2015年第2号 (5月15日)

国保税引き上げから1年、8万円増の世帯も
2015年第2号
(5月15日)
町長は軽減措置を拒否
雫石町は国保加入者を支えるために一般会計から繰り入れてきた経緯があり、
共産党は高く評価してきました。その立場から、世帯によっては年8万円も負
担増となった国保税を元の税率に戻すよう求めましたが、町長は拒否しました。
また検診料を下げるなどして各種検診を受け易くすれば、早期発見・早期治
療で医療費を抑制できるので工夫すべきだと提案しました。
福島原発事故による放射能除染対策の牧草地再生事業…今年度で終了?
牧草地再生事業を町が今年度で打ち切ると発表。多くの農家が利用を希望し
ており、共産党は事業継続を求めています。一方、西田町議との話し合いで、
今年度は追加申し込みについても「全部認める」ことを約束しました。
また町内では牛に特有の低マグネシウム血症によるグラステタニーという、
発症すれば牛が死に至る危険もある疾病が発生しています。予防のための牛の
体質改善にはマグネシウムの施肥が有効であり、本事業を通じて農家にマグネ
シウム入り肥料(苦土石灰など)を薦めるよう町に進言しております。
冬期も水路に流水確保を
火災鎮火の経験も踏まえ提案
谷地行政区の火事で近くに水がなく、少し離れた農業用水路からホースを継
ぎ足して消火活動を行い、辛うじて延焼を免れて鎮火した貴重な経験から、地
域の安全にとって冬期も水路に水を流すことの死活的な重要性に言及。どこに
どの程度の水が必要かを地域住民と相談し調査すべきと強調しました。
網張温泉工事の補助金追及
日本共産党雫石町委員会
雫石町議会議員
西田征洋
雫石町高前田57-22
雫石町下笹森9-68
℡ 692-4429
℡ 692-0616
❑町議選 共産党は現職・西田征洋氏の擁立を決定
7月12日投開票、議員定数は4減の16名
雫石町議会議員選挙が7月12日に行われます。
物価高 、増税、米価暴落、年金受給額の削減
などから国民生活をどう守るのか。
また戦争立法やTPP(環太平洋連携協定)を
推進し、沖縄の民意無視で米軍基地負担を永
続化し、原発の再稼動や輸出を狙うなど、日
西田まさひろ予定候補
本の社会と民主主義を根本から壊す国政の動き。
これらに雫石がどう対処していくかが問われる重要な選挙です。
この町議選について日本共産党雫石町委員会は、町民の声を引き続き町
政に反映させ、また地方の声を国に届けるため、現職の西田征洋氏を予定
候補者とし、現有一議席の死守に全力を挙げると決定しました。
西田議員の質問を予算委員長が打ち切る
地方自治法第234条では、地方自治体が工事を発注するときは工事契約を結
ぶよう義務付けています。網張温泉4号井の新規掘削工事も例外ではなく、
「利便性、経費節約」を理由に第234条を無視するのは違法の疑いがあると追
及したところ、委員長の指示で発言を中止させられました。「問題の核心をつ
日本共産党演説会の日程
①盛岡市
②雫石町
5月24日(日) 14:00~ 盛岡市都南「キャラホール」
弁士・小池晃副委員長(参院議員)
6月21日(日) 18:00~ 雫石公民館
く質問を打ち切られたのは納得できない」と発言の続行を申し入れたものの受
け入れられませんでした。予算審査に汚点を残すものではないでしょうか。
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❑福祉充実や補助金の使途適正化など求め質問
3月議会
3月議会では一般質問や予算審査などが実施され、西田議員は本会議で
町道除雪事業、介護保険制度、観光振興、安倍政権による教育委員会制度
「改革」について質問するなど、幅広いテーマで論戦を交わしました。
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町直営の除雪事業、「不正防止」理由の給油所限定は人権侵害
観光客誘致、すぐれた企画はきちんと育成するのが行政の責任
町直営の除雪事業で、町が当初「不正防止」を理由として「機械への給油は
町から委託されたNPOが中心になって、岩手山神社での厄払いを中心とした
給油量をコンピュータ管理しているスタンドのみ」としたことは、自治体とし
てあってはならないスタンド関係者や除雪臨時職員への差別でした。
