【第2議題】 『三浦商工会議所新会館』建設のための ご協力金の税法上の取り扱いについて ご協力金の税法上の取り扱いは、次のとおりです。 【ご協力金の総額が20万円未満の場合】 法人企業 個人企業 その支出した日に属する事業年度の損金の額 その支出した年分の必要経費に算入されます。 に算入されます。 (所得税法施行令第139条の2) ※(10年間の均等償却も可) (法人税法施行令第134条) 会館建設着手前にご協力金を支出した場合は、会館建設着手時まで「前払金」として計上します。 <仕訳> (例1)会館建設着手前にご協力金10万円を支出した場合 イ.支出時 前払金 100,000 / 現金(預金)100,000 ロ.会館建設着手時又は会館建設着手事業年度の決算時 雑費(会館建設協力金) 100,000 / 前払金 100,000 (例2)会館建設着手後にご協力金10万円を支出した場合 雑費(会館建設協力金) 100,000 / 現金(預金)100,000 【ご協力金の総額が20万円以上の場合】 法人企業 個人企業 その支出した日に属する事業年度の繰延資産 その支出した年分の繰延資産に計上します。 に計上します。 (所得税法施行令第7条第1項第4号イ) (法人税法施行令第14条第1項第9号イ) (所得税基本通達50-4) <減価償却期間及び方法> イ.償却期間 10年 ロ.償却方法 均等償却 ハ.償却開始の時期 会館建設着手前にご協力金を支出した場合は、会館建設着手時まで「前払金」として 計上します。 償却開始の時期は、会館建設着手前にご協力金を支出した場合は建設に着手したときか らとなります。会館建設着手後にご協力金を支出した場合は、ご協力金を支出したとき 【第2議題】 からとなります。 (法人税基本通達 8-3-3、8-3-5) ニ.その他 ご協力金を分割して支出する場合(3ヵ年以内の分割)は、未払額を含めた総額を繰延 資産として計上し、10年間で均等償却することができます。(法人税基本通達 8-3-3、 所得税基本通達 50-5) <仕訳> (例3)会館建設着手前にご協力金100万円を1回で支出した場合 イ.支出時 前払金 1,000,000 / 現金(預金)1,000,000 ロ.会館建設着手時 繰延資産 1,000,000 / 前払金 1,000,000 ハ.会館建設着手事業年度の決算時 繰延資産償却費 50,000 / 繰延資産 50,000 ※1,000,000円×6ヵ月/120ヵ月=50,000円 (会館建設着手から決算までの月数が6ヵ月の場合) ニ.2年目から10年目決算時 繰延資産償却費 100,000 / 繰延資産 100,000 ※1,000,000円×12ヵ月/120ヵ月=100,000円 ホ.11年目決算時 繰延資産償却費 50,000 / 繰延資産 50,000 ※1,000,000円×6ヵ月/120ヵ月=50,000円 (例4)ご協力金総額200万円を会館建設着手前と会館建設着手後の2回に分けて均等の 分割で支出した場合 イ.1回目(会館建設着手前)の支出時 前払金 1,000,000 / 現金(預金)1,000,000 会館建設着手時 繰延資産 2,000,000 / 前払金 1,000,000 未払金 1,000,000 ロ.2回目(会館建設着手後)の支出時 未払金 1,000,000 / 現金(預金)1,000,000 ハ.会館建設着手事業年度の決算時及び翌年度以降の決算時 ※繰延資産の償却については(例3)のハ、ニ、ホと同じ処理となります。
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