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知っておきたい「インフルエンザ」の常識
耳鼻咽喉科部長古田口裕
医療法人和昌会広報誌
なごみ
理
念
私たちは患者様や利用者様の権利を尊重し、地域に密着した、良質かつ適切な
医療・介護・福祉サービスを提供できるよう努力いたします。
貞本病院
介護保険事業所
発行日 : 平成26年12月26日
編集者 :
高岡
良平
Ｖｏｌ.39
松山市竹原町1-6-1 TEL (089)-945-1471
貞本病院・「新老人の会」合同クリスマスバザール
知っておきたい「インフルエンザ」の常識
耳鼻咽喉科部長古田口裕先生
（１）インフルエンザの流行
インフルエンザは、例年、11 月上旬頃から散発的に発生し、それ以降、爆発的な患者
数の増加を示して１月下旬から２月にピークを迎えた後、急速に患者数の減少を経て、
４月上旬頃までに終息します。
（２）インフルエンザウイルスの特性
インフルエンザウイルスは、膜の表面にヘマグルチニンとノイラミニダーゼの２種類
の突起を有しており、この２種類の突起は、Ｈ、Ｎと略されています。また、核蛋白
複合体の抗原性の違いから、インフルエンザウイルスはＡ型、Ｂ型、Ｃ型に分類され
ます。インフルエンザの予防は、この突起（特にＨ）に対する防御のための抗体を持
っているかどうかが鍵です。
現在、ヒトの世界で流行しているのは、Ａ／Ｈ１Ｎ１型ウイルス、Ａ／Ｈ３Ｎ２型ウ
イルス、Ｂ型ウイルスの３種類であり、これらのウイルスの違いで症状等に大きな違
いはないと言われています。
なお、高齢者の場合には典型的な症状（高熱と全身倦怠）を示すことなく、微熱や長
引く呼吸器症状のみを呈する場合も少なくはありません。
（３）インフルエンザの症状
典型的なものでは、発病は急激で高度の発熱、頭痛、腰痛、筋肉痛、全身倦怠感など
の全身症状が現れ、これらの症状と同時に、あるいはやや遅れて、鼻汁、咽頭痛、咳
などの呼吸器症状が現れます。
熱は急激に上昇して、第１～３病日目には、体温が 38～39℃あるいはそれ以上に達
した後、諸症状とともに次第に回復し、１週間程度で快方に向かいます。
（４）インフルエンザの診断
インフルエンザに特有の臨床症状、所見はなく、確実な診断にはウイルス学的診断が
必要です。咽頭又は鼻腔の拭い液あるいはうがい液を検体としたウイルス分離、ＰＣ
Ｒ（ポリメラーゼ連鎖反応）法などによるウイルス遺伝子の検索があり、簡便なもの
として各種の迅速診断用キットによるウイルス抗原の検出が普及しています。
血清学的検査としては患者から急性期（又は初診時）及び回復期（発病２週間後）に
1
採取したペア 3 血清について、赤血球凝集抑制試験（ＨＩ試験）等が行われています。
臨床症状からの鑑別診断としては、呼吸器症状を伴う急性熱性疾患が常に鑑別診断の
対象となります。
（５）インフルエンザの治療
安静にして休養をとることや対症療法のほかに、抗インフルエンザウイルス薬が用い
られることもあります。抗インフルエンザウイルス薬としてはＡ、Ｂ両型に有効なノ
イラミニダーゼ阻害薬のリンオセルタミビル（内服）、ザナミビル（粉末吸入）、ラニ
ナミビル（粉末吸入）及びペラミビル（点滴投与）
、Ａ型インフルエンザに対して有効
なアマンタジン（内服）があります。いずれも発病 48 時間以内に投与を開始すると
効果が高いと言われています。
抗インフルエンザウイルス薬については、耐性獲得の問題があり、特にアマンタジン
に対しては高頻度に耐性を獲得しており、また最近はオセルタミビルについても、耐
性ウイルスの出現が見られているため、情報に注意して頂きたいと思います。
（６）インフルエンザの予防
インフルエンザは流行性疾患であり、その予防の基本は、日頃からの十分な休養とバ
ランスのとれた栄養の摂取、外出時の不織布（ふしょくふ）製マスクの着用、外出か
ら戻った際の手洗いやうがい、流行前のワクチン接種等の方法があります。
2
貞本病院・「新老人の会」合同
クリスマスバザール開催
報告者：実行委員長田村久美子
貞本病院の患者さまや「新老人の会」愛媛支部会員のみなさま及び近隣地域の方々
に多数お越しいただき、はじめてのクリスマスバザールを開きました。平成２６年１２月
１３日土曜日の午後は、貞本病院１階待合ホールが、クリスマスバザール一色となり
ました。優雅でコミカルな音楽に満ちあふれ、アットホームな雰囲気の中、ご来場のみ
なさまと貞本病院職員が交流を深めることができました。
