平成26年度 研修計画(案)

平成27年度研修計画(案)
1 基本方針
地方自治体を取り巻く環境は、少子・高齢化の進展や人口減少、地方分権など大きな
転換期の中にあります。厳しい財政状況のなかでも、地域における行政を「自主的」、
「主
体的」に実施する役割を担い、より健全な行政運営が求められます。また、東日本大震
災の発生から4年が経過しましたが、被災市町村では限られた職員の中で本格的な復
旧・復興事業に重点的に取り組んでおります。
このような環境の変化や多様化する行政へのニーズに対応するためには、既成概念に
捉われない柔軟な発想と創意工夫した政策を展開していく必要があります。そのため、
職員はこれまで以上に高い志と誇りを持ってその能力を活かし、職務に精励することが
求められています。
平成27年度は、第5次中・長期研修計画(平成26年度から平成30年度まで)が
はじまり2年目を迎えます。この計画では、『「分権」と「復興」を担う人材育成』をテ
ーマに目指すべき職員像として、
「住民と協働でまちづくりを実践できる職員」、
「郷土愛
と使命感を持ち情熱的に行動できる職員」
、「環境変化に対応できる職員」、
「マネジメン
ト能力を発揮できる職員」及び「積極的にスキルアップを図り成長し続ける職員」を掲
げています。
平成27年度研修計画の策定にあたっては、研修内容のさらなる充実強化を目指し、
研修運営意向調査や受講者アンケート等の意見を基に、構成市町村の研修ニーズを反映
するよう努めました。また、事前課題を通し、研修参加への動機付けを行い研修効果を
高めるとともに、研修フォローシート等を活用し、研修内容の振り返りやその成果を職
場で活かすための意識付けを行い受講生の自己啓発を促します。
2 研修事業
(1)
階層別研修
各職務と職階において果たすべき役割を明らかにし、身につけるべき知識や技能
を修得できる科目に加え、即活用できる科目を設定します。これらの研修を通して
職員一人ひとりのスキルアップを図り、組織力の強化に寄与します。また、積極的
にグループワークを取り入れることで、他団体との交流や情報交換などを促進しま
す。
研修日程については、研修効果を高めるため、一日程当たりの受講人数をこれま
で同様55人程度となるように日程数を調整します。
① 新規採用職員研修
6日程(平成26年度)⇒7日程(平成27年度)
② 一般職員研修Ⅰ
4日程(平成26年度)⇒5日程(平成27年度)
③ 一般職員研修Ⅱ
4日程(平成26年度)⇒3日程(平成27年度)
④ 監督者研修Ⅰ
6日程(平成26年度)⇒5日程(平成27年度)
⑤ 管理者研修Ⅰ
5日程(平成26年度)⇒6日程(平成27年度)
その他の階層別研修については、平成26年度と同じ日程数で実施します。
(2)
専門研修
専門研修は、階層別研修だけでは対応が困難と考えられる課題や分野別の研修ニ
ーズに対応するために実施します。
「実務研修」では、通常業務を遂行していくうえで必要な知識を修得します。
「法務・政策研修」では、重要性がさらに高まっている法務能力や政策形成につ
いて、受講生のレベルに応じて段階的に学べる研修を実施します。
「ステップアップ研修」では、「分権」と「復興」を担う人材を育成するため、
豊かな人間性やコミュニケーション能力などの向上を目的とした研修を実施しま
す。
平成27年度研修計画の主な変更点は、次のとおりです。
(実務研修)
① 会計学研修
隔年開催のため昨年度は開催しませんでしたが、今年度は開催します。
(法務・政策研修)
① 条例・規則作成研修(中級)
変更
法制執務能力の向上を図るため、受講生のレベルに応じた内容で、段階的に学
べる内容を設定します。今年度は応用編を開催する予定でしたが、予定を変更
して今年度も中級編の内容で開催します。
(ステップアップ研修)
① 折衝力・交渉力研修・プレゼン研修
変更
受講者アンケートの結果を踏まえ、今年度は2泊3日で開催し、相手と共に満
足のいく合意形成の方法について学びます。
(その他)
①
宮城県公務研修所との交流研修
宮城県公務研修所との交流研修は、研修を通じ県職員と市町村等職員との間で
情報の共有化が図られること、また、学習意欲の向上や相互理解を深めることが
できることからも貴重な研修機会であると位置づけております。東日本大震災の
影響により昨年度まで休止していましたが、平成27年度は実施します。
②
任期付採用職員研修
市町村における平成27年度の採用状況を勘案しながら、実施について検討し
ます。
(3) セミナー
急速に進む少子・高齢化や住民ニーズの多様化、様々な景気対策の中でも予断を
許さない経済状況など地方自治体を取り巻く環境は一層厳しさを増しています。
また、東日本大震災から4年が経過したとはいえ、いまだ自治体はその復旧・復
興のため乗り越えるべき多くの課題に取り組まなければなりません。
これらのことを踏まえ、平成27年度は、復旧・復興関係や地方行政のあり方を
テーマとしたセミナーを実施します。
①
トップセミナー 1回開催
②
メガトレンドセミナー
③
サテライト研修(セミナー) 1回開催
1回開催