平成27年調査 タイトル 白山市白山菊酒等の普及の促進に関する条例 の制定 団 体 名 白 山 市 (石川県) は く さん AE 065 産業・雇用・観光 自主条例の活用 し AE AE 人 口 113,010 人 ○ 事 例 の ポイント 白山市は、古来より清酒の産地として知られ、市内清酒醸造蔵元は加賀菊酒の 伝統を継承し良酒を造り続けてきた。 ○ 近年、清酒の消費量が低迷し、清酒業界の低価格化・低品質化による日本酒離 れに危機感を持った市内清酒醸造組合は、平成 17 年 8 月、「白山菊酒」を統一 ブランドとする「白山菊酒呼称統制機構」を設立。同年 12 月、国税庁が清酒の 地理的表示地域として「白山」を産地指定(全国初)。 「白 ○ 平成 25 年 6 月、これまで以上に白山市を銘醸地としてアピールするため、 山市白山菊酒等の普及の促進に関する条例」を制定し、市、事業者、市民とで「白 山菊酒」の普及促進に取り組み、条例制定 1 年で市内清酒の出荷量が増加。 白山市は、霊峰白山を水源とする清らかで豊かな伏流水に恵まれ、古来より清酒の産地 として知られており、清酒醸造蔵元は加賀菊酒の伝統を継承し良酒を造り続けてきた。 近年、アルコール飲料の多品質化などにより、清酒の消費量が低迷。低価格化を進め消 費回復を狙ったが、低品質化を招き、日本酒離れに拍車を掛ける結果となった。このような 背景・目的 清酒業界の状況に危機感を持った市内清酒醸造組合が、平成 17 年 8 月に「白山菊酒」を 統一ブランドとする「白山菊酒呼称統制機構」を設立。また、同年 12 月、国税庁より「白山」 が清酒の地理的表示として全国で初めて産地指定された。(現在でも唯一の指定地域) こうした動きの中、これまで以上に白山市を銘醸地としてアピールするため、平成 25 年 6 月、「白山市白山菊酒等の普及の促進に関する条例」を制定した(同年 6 月施行)。 内 効 容 条例では、本市の伝統産品である白山菊酒による乾杯の習慣を広めることにより、白山 菊酒等の普及の促進を図ることを目的とし、市、事業者、市民の役割を明記している。 市の役割としては、白山菊酒の普及促進に必要な措置を講ずるとし、事業者は普及促進 のため主体的かつ他の事業者と相互に協力することとしている。また、市民の役割として は、市及び事業者が行う取組に協力するよう努めるとしている。 制定後、市は「白山菊酒で乾杯」を市民に普及・浸透させるため、ポスターや千社札シ ールを制作し、公共施設や市内飲食店等にポスターを掲示するほか、千社札シールを携 帯端末に貼るといった運動に取り組んだ。 また、白山菊酒呼称統制機構は、白山菊酒をより知ってもらうため、平成 26 年 9 月に開 催した白山菊酒認証審査会を一般公開し、審査会後、庭園を利用したパーティーを開催 した。 さらに、市内の小売酒販組合では、市の花「あさがお」をデザインした盃を製作し、市民 等に販売するなど様々な取組が行われている。 果 一般公開した白山菊酒認証審査会には、市内外から多くの愛飲家が見物に訪れ、審査 会後に開催した庭園でのパーティーを含め約 200 人が参加した。 また、全国的に清酒の消費量が低迷している中、条例制定 1 年で白山菊酒は 14%、市 内清酒の出荷量は 3%増加しており、こうした取組は、白山菊酒の普及だけでなく、地元 産業の活性化や他市からの視察が増加するなど白山市の知名度アップに繋がっている。 担 当 課 関連サイト 白山市産業部商工課 http://www.city.hakusan.ishikawa.jp/sangyoubu/kougyosinkou/shoukou_top.html
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