主な予防対策について マスクの必要性

いちごいちえ
(1)2006年(平成18年) 12月8日(金) 病院広報 一期一会
第3号(通巻第38号)
第4巻
vol.4
美幌町立国民健康保険病院広報誌
no.3
発行/美幌町立国民健康保険病院
〒092-0004 北海道網走郡美幌町字仲町2丁目
℡(0152)73-4111 FAX (0152)72‐3595
e-mail [email protected]
http://www.town.bihoro.hokkaido.jp/byouin/home.htm
編集・製作/美幌町立国民健康保険病院広報委員会
発行責任者/内澤 公伸 編集責任者/池田 陽介
主な予防対策について
・手洗いと、うがいをし、十分な栄養と休養をと
る。
・流行期間中は、できるだけ人ごみを避け、外
出中はマスクを着用する。
・室内の乾燥に気をつける。
・かぜの症状が出たら早めに医師の診察を受
け、感染した人はなるべく外出を控える。
・インフルエンザ 予防接種を受ける。
インフルエンの予防接種を受けてから1ヶ
月程度で予防効果がでます。
インフルエンザの流行時期は12月から翌年3
月ぐらいまでですから、秋ごろ(11月ごろ)に
予防接種を受けるのがよいでしょう。
マスクの必要性
インフルエンザの感染は、すでに感染した人が咳を
したり、くしゃみをしたりした時に、たくさんの
ウィルスを周囲に撒き散らし、それを他の人が吸い
込んでしまうことで起こります。
咳やくしゃみで撒き散らされるウィルスは、感染し
た人の鼻と口を通って出て行きます。ですからイン
フルエンザに感染してしまった人が、マスクをする
ことでウィルスを周囲に撒き散らさないようにす
る!この「ウィルス封じ込め作戦」が重要です。
まだ感染してない人も知らないうちに鼻や口から
ウ ィ ル ス を 吸 い 込 ま な い よ う に、マ ス ク を し て
「ウ ィ ル ス 門 前 払 い 作 戦」を 行 う と よ り 効 果 的 で
す。
国保病院インフルエンザ
予防接種のお知らせ
内 科:
随時診療時間内にて受付中
(65歳以上:自己負担額1050円 ・ 一般:2100円)
*65歳以上の方は町より助成があります。
小児科:
随時診療時間内にて受付中
(一回につき:小学生以下1800円
・ 中学生2100円)
インフルエンザ予防啓蒙ポスター(厚生労働省)
600
509
500
17年陽性数
400
18年陽性数
300
200
186
100
56
10
11
0
1月
2月
61
0
21
3月
4月
40
4
5月
02
6月
当院における過去のインフルエンザ陽性数
インフルエンザは隔年で大流行するとも言わ
れていますが、平成19年冬季はどうなのか?
平成17年と平成18年冬季期間の当院における
インフルエンザ感染症疑いで、インフルエン
ザ迅速検査をうけて陽性と判定された患者様
の比較データです。
いちごいちえ
(2)2006年(平成18年) 12月8日(金) 病院広報 一期一会
学会出席報告
コンタクトレンズ
医療用具としての認識を
眼科医長
おおにし
みちひろ
大西
通広
7月7日~9日の三日間、鳥取県米子市で開
催された学会(スリーサムin米子)に出席しま
した。札幌での産業医の講習会と漢方の研修会
に出席(自費です)のため、千歳経由で羽田に
向かい、そこで一時間程度乗り換え便待ちして
6日の夜遅く米子入りしました。翌日、8時半
会会場へ向かい、午前の講演を聴き、お昼はラ
ンチョンセミナーでお弁当を食べながら聴講
し、それから午後の講演を聴きました。そし
て、午後6時頃ホテルに向かい、夕食を済ませ
た後、そのままベッドに朝までぐっすりでし
た。翌朝、7時45分からのモーニングセミ
ナーに参加、サンドイッチを頬張りながら最新
