでは X 線所見の知識のみではなく、考えることや勉強の方法についても学ぶことができ ました。ブロンコ体操では、覚えにくい肺分画を体で覚えることができたので良かったで す。大学に戻ってからも気管支鏡検査や CT 所見を読むときなどに、ブロンコ体操を思い出 して臨むことができました。 和歌山病院は和歌山県で現在唯一の結核病棟があり、結核についてのセミナーをして下 さったので、結核の感染経路と病態、治療法について詳しく改めて勉強できました。院内 見学では病棟の入り口、廊下、各病室の入り口など陰圧などの換気施設が整っているのを 見ました。思っていたよりも多くの患者さんが入院していらっしゃったので、まだ和歌山 にも結核患者さんが多くいらっしゃることに驚きました。 人工呼吸器セミナーでは、実際に人工呼吸のマスクを装着し酸素投与されたので、実際 の患者さんの呼吸困難について想像することができました。呼吸管理について、以前より も具体的に理解できるようになりました。 2 日間の最後に、結核の画像診断についてのセミナーがありましたが、実際に患者さんの X 線写真や CT 画像を見ても、なかなか所見を読み取ることができなかったので、実際の呼 吸器の診断は難しいと実感しました。 今回の実習は 2 日間という日程でとても短く、たくさんのセミナーもあり大変充実した 2 日間でした。 最後になりましたが、受け入れてくださった南方院長先生、駿田副院長先生はじめ、和 歌山病院の皆様に感謝申し上げます。大変お世話になりました、ありがとうございました。 和歌山病院で学んだことをこれからのポリクリにも活かせるように、今後も励みたいと 思います。
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