スーパー耐久シリーズ Rd,5 リリース 決勝

G-Tech Racing スーパー耐久 Rd,5 リリース 決勝
9 月 6 日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで、スーパー耐久シリーズ第 5 戦の決勝レースが行われ
た。不安定な天候の影響で予選・決勝2日間の来場者は 1 万人程度となった。
午前 9 時から、決勝レースを見据えた朝のフリー走行が 30 分間でおこなわれた。天気予報通り、朝から
あいにくの雨模様で、セッション中には雨量も多くなるというコンディションだ。
#111 EXPRIDE
G-Tech Sportster GT/R(大瀧賢治/細川慎弥/HelmutGissel 組)にとっては、金曜日の練
習走行でもウエットコンディションでは 1 分 51 秒 747 とクラス 11 番手のタイムをマークしているマシ
ンとの相性も悪くない条件だ。細川のドライブで 2 分 05 秒 716 のクラス 13 番手の好タイムをマークし
た。
「満タンで良い感じのセッティングでした」と細川。
大瀧のドライブ時に ABS のトラブルからブレーキロックし、ダブルヘアピン 1 つ目のレッドマンコーナ
ーで、グラベルにコースアウトしたが、オフィシャルの手で復帰。幸いマシンにダメージはなくセッショ
ンを終えた。
そして迎えた午後 1 時からの決勝レースは、雨もあがった。ウエットコンディションでのペースカー
先導によるフォーメーションラップから、21 台中 20 番手のグリッドながらも大瀧は好調なスタートを
きった。着実にポジションをあげ、
「残り 5,6 周だし燃料も 10L 位でマシンバランスも良く、同クラスの
クルマとバトルになっていたんですが、自分ではポジションキープでもいいかなと思っていたんです」
と大瀧が振り返る。
スタートからちょうど 1 時間の時点ではクラス 12 番手まで浮上し 30 周を周回していた。33 周目、モ
スエスで同じ 4 クラスのマシンと接触。2 台はアトウッドカーブのグラベルまでスピンアウトしてしま
った。だが、なんとかコースに復帰し、ピットまで自走で戻ることができた。
「左ウインカーを出してコンタクトをとっていたのですが、いきなり後ろからぶつけれて、4~5 回転し
てコンクリートウォールまでいってしまいました。集団の先頭に周回遅れの同じクラスのクルマがいて、
ブルーフラッグが出ていてもずっとどかない・・・そのチームの監督に言ってくれと無線で話していたん
ですが、そんな中でぶつけられてどうしようもなかったんです」と大瀧。
第 2 ドライバーの細川にバトンがつながったかのように見えたが、細川は「足まわりにダメージがあ
ったようで、クルマがまっすぐ走らないので、これは危ないと思ってコースサイドに止めました」と語っ
てくれたような展開となってしまった。
「久々のS耐の参戦のチャンスをもらえて感謝しています。決勝レースをちゃんと走れなかったのが残
念です。クルマはまだまだ伸びしろがあると思いますよ」と細川。
レース終了後にあった、ピットロード出口に止められたマシンの姿が哀しかった。
第 5 戦鈴鹿は 10 月 25 日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで 3 時間レースとして開催される予定だ。