微小電力マイクロアークジェット推進機 Very Low-Power Micro

微小電力マイクロアークジェット推進機
Very Low-Power Micro-Arcjet Thrusters
堀澤 秀之*,芦谷 穂高*,木村 逸郎**
Hideyuki Horisawa, Hotaka Ashiya, and Itsuro Kimura
*東海大学工学部航空宇宙学科,**東京大学名誉教授
Keywords: Micropropulsion, Electric propulsion, Micro-arcjet, Very low-power arcjet, Thrust
performance.
1.は じ め に
このような状況の中で,各種微細加工技術を駆使し
マイクロ機械加工や MEMS(Microelectromechanical
て,既存の推進機を単に小型・低電力化したものから,
Systems)などの各種精密加工技術の成熟は,宇宙工学
全く新しいシステムを構築したものなど,種々の方式
の分野においても,革新的な夢に挑戦する好機をもた
の超小型推進(micropropulsion)システムが検討される
らしたといえる.超小型の高機能衛星システムが構築
ようになってきた 1~4).小型衛星に課せられるミッショ
可能になってきたことなどがこの一例である.さらに,
ンの要求は様々に変わり得るので,ときには一機の衛
このような超小型衛星群が,地球周回軌道上でフォー
星に幅広い作業性が要求されることもあり得る.この
メーションフライトし,各種高機能デバイスを駆使し
ように,超小型推進機には,万能で多才なシステムが
て極めて複雑な任務を果たすことなどが現実のものと
求められているといっても過言ではない.従って,高
1)
なってきた .複数の超小型衛星群が様々な任務を担う
推力の化学推進から高比推力の電気推進に至るまで,
場合は,一機の大型衛星を用いる場合よりも安価で,
様々なシステムが候補に上げられ,検討されている.
1)
かつ,より柔軟で信頼性の高い運用を実現し得る .
このように,小型衛星群の各々が一つのシステムと
この中で電気推進については,これまで消費電力が 100
W 以下のシステムについて,イオン推進機,FEEP,PPT,
して有効に機能するためには,各衛星に制御性の高い
ホール推進機,レジストジェット,アークジェットな
推進システムが必要になることはいうまでもない.し
ど,様々な研究が各国で進められている 1).本稿では,
かしながら,小型衛星では,質量,体積,電源,最大
筆者らが試作ならびに性能評価を重ねてきた超小型微
電圧などが大幅に制限される.従って,推進システム
小電力アークジェットについて取り上げる 5~13).
の設計においては,可能な限り高い推進性能を維持し
一般にアークジェット推進機は,システムや構造が
つつ,小型化・低電力化を実現することなど,多くの
比較的単純で軽量化に適している.また,推力密度が
ハードルを乗り越えなければならない.
大きく,電熱型推進機の中でも比較的高比推力が発生
可能で,これまで,静止軌道上での南北制御などをは
じめ,多くの実用衛星に搭載されてきた
14)
.第 1 図に
示すように,アークジェットにおいては,棒状の陰極
Arc column
と同軸に配置された環状陽極との間に推進剤ガスを導
Feed
Gas Cathode
入し,直流アーク放電を発生させることで電極間の推
Constrictor
Anode
進剤を加熱(ジュール加熱)・電離して,最高温度が
10,000 ∼ 30,000 K 程度のプラズマを生成する.なお,
推進剤は,主として放電室内部のスロート(コンスト
第1図 アークジェット内部の流れ
およびアーク放電の様子.
リクタ)部でアーク放電陽光柱により加熱される.こ
こで電気的に生成されたプラズマの高いエンタルピは,
末広ノズル(陽極)で空気力学的に加速されることで
運動エネルギに変換される 14~17).
