オオノ開發(株)が取組む 低濃度PCB廃棄物処理の現状と課題

オオノ開發(株)が取組む
低濃度PCB廃棄物処理の現状と課題
オオノ開發(株) POPs対策事業部
徳山崇彦
オオノ開發(株)の主な事業
オオノ開發(株)の主な事業
1
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3
4
5
建物解体事業
化学分析事業
産業廃棄物処理事業
汚染土壌処理事業
低濃度PCB廃棄物処理事業
オオノ開發が行うPCB廃棄物処理の特徴①
PCB分析から最終処分までワンストップ
低濃度PCB廃棄物であることを確認するPCB分析から
収集運搬・無害化処理、卒業判定分析、焼却処理後の
燃え殻等の管理型埋立処分まで、
ワンストップ処理でコストダウンを図り、
お客様の御負担を軽減します。
PCB分析から最終処分までワンストップ
PCB分析
収集運搬、受入
焼却処理
卒業判定(分析)
最終処分
オオノ開發が行うPCB廃棄物処理の特徴②
天候に左右されない建屋内受入
10トンクレーン、専用リフトを整備
大容量保管施設
約1,000m2の大型保管施設
300kℓ以上のPCB専用貯蔵タンク
全国最大規模の大きな処理能力
処理能力の合計は1日約100トン
オオノ開發が行うPCB廃棄物処理の特徴③
多様な対象物に適合した多種類の処理施設
○ 専用バーナ4基による汚染廃油処理
○ 大型の連続加熱炉(トンネルキルン)
○ 4mの長尺物も処理できる固定床炉(L)
○ 小形電気機器専用の固定床炉(S)
○ ドラム缶ごと処理する専用処理設備
○ OFケーブルの処理専用回転バッチ炉
低濃度PCB廃棄物処理事業の概要①
低濃度PCB廃棄物無害化処理大臣認定
第1回認定
2014年2月
汚染廃油及びドラム缶の処理
第2回認定
2014年12月
トランス、コンデンサ等電気機器、ブッシング
各種汚染物及びOFケーブルの処理
低濃度PCB廃棄物処理事業の概要②
保管施設と保管容量
・汚染廃油(合計で315kℓ以内)
タンク保管
ドラム缶保管
150kℓ × 2基
50本
・トランス筐体、コンデンサ等 約500トン
・汚染物入りドラム缶
約500本
・OFケーブル
約40トン
低濃度PCB廃棄物処理事業の概要③
前処理施設
抜油室
・油入りのトランス、コンデンサー及び
油入りのドラム缶等から抜油
・トランスのブッシング等の取り外し
・トランス等の簡易な解体
ケーブル切断室
・OFケーブルを処理に適した長さに切断
低濃度PCB廃棄物処理事業の概要④
処理対象物と処理施設及び処理能力
処理対象物
微量PCB含有絶縁油
5,000ppm以下の
汚染廃油
1日当たりの
処理能力
性状等
処理施設
バーナー噴霧
可能なもの
ロータリー
キルン
23kℓ
第1ドラム缶
投入設備
48本
ドラム缶入りの廃油
及び各種汚染物
トンネルキルン
49トン
1台車当たり1.5トン
バッチ炉(L)
7トン
主にブッシング
バッチ炉(S)
4トン
小型機器専用
第2・第3ドラム缶
投入設備
96本
空ドラム缶専用
約200m
OFケーブル専用
高粘性
夾雑物有り
トランス・コンデンサー
等電気機器
空ドラム缶等金属くず
木くず・紙くず・廃プラ
コンクリート殻
ガラス・陶磁器くず
抜油
内容物確認
養生等の
前処理後
OFケーブル
所定の長さ
に切断後
回転バッチ炉
備
考
オオノ開發環境科学研究センター
オオノ開發低濃度PCB廃棄物受入保管施設
処理施設(ロータリーキルン)
処理施設(トンネルキルン)
低濃度PCB廃棄物の例 (トランス)
低濃度PCB廃棄物の例 (コンデンサ等)
低濃度PCB廃棄物の例 (ブッシング)
低濃度PCB廃棄物の例 (ドラム缶)
低濃度PCB廃棄物の例 (OFケーブル)
今後の低濃度PCB廃棄物処理の課題
1 処理困難なPCB廃棄物
○ アスベスト等を含むPCB廃棄物の処理
○ 超大型トランス等の処理
2 廃電気機器以外の低濃度PCB廃棄物
○ PCBを含む橋梁等の塗膜の処理
○ PCBを含む有機顔料の処理
○ PCBの代謝等を研究した際の生体試料
3 JESCO及び電力会社の処理施設の解体
○ JESCO及び電力会社のPCB処理施設がその役割を終え
施設の解体撤去を行う際に発生するPCB廃棄物
JESCO及び電力会社のPCB処理施設
お わ り に
オオノ開發(株)は、低濃度PCB廃棄物の処理事業
に全力で取り組み、平成39年3月までと定められた
処理期限までに処理完了を目指し、微力ながら貢献
したいと考えております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
本日はありがとうございました。