のコンタクトレンズについての講演を聴きまし
た。後は、前日と同様の日程で学会を終えまし
た。
本学会は眼感染症、コンタクトレンズ(以下
CL)、及び眼炎症に関する合同学会です。主
なトピックスとしてはCL装用における角膜潰
瘍などの感染症は、その原因の多くが相変わら
ずCLの不適切な使用によるものであること。
使い捨てCLでの感染が意外に多いこと。これ
は、定められた使用日数を守らないため等でお
きていることが報告されていました。
また最近、新聞などで“多剤耐性緑膿菌の院
内感染により死亡”など耐性菌の問題が話題に
なっておりますが、薬剤耐性の微生物が眼科領
域でも増加して治療困難な症例が増えているこ
とについて写真を交えた報告が多数ありまし
た。それは角膜が融け虹彩など眼球内容物が脱
出したとても悲惨な写真で、もちろん視力は治
第4巻
第3号(通巻第38号)
療の甲斐無く手動弁以下です。幸い、当院には
まだそのような患者さんは来院されておりませ
んが、インターネットでCLを購入し一年以上
眼科を受診しないで、角膜潰瘍になった方、1
日タイプのCLを装用したまま眠ってしまい、
角膜糜爛(びらん)が生じた方などが、偶に来
院されます。CL装用について一層の啓蒙が必
要と強く感じました。
それから、既に欧米では実施しているオルソ
ケラトロジーの治検結果についての報告があり
ました。これは軽度近視の方に睡眠時に特殊な
形状のCLを装用して角膜をわずかに変形さ
せ、日中はCLを外して裸眼で日常生活を送る
方法ですが、装用後一週間の視力が変動し、そ
の間の矯正をどうするかが一番の問題で、さら
に通常のCLと同様に角膜糜爛などが発生しう
ること、全ての方に適応が有るわけではないこ
となどがその他の問題として挙げられていまし
た。(治験以外の施設でオルソケラトロジーを
行っている所がありますが、これは個人輸入に
基づくものです)
ほぼ毎回出席している臨床眼科学会は、眼科
全分野についてシンポジウム、演題報告がなさ
れますが、各分野同時進行なので、聴講するの
は白内障、涙道・外眼部など自分の興味ある分
野に偏りがちです。今回、感染症、CLなどに
ついて知識を磨くことが出来て有意義でした。
只、最終日の日曜の午後から5時近くまで行わ
れたCL講習会に会費を払いながら日程の都合
上参加できなかったのが残念です。
眼球とその周辺を担当する眼科でも今後さら
に細分化が進み、全分野についてカバーするの
は難しい状況になりつつあります。それに加
え、産業医、漢方医について講習会、研修など
に参加していますが、周囲のご理解をいただ
き、新しい知識・技術の取得のため精進したい
と思います。
いちごいちえ
(3)2006年(平成18年) 12月8日(金) 病院広報 一期一会
臨床実習生を迎えて
放射線科 近藤 数麿
8月28日~9月15日までの3週間、放射線科
でも臨床実習生を迎えるといった遅咲きの花
を咲かせる機会を得ることができ、光栄に
思っています。
まずは、地域医療という旗印のもと、共に
考え、共に学び歩んでいく目標を掲げ、さらに
町における地域医療に携わっている実践的指
導を心掛けたつもりでしたが、その結果はどう
だったのでしょうか。
私自身、学生時代(?)の当時の懐かしさ
と実習のほろ苦い思いがよぎる中で、生駒君
は当科においてすがすがしい風を運んできてく
れた使者的存在ではなかったかと思います。
忘れかけていた初心を呼び起こし、眠りかけ
ていた自分自身の起動スイッチを入れてくれた
のではないかと・・・。
と言いながらも、無事3週間の実習期間を
終えたことは何よりも、生駒君の真摯たる態度
と前向きな姿勢がさせたものと、終了にあたっ
て感じ得ました。本当にご苦労さまでした。明
日を担う若き力として頑張ってください。
次は、本人からのコメントです! よろしく!