アークジェットの推進効率には,熱効率,凍結流効
率およびノズル効率などが影響する
14~17)
.この効率を
1
支配する主たる損失は,陽極への熱損失と凍結流損失
である.陽極への熱損失は,放電モードや電流分布に
影響される.すなわち,高電圧モード時においては比
較的小さい
18)
.これまでの研究から,分子ガスの推進
剤を用いた方が,またコンストリクタ径を小さくして
放電室上流部におけるプレナム圧力を高くした方が高
電圧モードになりやすいことが知られている.凍結流
損失については,ノズル内部での圧力を大幅に上げて,
(a) 構造図
再結合反応を促進させない限り低減が期待できない.
Nozzle
また,比入力(電力/流量比)を高くした場合,比推
Cathode
力は上がるが,これに伴いプラズマ温度が上昇し,凍
結流損失が増大することなどにより,推進効率は低下
する.アークジェットの耐久性については,陰極損耗
Quartz window
の程度で決まる.特に,アーク放電始動時にはかなり
(b) 6 mA.
の損耗があり,これを低減することが実用化に際して
Nozzle
Cathode
の最も重要な課題である.これらのことから,アーク
ジェットを微小電力作動させる場合においては,これ
らの損失や電極損耗などの抑制が期待できる.
Quartz window
投入電力が 500 ∼ 1,000 W 程度のいわゆる低電力型
(c) 13 mA.
直流アークジェットは,小型・軽量衛星用の推進機と
16~21)
して,数多くの特性・性能評価がなされてきた
.
Nozzle
Cathode
また,100 ∼ 300 W 程度の微小電力アークジェットに
ついては,マイクロ波加熱型
いは直流定常作動型
5~13)
22)
,パルス型
23,24)
,ある
などについて,高性能化を目
指した研究がなされてきた.このような状況の中で,
Quartz window
筆者らは,さらに低電力の 100 W 未満の微小電力領域
(d) 13.5 mA.
で作動する直流アークジェットの放電特性
5,6)
および
推進性能等について評価・検討を行ってきた 7~13).微小
第2図
各種放電電流におけるアークジェット
作動中の内部プラズマの様子.
電流領域で安定作動可能な超小型高性能アークジェッ
トが実現できれば,その構造上小型・軽量化が容易で,
比較的高い推力密度が期待できることなどから,超小
型衛星用推進機として適していると考えられる.
本稿では,まず,筆者らによる微小電力放電の観察
用アークジェットを用いた実験から得られた典型的な
結果について紹介する12).ついで,超小型のマイクロア
ークジェットをレーザ加工機で試作し,これまでの研
究で得られた最適作動条件を適用して,性能評価を行
った結果の一例についても紹介する13).
2.1 微小電力放電評価用アークジェット
微小電力放電で生成されるプラズマ評価用のアーク
ジェットの構造図を第 2 図(a)に示す.サイズは,全長
41 mm,最大直径 17 mm である.放電室内部のプラズ
マの発光を計測できるように石英ガラス製の観察窓を
設けた.一般的なアークジェットノズルは金属製で,
スロート部は電極(陽極)とアーク柱のコンストリク
タとしての 2 つの役割を担っている 14~17).本研究では,
コンストリクタ上流側に絶縁材を挿入したノズルを使
2.微小電力放電評価用アークジェットによる各種特
用した.これにより,アークを絶縁材コンストリクタ
性評価
下流部へ強制的に付着させて高電圧モードの放電を維
微小電力領域で作動する直流アークジェットの放電
やプラズマの特性などについては,これまで評価・検
討された例は数少ない
5,6)
.そこで本節では,我々のこ
れまでの研究により得られたこれらの特徴について述
べる.
持させ,かつ,ノズルへの熱損失の低減をはかった.
2.2 放電特性
第 2 図(b)∼(d)は放電電流を変化させたときのアーク
ジェット作動中の放電室内部プラズマの様子をカラー
CCD カメラで撮影した画像である.図に示すように,
2
較的大きいことが予想され,これによる局所的熱損失
本実験条件下における放電電流 13 mA 程度以下の作動
も少なからず影響していると考えられる 15~17).