日帰り観光ツアーを企画したものの、「2組3名の申し込みしかなかった」から
と中止されてしまいました。これでは発想が営利企業と同じです。町として補
給油所を制限する方針はすぐに撤回されましたが、「やり方を変えたときに
スタンド所有者や臨時職員に謝罪したのか」との西田議員の質問に、町長は
助金頼みや一発狙いの企画は監視しつつ、良いものは育成していかないと、い
つも打ち出してはやめてしまうようなやり方では責任を果たせません。
「謝罪するような案件ではない」と答弁。臨時職員への人権侵害の側面があっ
たという認識がないようでは、また同様の問題を起こすことも懸念されます。
雫石町議会でも「地方創生」論議
地方を政策誘導する側面も
安倍政権の目玉政策「地方創生」。町議会でも多くの発言がありましたが、
国交省の「除雪機械運転員資格基準」で定められている臨時職員への講習を
「乗り遅れるな」「命運を賭けて取り組みを」などの論調が大多数。「地方創
生」には、地方交付税削減の脅しで自民党流の競争原理に地方自治体を政策誘
実施していなかったことも追及。地域整備課長は「除雪講習の受け付けが10月
中、職員の採用が11月で間に合わなかった」と言い訳しましたが、直営にする
導しようとする側面がありますが、これを指摘したのは西田議員だけでした。
だいたい政府が地方の活力向上に熱心というなら、米価を暴落させ、増税を
と決めたのは昨年4月であり、これも職員への人権感覚が問われる事態です。
強行し、農村を否定するTPPの参加に血道をあげるのは説明が付きません。
また作業員への支払いについても、「NPOは時間単位の契約単価、直営では
町の臨時職員の給与と賃金体系が違うのは二重基準だ」と改めて指摘しました。
町が公害対策の課を廃止する等の条例を提案
「アベノミクス」そのものが社会保障削減路線
憲法25条踏みにじる
条例案は①企画財政課を総合政策課に、②環境対策課を廃止し業務を町民課
に移す、③福祉課を高齢者支援課と子育て障がい福祉課に分割――という内容。
「アベノミクス」(安倍政権の経済政策)と福祉との関係で重大なのは、い
わゆる「三本の矢」そのものに社会保障の削減が組み込まれていることです。
このうち②は充実させるべき公害対策を逆に後退させる提案であり、③の分
課も福祉政策の一貫性を損なうもので、西田町議は反対の論陣を張りました。
直営除雪、臨時職員への講習を実施せず
賃金の二重基準も未解決
①金融緩和⇒円安と物価上昇⇒医療機関や介護施設の経営を圧迫
議会が否決
条例案は賛成少数で否決され、今年度は従来通りの体制で行政が執行されます。
②財政出動⇒軍事費と公共事業のバラマキ⇒財源は社会保障費削減で確保
③成長戦略⇒社会保障のあらゆる領域で自己負担を拡大し営利市場化
安倍政権が憲法9条とともに25条(生存権)を乱暴に踏みにじるもとで、町
の介護保険料も基準月額が4,740円から5,694円へと大幅アップ。要支援の訪問・
通所介護が町の事業に移管する問題も見通しは多難です。西田町議は「現場の
要求を粘り強く国に要求していくべき」だと提起しました。
❑2015年度予算 災害教訓から学ばず町の借金なかなか減らず
西田議員はことあるごとに「地方債(町の借金)残高を大きく減らさないと、
災害時などに財政が厳しくなる」と提言してきましたが、一昨年の豪雨災害で
残念ながら現実のものとなりました。そのときの教訓から学ぶべきです。
子どもの医療費助成
高校卒業まで拡充が県内市町村の流れ
今年度から導入された新・教育委員会制度により、従来以上に自治体首長が
子どもの医療費助成が雫石町は中卒までですが、県内では高卒まで助成する
自治体が8月までに10町村になる予定で、中卒まで助成の12市町に迫る数です。
教育行政に介入する権限が拡大します。これを、子どもたちのために何が良い
のか、そのために機能する機関であり続けるようこれからも検証していきます。
もはや中卒まででは近隣自治体より進んでいるとは言えません。共産党は西
田町議を先頭に、雫石も高卒まで拡充するよう皆様と一緒に運動していきます。
教育委員会制度が大きく変更
政府の狙いは上意下達の制度化
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