R 超高強度繊維補強コンクリート製「水路用高耐久性薄肉補修パネル」 ダクタルライニングパネル ARIC 新技術関連 コンクリート構造物及び管路の補修・補強工法データベース ID 10500 区分 I-A-5 左:平成17年度新技術導入推進農業農村整備事業(東海農政局 新矢作川用水地区 細川幹線水路 細川Mトンネルその1工事) 右:かんがい排水事業足羽川頭首工地区第20号工事 R ダクタルライニングパネル 我が国の社会資本は一斉に更新時期を迎えようとしており、コンクリート構造物の長寿命 化および維持更新費用の縮減を可能とする技術が望まれています。このようなニーズに対応 するため、水利構造物用補修ツールとしてダクタルライニングパネルが開発されました。 ダクタルライニングパネルの特性 ダクタルは、 (社)土木学会刊行「超高強度繊維補強コンクリート設計・施工指針(案)」に適合する材料技術であり、200N/mm2 以上の圧縮強度、鋼繊維補強による高じん性、設計耐用期間100年を標準とする耐久性を有します。ダクタルライニングパネルを 用いて断面補修を行なうことで、既設構造物にダクタルの特性を付与することができます。ダクタルライニングパネルは以下の特長 を有します。 1 強 度 施工荷重に耐える十分な曲げ強度剛性を有しています。 2 耐 久 性 に曝される構造物に高い抵抗性を付与することができます。 3 粗 度 粗度係数が0.012以下と従来コンクリートよりも小さく、補 4 施 工 性 運搬、組立が容易で、必要に応じて加工できます。 5 コ ス ト 他補修工法に比べて経済性に優れます。 保護材として機能し、塩害、凍害、および磨耗などの経年劣化 修後の通水流量を確保することができます。 耐磨耗性 ダクタルライニングパネル 耐衝撃性 ■ASTM C418 サンドブラストによるコン クリートの磨耗強さ試験の 結果、ダクタルは一般のコ ンクリートの約1/7の磨耗 量となっています。 ダクタルFM 0.011cm3/cm2 ■鋼球落下衝撃磨耗試験 ダクタルFM 鋼球(1.5kg)を3000回 を自由落下させた結果、 ダクタルは一般のコンク リートの約1/5の磨耗体 積となっています。 60cm3 高強度コンクリート 普通コンクリート 0.074cm3/cm2 275cm3 通水性 耐エロージョン磨耗性 ■粗度係数 ■水流磨耗 (独)農村工学研究所でダク タルの粗度係数を測定しま した。ダクタルの粗度係数 は0.012以下で、従来のコ ンクリートよりも通水能力 が高いことが明らかとなり ました。 (独)農村工学研究所でダクタルの水流磨耗試験を行い ました。磨耗量はモルタル供試体の1/10∼1/2、表面 粗さ指標Ln/50は1.02で、磨耗抵坑性に優れ、粗度係 数の変化が極めて小さいことが明らかとなりました。 粗度係数: 開水路試験 水流磨耗試験 ダクタルFM 小さい→水が流れやすい 大きい→水が流れにくい 宮川幹線用水 上限値 1.05 Ln/50 1.04 ダクタル 0.012以下 < コンクリート 0.013∼0.015 1.6mm D−1 D−2 D−3 D−4 D−5 1.03 1.02 ダクタル1.02 ペースト 1.01 1.00 0 100 200 300 400 500 600 時間(h) 表面粗さ指標Ln/50の変化 700 20mm 平成17年度 新技術導入推進農業農村整備事業 超高強度繊維補強コンクリートパネルによる水路内張工法 本工法はPCL工法*を用いたダクタルによるトンネル補修補強技術です。 分割されたパネルを組立て、洗浄下地処理したトンネル補修面に仮設した後、裏込めグラウトを施工します。 施工手順は以下の通りです。 ①清掃作業・クラック補修・漏水処理 ②脚部基礎工:パネルを固定するための脚部基礎(固定用アンカー)の設置 ③アーチサイドパネル(側壁および天端)設置:搬送後、高流動モルタルにて空隙を充填 ④インバートパネル設置:既設コンクリートとパネルの間に高流動モルタルを充填 補修前の状況 パネル組立て パネル運搬 UFCパネル * PCL工法は、PCL協会で開発された t=25mm トンネル補修補強工法です。 パネル設置 施工後の状況 開水路補修 ダクタルライニングパネルによって補修することにより、既存水路の耐久性能を大幅に向上させることができます。 また、表面に模様を配置することにより、景観性に配慮することも可能です。 補修前の状況 パネル設置後 施工後の状況 お問い合わせ先 セメントカンパニー 営業部 〒135-8578 東京都港区台場二丁目3番5号 台場ガーデンシティビル Te l(03) 5531-7370 Fax(03) 5531-7574 E-mailアドレス:[email protected] ホームページアドレス:http://www.taiheiyo-cement.co.jp/ductal/ 注 意 ●ダクタルランニングパネルには、金属等の繊維が使用されて サブライセンシー います。お取り扱いに際しましては、保護具等着用の徹底、 適切な運搬作業など安全対策を施してください。 ※カタログ掲載商品の仕様等は、改良のため予告なく変更することがあります、 あらかじめご了承下さい。 ※記載の名称は商標または登録商品です。 08.3.2000M
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