では,一般的なアーク放電のように高輝度の放電が陰
極先端の一点に集中してはいない.すなわち,陰極に
おいて比較的低輝度の青色のシース状の発光が広範囲
に発生し,グロー放電に近い放電形態であることが確
認された.また,同図(c)のように放電電流を増加する
につれて,この発光が陰極先端部から全体に広がって
いくことが確認された.
これに対して,放電電流が 13.5 mA 以上に達した場
合,アーク放電に遷移することが確認された(同図(d)).
この場合,初期の発光は(c)に類似していたが,陰極が
次第に加熱されるにつれて,放電が陰極先端に集中し,
図のように陰極先端付近の輝度が非常に高くなり,ア
ーク放電に遷移した.このように,本実験条件の範囲
第 3 図 マイクロアークジェットノズルの加工
に用いたレーザ加工システムの概略図.
では,13 mA 以上ではアーク放電に遷移するため,放
電電流および放電電圧が不安定となった.この場合,
電極および絶縁材が急激に加熱され,一部で溶融がみ
られた.また,質量流量増大により放電室プレナム圧
力が 0.1 MPa 程度に上昇した場合も,アーク放電に遷移
3.マイクロアークジェットの試作
これまでの成果 5~12)にもとづき,アークジェットの更
13)
.本節では,そ
した.これらのことから,アーク放電に遷移しない安
なる小型化および性能評価を試みた
定な作動条件において評価を行った.従って,本アー
の加工法ならびに推進特性について紹介する.
クジェットは厳密にはアーク放電で作動していないと
いえる.このことは,放電電流−電圧特性からも確認
している 5~13).いずれにしても,このような微小電流条
件下においても,安定な直流放電が実現できることが
確認された.
一般的に,アークジェットのノズルにはタングステ
ン(合金)などの高融点材料が用いられている.通常,
この種の材料について機械加工を施す場合,機械的特
性から加工が困難で,自由な三次元形状を構築し難い.
2.3 放電室内部プラズマの熱的非平衡性と推進特性
我々は,放電およびプラズマの特性が推進性能に対
していかなる影響を及ぼすかについて,すなわち,両
者の相関関係についても検討した
3.1 レーザ加工によるマイクロノズルの微細加工
12)
.分光分析により
これに対して,短パルスレーザを用いる場合,このよ
うな材料に対しても比較的容易に微細加工を施すこと
が可能である
25)
.そこで我々は,短パルスレーザ加工
を適用し,マイクロノズルの試作を行った.
放電室内部プラズマの熱的非平衡性を調べたところ,
マイクロノズルの微細加工を実現するために,第 3
各条件における窒素分子の振動励起温度は 2,000∼
図に示すようなレーザ加工システムを構築した 13,25).特
2,500 K 程度,回転励起温度は 1,000∼1,800 K 程度で,
に,レーザ照射部における溶融・ひび割れなどの熱影
多くの場合熱的に非平衡状態であることがわかった.
響を局限し,精密な加工を実現するために,紫外レー
特に,投入電力および質量流量が小さい場合に顕著で
ザを使用した.レーザ発振器には,Q-sw 駆動 Nd:YAG
あった.
レーザ(NEW WAVE RESERCH 社製 Tempest-10)の第
推進性能については,作動電力が 5 W 以下の微小電
5 高調波(Fifth-HG,波長 213 nm,パルス幅 5 nsec,パ
力領域においても,推力と比推力が電力増大に伴って
ルス繰返し周波数 10 Hz)を用いた.仕様を第 1 表に示
直線的に増大することが確認された.また,質量流量
す.本システムは,紫外光発生用に複数の非線形光学
が大きい場合に推進効率が高くなることがわかった.