その様子を「さだもとサンタ」がレポートします
【愛媛県警ＯＢ・ＯＧ音楽隊の「諸人こぞりて」のメロディ＆さだもとキッズによるオープニング】
はじまるよ！！！
ジャーン♪♪
いろいろな催し物がはじまりました。
【プログラム】
3
【健康相談】
気になるところは？
【バザー】
いらっしゃいませ～！
【農産物販売】
【手作りケーキ販売】
【石窯ピザ販売】
できたてホヤホヤ
本格石窯ピザ
☆
4
「テネシーワルツ」
歌うは、院長先生
続いては「音楽の時間」
歌あり笑いありの
たのしいひととき
【ジャズピアニスト伊賀上ひろしさんによる鍵盤ハーモニカのミニコンサート】
【ストリート・オルガン演奏】
紙のロールに刻まれた楽譜
をセットして、ハンドルを回し
て奏でます。ドイツ製のめず
らしい楽器。曲目は美しく青き
ドナウ。
クリスマスソング♪♪♪
歌謡曲のメドレー♪♪
レッツダンス！
子供も大人も患者さんも先生も・・・
みんなで歌って、踊って、笑って、から
だと心がホカホカになりました
5
最後に・・・「クロージングセレモニー」
【貞本病院理事長・院長、「新老人の会」愛媛支部世話人代表貞本和彦先生よりあいさつ】
クリスマスバザールを盛り上げて下さった方々
誠にありがとうございました。
【愛媛県警ＯＢ・ＯＧ音楽隊澤田隊長】
【ジャズピアニスト伊賀上ひろしさん】
【ホールの飾りつけは、河原デザイン・アート専門学校の学生の皆さんでした】
早速参加者の皆さまからのお声を頂きました。
＊会場温かい雰囲気の中、スタッフ一同の笑顔での対応、ぬくもり感を得、
吹奏楽器の燃えあがるような情熱のある演奏、心にしみました。
＊手づくり感があってよかった。
＊病院挙げてのスタッフと参加者の一体感のすばらしさ。
地域に密着した病院をめざし、職員一同、邁進して参ります。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
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医療法人和昌会貞本病院最近の外来診療実績
最近の貞本病院全体の外来患者５才階級別統計　(平成26年1月～11月)
年齢
0～4
5～9
10～14
15～19
20～24
25～29
30～34
35～39
40～44
45～49
50～54
55～59
60～64
65～69
70～74
75～79
80～84
85～89
90～94
95～
総数
男
女
163
177
150
233
246
202
345
498
685
741
1202
1619
2132
3304
4069
4373
3300
1507
316
43
25305
165
143
130
213
268
368
521
738
939
1024
1162
1528
2688
3900
5525
6159
5347
2690
663
180
34351
(人)
5000
3000
1000 0
95～
90～94
85～89
80～84
75～79
70～74
65～69
60～64
55～59
50～54
45～49
40～44
35～39
30～34
25～29
20～24
15～19
10～14
5～9
0～4
男
女
0
編集後記
1000
3000
5000
事務部長高岡
(人)
良平
今年もやって来ました、インフルエンザの季節です。古田口裕先生の掲載記
事を是非ご覧下さい、みな様のインフルエンザ対策にお役立てれば幸いです。
次いで、当院開院以来初の開催となりました、クリスマスバザールのレポー
トを田村久美子看護部長にご執筆頂きました。クリスマスバザールにふさわし
い、それぞれのシーンをお楽しみください。
年の瀬も間近になって参り、大変ご多忙の事とは存じますが、何卒お身体に
は十分ご注意頂き、明るく健やかな新年を迎えられますようお祈り申し上げま
す。
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和昌会の禁煙運動
タバコの害 ①
タバコの害 ②
タバコの害 ③
タバコの害 ④
タバコやめましょう！



脳神経外科部長
伊賀瀬圭二
受動喫煙によって、非喫煙者はあらゆ
るタバコ病のリスクを負う
子どもは、気管支炎・肺炎・喘息・中耳
炎をおこしやすくなる
乳幼児突然死（ＳＩＤＳ）のリスクも高まる

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