日本福祉
リハビリテーション学院
診療放射線学科
いこま
たけし
生駒
健
総合病院ともあってこちらの病院で様々な事
を学ばせていただきました.今回の実習では特
に手術の現場を体験し、チーム医療について理
解できたと思います。
ほんの少しの種類ながら、なんとか撮影もで
第4巻
第3号(通巻第38号)
きるようになり自信を付けることが出来ました
が、ご年配の患者さんも多々いらっしゃったの
で撮りなれた撮影法にも様々な応用が必要だと
いうことや、手術や患者さんの搬送時どうしたら
よいかわからないことが多くて医師、看護師の
皆様にご迷惑をおかけしたことなど、自分の無
力さや勉強不足も改めて痛感しました。
放射線科ではMRIの検査を体験させていただ
きました。いつも見ていたMRIでしたが、ガント
リー内に入って行く恐怖感はなかなかのもので
した。長時間同じ体勢を強いられることも思って
いたより辛かったです。放射線科以外でも、透
析、リハビリ、検査、眼科、薬局などでも検査
を体験させていただき、患者さんの立場を経験
することができました。放射線科に関係する部
分や、何をどのように検査するか、放射線技師
の仕事について他の科がどのように放射線科に
関係しているかも教えていただきました。
放射線科の仕事について色々なことが出来る
ようになったこと、他の科との関係などの理解が
深まったのも皆様の親切で適切なご指導のおか
げです。お忙しいにも関わらず熱心なご指導、
本当にありがとうございました。
今回の実習で学んだことはもちろん、その他
のことについてももっと深く理解し、確実に身に
付けていくようこれからも努めていきたいと思い
ます。お世話になった皆様にはとても感謝して
います。この度は実習を受けさせていただきあ
りがとうございました。
いちごいちえ
(4)2006年(平成18年) 12月8日(金) 病院広報 一期一会
秋の火災予防訓練行われる
火災予防訓練行われる
11月27日の月曜日、外の暗くなる夕方
の4時45分頃に2階喫煙室からの出火とい
う想定のもと、病院職員と消防との合同で火
災予防訓練が行われました。
消防への通報から、患者の皆さんへの周
知、避難経路の確保などを確認しました。
避難階段や
避難用の滑り
台からの避難
や、重 病 者 の
救 助、屋 内
ホースによる
放水作業など
の訓練を行い
ました。
ま た、消 防
職員もポンプ車による放水や、重症患者の搬
出など本番さながらの訓練となりました。
消防からの講評のなかでは、普段は大きな
声を出す機会のない看護師にもこのような訓
練の時に声が出なければ、実際に火災が起
こったときにも声が出ない、伝わらないとい
う注意がされました。また、今回の訓練時は
通常診療時間内でしたが、夜間の火災等にも
確認できるよう今後は夜間の避難訓練も実施
したらどうかとの言葉もありました。
シリーズ
美幌町あれこれ
(美幌町百年史より)
昭和十年、字名改正と地番の変更が町会で審
議され、議員の多くは開村五十周年にも達す
るので複雑した大字地番を廃して改称するこ
とに賛成と答申している。
その当時の町内の字名は、大字と小字があ
り、大字は「美幌村」「杵端辺村」「古梅村」
「活汲村」の4つがあった。
字名改正は、大字を廃して各地区に字名を
つけることになり、命名は各地区に委任され
第4巻
第3号(通巻第38号)
た。
字数は二文字以内で、できうる限り地域に
関連した名称とし、各地区と競合しないこと
などが条件とされた。
字名と地番は、昭和十二年四月一日に改正
され、美幌小学校の所在は次のようになった。
(改正前)
「美幌町大字美幌村字美幌原野三十
一線西十八番地」
(改正後)「美幌町字西二条北三丁目一番地」
この昭和十二年の字名改正に基づく主な字
名の由来は次のとおりです。
美幌町
字名由来
鳥里…美幌原野の区画割ができて第一陣で入植した
鳥取県の出身者たちにちなんで
稲美…あたり一面が見事な水田地帯であったことに
由来
瑞治…網走湖に続くヨシ原の泥炭地であり、水を治め
ることが重要課題であったため
福住…福島県の出身者が多く住んでいたことによる
報徳…二宮尊徳を敬って名付けられた
田中…最初の入植者による田中農場があったことに
由来
日並…最初の入植者の名前から
古梅…古語フレメムによる
都橋…美幌川に架けた橋”この地帯も住めば都になる
だろう”という橋の名前にちなんで
美禽…美幌原野と木禽原野を結ぶ”美禽橋”の名前に
由来
豊岡…緑豊かな丘陵地帯に由来
駒生…町営牧場ができて若駒の育成が盛んになった
ことに由来
豊富…実り豊かな地区を作りたいという願いから
美富…富良野からの転住者が多く、美富野青年会から
名付けられた
豊幌…豊かな美幌にちなんで
野崎…初代戸長”野崎政長”氏を偲んで
栄森…将来は森で栄えるという意味による
美和…仲良く美しくと言う美和青年会の名前に由来
昭野…明るい原野にしたいと願って
三橋…地区中央を流れる魚無川に三本の橋があった
ところに由来
青山…“青山三七”氏が管理した駅逓の放牧地があっ
たことによる
美英…美英校があったことによる
元町…一番最初に戸長役場でできたことによる