結晶を備えており,すなわち第 2 高調波(SHG)用に
この場合,放電室プラズマが熱平衡状態に近く,放電
KTP,第 3 高調波(THG)用に BBO,第 5 高調波
(Fifth-HG)
エネルギが有効に運動エネルギに変換されていること
用に BBO を使用している.ノズル材料には,耐熱・絶
によると考えられる.本アークジェットの場合,放電
縁材料で低熱膨張率の石英ガラス(あるいはサファイ
中の電極間の放電電圧が高いことから,陰極降下が比
ヤ)を用いた.レーザ光は,試料に対して集光レンズ
(f = 40 mm)で集光して大気中で照射した.図に示す
ように,試料は PC 制御 X-Y-Z 軸ステージ上に固定し,
3
を蒸着し,ガス供給管を設置した様子を示した写真であ
あらかじめプログラム化した目的形状にならって移動
る.なお,推進剤ガスには窒素ガスを使用した.
させた.この方法により試料面上でレーザ光を相対的
にスキャンさせ,三次元構造の微細加工を実現可能と
した.なお,ステージの最小送り速度は 0.2 µm/sec で,
X-Y 方向の最大移動距離はそれぞれ 100 mm である.
我々は,マイクロノズルの形状加工に先立ち,穴加
工,溝加工,表面除去加工などを行い,これら基本形
状の微細加工特性の評価を行った.すなわち,各場合
の形状精度および熱影響(溶融範囲・ひび割れの程度)
などについて比較・評価を行った 25).その結果,いずれ
の場合においても熱影響を局限した良好な加工形状が
30um
得られることが確認された.特に,表面加工において
は,均一なエネルギ分布のビームを照射することで,
(a) 走査型電子顕微鏡画像
平均表面粗さが 200 nm 程度の良好な表面が実現できた.
(b)
また,ビームスポット径が 10 µm 程度の場合,フルエ
ンス(エネルギ密度)を抑えてパルスを畳重させるこ
520um
とで,深さ方向の除去量制御が 1 µm/pulse 程度の精度
で実現可能なことが確認された.これにより,任意形
状,すなわち直方体や四角推などの精密な除去加工が
可能となった.これらの結果を応用して,様々なサイ
ズのノズル形状の加工を試みた.なお,レーザで形成
したノズルの形状は,走査型電子顕微鏡(SEM, JOEL
JSM5410LV ) お よ び レ ー ザ 顕 微 鏡 ( KEYENCE,
VK-8500)により評価した.
典型的な矩形ノズルの SEM 画像およびレーザ顕微鏡
画像をそれぞれ第 4 図に示す.この場合の試料はサフ
(b)レーザ顕微鏡画像
ァイヤで,レーザフルエンスは 5 J/cm2 とした.試料表
面上のビームスポット径は原理的にはレーザ波長程度
第4図
試作したマイクロアークジェットノズル.
まで縮小可能であるが,加工レートを考慮して 40 µm
とし,集光点を試料表面から深さ 10 µm の位置に設定
した.なお,このときのステージ送り速度は 100 µm/sec
とした.この場合のノズル出口サイズは一辺 240 µm で,
スロートまでの深さは 520 µm である.図に示すように,
熱影響によるひび割れや角部のダレなどがほとんどみ
られない良好なノズル形状が得られているのがわかる.
第 5 図には,厚さ 1.2 mm の石英板ガラスを試料に用
いた場合のマイクロアークジェットノズルの模式図を
示す.ノズル出口は一辺 440 µm の正方形で,コンスト
リクタが一辺 100 µm である.第 6 図(a)には電極を配置
した後の断面の模式図を示す.図のように,陽極・陰極
には Au の薄膜(膜厚 100 nm)を真空蒸着装置を用いて
蒸着した.この場合も,前節で紹介したアークジェット
同様,コンストリクタ部を絶縁するために,この部分を
マスクして蒸着した.同図(b)は,レーザ加工後,電極
第5図
マイクロアークジェットノズルの形状.
