平成26年度 第2回 美術館アカデミー報告書

平成26年度 美術館を活用した茨城大学の学外授業 第2回 美術館アカデミーについて
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日
時
平成27年2月7日(土)午後2時から3時30分まで
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場
所
茨城県近代美術館地階講堂
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主
催
茨城県近代美術館/茨城大学教育学部(連携事業)
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講義題
「現 代 の ミ ケ ラ ン ジ ェ ロ - フ ィ レ ン ツ ェ の 彫 刻 家 フ ィ リ ッ ポ・ド ブ リ ッ ラ 」
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講
甲斐教行 氏〔茨城大学教育学部教授〕
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参加者
一般(高校生以上)・茨城大学学生及び大学院生
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活動内容
13:30
10400~ 15:30
師
合計48名
受付
講義
○1968年イタリア,フィレンツエに生まれたフィリッポ・ドブリッラについて,現代
彫刻家として活躍するまでにいたる経緯を甲斐教授自身による記録撮影を交えながら講義
を行った。2008年~2009年 ミラノ,レスポートで大規模な個展開催し,イタリ
アの代表的な全国紙「レプブリッカ」に「自給自足のミケランジェロ」と称され大きく紹
介 さ れ れ る 。実 際 ブ リ ッ ラ は ,モ ン テ ジ ョ ヴ ィ の 頂 き 近 く に ア ト リ エ を 構 え ,山 羊 を 飼 い ,
オリーブを育てる農耕のかたわら,巨大な大理石を使った彫刻を制作している。
ドブリッラが「ミケランジョロ」になぞらえられたのは次のような特徴を持っていたから
という解説がなされた。講義はまさに「作家とアトリエ展」に沿った内容で,展覧会の理
解をより深める内容となった。
① カラッラーラ産の白大理石(ミケランジェロが好んで用いた)への執着。
② 作品がモニュメンタルでスケール感があること。
② 表面を掘り残しそのまま残す技法。
③ 作品がルネサンス期(高揚感など)のそれを彷彿させる。