Excel 関数クイズ 初級編解説 2 Excel 関数クイズ 初級編(解説) Q1 で触れた SUM 関数や AVERAGE 関数は文字列や空白セルを無視して数値だけ を対象に計算する。そのため、Q2 の「定休日」や空白セルは計算対象外になる。よっ て、B2~B6 セルの合計は 330、平均は 110 になる(図 4 左)。 なお空白セルと「0」は意味が異なる。「0」は数値のため計算対象になるからだ。 例えば問題中の B6 セルが空白ではなく「0」だとすると、合計は変わらないが平均は 82.5 になる。 【0 と空白、文字の扱いに注意しよう】 図 4 左は Q2、右は Q3 の正解。SUM 関数、AVERAGE 関数、COUNT 関数はいずれも空白 セルや文字列を無視するが、0 は集計対象となる。 -1- Excel 関数クイズ 初級編解説 2 この「0」と空白の違いがはっきりと分かるのが Q3 だ。ここで使った COUNT(カ ウント)関数は数値の個数を計算する。「Σ」ボタン横の▼メニューから「データの 個数」を選ぶと一発で入力できる。先ほどの SUM や AVERAGE と同様、COUNT 関数も数 値だけを計算対象にする。もちろん「0」も計算対象だ。逆に、文字列や空白セルは 対象外だから、B2~B6 セルの数値の個数は「4」となる(図 4 右)。 平均や個数の計算で文字列も対象にしたい場合は、AVERAGEA(アベレージエー)や COUNTA(カウントエー)という関数を使う。 図 5 は、 0 を含む数値、 空白、文字列が交ざった表で COUNT 関数、COUNTA 関数、AVERAGE 関数、AVERAGEA 関数を使った結果だ。COUNT と AVERAGE は文字列を無視するが、末尾 に A が付く方は文字列も対象にするため結果が異なる。名前の個数を数える場合など は COUNTA 関数を用いるのが定石だ。 図 5 4 種類の関数で B2~B7 セルを集計した結果を E 列に示した。いずれも空白セル は無視するが 0 は無視しない。COUNTA は文字もカウントし、AVERAGEA は文字を 0 と みなして平均を算出する。7 行目の失格者を点数が 0 の受験者として取り扱う場合に は、末尾に A が付いた方の関数を使う。 -2-
© Copyright 2024 ExpyDoc