4
第 1 表 レーザ発振器の仕様
(NEW WAVE RESEARCH Nd:YAG laser: Tempest-10).
Wavelength
[nm]
Fundamental
Second-HG
Third-HG
Fourth-HG
Fifth-HG
(a) マイクロアークジェット断面図および薄膜電極.
第2表
1,064
532
355
266
213
Maximum energy
[mJ/pulse]
Pulse width
[nsec]
200
100
50
30
7
3~5
マイクロアークジェットの推進性能試験結果.
Propellant : N2
(@ 1.0 mg/sec)
Thrust
[mN]
Specific impulse
[sec]
Thrust
efficiency
0W
0.4
39.7
-
3.6 W
1.4
138.1
0.24
Nozzle
従来,アークジェットの陰極には棒状の高融点金属が
(b) マイクロアークジェットの外観写真.
第6図
試作したマイクロアークジェットの外観.
使用されてきた.これが電流で高温に加熱され,熱電子
放出が活発になることで,安定な放電を維持している.
一方,微小電力作動の場合,前述のようにアーク放電モ
ードでは,安定な作動を長時間維持することは困難で,
むしろ,グロー放電に近い条件で安定作動が可能となっ
た.なお,棒状陰極を用いた場合も作動試験を試みたが,
Thrust, mN
1.5
アーク放電に遷移しやすく,すなわち,作動が不安定で
あった
1
13)
.これらの結果から,我々は,棒状陰極より
もむしろ平面状の陰極でも十分機能すると判断した.さ
らにこの場合,構造も単純なので有利と考えられる.ま
0.5
た,アーク放電ではないので,電極が局所的に高温にな
0
ることはなく,従って,電極および周囲の絶縁体が特別
0
1
2
Mass flow rate, mg/sec
な耐熱材である必要がない.作動後の電極および周辺部
における溶融・ひび割れなどの問題はほとんど見られな
かった.
第 7 図 コールドガスジェット作動(0 W)
の場合の質量流量と推力の関係.
3.2 マイクロアークジェットの推進性能
第 7 図には,試作したマイクロアークジェットについ
Nozzle
てコールドガスジェット作動(投入電力が 0 W)の場合
の推進剤流量に対する推力の関係を示す.図より,質量
流量 0.2∼2 mg/sec に対して,推力は 0.02∼1.3 mN,比
推力は 63 sec 程度であった.このマイクロアークジェッ
トに対して電力を供給した場合のカラーCCD 画像を第
8 図に示す.この場合,質量流量 1.0 mg/sec,放電電流 6
mA,放電電圧 600 V,すなわち投入電力 3.6 W(あるい
は比入力 3.6 MW/kg),放電室プレナム圧力 80 kPa で,
第8図
安定作動中のマイクロアークジェットの様子.
図に示すように安定に作動した.これまでの分光分析結
果
12)
から,この作動条件におけるコンストリクタ部分
の最高温度は 1,500 K 程度であることが推察される.こ
の場合の推進性能を第 2 表に示す.投入電力が 3.6 W の
場合,推力は 1.4 mN に増大し,比推力は 138 sec となっ
た.また,この場合の推進効率は 24 %であった 13).
4.ま と め
本稿では,超小型の微小電力マイクロアークジェッ
トをレーザ加工機で試作し,これまでの研究から得ら
れた最適作動条件を適用して,性能評価を行った結果
の一例について紹介した.
今後は,プラズマディスプレイのようにマイクロア
ークジェットを平面にアレイ状に加工・配置し,アー
クジェット・パネルを構築することを予定している.
これについては,パネル中の任意の位置におけるマイ
クロアークジェット単体あるいは複数をそれぞれ任意
の投入電力で作動させることを目指している.これで
要求に応じた動作や停止を制御することで,より高度
で柔軟な機動性を有する推進システムとなり得ると期
待している.
参 考 文 献
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